カーネルゾーンでのリムーバブルデバイスの管理

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カーネルゾーンで仮想 CD-ROM デバイスとして機能する、リムーバブルループバックファイル lofi デバイスを構成できます。

仮想 CD-ROM デバイスをカーネルゾーンに追加する方法

管理者になります。
詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
空の読み取り専用リムーバブル lofi デバイスを大域ゾーンに作成します。
```
# lofiadm -r
```
次の例は出力例を示しています。
```
global# lofiadm -r
/dev/lofi/1
```
lofi デバイスをカーネルゾーン構成に追加します。
```
# zonecfg -z zonename
```
次の例は、/dev/lofi/1 にある lofi デバイスをカーネルゾーン kzone1 に追加する方法を示しています。
```
global# zonecfg -z kzone1
zonecfg:kzone1> add device
zonecfg:kzone1:device> set match=/dev/lofi/1
zonecfg:kzone1:device> end
zonecfg:kzone1> exit
```
カーネルゾーンをリブートして、構成の変更を適用します。
```
# zoneadm -z zonename reboot
```
カーネルゾーンにログインします。
```
# zlogin zonename
```
カーネルゾーンで、デバイスのファイルシステム (devfs) を更新し、ハードウェア抽象化レイヤー (hal) を再起動して、hal サービスに仮想 cdrom デバイスが表示されるようにします。
```
zonename# devfsadm -i zvblk
zonename# svcadm restart hal
```

カーネルゾーン上のリムーバブルデバイスを一覧表示します。

zonename# rmformat -l

たとえば、次の例は、カーネルゾーン kzone1 のリムーバブルデバイスの一覧を示しています。

kzone1# rmformat -l
Looking for devices...
     1. Logical Node: /dev/rdsk/c1d0p0
        Physical Node: /zvnex/zvblk@0
        Connected Device: kz       vDisk            0
        Device Type: Removable
        Bus: <Unknown>
        Size: 16.4 GB
        Label: <Unknown>
        Access permissions: <Unknown>
     2. Logical Node: /dev/rdsk/c1d1p0
        Physical Node: /zvnex/zvblk@1
        Connected Device: kz       vCDROM           0
        Device Type: CD Reader
        Bus: <Unknown>
        Size: 0.0 MB
        Label: <Unknown>
        Access permissions: <Unknown>

大域ゾーンで、リムーバブルループバックデバイスと関連付ける ISO イメージファイルへのパスを指定します。
```
global# lofiadm -r image-path device-path
```
次の例は、イメージパス /root/sol-11_3-repo.full.iso と lofi デバイス /dev/lofi/1 の関連付けを示しています。
```
global# lofiadm -r /root/sol-11_3-repo-full.iso /dev/lofi/1
global# lofiadm
Block Device             File                           Options
/dev/lofi/1              /root/sol-11_3-repo-full.iso        Removable,Readonly
```
CD-ROM デバイスをカーネルゾーンにマウントします。
```
# mount -F hsfs device-location /mnt
```
次の例では、/dev/dsk/c1d1p0 にある仮想 CD-ROM デバイスをマウントします。
```
kzone1# mount -F hsfs /dev/dsk/c1d1p0 /mnt
```
仮想 CD-ROM の使用が終わったら、カーネルゾーン内のマウントポイントからアンマウントします。
```
kzone1# umount /mnt
```
カーネルゾーンで、CD-ROM 仮想デバイスを取り出します。
```
kzone1# eject cdrom
```

ISO イメージが大域ゾーン内の lofi デバイスに関連付けられていないことを確認します。

# lofiadm

例:

global# lofiadm
Block Device             File                           Options
/dev/lofi/1              -                              Removable,Readonly