この章では、一般的なコマンド構文および参照情報を含む ACSLS コマンドの使用方法について学習します。
ライブラリコンポーネント内のボリュームのデータベースインベントリを作成または更新します。
現在または保留中のリクエストを取り消します。
ドライブまたはカートリッジのすべてのアクティブなロックおよび保留中のロックを解除します。
スクラッチプールを作成または変更します。
空のスクラッチプールを削除します。
カートリッジをマウント解除します。
1 つまたは複数のカートリッジを ACS から取り出します。
CAP を挿入モードに設定します。
ACSLS の新しいリクエストの処理を停止します。
ユーザーに対しカートリッジまたはドライブをロック (専用に) します。
cmd_proc を終了します。
指定されたカートリッジを指定された LSM 内の使用可能なストレージセルに移動します。
データまたはスクラッチカートリッジをマウントします。
ライブラリコンポーネントのステータスを表示します。
さまざまなライブラリコンポーネントの各種属性を設定します。
ロック ID またはユーザー ID を表示します。
ACSLS のリクエスト処理を開始します。
ACS の管理を ACS のアクティブ LMU からスタンバイ LMU に手動で切り替えます。
カートリッジまたはドライブのアクティブなロックを解除します。
ACS、LSM、CAP、ドライブ、またはポートの状態を変更します。
1 つまたは複数のラベルが見つからない、または読み取れないカートリッジを ACS に挿入します。
注:
L5500、SL500、および SL8500 ライブラリはラベルのないカートリッジをサポートしていません (venter)。このセクションでは、ACSLS コマンドの一般的な構文について説明します。次のセクションでは、構文を含む各コマンドについて詳しく説明します。
ACSLS コマンドは、次の一般的な構文を使用します。
command type identifier state options
ここでは:
type identifier
は ACS コンポーネントとその識別子です。詳細については、コンポーネントのタイプと識別子を参照してください。
state
は、vary
コマンドのみに対するデバイス状態です。
options
はコマンドオプションです。実行するコマンドの説明を参照してください。
次の構文ルールに注意してください。
コマンドは、上記の順序 (コマンド名のあとにコンポーネントとその識別子、状態、および任意のオプション) で入力します。
この章では、小文字でコマンドを示していますが、小文字と大文字の任意の組み合わせでコマンドを入力できます。
下線はコマンドとキーワードの最小の省略名を示しています。たとえば、query server と q ser
はともに query server
コマンドの有効な形式です。
省略記号 (...) は識別子を繰り返せることを示します。
大カッコ [] はオプションのオプションを囲んでいます。
次の表では、ACS コンポーネント識別子のそれぞれの有効な値の範囲について説明します。各タイプにつき、最大 42 個の識別子を指定できます。各コマンドの有効なコンポーネントタイプについては、特定のコマンドの説明を参照してください。
注:
次の表に指定された識別子は、ソフトウェアによってサポートされている値の有効な範囲を表しています。LSM のタイプとライブラリ構成によって、特定のサイトに有効な識別子の値が決まります。コンポーネント | タイプ | 識別子 | 有効な値 |
---|---|---|---|
ライブラリ全体 |
serve |
なし |
なし |
ACS |
ac |
|
acs( lsm( |
LSM |
ls |
|
acs( lsm( |
LSM パネル |
pane |
|
acs( lsm( panel( |
LSM サブパネル脚注 1 |
subpane |
|
acs( lsm( panel( startrow( startcolumn( endrow( endcolumn( |
LSM ストレージセル |
subpane |
|
acs( lsm( panel( row( column( |
CAP |
cap |
|
acs( lsm( cap( cap_id 内のアスタリスク (*) は次を行います。 acs,lsm,* - ACSLS は LSM 内で使用可能な CAP のうち、もっとも優先度の高いものを選択します。 acs,* - ACSLS は ACS 内で使用可能な CAP のうち、もっとも優先度の高いものを選択します。 * - 挿入リクエストの場合、ACSLS は LSM 内で空きセルのもっとも多い CAP を選択します。 * — 取り出しリクエストの場合、ACSLS は取り出しに指定されたカートリッジを含む各 ACS 内の CAP のうち、もっとも優先度の高いものを選択します。 |
ドライブ |
driv |
drive_id |
acs( lsm( panel( drive( |
ドライブタイプ |
driv |
|
10 文字までのドライブタイプ識別子。数字 ( |
ポート |
por |
|
acs( port( |
データまたはスクラッチカートリッジまたはクリーニングカートリッジのボリュームシリアル番号 |
volume、 |
|
6 文字の識別子で、数字 ( 先頭または末尾にスペースを使用する場合は単一引用符または二重引用符で volser を囲みます。 スペースを埋め込んだ volser は指定しないでください。 |
ボリュームシリアル番号の範囲 |
volume |
|
ボリュームの昇順の範囲をダッシュ ( ALPHANUM_VOL_RANGES 動的変数が FALSE に設定されている場合 (デフォルト): ACSLS は完全な vol_id として指定された範囲の開始および終了 vol_id をサポートしています (例: AAA000-AAA999)。volser の右端の数値部分のみを範囲として指定します。先行する文字はすべて同じである必要があります。 *** ALPHANUM_VOL_RANGESab 動的変数が TRUE に設定されている場合: *** 単一引用符または二重引用符を使用して、先頭または末尾のスペースを含む範囲で volser を囲みます。範囲は ACSII 照合順序に従った昇順である必要があります。 |
ボリュームメディアタイプ |
medi |
|
10 文字までのメディアタイプ識別子。数字 ( |
ボリュームの所有者 |
owne |
|
|
スクラッチプール |
poo |
|
10 進数 ( |
ACSLS リクエスト |
reques |
|
ACSLS によって割り当てられた一意の 10 進数 ( |
ドライブまたはボリュームのロック |
loc |
|
10 進数 ( |
ACSLS リクエスト |
reques |
|
ACSLS によって割り当てられた一意の数値 ( |
脚注 1 終了行 (および列) は先頭行 (および列) 以上の大きさがある必要があります。先頭と終了のマトリックス内のセルのみが監査されます。マトリックスは先頭行と先頭列から始まり、終了行と終了列まで拡張されます。
一般的なエラーメッセージは、ACSLS が構文エラー、無効な識別子、型、オプション、プロセス障害、データベースエラーなどのため、コマンドを拒否する場合に表示されます。一般的なエラーメッセージの詳細については、ACSLS メッセージを参照してください。
使用できないコマンドを入力すると、次のメッセージが表示されます。
Command access denied.
