このセクションでは、Oracle Solaris 11.3 リリースでのデスクトップに関する問題について説明します。
Oracle Solaris のインストール後に Evolution 電子メールアプリケーションが起動しません。
回避方法: Evolution のインストール後に、ログアウトしてから再びログインします。アプリケーションが正常に起動します。
物理キーボード、マウス、またはモニターを使用しているときに、Oracle Solaris デスクトップ上で端末ウィンドウを何度も開いて使用しようとすると、文字やマウスの制御が失われることがあります。
この問題は、マイクロフレームの消失によって発生するエラーが原因で起こることがあります。これらのエラーは、全速または低速の USB 1.0 または 1.1 キーボードおよびマウスデバイスがシステム上のオンボード USB 2.0 ハブの下の USB ポートに接続されているときに発生します。しかし、キーボードおよびマウスデバイスがシステムの USB ポートに接続され、それが ohci (USB 1.0 または 1.1) ドライバに手動でバインドされた内部ハブに接続されているときは、これらのエラーは発生しません。
回避方法: /kernel/drv/ehci.conf ファイルの ehci-port-forced-to-companion 変数の値を設定します。この変数の値は、ehci (USB 2.0) ドライバが USB コントローラ上の特定のポートの制御を解放するために使用します。
ehci-port-forced-to-companion 変数の値は、プラットフォームのタイプと使用される USB デバイスのタイプによって異なります。次の表に、推奨される USB コネクタの使用法と対応する ehci-port-forced-to-companion 変数の値を示します。
|
この回避方法を実装するには、次の手順を実行します。
USB デバイスを接続します。
さまざまなプラットフォーム上のデバイスに推奨される USB コネクタは、表 4 に一覧表示されています。
/kernel/drv/ehci.conf ファイルの ehci-port-forced-to-companion 変数の値を設定します。
たとえば、SPARC プラットフォームが T3–4 であり、物理キーボードを使用している場合は、ehci-port-forced-to-companion=3 を設定します。
この変数に設定できる値については、表 4 を参照してください。
システムをリブートします。
# init 6
Trusted Extensions が有効な場合、ユーザーは 15 分のアイドルタイム後にログアウトします。ただし、 user_attr (1M) データベースの idletime のデフォルト値では、30 分後に画面をロックするように指定されています。
回避方法: デフォルトの動作に復元するには、/etc/security/policy.conf ファイルに次のプロパティーを追加します。
idletime=30 idlecmd=lock
idletime も指定されていないと、idlecmd 設定は無視されます。これらのプロパティーは、usermod コマンドを使用しすると個々のユーザー用にカスタマイズすることもできます。詳細は、usermod(1M) のマニュアルページを参照してください。
Firefox をバージョン 31.1.x にアップグレードしたあと、プラグインがアクティブにされると常に、プラグインコンテナがコアを離れます。エラーメッセージは表示されませんが、プラグインコンテナのバイナリがクラッシュします。
回避方法: 次の手順を実行して、すべてのプラグインを無効にします。
「ツール」メニューから「アドオン」を選択します。
「プラグイン」タブをクリックします。
各プラグインのドロップダウンリストから「無効化する」オプションを選択します。