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Oracle® Solaris 11.3 での UUCP および PPP を使用したシリアルネットワークの管理

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更新: 2015 年 10 月
 
 

モデムの問題を診断する方法

モデムは、ダイアルアップリンクで問題の発生しやすい領域です。モデム構成でもっともよく発生する問題は、ピアからの応答がないことです。しかし、接続の問題の原因が本当にモデム構成の問題なのかどうかを判定することは難しい場合があります。

モデムメーカーのドキュメントや Web サイトは、特定の装置に関する問題の解決に役立ちます。次の手順は、問題のあるモデム構成が接続の問題の原因となっているかどうかを判定するのに役立ちます。

  1. PPP デバッグをオンに設定する方法で説明した手順で、デバッグをオンに設定してピアを呼び出します。
  2. 作成された /var/log/pppdebug ログを表示し、モデム構成に問題がないかを確認します。
  3. ping を使用してさまざまなサイズのパケットを接続上に送信します。

    ping の詳細は、ping(1M) のマニュアルページを参照してください。

    小さいパケットは受信されるが、大きいパケットはドロップされる場合、モデムに問題があることを示します。

  4. インタフェース sppp0 上のエラーを確認します。
    % netstat -ni
    Name  Mtu  Net/Dest   Address      Ipkts    Ierrs Opkts    Oerrs Collis Queue 
    lo0   8232 127.0.0.0  127.0.0.1    826808   0     826808   0     0      0     
    hme0  1500 172.21.0.0 172.21.3.228 13800032 0     1648464  0     0      0     
    sppp0 1500 10.0.0.2   10.0.0.1     210      0     128      0     0      0

    インタフェースのエラーが時間がたつにつれて増えている場合は、モデム構成に問題がある可能性があります。

トラブルシューティング

作成された /var/log/pppdebug ログの表示で次の症状が認められる場合は、モデムの構成に問題がある可能性があります。ローカルマシンはピアを認識できますが、ピアはローカルマシンを認識できません。

  • ピアから「recvd」メッセージが返されない。

  • 出力にピアからの LCP メッセージが含まれるが、接続は失敗し、ローカルマシンから「too many LCP Configure Requests」のメッセージが送信される。

  • 接続が SIGHUP 信号で終了する。