アクセスできないボリュームを指定した場合、次のメッセージが表示されます。
Volume access denied.
次のセクションでは、ACSLS コマンドについて説明します。
audit
コマンドは、ライブラリカートリッジの実際のインベントリと一致するように ACSLS データベースを更新します。
次の場合は、常に監査を実行する必要があります。
これが新しいライブラリである場合。
ライブラリの内容で ACSLS データベースを再同期するため。
1 つまたは複数のモジュールが追加、削除、またはスワップされました。
ドアからカートリッジを手動で追加または取り外した場合。
ライブラリ構成設定が変更されたあと。
ACSLS がライブラリ内の 1 つ以上のカートリッジの場所を認識しない場合。
ライブラリが展開されていて、それをはじめて監査する場合。
SL8500 が展開されていて、それをはじめて監査するには、SL8500 内部アドレスと ACSLS アドレスについてで説明されている手順を参照してください。
audit
cap_id type identifier...
cap_id
ACSLS が障害のあるボリュームを取り出すために使用する CAP を指定します。特定の上限を指定したり、アスタリスク (*) を入力したりでき、これにより、ACSLS にもっとも優先度の高い CAP を選択させます。
サーバーまたは複数の ACS を指定できるのは、各 ACS に CAP の優先度が設定されている場合に限ります。各 ACS 内の CAP の自動選択を許可するには、cap_id にアスタリスクを指定する必要があります。
単一の LSM の audit
は、ACSLS がデータベースを更新するまで待機し、障害のあるボリュームを取り出すために必要な場合に CAP を予約します。
type identifier
ライブラリコンポーネントを指定します。次の表に、監査 (audit
) できるコンポーネントの一覧を示します。
ライブラリコンポーネント | タイプ | 識別子 |
---|---|---|
すべてのライブラリ |
|
なし |
ACS |
|
acs_id |
LSM |
|
lsm_id |
LSM パネル |
|
panel_id |
LSM サブパネル |
|
subpanel_id |
1 つの audit
リクエストで、複数の ACS、LSM、パネル、またはサブパネルを指定できます。重複するサブパネルは指定できません。
サーバーまたは複数の ACS を指定できるのは、各 ACS に CAP の優先度が設定されている場合に限ります。各 ACS 内の CAP の自動選択を許可するには、cap_id にアスタリスクを指定する必要があります。これが行われていない場合、監査は見つかった無効なカートリッジを取り出せません。
サーバーまたは ACS を監査する場合、親監査プロセスは LSM ごとに個別の監査プロセスを作成します。これらの LSM 監査は並列で実行し、panel_id の昇順でパネルごとに処理します。すべてのライブラリまたは ACS 内のすべての LSM を監査するには、単にサーバーまたは ACS を監査します。複数の個別の LSM の監査を実行する必要はありません。
ただし、LSM 内では、複数のコンポーネントを指定する順序に関係なく、監査は、これらのコンポーネントを acs_id、lsm_id panel_id、subpanel_id によって昇順に処理します。たとえば、サブパネルが最初に指定されている場合でも、監査はサブパネル 0,0,10,1,7 の前にパネル 0,0,9 を処理します。
audit
は、ライブラリカートリッジの実際のインベントリと一致するように ACSLS データベースを更新します。audit
は次の目的で実行します。
CAP 経由でカートリッジを挿入しない場合に、データベースにボリューム情報を作成します。たとえば、LSM をライブラリに追加し、LSM ドアを開き、手動でカートリッジを LSM に追加する場合に audit
を実行します。
ライブラリとデータベースの間の不一致を解決します。たとえば、LSM ドアを開き、CAP 経由でカートリッジを取り出す代わりにそれらを手動で取り外す場合に、audit
を実行します。audit
は、取り外されたカートリッジの情報をデータベースから削除します。
audit
によって指定されたセルの内容を表示します (LSM ロボットの視覚システムに接続されたディスプレイモニターが必要です)。
注:
監査は、クリーニングカートリッジの特定のモデルを認識し、それらをクリーニングカートリッジとしてデータベースに記録します。audit
コマンドは、検出した新しいクリーニングカートリッジに対し、クリーニングカートリッジのタイプごとに適切に max_uses も設定します。注:
audit
が、記録された場所 (セルとおそらくドライブ) でカートリッジを見つけられない場合、audit
はカートリッジを absent としてマークする (不在ボリュームの保持が有効にされている場合) か、またはボリュームを削除します。audit
はボリュームを削除する際に、ボリューム情報とアクセス制御、スクラッチステータス、ロック ID、およびプール ID に関する顧客提供情報を含むボリュームに関するすべての情報をデータベースから削除します。audit
があとで別の場所にカートリッジを見つけた場合は、ボリューム情報を再追加しますが、顧客提供情報は失われます。audit
は障害のあるボリュームを取り出し、それらの情報をデータベースから削除します。障害のあるボリュームは次のものを持ちます。
すでにスキャンされたものと重複する外部ラベル。
見つからないまたは読み取れない外部ラベル、および仮想ラベルがない。
無効なメディアタイプ。
監査は、ドライブや CAP ではなく、LSM ストレージセルにのみ適用されます。ACSLS は、監査中に cmd_proc
メッセージを表示し、audit
からのすべてのデータベースの変更をイベントログに記録します。ボリューム統計のロギングが有効になっている場合、ACSLS は追加のボリュームが見つかったメッセージとボリュームが見つからなかったメッセージを acsss_stats.log
に記録します。詳細については、ロギングボリューム統計レポートの作成を参照してください。
ヒント: audit
を実行する場合は次のガイドラインを使用します。
監査される ACS または LSM はオンライン状態または診断状態である必要があります。通常のライブラリ処理 (マウントとマウント解除を含む) が audit
中に行われる可能性がありますが、ライブラリ処理によって監査が遅くなります。
オンライン状態と診断状態の違い: 診断状態の audit
は cmd_proc
によってのみ実行できます。LSM が診断状態にある間、クライアントリクエストは拒否されます。この状態は、クライアントから送信される可能性のある mount/dismount
リクエストと競合せずに、audit
がライブラリを排他的に実行するため、速くなります。
LSM 全体に対して audit
を開始すると、同じ LSM に対して別の audit
を開始 (start
) できません。取り消し (cancel
) て、監査を再実行する必要があります。
監査リクエストは取り消し (cancel
) できますが、ACSLS は常に現在のパネルまたはサブパネルの監査を終了します。監査を取り消す (cancel
) と、取り出し用にマークされたカートリッジの一部またはすべてが取り出されないことがあります。監査を取り消し (cancel
) た場合、すでに取り出されたカートリッジがふたたび挿入されることはありません。
注意:
監査を取り消し (cancel
) た場合、または監査中に ACSLS ハードウェアまたはソフトウェアの障害が発生した場合は、同じ監査を再実行する必要があります。取り出し用にマークされていたが、最初の監査中に実際に取り出されなかったカートリッジは、データベースに存在しなくなり、ACSLS の制御下になくなります。ライブラリ全体を監査して、各 ACS 内で取り出し用にもっとも優先度が高い CAP を指定するには:
audit * server
LSM 0,1 を監査 (audit
) して、取り出し用に CAP 0,1,1 を指定するには:
audit 0,1,1 lsm 0,x
LSM 0,1 のパネル 10 を監査 (audit
) して、LSM 0,1 内で取り出し用にもっとも優先度が高い CAP を指定するには:
audit 0,1,* panel 0,1,10
注:
セルが別のプロセスによって予約されている場合は監査できません。セルが予約されている場合、ACSLS は最大 60 回の再試行で、セルが使用可能になるまでデータベースを再チェックします。セルがまだ使用できない場合、audit
は、セルをスキップし、イベントログにメッセージを記録します。関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
ライブラリの監査のガイドライン | ACS 番号の指定 |
コマンドの取り消し | cancel |
CAP ステータスの表示 | query cap |
ACSLS およびライブラリのステータスの表示 | query server |
ACS ステータスの表示 | query acs |
LSM ステータスの表示 | query lsm |
CAP 選択の優先度の設定 | set cap priority |
CAP モード (手動または自動) の設定 | set cap mode |
ライブラリコンポーネントの状態の変更 | vary |
次のセクションでは、監査メッセージについて説明します。
audit
が正常に完了すると、次のメッセージが表示されます。
Audit: Audit completed, Success.
