カーネルゾーンでは、auxiliary states を使用して、大域ゾーンに補助状態の情報を通知します。デフォルトでは、カーネルゾーンに補助状態は設定されていません。補助状態が設定されるのは、デバッグおよびカーネルの保守操作を開始する場合のみです。
大域ゾーンの現在の状態およびカーネルゾーンの補助状態を表示するには、zoneadm list -s コマンドを使用します。
global# zoneadm list -s NAME STATUS AUXILIARY STATE global running kzone1 running kzone2 running kzone3 running debugging
カーネルゾーンの補助状態は次のとおりです。
ゾーンは一時停止しており、次のブート時に再開されます。この状態を表示できるようにするには、ゾーンに接続している必要があります。カーネルゾーンは、移行中に suspended の補助状態として表示されます。Oracle Solaris カーネルゾーンの移行を参照してください。
カーネルゾーンはカーネルデバッガ kmdb 内にあります。カーネルゾーンは running 状態ですが、ゾーンはネットワークリクエストを処理できません。kmdb と対話するには、ゾーンコンソールに接続する必要があります。ゾーンコンソールに接続する方法については、Oracle Solaris ゾーンの作成と使用 の 第 4 章, 非大域ゾーンへのログインについてを参照してください。
ゾーンは running 状態ですが、パニックが発生しています。ホストシステムは影響を受けません。パニックが発生している補助状態のカーネルゾーンにログインするには、ゾーンコンソールアクセスが必要です。
ゾーンは完全に実行中ですが、別のシステムに移行中です。
ゾーンはシステムでブートされ、移行イメージを受信しています。移行が完了するまではまだ完全に実行されていません。
ゾーンの状態については、Oracle Solaris ゾーンの紹介 の 第 1 章, Oracle Solaris ゾーンの概要を参照してください。カーネルゾーンの補助状態の詳細は、solaris-kz(5) のマニュアルページを参照してください。カーネルデバッガの詳細は、kmdb(1) のマニュアルページを参照してください。