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Oracle® Solaris 11.3 ご使用にあたって

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更新: 2016 年 11 月
 
 

ファイルシステムに関する問題

このセクションでは、Oracle Solaris 11.3 リリースにおけるファイルシステムの問題について説明します。

Oracle Solaris システムで新しい Advanced Format のディスクドライブに置き換えるか、それを使用すると、問題が発生する

ディスク製造元では、Advanced Format (AF) ディスクとも呼ばれる、大容量ディスクを提供するようになりました。AF ディスクとは、物理ブロックサイズが 512 バイトを超えるハードディスクドライブです。AF ディスクは 512 バイトを超える (通常は 4096 バイトの) ブロックサイズを使用しますが、それらのサイズは次のように変わることがあります。

  • 4K バイトネイティブディスク (4kn) – 4K バイトの物理および論理ブロックサイズを使用します

  • 512 バイトエミレーション (512e) – 4K バイトの物理ブロックサイズを使用しますが、512 バイトの論理ブロックサイズを報告します

Oracle Solaris 11.3 システムで新しいデバイスまたは置換用デバイスとして AF ディスクの購入を検討している場合は、次の問題を確認してください。

Advanced Format 512e ディスクドライブの特定モデルにはパワーセーフ機能がないため、データ損失が生じる可能性がある

特定の 512e ディスクドライブにパワーセーフ機能が備わっていないため、読み込み、修正、書き込み (rmw) 操作中に電源障害が発生すると、データが失われる可能性があります。

回避方法: 次のいずれかを選択してください。

  • 512e デバイスにパワーセーフ機能が備わっていることをディスク製造元に確認します。

    そのようなドライブでパワーセーフの確認が一貫して見られるわけではありませんが、それらは SATA ドライブである傾向があります。それらが AF ドライブであるという表示は、必ずしもそれらが 512 エミュレーション (512e) をサポートしていることを意味するわけではありません。

  • Oracle Solaris システムではこれらのドライブを使用しないでください。

SPARC システムでの 4kn ディスクのインストールおよびブートサポートには、特定の PROM バージョンが必要である

SPARC システム上の 4kn ディスクでの Oracle Solaris 11.3 のインストールとブートには、ボリューム構成テーブル (VTOC) ラベルと PROM バージョン 4.34.0 が必要です。

回避方法: 次のいずれかを選択してください。

  • 4kn ディスクから Oracle Solaris 11.3 をインストールしてブートする場合は、VTOC ラベルを適用し、システムがこのバージョンで動作していることを確認します。

    例:

    # prtconf -pv | grep OBP
      version: 'OBP 4.34.0 ... '
  • Oracle サポートにファームウェアのアップグレードをリクエストします。

Oracle Solaris 11.3 での Advanced Format ディスクの使用の詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのデバイスの管理を参照してください。