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Oracle® Solaris 11.3 での UUCP および PPP を使用したシリアルネットワークの管理

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更新: 2015 年 10 月
 
 

シリアル回線の速度の問題を診断して解決する方法

ダイアルインサーバーでは、速度の設定の矛盾が原因で問題が発生する可能性があります。次に示す手順は、接続の問題の原因がシリアル回線速度の衝突であることを特定するのに役立ちます。

    速度の問題は、次のような原因で発生します。

  • /bin/login のようなプログラムを介して PPP を起動し、回線の速度を指定した

  • PPP を mgetty から起動し、誤ってビットレートを指定した

pppd は、はじめは回線に設定されていた速度を /bin/login または mgetty によって設定された速度に変更します。このことが回線の障害を発生させます。

  1. ダイアルインサーバーにログインします。デバッグをオンに設定してピアを呼び出します。

    手順については、PPP デバッグをオンに設定する方法を参照してください。

  2. 作成された /var/log/pppdebug ログを表示します。

    出力に次のメッセージがないか確認します。

    LCP too many configure requests

    このメッセージは、PPP に構成されているシリアル回線の速度が衝突している可能性があることを示します。

  3. PPP が /bin/login のようなプログラムを介して起動されているかどうかを調べ、設定されている回線速度を調べます。

    このような状況では、pppd はもともと構成されていた回線速度を /bin/login で指定されている速度に変更します。

  4. ユーザーが PPP を mgetty コマンドから起動し、誤ってビットレートを指定していないかどうか確認します。

    この処理もまた、シリアル回線速度の衝突を引き起こします。

  5. 次のようにしてシリアル回線速度の衝突の問題を解決します。
    1. モデムの DTE レートをロックします。
    2. autobaud を使用しないようにします。
    3. 構成後に回線速度を変更しないようにします。