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Oracle® Solaris 11.3 でのデバイスの管理

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更新: 2016 年 11 月
 
 

Format のメニューとコマンドの説明

format メニューの内容は次のように表示されます。

FORMAT MENU:
disk       – select a disk
type       – select (define) a disk type
partition  – select (define) a partition table
current    – describe the current disk
format     – format and analyze the disk
fdisk      – run the fdisk program (x86 only)
repair     – repair a defective sector
label      – write label to the disk
analyze    – surface analysis
defect     – defect list management
backup     – search for backup labels
verify     – read and display labels
save       – save new disk/partition definitions
inquiry    – show vendor, product and revision
volname    – set 8−character volume name
!<cmd>     – execute &lt;cmd>, then return
quit
format> 

次の表に、format ユーティリティーのメインメニューの項目を示します。

表 12  format ユーティリティーのメインメニュー項目の説明
メニュー項目
コマンド / メニュー
説明
disk
コマンド
システムのドライブをすべて表示します。あとの操作で使用するディスクを選択することもできます。このディスクは、「現在のディスク」と呼ばれます。
type
コマンド
現在のディスクの製造元とモデルを表示します。認識されているドライブタイプのリストも表示します。SCSI-2 対応ディスクドライブの場合は必ず Auto configure オプションを選択します。
partition
メニュー
スライスの作成および変更を行います。詳細は、partition メニューを参照してください。
current
コマンド
現在のディスクに関する次の情報を表示します。
  • デバイス名とデバイスタイプ

  • シリンダ数、代替シリンダ数、ヘッド数、セクター数

  • 物理デバイス名

format
コマンド
次のいずれかの情報源をこの順番に使用して、現在のディスクをフォーマットします。
  1. format.dat ファイル内の情報

  2. 自動構成プロセスからの情報

  3. format.dat エントリが存在しない場合に、プロンプトへの応答として入力する情報

このコマンドは、IDE ディスクには適用できません。IDE ディスクは、あらかじめ製造元でフォーマットされます。
fdisk
メニュー
x86 プラットフォームのみ: fdisk プログラムを実行し、Solaris fdisk パーティションを作成します。
fdisk コマンドは、1T バイトを超えるサイズの EFI ラベル付きディスクで使用することはできません。
repair
コマンド
現在のディスク上で特定のブロックを修復します。
label
コマンド
現在のディスクに新しいラベルを書き込みます。
analyze
メニュー
読み取り、書き込み、および比較テストを実行します。詳細は、analyze メニューを参照してください。
defect
メニュー
欠陥リストを検索して表示します。詳細は、defect メニューを参照してください。この機能は、IDE ディスクには適用できません。IDE ディスクは欠陥の検出を自動的に行います。
backup
コマンド
VTOC – バックアップラベルを検索します。
EFI – サポートされません。
verify
コマンド
現在のディスクに関する次の情報を表示します。
  • デバイス名とデバイスタイプ

  • シリンダ数、代替シリンダ数、ヘッド数、セクター数

  • パーティションテーブル

save
コマンド
VTOC – 新しいディスク情報およびパーティション情報を保存します。
EFI – 適用できません。
inquiry
コマンド
SCSI ディスクのみ – 現在のドライブのベンダー、製品名、リビジョンレベルを表示します。
volname
コマンド
8 文字のボリューム名を新規に指定して、ディスクラベルを作成します。
quit
コマンド
Format メニューを終了します。

partition メニュー

partition メニューの内容が次のように表示されます。

format> partition
PARTITION MENU:
0      - change `0' partition
1      - change `1' partition
2      - change `2' partition
3      - change `3' partition
4      - change `4' partition
5      - change `5' partition
6      - change `6' partition
7      - change `7' partition
select - select a predefined table
modify - modify a predefined partition table
name   - name the current table
print  - display the current table
label  - write partition map and label to the disk
quit
partition> 

次の表に、partition メニューの項目を示します。

表 13  partition メニュー項目の説明
サブコマンド
説明
change ` n ' partition
新しいパーティションに次の情報を指定できます。
  • 識別タグ

  • アクセス権フラグ

  • 開始シリンダ

  • サイズ

select
事前定義済みのパーティションテーブルを選択できます。
modify
パーティションテーブル内のすべてのスライスを変更できます。個々のスライスに対して実行する change `x' partition コマンドよりも、このコマンドが多く使用されます。
name
現在のパーティションテーブルの名前を指定できます。
print
現在のパーティションテーブルを表示します。
label
パーティションマップとラベルを現在のディスクに書き込みます。
quit
partition メニューを終了します。

x86: fdisk メニュー

fdisk メニューは x86 ベースのシステムでのみ利用可能であり、次のように表示されます。

format> fdisk
Total disk size is 8924 cylinders
Cylinder size is 16065 (512 byte) blocks

Cylinders
Partition   Status    Type          Start   End   Length    %
=========   ======    ============  =====   ===   ======   ===
1                 EFI               0  8924    8925    100