さらに、監査されたコンポーネントを確認する次のいずれかのメッセージが表示されます。
Audit: Audit of storage server, valid
Audit: Audit of ACS, acs_id, status valid
Audit: Audit of LSM,
lsm_id,
panel_id, valid
Audit: Audit of panel,
panel_id, valid
Audit: Audit of subpanel,
subpanel_id, valid
ヒント: 無効なセルの場所 (つまり、ドライブのすぐ上かすぐ下、または追加の列上) を監査 (audit
) すると、ACSLS は成功メッセージを返し、監査が PTP と連携できるようにします。
中間メッセージは次を最初の行とする 2 行表示で構成されます。
Audit: Intermediate response: Audit activity.
2 行目には次のいずれかのメッセージが表示されます。
Audit: Volume ejected, unreadable label.
説明: ACSLS は次を持つカートリッジを取り出しました。
外部ラベルなし
仮想ラベルなし、または
読み取れないラベル
Audit: Volume
vol_id will be ejected, duplicate label.
説明: ACSLS は監査対象のセルの範囲内の重複した外部ラベルによって取り出されました。
変数: vol_id は、重複するラベルを持つボリュームです。
Audit: Volume
vol_id found.
説明: 監査は ACSLS データベースにない ACS にボリュームを見つけました。監査はボリュームをデータベースに追加しました。
変数: vol_id はデータベースに追加されたボリュームです。
Audit: Volume
vol_id not found.
説明: ACSLS データベースに一覧表示されているボリュームが ACS にありません。ボリュームはデータベースから削除されました。
変数: vol_id はデータベースから削除されたボリュームです。
Audit: Volume will be ejected, invalid media type
説明: ACSLS は無効なメディアタイプのボリュームを取り出しました。
Audit in progress.
説明: 同じ LSM に対して別の監査が進行中のため、ACSLS は audit
を開始しませんでした。
CAP
cap_id in use.
説明: 監査に指定された CAP は使用中です。
変数: cap_id は使用中の CAP です。
Multiple ACS audit.
説明: audit
コマンドが cap_id
に * を指定せずに複数の ACS を指定したため、監査が失敗しました。
Not in same ACS.
説明: 指定された cap_id と識別子が同じ ACS 内にないため、audit
が失敗しました。
変数:
cap_id は監査に指定された CAP です。
識別子は、監査に指定されたライブラリコンポーネントです。
cap_id Remove cartridges from CAP.
説明: 監査は取り出し済みカートリッジで CAP をいっぱいにしました。CAP を空にしてから、それを閉じて監査を続行します。
変数: cap_id は取り出し済みカートリッジを含む CAP です。
CAP
cap_id: Place magazines in CAP.
説明: CAP は監査にマガジンが必要です。CAP を開き、マガジンを中に入れて、CAP を閉じます。
変数: cap_id マガジンを必要とする CAP です。
CAP
cap_id: No CAP available, waiting...
