Oracle Solaris カーネルゾーンの NFS ストレージ URI (Uniform Resource Identifier) を構成できます。ストレージ URI は、さまざまなノード全体で共有ストレージオブジェクトを一意に識別するために使用されます。共有ストレージを使用すると、ゾーン内の共有ストレージリソースに透過的にアクセスして管理できます。
NFS ストレージ URI はカーネルゾーンでのみサポートされています。
NFS URI は、指定された NFS ファイル上に作成された lofi デバイスに基づいてオブジェクトを指定します。NFS ファイルは、ユーザーとグループから取得された資格情報を使用してアクセスされます。ユーザーおよびグループは、ユーザー名またはユーザー ID で指定できます。ホストは IPv4 アドレス、IPv6 アドレス、またはホスト名で指定できます。IPv6 アドレスは、角括弧で囲む必要があります。
nfs-share-path の値は、通常のバッキングストアファイルが含まれているホストサーバーからの nfs エクスポートディレクトリである必要があります。NFS ストレージ URI の構文は次のとおりです。
nfs:///user: group@host[:port]/nfs-share-path/file
次の例に、URI 構文の使用方法を示します。
nfs://admin:staff@host/export/test/nfs_file
nfs://admin:staff@host:1000/export/test/nfs_file
NFS ストレージ URI は suriadm コマンドによって管理できます。トラブルシューティングおよび回復には、suriadm プロパティー mountpoint-prefix=/system/volatile/zones/zonename を使用します。詳細は、suriadm(1M) のマニュアルページまたはOracle Solaris ゾーンの作成と使用 の ストレージ URI と共有ストレージリソースの管理を参照してください。