このセクションでは、Oracle Solaris 11.3 のインストール時に考慮する必要のある一般的な情報を提供します。
このセクションでは、Oracle Solaris 11.3 をインストールするためのシステム要件とインストールタイプに関する情報を提供します。インストール後のシステムで追加のメモリーやディスク容量が必要になる場合もあります。
最小システムメモリーは 2G バイトです。次の表は、各パッケージグループに対して推奨される最小ディスク容量と使用可能なインストールタイプを示しています。
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サポートされるシステムやプラットフォームタイプ間の実装の違いについては、http://www.oracle.com/webfolder/technetwork/hcl/index.html にある Oracle Solaris OS: ハードウェア互換リストを参照してください。
Live Media のインストール後、root のパスワードは最初、インストール中に作成されたユーザーアカウントと同じパスワードに設定されています。これは期限切れの状態で作成されるため、はじめて root 役割になるときは、自身のパスワードを使用して認証する必要があります。この時点で、ユーザー root のパスワードの期限が切れていることを示すメッセージが表示され、新しいパスワードの入力を要求されます。
GNOME のメニュー項目から管理コマンドを起動したあとで root 役割になることを求められた場合、新しい root パスワードの入力も求められます。su コマンドを使用して役割になる場合のコマンドシーケンスは、次のようになります。
$ su Password: su: Password for user 'root' has expired New Password: Re-enter new Password: su: password successfully changed for root.
一部の SPARC システムでは、Oracle Solaris 11.3 をブートするためにファームウェアの更新が必要です。最適なパフォーマンス、セキュリティー、および安定性を得るには、使用可能な最新バージョンをインストールする必要があります。更新されていないシステムでは、システムのブート時に次のエラーメッセージが表示されることがあります。
os-io Cross trap sync timeout:
回避方法: システムに、最低限必要なファームウェアバージョンがあるかどうかを確認する必要があります。Oracle Solaris 11.3 OS をインストールする前に、影響を受ける SPARC システムのファームウェアを表 2 に一覧表示されているバージョンに更新します。さまざまな Oracle システムのファームウェアバージョンの詳細は、Oracle システムのファームウェアダウンロードとリリース履歴 (http://www.oracle.com/technetwork/systems/patches/firmware/release-history-jsp-138416.html)を参照してください。次の表は、Oracle Solaris 11.3 を実行するときに、影響を受ける SPARC システムに必要な最小ファームウェアレベルを示しています。
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T4、T5、M5、および M6 システムは、Oracle Solaris 11.3 をブートするためのファームウェアバージョンでリリースされました。ただし、Oracle Solaris カーネルゾーンのサポートが必要な場合は、ファームウェアを更新する必要があります。カーネルゾーンのハードウェアおよびソフトウェア要件については、Oracle Solaris カーネルゾーンの作成と使用 の Oracle Solaris カーネルゾーンのハードウェアおよびソフトウェア要件を参照してください。
Oracle 製の SPARC T シリーズサーバーのユーザーは、古いバージョンのシステムファームウェアを実行している場合、ゲストドメインの自動インストール中に遅い WAN ブートを経験する可能性があります。最適なパフォーマンス、セキュリティー、および安定性を得るには、使用可能な最新バージョンをインストールする必要があります。
回避方法: 次の表を使用して、指定されたプラットフォームに必要なファームウェアのレベルを確認します。一般に、システムファームウェア 8.x の場合は、少なくともバージョン 8.3.11 以上が必要であり、システムファームウェア 7.x の場合は、少なくともバージョン 7.4.9 以上が必要です。
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システムファームウェアの特定のバージョンの詳細は、『Oracle VM Server for SPARC リリースノート』を参照してください。
Oracle Solaris 11.2 以降、setterm(1) は完全にオプションのコンポーネントになりました。setterm(1) は、pkg:/system/locale/extra パッケージの一部としてインストールされなくなりました。
必要な場合は、pkg コマンドを使用して pkg:/system/locale/setterm パッケージを手動でインストールします。
# pkg install system/locale/setterm