説明: カートリッジの取り出しに使用できる CAP がありません。
変数: audit コマンドで指定されたとおりに cap_id が表示されます。
audit
コマンドで CAP を明示的に指定していた場合 acs, lsm, cap
。
audit
コマンドで CAP を acs, lsm, * と指定した場合、acs, lsm, *。
audit
コマンドで CAP を acs, * または * と指定した場合、acs, *, *。
cancel
コマンドは、現在または保留中のリクエストを取り消します。
request_id
取り消すリクエストの識別子を指定します。
cancel
コマンドは、audit、define pool、delete pool、eject、enter、lock、query、set、
または venter
コマンドまたはクライアントアプリケーションによって発行された現在または保留中のリクエストを取り消すために使用します。取り消すリクエストの ID を表示するには、query request コマンドを使用します。
サーバー、ACS、または LSM の監査を取り消し (cancel
) できます。ACSLS は内部でサーバー、ACS、または LSM 監査を一連のパネル監査に変換するため、ACSLS は残りの監査を取り消す前に、現在のパネルの audit
を完了します。パネルまたはサブパネルの監査は取り消し (cancel
) できません。監査を取り消し (cancel
) た場合、すでに取り出されたカートリッジがふたたび挿入されることはありません。
注意:
監査を取り消した場合、または監査中にライブラリまたは ACSLS ハードウェアまたはソフトウェアの障害が発生した場合は、同じ監査を再実行する必要があります。取り出し用にマークされていたが、最初の監査中に実際に取り出されなかったカートリッジは、データベースに存在しなくなり、ACSLS の制御下になくなります。ヒント: 取り消すリクエストを発行した cmd_proc
と異なる cmd_proc
から cancel
コマンドを入力します。
cancel
コマンドはすべての保留中のリクエストを取り消して、次のように現在のリクエストを処理します。
audit
ACSLS は内部でサーバー、ACS、または LSM 監査を一連のパネル監査に変換するため、ACSLS は残りの監査を取り消す前に、現在のパネルの監査を完了します。
注:
監査を取り消し (cancel
) た場合、または監査中に ACSLS ハードウェアまたはソフトウェアの障害が発生した場合は、同じ監査を再実行する必要があります。取り出し用にマークされていたが、最初の監査中に実際に取り出されなかったカートリッジは、データベースに存在しなくなり、ACSLS の制御下になくなります。define pool
ACSLS はスクラッチプールの定義を停止しますが、すでに定義されているスクラッチプールは削除しません。
delete pool
ACSLS はスクラッチプールの削除を停止しますが、すでに削除されているスクラッチプールは再定義しません。
eject
ACSLS は取り出しを停止し、cmd_proc
はすでに取り出されたカートリッジを取り外すメッセージ表示し、それらはふたたび挿入されません。
取り出しはカートリッジが取り外され、CAP が閉じ、ACSLS が CAP が空であることを確認するまで終了しません。
enter
ACSLS は enter
を停止し、いずれかのカートリッジが CAP 内に残っている場合、 cmd_proc
がこれらのカートリッジを取り外すメッセージを表示します。LSM にすでに挿入されたカートリッジは取り出されません。
enter
は、カートリッジが取り外され、CAP が閉じて、ACSLS が CAP が空であることを確認するまで終了しません。
注:
Automatic enter
。cancel
コマンドを使用して、進行中の自動挿入操作をキャンセル (cancel
) することはできません。進行中の自動挿入を終了するには:CAP のドアが開いている場合、すべてのカートリッジを取り外して、ドアを閉じます。
CAP のドアが閉じ、カートリッジがライブラリに移動されると、残りのカートリッジをライブラリに挿入できます。そのあと enter
が終了します。
lock
指定されたリクエストによってリソースロックが停止されます。リクエストでまだ指定されたすべてのリソースを取得していない場合、どのリソースもロックされません。
query
ACSLS はクエリーを取り消します。
set
set cap
の場合、ACSLS は CAP 属性の設定を停止します。ただし、すでに設定されている属性は変更しません。
set scratch
または set clean
リクエストの場合、ACSLS はスクラッチカートリッジまたはクリーニングカートリッジの属性の設定を停止しますが、すでに設定されている属性は変更しません。
venter
ACSLS は挿入を停止 (stops
) し、いずれかのカートリッジが CAP に残っている場合、cmd_proc
はこれらのカートリッジを取り外すメッセージを表示します。LSM にすでに挿入されたカートリッジは取り出されません。
現在および保留中のすべてのリクエスト ID を表示するには:
query request all
query request all
の出力の例:
Identifier Command Status
13 enter Current
15 query Pending
上の例のリクエスト 13 (現在の挿入リクエスト) を取り消すには:
cancel 13
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
ライブラリカートリッジの実際のインベントリに一致させるための ACSLS データベースの更新 | audit |
スクラッチプールの作成または変更 | define pool |
空のスクラッチプールの削除 | delete pool |
ライブラリからのカートリッジの取り出し | eject |
ラベル付きカートリッジをライブラリに挿入するための CAP (手動モード) の準備 | enter |
現在のロック ID へのドライブやカートリッジのロック (専用化) | lock |
ライブラリコンポーネントのステータスの表示 | query コマンド |
さまざまなライブラリコンポーネントの各種属性の設定 | set コマンド |
ラベルのないカートリッジをライブラリに挿入するための CAP の準備 | venter |
このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。
Request request_id canceled.
説明: ACSLS がリクエストされたコマンドを取り消しました。
変数: request_id
は取り消されたコマンドのリクエスト識別子です。
なし。
Request request_id can not be canceled: status.
説明: ACSLS は指定されたコマンドを取り消しできません。
変数:
request_id
は ACSLS が取り消しできないコマンドのリクエスト識別子です。
status
は、次のいずれかになります。
Request identifier request_id invalid.
cancel
コマンドは無効なリクエスト識別子を指定しました。
Request identifier request_id not found.
cancel
コマンドは、現在または保留中でないリクエストのリクエスト識別子を指定しました。
clear lock
コマンドは、指定されたドライブやカートリッジへのすべてのアクティブおよび保留中のロックを解除します。
clear lock
コマンドは、指定されたドライブやカートリッジへのすべてのアクティブおよび保留中のロックを解除するために使用します。現在のロック ID は 0 か、またはドライバやカートリッジのロック ID に一致する必要があります。
unlock
コマンドは、ドライブまたはカートリッジへのアクティブなロックのみを解除します。ただし、unlock
コマンドを使用して、すべてのドライブまたはすべてのカートリッジへのアクティブなロックを解除できます。
注:
clear lock
コマンドはロック ID を常に 0 にリセットします。ドライブ 1,1,5,2 のすべてのロックをクリアするには:
clear lock drive 1,1,5,2
ボリューム NN0108 のすべてのロックをクリアするには:
clear lock volume NN0108
注:
clear lock
コマンドは取り消し (cancel
) できません。関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
ドライブとカートリッジのロック | lock |
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 | query lock |
ロック ID の設定 | set lock |
ロック ID またはユーザー ID の表示 | show |
ドライブまたはカートリッジのアクティブなロックの解除 | unlock |
このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。
clear リクエストが成功すると、次のメッセージが表示されます。
Clear: Completed, Success.
さらに、リクエスト内の識別子ごとに、ライブラリのコンポーネント (タイプ) に応じて、次のいずれかのメッセージが表示されます。
Clear: Drive drive_id all locks cleared.
Clear: Volume vol_id all locks cleared.
なし。
Clear: Clear lock of drive drive_id failed,
Drive identifier drive_id available.
説明: ACSLS は指定されたドライブがロックされていないため、ロックをクリアできません。
変数: drive_id
は指定されたドライブの識別子です。
Clear: Clear lock of volume vol_id failed,
Volume identifier vol_id available.
