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Oracle® Solaris 11.3 ご使用にあたって

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更新: 2016 年 11 月
 
 

インストールの考慮事項

このセクションでは、Oracle Solaris 11.3 のインストール時に考慮する必要のある一般的な情報を提供します。

Oracle Solaris 11.3 をインストールするためのシステム要件

このセクションでは、Oracle Solaris 11.3 をインストールするためのシステム要件とインストールタイプに関する情報を提供します。インストール後のシステムで追加のメモリーやディスク容量が必要になる場合もあります。

最小システムメモリーは 2G バイトです。次の表は、各パッケージグループに対して推奨される最小ディスク容量と使用可能なインストールタイプを示しています。

表 1  パッケージのディスク領域の要件とインストールタイプ
パッケージグループ
推奨される最小ディスク容量
インストールタイプ
solaris-desktop
13G バイト
Live Media
solaris-large-server
9G バイト
自動インストーラ
テキストインストーラ
solaris-minimal-server
6G バイト
自動インストーラ
solaris-small-server
7G バイト
自動インストーラ

サポートされるシステムやプラットフォームタイプ間の実装の違いについては、http://www.oracle.com/webfolder/technetwork/hcl/index.html にある Oracle Solaris OS: ハードウェア互換リストを参照してください。

Live Media のインストール後に root の初期パスワードの期限が切れている

Live Media のインストール後、root のパスワードは最初、インストール中に作成されたユーザーアカウントと同じパスワードに設定されています。これは期限切れの状態で作成されるため、はじめて root 役割になるときは、自身のパスワードを使用して認証する必要があります。この時点で、ユーザー root のパスワードの期限が切れていることを示すメッセージが表示され、新しいパスワードの入力を要求されます。

GNOME のメニュー項目から管理コマンドを起動したあとで root 役割になることを求められた場合、新しい root パスワードの入力も求められます。su コマンドを使用して役割になる場合のコマンドシーケンスは、次のようになります。

$ su
Password:
su: Password for user 'root' has expired
New Password:
Re-enter new Password:
su: password successfully changed for root.

SPARC: Oracle Solaris 11.3 をブートするためにレガシーシステムのファームウェアを更新する必要がある

一部の SPARC システムでは、Oracle Solaris 11.3 をブートするためにファームウェアの更新が必要です。最適なパフォーマンス、セキュリティー、および安定性を得るには、使用可能な最新バージョンをインストールする必要があります。更新されていないシステムでは、システムのブート時に次のエラーメッセージが表示されることがあります。

os-io Cross trap sync timeout:

回避方法: システムに、最低限必要なファームウェアバージョンがあるかどうかを確認する必要があります。Oracle Solaris 11.3 OS をインストールする前に、影響を受ける SPARC システムのファームウェアを表 2 に一覧表示されているバージョンに更新します。さまざまな Oracle システムのファームウェアバージョンの詳細は、Oracle システムのファームウェアダウンロードとリリース履歴 (http://www.oracle.com/technetwork/systems/patches/firmware/release-history-jsp-138416.html)を参照してください。次の表は、Oracle Solaris 11.3 を実行するときに、影響を受ける SPARC システムに必要な最小ファームウェアレベルを示しています。

表 2  SPARC システムに必要なファームウェアレベル
SPARC プラットフォーム
ファームウェアリビジョン
パッチ
T2000
6.7.11
139434-08
T1000
6.7.11
139435-08
Netra T2000
6.7.11
139436-07
Netra CP3060
6.7.11
なし
T6300
6.7.11
139438–08
T5120/T5220
7.4.9
147307-01
T6320
7.4.9
147308-01
Netra T5220
7.4.9
147309-01
Netra CP3260
7.4.9
なし
T5140/T5240
7.4.9
147310-01
T5440
7.4.9
147311-01
T6340
7.4.9
147312-01
Netra T5440
7.4.9
147313-01
Netra T6340
7.4.9
147314-01
T3-1
8.3.11
147315-02
T3-2
8.3.11
147316-02
T3-4
8.3.11
147317-02
T3-1B
8.3.11
147318-02
Netra T3-1
8.3.11
147319-02
Netra T3-1B
8.3.11
147320-01
M3000
1102
12573531
M4000
1102
12573537
M5000
1102
12573539
M8000
1102
12573543
M9000
1102
12573546

T4、T5、M5、および M6 システムは、Oracle Solaris 11.3 をブートするためのファームウェアバージョンでリリースされました。ただし、Oracle Solaris カーネルゾーンのサポートが必要な場合は、ファームウェアを更新する必要があります。カーネルゾーンのハードウェアおよびソフトウェア要件については、Oracle Solaris カーネルゾーンの作成と使用 の Oracle Solaris カーネルゾーンのハードウェアおよびソフトウェア要件を参照してください。

Oracle VM Server for SPARC: 古いシステムファームウェア上では、ゲストドメインの自動インストールが遅くなるときに WAN がブートする

Oracle 製の SPARC T シリーズサーバーのユーザーは、古いバージョンのシステムファームウェアを実行している場合、ゲストドメインの自動インストール中に遅い WAN ブートを経験する可能性があります。最適なパフォーマンス、セキュリティー、および安定性を得るには、使用可能な最新バージョンをインストールする必要があります。

回避方法: 次の表を使用して、指定されたプラットフォームに必要なファームウェアのレベルを確認します。一般に、システムファームウェア 8.x の場合は、少なくともバージョン 8.3.11 以上が必要であり、システムファームウェア 7.x の場合は、少なくともバージョン 7.4.9 以上が必要です。

プラットフォーム
ファームウェアバージョン
Netra SPARC T3-1
Netra SPARC T3-1B
Sun SPARC T3-1
Sun SPARC T3-2
Sun SPARC T3-4
Sun SPARC T3-1B
システムファームウェアバージョン 8.3.11 以上
Sun SPARC T4-1
Sun SPARC T4-1B
Sun SPARC T4-2
Sun SPARC T4-4
システムファームウェアバージョン 8.8.1 以上
Sun SPARC T5-1B
システムファームウェアバージョン 9.4.2e 以上
Sun SPARC Enterprise T5120
Sun SPARC Enterprise T5140
Sun SPARC Enterprise T5220
Sun SPARC Enterprise T5240
Sun SPARC Enterprise T5440
Sun Blade T6320 - Sun Blade T6340
システムファームウェアバージョン 7.4.9 以上
Netra CP3260
システムファームウェアバージョン 7.4.9 以上
Netra SPARC T3-1B
システムファームウェアバージョン 8.3.11 以上

システムファームウェアの特定のバージョンの詳細は、『Oracle VM Server for SPARC リリースノート』を参照してください。

setterm(1) はオプションである

Oracle Solaris 11.2 以降、setterm(1) は完全にオプションのコンポーネントになりました。setterm(1) は、pkg:/system/locale/extra パッケージの一部としてインストールされなくなりました。

必要な場合は、pkg コマンドを使用して pkg:/system/locale/setterm パッケージを手動でインストールします。

# pkg install system/locale/setterm