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Oracle® Solaris 11.3 ご使用にあたって

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更新: 2016 年 11 月
 
 

Oracle Solaris 11.3 への更新時の問題

Oracle Solaris 11.3 への更新時に、次の問題が発生する可能性があります。

Oracle Solaris 11.1 SRU 9.2 以前のリリースから更新するときに、不正なポリシートークンエラー (16773078)

Oracle Solaris 11.1 SRU 9.2 以前のリリースから更新するときに、次のエラーメッセージが表示されることがあります。

driver (<driver>) upgrade (addition of policy 'tpd_member=true') failed with
return code 1
command run was: /usr/sbin/update_drv -b /mnt -a -p tpd_member=true <driver>
command output was:

------------------------------------------------------------
Bad policy token: ``tpd_member''.
------------------------------------------------------------

このエラーメッセージが表示される場合は、更新後の初回ブートに時間がかかることがあります。

回避方法: アクションは必要ありません。エラーメッセージを無視します。

Oracle Solaris 11.1 から Oracle Solaris 11.3 への更新後に L3 VRRP によって既存の IP 構成が変更されることがある (16720867、16727299、16720923)

Layer 3 Virtual Router Redundancy Protocol (L3 VRRP) 機能が導入されたため、Oracle Solaris 11.1 から Oracle Solaris 11.3 への更新後に、一部のシステムで既存の IP 構成が変更されることがあります。これまではプライベートであった一部のプライベート IP プロトコルのプロパティーが、L3 VRRP の導入に伴ってパブリックになりました。

次の表に、パブリック名を持つようになった IP プロトコルのプロパティーを一覧表示します。

表 3  パブリック名を持つ IP プロトコルのプロパティー
IP プロトコルのプロパティー
パブリック名
_arp_publish_count
arp_publish_count
_arp_publish_interval
arp_publish_interval
_ndp_unsolicit_count
ndp_unsolicit_count
_ndp_unsolicit_interval
ndp_unsolicit_interval
_send_redirects
send_redirects

任意の VRRP 仮想ネットワークインタフェースカード (VNIC) 上で構成されるすべての静的 IP アドレスも、VRRP タイプに変換されます。

詳細については、ルーターまたはロードバランサとしての Oracle Solaris 11.3 システムの構成 の レイヤー 3 VRRP 機能についてを参照してください。

回避方法: アクションは必要ありません。

Toshiba 製内蔵 SAS ハードディスクドライブの MPxIO サポートにより、旧バージョンの Oracle Solaris にロールバックできない (15824482)

Oracle Solaris 11.2 から、Solaris マルチパスでは、次の製品 ID を持つ Toshiba 製ハードディスクドライブがサポートされます。

  • AL13SEB600

  • MBF2600RC

  • MK1001GRZB

  • MK2001GRZB

Oracle Solaris 11.2 に更新して新しいブート環境にリブートすると、Oracle Solaris の古いバージョンにロールバックできません。次のエラーメッセージが表示されます。

root@smem10a:~# beadm activate S11U1SRU20B04-z_stress-2.10-1
Error while accessing "/dev/rdsk/c2t500003942823F352d0s0": 
No such file or directory
Unable to activate S11U1SRU20B04-z_stress-2.10-1.
Error installing boot files.

回避方法: 次のいずれかを選択してください。

  • Open Boot PROM (OBP) または GRand Unified Bootloader (GRUB) を使用して、Oracle Solaris の古いバージョンにロールバックします。

  • TOSHIBA ディスクと接続された特定の HBA ポートについて、MPxIO 構成を無効にします。MPxIO を無効にする詳細については、stmsboot(1M) のマニュアルページを参照してください。

stmsboot コマンドを –e オプション付きで実行したあとに ZFS プール情報が無効になる (15791271)

stmsboot コマンドを –e オプション付きで実行して次のブート時に MPXIO (マルチパス) 機能を有効にしたあと、しばらくして ZFS プールのデバイスパス情報が無効になります。結果として、zpool.cache が適切に更新されません。以前の一部の Oracle Solaris リリース (Oracle Solaris 11.2 SRU 7 より前) から Oracle Solaris 11.3 への更新時に pkg update または beadm activate コマンドが実行されると、次のエラーメッセージが表示されることがあります。

Error while accessing /dev/rdsk/c2d1s0&#8243;: No such file or directory

回避方法: zpool status コマンドを実行してから、beadm コマンドを実行します。

S11.2 から S11.3 にアップグレードすると Oracle Grid Infrastructure 12.1.0.1.0 の起動がハングアップする (21511528)

自動システムグローバル領域 (SGA) メモリー管理で構成された Oracle RDBMS 12.1.0.1 が、最適化された共有メモリー (OSM) セグメントに対する予期しない mprotect() の失敗のために起動に失敗します。次のエラーメッセージが表示されます。

ORA-27122: unable to protect memory

回避方法: Oracle Solaris 11.3 では、少なくとも Oracle Grid Infrastructure 12.1.0.2 を使用します。

Ops Center: Ops Center のエージェントコントローラとそれに対応するプロキシコントローラの間の通信が切断される (21464720)

Oracle Solaris 11.3 には、Ops Center のエージェントコントローラとそれに対応するプロキシコントローラの間の通信を切断する可能性のある最新の Java バージョンが含まれています。この問題の詳細および解決方法については、MOS ドキュメント 2026973.1 を参照してください。