説明: ACSLS は指定されたボリュームがロックされていないため、ロックをクリアできません。
変数: vol_id
は指定されたボリュームの識別子です。
define pool
コマンドはスクラッチプールを作成または変更します。
low_water_mark
ボリューム警告の下限しきい値です。スクラッチカートリッジカウントがこのしきい値を下回る場合、ACSLS はイベントログに警告メッセージを記録します。有効な値は 0 から 231-1 です。デフォルトは 0 です。
high_water_mark
ボリューム警告の上限しきい値です。スクラッチカートリッジカウントがこのしきい値に達するか超える場合、ACSLS は警告メッセージをイベントログに記録します。この値は low_water_mark
の値よりも大きい必要があります。
pool_id
プール識別子を指定します。プール 0 は共通スクラッチプールで、常に存在します。共通スクラッチプールの属性は変更できます。
overflow
このプールが mount scratch
リクエストを満たせない場合、ACSLS が共通プール (プール 0) からカートリッジを選択するように指定します。
新しいプール 1 に、0 の下限しきい値、600 の上限しきい値、およびオーバーフローを定義するには:
define pool 0 600 1 overflow
既存のプール 5 に、0 の下限しきい値、600 の上限しきい値、およびオーバーフローなしを定義するには:
define pool 0 600 5
注:
スクラッチプールは 1 つのクライアントアプリケーションまたはユーザー ID によって所有されません。ただし、ボリュームアクセス制御を使用して特定のスクラッチカートリッジへのアクセスを制限できます。関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
コマンドの取り消し | cancel |
空のスクラッチプールの削除 | delete pool |
スクラッチカートリッジの管理のガイドラインと手順 | LSM の設定 |
ドライブへのスクラッチカートリッジのマウント | mount * |
スクラッチプール属性の表示 | query pool |
カートリッジスクラッチ属性の設定またはクリア | set scratch |
delete pool
コマンドは、空のスクラッチプールを削除します。
delete pool
コマンドは、空のスクラッチプールを削除するために使用します。プールにスクラッチカートリッジが含まれている場合、最初のプールを削除する前に、これらのカートリッジを別のプールに再割り当てする必要があります。スクラッチカートリッジがマウントされている場合、それはデータカートリッジになりますが、そのスクラッチプール内に残ります。set scratch off
コマンドは、データカートリッジを共通プールに再割り当てするために使用します。
すべての空のスクラッチプールを削除するには:
delete pool all
空のプールのみが削除されます。カートリッジが割り当てられたプールは影響を受けません。
スクラッチプール 1 を削除するには、次の手順に従います。
スクラッチプール 1 をクエリーします。
query scratch 1
1998-0630>09:35:30>Scratch Status Scratch Pool> Identifier> Homer location> Status> Type 1) 34813> 0,0,1,8,8> home> 3480 3480 1) 34815> 0,0,1,8,1> home> 3480 3480
プール 1 には、34813 と 34815 の 2 つのカートリッジがあります。
カートリッジをプール 5 に再割り当てして、プール 1 を空にします。
set scratch 5 348013 348015
プール 1 を削除します。
delete pool 1
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
コマンドの取り消し | cancel |
スクラッチプールの作成または変更 | define pool |
スクラッチカートリッジの管理のガイドラインと手順 | LSM の設定 |
スクラッチプール属性の表示 | query pool |
カートリッジの場所とメディアタイプの表示 | query volume |
カートリッジスクラッチ属性の設定またはクリア | set scratch |
dismount
コマンドはドライブからカートリッジをマウント解除します。
vol_id
カートリッジを指定します。
drive_id
ドライブを指定します。
force
指定されたドライブ内のカートリッジの vol_id
が、指定された vol_id
と一致しない場合でも、そのドライブ内の実際のボリュームを強制的にマウント解除します。
このオプションは、ドライブがアンロードされていない場合でも、強制的にマウント解除します。
dismount
コマンドは、ドライブからボリュームをマウント解除し、使用可能なストレージセルにカートリッジを配置するために使用します。
指定されたドライブから指定されたカートリッジをマウント解除するには、force
オプションを付けずに dismount
コマンドを使用します。強制されないマウント解除の成功には次が必要です。
ドライブはオンラインである必要があります
ドライブ内のカートリッジの vol_id
が dismount
コマンドに指定された vol_id
と一致している必要があります
ドライブはアンロードされている必要があります
注意:
通常のマウント解除では、SL500 および SL150 ライブラリが自動的に巻き戻され、ドライブにロードされているのが見つかったカートリッジがアンロードされます。カートリッジの巻き戻しとアンロードのために、dismount force は必要ありません。これらのライブラリに dismount を発行する前に、ACSLS クライアントアプリケーションがテープドライブから読み取っていたり、テープドライブに書き込んでいたりしていないことを確認してください。指定されたドライブにマウントされている実際のカートリッジを強制的にマウント解除するには、force オプションを付けて dismount
コマンドを使用します。ドライブ内のカートリッジの vol_id は、dismount コマンドで指定する vol_id と一致している必要はありません。さらに、カートリッジがマウント解除の準備ができていない場合、ACSLS は強制的にドライブにカートリッジの巻き戻し、アンロード、マウント解除を自動で行わせます。ドライブはオンラインである必要があります。
dismount
force
は、応答を受信していないマウントまたはマウント解除操作によって予約済みとマークされたままになっていた場合でも続行します。予約されているドライブは cmd_proc
または ACSAPI クライアントに使用中として報告されます。
読み取れないか不明なラベルのあるカートリッジまたはクライアントアプリケーションがマウント解除していないカートリッジをマウント解除するために、force
オプションを使用できます。ACSLS は、ラベルが読み取れないか見つからない場合でも、使用可能なストレージセルにカートリッジを戻すことに注意してください。
注:
ライブラリがカートリッジを巻き戻してアップロードする前に、ドライブと現在ドライブを使用しているアプリケーション間のすべての読み取り/書き込みアクティビティーが停止または一時停止される必要があります。読み取り/書き込みアクティビティーが中断されずに続行している場合、ライブラリの待機タイムアウトを超えたあとに dismount force が失敗します。この考慮事項は、データパスによって、ホストからドライブにリクエストされたメディア検証にも適用されます。メディア検証が完了するか、またはホストがデータパス経由でそれを停止するまで、ACSLS からの dismount force は失敗します。
ドライブ 0,1,10,2 からカートリッジ EDU200 をマウント解除するには:
dismount EDU200 0,1,10,2
関連項目:
情報の内容 |
参照先 |
---|---|
コマンドの取り消し | cancel |
ライブラリからのカートリッジの取り出し | eject |
ラベル付きカートリッジをライブラリに挿入するための CAP (手動モード) の準備 | enter |
ドライブへのスクラッチカートリッジのマウント | mount * |
ドライブ上のデータカートリッジのマウント | mount |
CAP ステータスの表示 | query cap |
ドライブステータスの表示 | query drive |
CAP モード (手動または自動) の設定 | set cap mode |
CAP 選択の優先度の設定 | set cap priority |
このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。
Dismount: vol_id dismounted from drive_id.
