このセクションでは、iSNS サービスのデフォルト管理設定を変更して、iSNS デーモンを開始する手順について説明します。iSNS サーバーの起動後に設定を変更した場合は、iSNS サーバーをリフレッシュする必要があります。データの格納位置を変更した場合は、iSNS サーバーを再起動する必要があります。
このセクションでは次のタスクについて説明します。
これらの操作の詳細は、isns(1M) のマニュアルページを参照してください。
iSNS サーバーパッケージをインストールして、iSNS サービスを開始します。
# pkg install service/storage/isns
# svcadm enable isns_server
# svcs svc:/network/isns_server:default STATE STIME FMRI online 16:10:49 svc:/network/isns_server:default
デフォルトでは、iSNS サーバーが使用できないときに、すべてのクライアントに通知されます。これらの通知を無効にするには、Management_SCNs_Enabled プロパティーを変更します。
solaris.isnsmgr.write
solaris.smf.manage.isns
solaris.smf.value.isns
役割の詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 第 3 章, Oracle Solaris での権利の割り当てを参照してください。
# svccfg -s svc:/network/isns_server setprop config/Management_SCN_Enabled=false
# svcadm refresh svc:/network/isns_server
デフォルトの再試行回数は 3 です。3 回照会してもサーバーから応答がない場合、そのクライアントは無効として登録されます。再試行回数を変更するには、ESI Retry Threshold プロパティーの値を変更します。
solaris.isnsmgr.write
solaris.smf.manage.isns
solaris.smf.value.isns
役割の詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 第 3 章, Oracle Solaris での権利の割り当てを参照してください。
# svccfg -s svc:/network/isns_server setprop config/ESI_retry_threshold_count=6
# svcadm refresh svc:/network/isns_server
クライアントデータを含むファイルのデフォルト位置および名前は、/etc/isns/isnsdata.xml です。バックアップ iSNS サーバーを 1 つ以上含む複雑なネットワーク環境の場合は、データストアはすべてのサーバーが使用可能な共通位置に存在する必要があります。新しい位置を指定するには、data_store_location プロパティーを使用します。ファイルの名前を変更することもできます。
solaris.isnsmgr.write
solaris.smf.manage.isns
solaris.smf.value.isns
役割の詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 第 3 章, Oracle Solaris での権利の割り当てを参照してください。
# svccfg -s svc:/network/isns_server setprop config/data_store_location="/etc/isns2/isns_data.xml"
# svcadm restart svc:/network/isns_server