このセクションでは、Oracle Solaris カーネルゾーンを構成する方法について説明します。
この手順では、4 つの仮想 CPU および 4G バイトのメモリーを構成するデフォルトのカーネルゾーンテンプレート SYSsolaris-kz を使用して、カーネルゾーンを構成する方法について説明します。1 つの仮想 CPU と 2G バイトのメモリーの最小のカーネルゾーンを構成するために、追加のテンプレート SYSsolaris-kz-minimal を使用できます。
ゾーンテンプレートのプロパティーの概要については、Oracle Solaris ゾーン構成リソース の zonecfg template プロパティーとトークンを参照してください。ゾーン構成に関する全般的な情報については、Oracle Solaris ゾーンの作成と使用 の 第 1 章, 非大域ゾーンの計画および構成方法を参照してください。
始める前に
ホストシステムのカーネルゾーンのハードウェアサポート、ソフトウェアサポート、およびメモリー構成を確認する必要があります。カーネルゾーンホストでのハードウェアおよびソフトウェアサポートの確認およびカーネルゾーンのメモリーを予約するための ZFS ARC のチューニングを参照してください。
詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
デフォルトの solaris-kz ブランドゾーンテンプレートは SYSsolaris-kz です。たとえば、システム global で、カーネルゾーン kzone1 の新しいカーネルゾーン構成を作成するには:
global# zonecfg -z kzone1 Use 'create' to begin configuring a new zone. zonecfg:kzone1> create -t SYSsolaris-kz
この手順の残りの構成手順では、カーネルゾーン kzone1 を使用します。
カーネルゾーンリソースは、すぐに設定するかゾーンの構成後に設定できます。詳細は、カーネルゾーンリソースの構成およびカスタマイズを参照してください。
zonecfg:kzone1> commit
zonecfg:kzone1> exit
インストールの前にゾーンを確認できます。このステップを省略した場合、ゾーンのインストール時に検証が自動的に実行されます。Oracle Solaris ゾーンの作成と使用 の (オプション) インストール前に構成済みのゾーンを検証する方法を参照してください。
# zoneadm -z zonename verify
たとえば、システム global 上のカーネルゾーン kzone1 を検証するには:
global# zoneadm -z kzone1 verify
エラーメッセージが表示され、ゾーンの検証に失敗した場合は、メッセージに従って修正を行い、コマンドを再度実行してください。エラーメッセージが表示されない場合は、ゾーンをインストールできます。