説明: 強制的なマウント解除が成功しました。
変数:
vol_id
はマウント解除されたカートリッジの識別子です。
表示された vol_id
は、実際にマウント解除されたボリュームであり、必ずしも dismount force コマンドで指定されたボリュームではありません。
drive_id
は指定されたドライブの識別子です。
Dismount: Forced dismount of vol_id from drive_id.
説明: 強制的なマウント解除が成功しました。
変数:
vol_id
はマウント解除されたカートリッジの識別子です。
表示された vol_id
は、実際にマウント解除されたボリュームであり、必ずしも dismount force
コマンドで指定されたボリュームではありません。
drive_id
は指定されたドライブの識別子です。
なし。
Dismount: Dismount failed, ACS acs_id full.
説明: ACS に空きストレージセルがないため、ACSLS はカートリッジをマウント解除できません。ACSLS がドライブからカートリッジをマウント解除できるように、1 つ以上のほかのカートリッジを ACS から取り出します。
変数: acs_id
は、カートリッジが格納されている ACS の識別子です。
注:
空きセルの検索ではオンライン LSM のみが使用されます。そのため、このメッセージは、LSM に空きストレージセルがあり、その LSM がオフラインの場合にも発生することがあります。Dismount: Dismount failed, Audit in progress.
説明: 進行中の監査によって ACS の最後の空きセルの場所へのアクセスがロックされているため、ACSLS はカートリッジをマウント解除できません。
Dismount: Dismount failed, Cartridge in drive drive_id, unreadable label
説明: カートリッジに外部ラベルがないか、読み取れない外部ラベルか、または仮想ラベルがないため、ACSLS はカートリッジをマウント解除できません。カートリッジをマウント解除するには、強制的なマウント解除を使用します。
変数: drive_id
は指定されたドライブの識別子です。
Dismount: Dismount failed, Drive identifier drive_id available.
説明: 指定されたドライブにマウントされたカートリッジがありません。
変数: drive_id
は指定されたドライブの識別子です。
Dismount: Dismount failed, Drive identifier drive_id in use.
説明: カートリッジが巻き戻しおよびアンロードされていないため、ACSLS はカートリッジをマウント解除できません。クライアントアプリケーションがカートリッジを巻き戻してアンロードするまで待ってから、dismount
コマンドを入力するか、または forced dismount
を使用してカートリッジをマウント解除します。
変数: drive_id
は指定されたドライブの識別子です。
Dismount: Dismount failed, Misplaced tape.
説明: カートリッジの外部ラベルが ACSLS データベース内のカートリッジ識別子と一致しないため、ACSLS はカートリッジをマウント解除できません。ACSLS データベース内のカートリッジの識別子が、カートリッジの外部ラベルと一致するように更新されます。マウント解除を再試行します。
Dismount: Dismount failed, Cartridge not in drive.
説明: カートリッジの外部ラベルが、マウント解除に指定されたカートリッジの識別子と一致しないため、ACSLS はカートリッジをマウント解除できません。正しいカートリッジ識別子で dismount
コマンドを再入力します。
eject
コマンドは、ロボットに LSM の内部からカートリッジを取得し、それらをオペレータによって取り外しできる CAP に入れるように指示します。
lsm_id
オプションを選択すると、単一の LSM で複数の CAP を使用してカートリッジを取り出せます。
cap_id
カートリッジの取り出しに使用される CAP を指定します。
lsm_id
lsm_id
オプションを選択すると、単一の LSM で使用可能な複数の CAP を使用してカートリッジを取り出せます。要件 (手動、ゼロ以外の優先度、使用可能など) を満たすすべての CAP はカートリッジの取り出しのためにロック解除されます。選択した CAP のいずれかまたはすべてから、任意の順序でカートリッジを取り出すことができます。eject
は最初、最高の優先度の順番で、カートリッジを CAP に詰め込みます。
例: 優先度 2 のものが 1 つと優先度 5 のものが 1 つの 2 つの CAP があります。eject
は最初に優先度 5 のステータスの CAP、次に優先度 2 のステータスの CAP に詰め込みます。1 つの CAP に取り出すだけで十分なカートリッジしかない場合は、優先度 5 の CAP に詰め込まれます。
opmsg
opmsg_nbr
cmd_proc
を使用して入力された SL8500 Bulk CAP 取り出しコマンドに、カスタムオペレータパネルメッセージ番号を指定できます。取り出されるカートリッジを取り外せるように、Bulk CAP がロックされていない場合、メッセージが表示されます。
有効なメッセージ番号は 4 から 99 です。
現在、カスタム opmsg
は SL8500 ライブラリの Bulk CAP に対してのみ表示されます。
opmsg
パラメータはオプションです。指定されていない場合は、カートリッジを取り外すデフォルトのメッセージが送信されます。
カスタムの opmsg
番号は、ACSAPI クライアント、ACSLS GUI、または lib_cmd
eject
からの取り出しには指定できません。これらの場合は、デフォルトのメッセージが表示されます。
opmsg
番号に対して表示されるメッセージを作成するには、SL コンソールを使用して、次を選択します。
Tools Configuration CAP Usage Message
opmsg
を表示する SL Console の CAP ステータス表示を表示するには、次を選択します。
Tools System Detail CAP Folder Status
SL Console に、取り出し中に ACSLS から送信されたメッセージ番号に基づいて Bulk CAP メッセージが表示されます。取り出すカートリッジを取り外すために CAP がロック解除されたあとに、「System Details CAP Status
」ページにメッセージが表示されます。
例: Bulk CAP 1,2,1 からカートリッジを取り出すために、カスタムオペレータパネルメッセージ番号 55 を指定するには:
eject 1,2,1 opmsg 55 T10001 T10033-T10067
vol_id | volrange
取り出すカートリッジまたはカートリッジの範囲の外部または仮想ラベルタイプを指定します。
eject
コマンドは、ライブラリからカートリッジを取り出すために使用します。これにより、それらが ACSLS の制御から解除されます。ロボットは指定された CAP に指定されたカートリッジを配置し、次に ACSLS はカートリッジが格納されていたセルの場所を解放します。カートリッジ情報は、ABSENT_VOLUME_RETENTION_PERIOD
変数にゼロ以外の値がある場合に保持され、ABSENT_VOLUME_RETENTION_PERIOD
が 0 に設定されている場合に削除されます。eject
コマンドで、カートリッジがいっぱいの複数の CAP を指定した場合、CAP がいっぱいになったらそれを空にし、CAP を閉じて、すべてのカートリッジが取り出されるまで取り出しを続行します。
単一の eject
