ライブ移行など、カーネルゾーンで最新の機能を使用するには、ホストオペレーティングシステムで少なくとも Oracle Solaris 11.3 を実行している必要があります。
物理マシンが次の要件を満たしている必要があります。
SPARC ベースの システム:
システムファームウェア 8.8 以上がインストールされている SPARC T4 シリーズサーバー。
システムファームウェア 9.5 以上がインストールされている SPARC T5、SPARC M5、または SPARC M6 シリーズサーバー。
SPARC T7 または SPARC M7 シリーズサーバー。すべてのファームウェアバージョンがサポートされています。
カーネルゾーンを実行する場合、XCP ファームウェア 2230 以降および Oracle Solaris 11.3 以降を使用する Fujitsu M10 または SPARC M10 サーバー。
Fujitsu M10 システムでカーネルゾーンのライブ移行機能を使用するには、Fujitsu M10 システムのプロダクトノートのファームウェア要件に従います。
最新のシステムファームウェアのダウンロードについては、Oracle システムのファームウェアのダウンロードとリリース履歴に関する Web ページを参照してください。
x86 ベースのシステム:
Intel ベースシステムには Nehalem またはそれ以降のプロセッサが必要です
AMD ベースシステムには Barcelona またはそれ以降のプロセッサが必要です
BIOS では、次の機能が有効になっている必要があります。
CPU 仮想化 (VT-x など)
EPT、NPT、または RVI (Rapid Virtualization Indexing) とも呼ばれる Extended/Nested Page Table のサポート
NX、XD、No-Execute Memory Protection、No Execute Mode Mem Protection、Execute Disable、または Execute Bit サポートとも呼ばれる、No-eXecute のサポート
SPARC および x86 ベースの システムでは次のものが必要です。
8G バイト以上の物理 RAM
カーネルゾーンのブランドソフトウェアパッケージ brand/brand-solaris-kz。
ソフトウェアパッケージの取得およびインストールについては、Oracle Solaris 11.3 でのImage Packaging System を使用したソフトウェアのパッケージ化と配布 の 第 3 章, ソフトウェアパッケージのインストール、削除、および更新を参照してください。
リモート管理デーモン (RAD) を使用するには、rad-zonemgr パッケージがシステムにインストールされている必要があります。システム間で発生するゾーン移行などの操作については、rad-zonemgr パッケージがターゲットシステムとソースシステムの両方にインストールされている必要があります。RAD モジュールのインストール後、svcadm restart rad コマンドを使用して RAD SMF サービスを手動で再起動する必要があります。
メモリーエラーを回避するには、カーネルゾーンホスト上で ZFS Adaptive Replacement Cache (ARC) のパラメータを調整する必要があります。カーネルゾーンのメモリーを予約するための ZFS ARC のチューニングを参照してください。
カーネルゾーンは、大域ゾーンのパブリッシャーとデフォルトの AI マニフェスト、カスタム AI マニフェスト、Oracle Solaris インストールメディアの ISO イメージ、または統合アーカイブを使用してインストールできます。
–a、–b、または –m オプションが指定されないかぎり、インストールの実行にはデフォルトの AI マニフェスト /usr/share/auto_install/manifest/default.xml と、大域ゾーンの pkg パブリッシャーが使用されます。 サポートされている インストーラは、テキストインストーラおよび Automated Installer です。これにより、サポートされている任意の Oracle Solaris バージョン をインストールできます。 Oracle Solaris 11.2 はカーネルゾーンでサポートされる最初のバージョンの Oracle Solaris です。
Oracle Solaris ゾーン は、 Oracle VM Server for SPARC (以前は「Sun 論理ドメイン」と呼ばれていました) 上のゲストで実行できます。各 Oracle VM Server for SPARC ドメインには、実行できるカーネルゾーンの数に個別の制限があります。制限は、SPARC T4 または SPARC T5 システムでは 768、SPARC M5 または SPARC M6 システムでは 512、Fujitsu M10 システムでは 256 です。
カーネルゾーンは、Oracle VM Server for x86 ゲスト内、または Oracle VM VirtualBox 上で実行できません。
SPARC ベースシステムでのカーネルゾーンのライブ移行には、追加のソフトウェアおよびファームウェア要件があります。ライブ移行の要件を参照してください。