カーネルゾーンの仮想機能は、カーネルゾーンに属する anet の zonecfg iov プロパティーが on または auto に設定されているときに作成されます。VF はホストシステムによってカーネルゾーンに割り当てられます。
カーネルゾーンに割り当てられた各 VF には、ホスト内のシャドウ VNIC が関連付けられます。シャドウ VNIC を使用してネットワーク統計情報を表示できます。
次にシステム global のシャドウ VNIC kzone1/net0の出力例を示しています。
global# dladm show-link LINK CLASS MTU STATE OVER net1 phys 1500 unknown -- net0 phys 1500 up -- net2 phys 1500 up -- kzone1/net0 vnic 1500 unknown net1
global# dlstat show-link kzone1/net0 LINK IPKTS RBYTES OPKTS OBYTES kzone1/net0 0 0 3 126
シャドウ VNIC はデータを転送できないため、シャドウ VNIC を DLMP またはトランクアグリゲーションに使用することはできません。さらに、シャドウ VNIC のリンクプロパティーを構成することはできません。
zonecfg anet プロパティー bwshare を使用すると、ベースとなる物理リンクがサポートされている場合にのみ、リンク上にシャドウ VNIC を設定できます。詳細については、dladm(1M) および zonecfg(1M) のマニュアルページを参照してください。
VNIC とネットワーク構成の詳細については、Oracle Solaris 11.3 での仮想ネットワークとネットワークリソースの管理を参照してください。