コマンドを使用して、スペースで区切られた複数のカートリッジ ID を指定して、範囲内にない複数のカートリッジを取り出すことができます。
ライブラリに 2 台の LSM が接続されていて、PTP が停止した場合、カートリッジを正常に取り出すには、次のいずれかを実行します。
カートリッジが格納されている LSM 内の CAP を指定します。たとえば、カートリッジ NN0100 が LSM 0,0 に格納されている場合、CAP0,0,0 からこのカートリッジを取り出すには:
eject 0,0,0 NN0101
cap_id
には、カートリッジが格納されている LSM を指定しますが、CAP 番号にはワイルドカード (*) を使用します。ACSLS は LSM 内の最高の優先度の CAP を選択します。たとえば、カートリッジ NN0114 が LSM 0,0 に格納されている場合、LSM 0,0 の最高の優先度の CAP からこのカートリッジを取り出すには:
eject 0,0,* NN0114
CAP 0,0,0 からカートリッジ NN0101 を取り出すには:
eject 0,0,0 NN0101
ACS 0 上の最高の優先度の CAP からカートリッジ範囲 NN0101-NN0109 を取り出すには:
eject 0,* NN0101-NN0109
ACS 0 上の最高の優先度 CAP からカートリッジ NN0101、NN0103、NN0105、および NN0107 を取り出すには:
eject 0,* NN0101 NN0103 NN0105 NN0107
LSM 1,2 内のカートリッジを取り出すために、複数のゼロ以外の優先度の CAP を使用するには:
eject 1,2 RB1000-RB2000
注:
CAP から取り出し済みのすべてのカートリッジを取り外していることを確認します。CAP を別の操作 (挿入や監査など) に使えるようにする前に、取り出し済みのすべてのカートリッジをアンロードし、CAP のドアを閉じて、取り出しを完了する必要があります。関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
コマンドの取り消し | cancel |
ドライブからのカートリッジのマウント解除 | dismount |
カートリッジの取り出しのガイドラインと手順 | LSM の設定 |
ラベル付きカートリッジをライブラリに挿入するための CAP (手動モード) の準備 | enter |
CAP ステータスの表示 | query cap |
ドライブステータスの表示 | query drive |
カートリッジの場所とメディアタイプの表示 | query volume |
CAP モード (手動または自動) の設定 | set cap mode |
CAP 選択の優先度の設定 | set cap priority |
このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。
Eject: Eject complete, a cartridges ejected
Eject: vol_id ejected from cap_id
説明: ACSLS は指定されたカートリッジを取り出しました。
変数:
nn
は取り出し済みカートリッジの数です。
vol_id
は取り出し済みカートリッジのカートリッジ識別子です。
cap_id
は取り出し済みカートリッジが格納されている CAP です。
なし
Eject: vol_id Eject failed, CAP cap_id full.
説明: CAP がいっぱいなため、カートリッジが取り出されませんでした。
変数:
vol_id
は取り出されなかったカートリッジのカートリッジ識別子です。
cap_id
は取り出しに指定された CAP です。
Eject: vol_id Eject failed, CAP cap_id in use.
説明: CAP が使用中であるため、カートリッジが取り出されませんでした。
変数:
vol_id
は取り出されなかったカートリッジのカートリッジ識別子です。
cap_id
は取り出しに指定された CAP です。
Eject: vol_id Eject failed, Misplaced tape.
説明: カートリッジの外部ラベルがストレージセルのデータベースのカートリッジ識別子と一致しないため、ACSLS はカートリッジを取り出せません。データベースは、ストレージセル内のカートリッジのカートリッジ識別子、メディアタイプ、およびクリーニングカートリッジ属性を更新します。
変数: vol_id
は取り出されなかったカートリッジのカートリッジ識別子です。
Eject: vol_id Eject failed, Not in same ACS.
説明: カートリッジは cap_id
に指定された ACS にないため、取り出されませんでした。
変数: vol_id
は取り出されなかったカートリッジのカートリッジ識別子です。
Eject: vol_id Eject failed, Volume identifier vol_id not found.
説明: カートリッジは次の状況にないため、取り出されませんでした。
データベース内の指定されたストレージセル内
移動中、または
ドライブ内。
ACSLS deletes the volume entry from the database.
変数: vol_id
は、データベースから削除されたカートリッジ識別子です。
Eject:
vol_id Eject failed, Cartridge in drive.
説明: カートリッジはドライブにマウントされているため、取り出されませんでした。
変数: vol_id
は取り出されなかったカートリッジのカートリッジ識別子です。
Eject: vol_id Eject failed, Volume vol_id in use.
説明: カートリッジは、別のリクエストで使用するために予約されているため、取り出されませんでした。
変数: vol_id
は取り出されなかったカートリッジのカートリッジ識別子です。
このコマンドを使用すると、CAP を手動モードまたは自動モードで動作するように設定できます。CAP を自動モードまたは手動モードに設定する手順については、カートリッジの挿入セクションを参照してください。
自動モード
CAP が自動モードの場合、enter コマンドを発行せずに挿入操作を開始できます。これを行うには、CAP ドアを開き、1 つまたは複数のカートリッジを中に入れ、CAP を閉じます。挿入の処理中、CAP はロックされます。挿入操作が競合すると、CAP はロック解除されます。
手動モード
手動モードの場合、CAP はロックされており、CAP を開いてカートリッジを挿入する前に、次のコマンドを発行することによってのみ使用できます。
enter
cap_id
[opmsg
opmsg_nbr
]
cap_id
CAP を指定します。これは、アスタリスク (*) を使用したワイルドカードにして、1,1* などの LSM または 0,*,* などの ACS 内でゼロ以外の最高の優先度を持つ CAP を選択できます。
opmsg
opmsg_nbr
cmd_proc
を使用して入力される SL8500 Bulk CAP 挿入コマンドには、カスタムオペレータパネルメッセージ番号を指定できます。このメッセージは、カートリッジを挿入するために Bulk CAP がロック解除されたときに表示されます。
有効なメッセージ番号は 4 から 99 です。
現在、カスタム opmsg
は SL8500 ライブラリの Bulk CAP に対してのみ表示されます。
opmsg
パラメータはオプションです。指定されていない場合は、カートリッジを挿入するデフォルトのメッセージが送信されます。
挿入が開始される前に CAP にカートリッジが残されていたか、読み取れないかまたは重複したカートリッジを挿入できない場合、これらのカートリッジを取り外すメッセージが表示されます。これは、挿入に対して opmsg
パラメータが指定されたときにも発生することがあります。
カスタム opmsg
