入れ子にされたゾーンとは、カーネルゾーン内からインストールおよびブートされる非大域ゾーンです。入れ子にされたゾーンでは、カーネルゾーンは大域ゾーンとして機能します。入れ子にされたゾーンは、新しい solaris ブランドゾーン、または移行された solaris または solaris10 ブランドゾーンになります。カーネルゾーンは入れ子にされたゾーンとしてサポートされません。
入れ子にされたゾーンの要件は次のとおりです。
入れ子にされたゾーンはすべて、Oracle Solaris 11.2 以降をサポートしている必要があります。
Oracle Solaris 11 または Oracle Solaris 11.1 を実行している solaris ブランドゾーンは、Oracle Solaris 11.2 に更新する必要があります。システムソフトウェアパッケージの更新については、Oracle Solaris 11.3 ソフトウェアの追加と更新 の 第 3 章, ソフトウェアパッケージのインストールおよび更新を参照してください。
solaris10 ブランドゾーンを、Oracle Solaris 11.2 以上を実行する非大域ゾーンに移行できます。solaris10 ゾーンを Oracle Solaris 11.2 システムに移行する方法の手順については、Oracle Solaris 10 ゾーンの作成と使用 の 別のホストへの solaris10 ブランドゾーンの移行を参照してください。
ネストされたゾーンとして実行する solaris または solaris10 ブランドゾーンでは、排他的 IP または共有 IP を使用できます。排他的 IP 構成が必要な場合、追加の MAC アドレスを許可するようにカーネルゾーンを構成する必要があります。
入れ子にされたゾーンは、カーネルゾーンで利用可能なシステムリソースのみを使用できます。これらのリソースには、仮想ディスクおよび iSCSI ディスクが含まれます。
入れ子にされた構成を含むカーネルゾーンがクローニングされた場合、外部のカーネルゾーンのみがクローニングされます。カーネルゾーンの内部のゾーンは、ゾーンのクローニングプロセス中にクローニングされません。カーネルゾーンのクローニングを参照してください。