SELECT ONE OF THE FOLLOWING:
1. Create a partition
2. Specify the active partition
3. Delete a partition
4. Change between Solaris and Solaris2 Partition IDs
5. Edit/View extended partitions
6. Exit (update disk configuration and exit)
7. Cancel (exit without updating disk configuration)
Enter Selection: 

次の表に、fdisk メニューの項目を示します。

表 14  x86: fdisk メニュー項目の説明
メニュー項目
説明
Create a partition
fdisk パーティションを作成します。Oracle Solaris や DOS など、OS ごとに別々のパーティションを作成しなければなりません。1 台のディスクの最大パーティション数は 4 です。fdisk のパーティションのサイズをパーセンテージで入力するように促すプロンプトが表示されます。
Specify the active partition
ブートに使用するパーティションを指定できます。このメニュー項目により、第 1 段階のブートプログラムが第 2 段階のブートプログラムを検索する場所を指定します。
Delete a partition
以前に作成したパーティションを削除します。このコマンドを実行すると、パーティション内のすべてのデータが失われます。
Change between Solaris and Solaris2 Partition IDs
パーティション識別子を 130 (0x82) から 191 (0xbf) に、または 191 (0xbf) から 130 (0x82) に変更します。
Edit/View extended partitions
通常ブートに使用されるパーティション情報を管理します。
Exit (update disk configuration and exit)
新しいパーティションテーブルを書き込んで fdisk メニューを終了します。
Cancel (exit without updating disk configuration)
パーティションテーブルを変更せずに fdisk メニューを終了します。

analyze メニュー

analyze メニューの内容が次のように表示されます。

format> analyze

ANALYZE MENU:
read     - read only test   (doesn't harm SunOS)
refresh  - read then write  (doesn't harm data)
test     - pattern testing  (doesn't harm data)
write    - write then read      (corrupts data)
compare  - write, read, compare (corrupts data)
purge    - write, read, write   (corrupts data)
verify   - write entire disk, then verify (corrupts data)
print    - display data buffer
setup    - set analysis parameters
config   - show analysis parameters
quit
analyze> 

次の表に、analyze メニューの項目を示します。

表 15  analyze メニュー項目の説明
サブコマンド
説明
read
現在のディスクの各セクターを読み込みます。デフォルトで欠陥ブロックを修復します。
refresh
データを損なわずに、現在のディスク上で読み取りおよび書き込みを実行します。デフォルトで欠陥ブロックを修復します。
test
データを損なわずに一連のパターンをディスクに書き込みます。デフォルトで欠陥ブロックを修復します。
write
一連のパターンをディスクに書き込んでから、そのデータをディスクから読み込みます。ディスク上の既存のデータは破壊されます。デフォルトで欠陥ブロックを修復します。
compare
ディスクに一連のパターンを書き込み、そのデータを読み込み、書き込みバッファー内のデータと比較します。ディスク上の既存のデータは破壊されます。デフォルトで欠陥ブロックを修復します。
purge
ディスク上のデータをすべて削除し、いかなる手段でも取り出せないようにします。ディスク全体 (またはディスクのセクション) に 3 種類のパターンを書き込むことにより、データを削除します。検査に合格すると16 進のビットパターンがディスク全体 (またはディスクのセクション) に上書きされます。
デフォルトで欠陥ブロックを修復します。
verify
最初の検査に合格すると、ディスク全体の各ブロックに固有のデータを書き込みます。次の検査に合格すると、データを読み取り、検証します。ディスク上の既存のデータは破壊されます。デフォルトで欠陥ブロックを修復します。
print
読み取り / 書き込みバッファー内のデータを表示します。
setup
次の解析パラメータを指定できます。
Analyze entire disk? yes
Starting block number: depends on drive
Ending block number: depends on drive
Loop continuously? no
Number of passes: 2
Repair defective blocks? yes
Stop after first error? no
Use random bit patterns? no
Number of blocks per transfer: 126 (0/n/nn)
Verify media after formatting? yes
Enable extended messages? no
Restore defect list? yes
Restore disk label? yes
config
現在の解析パラメータを表示します。
quit
analyze メニューを終了します。

defect メニュー

defect メニューの内容が次のように表示されます。

format> defect

DEFECT MENU:
primary  - extract manufacturer's defect list
grown    - extract manufacturer's and repaired defects lists
both     - extract both primary and grown defects lists
print    - display working list
dump     - dump working list to file
quit
defect> 

次の表に、defect メニューの項目を示します。

表 16  defect メニュー項目の説明
サブコマンド
説明
primary
製造元の欠陥リストをディスクドライブから読み込み、メモリー内の欠陥リストを更新します。
grown
増分の欠陥リストを読み取り、メモリー内の欠陥リストを更新します。「増分の欠陥」とは、解析中に検出された欠陥のことです。
both
製造元の欠陥リストと増分の欠陥リストの両方を読み取ります。その後、メモリー内欠陥リストを更新します。
print
メモリー内の欠陥リストを表示します。
dump
メモリー内の欠陥リストをファイルに保存します。
quit
defect メニューを終了します。