ここでは、/etc/ppp/pap-secrets ファイルを変更します。このファイルには、接続時に呼び出し元の認証に使用する PAP セキュリティー資格が含まれています。PPP リンクを行う両方のマシンに /etc/ppp/pap-secrets が必要です。
図 7 で紹介した PAP 構成のサンプルでは、PAP の login オプションが使用されています。このオプションを使用する場合は、ネットワークのパスワードデータベースも更新する必要がある可能性があります。login オプションの詳細については、/etc/ppp/pap-secrets での login オプションの使用を参照してください。
候補となる信頼できる呼び出し元に UNIX 名とパスワードがない場合は、次の手順に従います。
詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
このリリースでは、/etc/ppp に pap-secrets ファイルがあります。このファイルには、PAP 認証の使用方法についてのコメントが含まれています。ただし、オプションについてのコメントは含まれていません。コメントの最後に、次のオプションを追加することができます。
user1 myserver "" * user2 myserver "" * myserver user2 serverpass *
/etc/ppp/pap-secrets の login オプションを使用するには、信頼できる呼び出し元の UNIX ユーザー名をすべて入力する必要があります。3 番目のフィールドのどこに二重引用符 (““) が記述されても、呼び出し元のパスワードは、サーバーのパスワードデータベースで参照できます。
エントリ myserver * serverpass * には、ダイアルインサーバー用の PAP ユーザー名およびパスワードが含まれています。図 7 では、信頼できる呼び出し元である user2 は、リモートピアに認証を要求します。そのため、myserver の /etc/ppp/pap-secrets ファイルには、user2 との接続を確立する場合に使用する PAP 資格が含まれています。
関連項目
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