番号は ACSAPI クライアントまたは ACSLS GUI からの挿入には指定できません。これらの場合は、デフォルトのメッセージが表示されます。
opmsg
番号に対して表示されるメッセージを作成するには、SL コンソールを使用して、次を選択します。
Tools Configuration CAP Usage Message
opmsg
を表示する SL Console の CAP ステータス表示を表示するには、次を選択します。
Tools System Detail CAP Folder Status
SL Console に、挿入時に ACSLS から送信されたメッセージ番号に基づいて Bulk CAP メッセージが表示されます。メッセージは、カートリッジを挿入するために CAP がロック解除されたあとに、「System Details CAP Status
」ページに表示されます。
例: Bulk CAP 1,3.0 からカートリッジを挿入するために、カスタムオペレータパネルメッセージ番号 66 を指定するには:
enter 1,3,0 opmsg 66
lsm_id
lsm_id
オプションを選択すると、単一の LSM で使用可能な複数の CAP を使用してカートリッジを挿入できます。要件 (手動、ゼロ以外の優先度、使用可能など) を満たすすべての CAP はカートリッジの挿入のためにロック解除されます。選択したいずれかまたはすべての CAP から、任意の順序でカートリッジを挿入できます。venter は有効でなく、CAP の無効エラーを返します。
CAP 0,0,2 にカートリッジを挿入する準備をさせるには:
enter 0,0,2
LSM 0,0 のゼロ以外の最高の優先度の CAP にカートリッジを挿入する準備をさせるには:
enter 0,0,*
LSM 1,2 にカートリッジを挿入するために、複数の CAP を使用するには:
enter 1,2
注:
LSM に挿入されるカートリッジはその LSM と互換性がある必要があります。たとえば、L5500 LSM に挿入できるのは、T9840、T9940、および LTO カートリッジのみです。関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
コマンドの取り消し | cancel |
スクラッチプールの作成または変更 | define pool |
ライブラリからのカートリッジの取り出し | eject |
カートリッジを挿入するガイドラインと手順 | カートリッジの挿入 |
ドライブへのスクラッチカートリッジのマウント | mount * |
ドライブ上のデータカートリッジのマウント | mount |
CAP ステータスの表示 | query cap |
CAP モード (手動または自動) の設定 | set cap mode |
CAP 選択の優先度の設定 | set cap priority |
ラベルのないカートリッジをライブラリに挿入するための CAP の準備 | venter |
このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。
すべてのラベル付けカートリッジが挿入されたあとに、次のメッセージが表示され、正常に挿入されたカートリッジごとに、メッセージの 2 行目が繰り返されます。
Enter: Enter complete, nn volumes entered
Enter: vol_id Entered through cap_id
nn
は挿入されたカートリッジの合計数です
vol_id
は挿入されたカートリッジのカートリッジ識別子です
cap_id
は、カートリッジの挿入に使用された CAP です
なし。
Enter: vol_id Enter failed, ACS acs_id full.
説明: ACS に空きストレージセルがないため、カートリッジは挿入されませんでした。ACSLS がカートリッジを挿入できるように、ACS から 1 つ以上のカートリッジを取り出す (eject
) 必要があります。
変数:
vol_id
は挿入されなかったカートリッジの外部ラベルです。
acs_id
は空きストレージセルがない ACS の識別子です。
注:
ACSLS はオンラインの LSM でのみ空きセルを検索します。このメッセージはオフライン LSMS に空きセルがある場合でも発生することがあります。Enter: vol_id Enter failed, Audit in progress.
説明: audit
によって、挿入に必要なセルの場所へのアクセスがロックされているため、カートリッジが挿入されませんでした。
変数: vol_id
は挿入されなかったカートリッジの外部ラベルです。
Enter: vol_id Enter failed, CAP cap_id in use.
説明: 指定された CAP が監査、カートリッジの取り出し、または別の挿入プロセスで使用中であるため、カートリッジは挿入されませんでした。
変数:
vol_id
は挿入されなかったカートリッジの外部ラベルです。
cap_id
は使用中の CAP です。
Enter: vol_id Enter failed, Duplicate label.
説明: CAP 内のカートリッジのカートリッジ識別子はすでに ACSLS データベース内に存在しているため、カートリッジは挿入されませんでした。
変数: vol_id
は挿入されなかったカートリッジの外部ラベルです。
Enter: Enter failed, Unreadable label.
説明: カートリッジに外部ラベルがないか、読み取れない外部ラベルであるため、カートリッジは挿入されませんでした。
Enter: vol_id Enter failed, Unknown media type label.
説明: カートリッジはその外部ラベルにメディア識別子がないため、挿入されませんでした。
変数: vol_id
は挿入されなかったカートリッジの外部ラベルです。
CAP cap_id: Place cartridges in CAP.
説明: CAP はカートリッジを挿入する準備ができています。CAP を開き、カートリッジを挿入 (enter
) します。
変数: cap_id
は、カートリッジの挿入に使用される CAP です。
CAP cap_id: Remove cartridges from CAP.
説明: 1 つまたは複数のカートリッジを挿入できません。
変数: cap_id
は、カートリッジの挿入に使用される CAP です。CAP を開き、カートリッジを取り外し (remove
) ます。
CAP cap_id: CAP cap_id Place magazines in CAP.
説明: CAP はカートリッジの挿入にマガジンを使用します。正しいマガジンにカートリッジをロードし、CAP を開いて、マガジンを挿入します。
変数: cap_id
は、カートリッジの挿入に使用される CAP です。
idle
コマンドは、ACSLS の新しいリクエストの処理を停止します。
idle
コマンドは、ACSLS の新しいリクエストの処理を停止するために使用します。たとえば、ACSLS の保守を行う前または終了する前に、ACSLS をアイドル状態 (idle
) にします。
注:
リクエスト処理を再開するには、start
コマンドを使用します。idle
force オプションを付けずに idle
コマンドを入力すると、ACSLS はアイドル保留状態になります。ACSLS は現在および保留中のリクエスト (保留中のロックリクエストを除きます。これは取り消されます) を完了し、「注」に示されているものを除く新しいリクエストを拒否します。ACSLS はアイドル状態になり、リクエスト処理が再開されるまで、後続のリクエストを処理しません。
Idle force
force オプションを付けて idle
コマンドを入力すると、ACSLS がアイドル状態になります。ACSLS は現在および保留中のすべてのリクエストを取り消し、「例」の下の「注」に示されているものを除く新しいリクエストを拒否します。再開されるまで、ACSLS は後続のリクエストを処理しません。ACSLS は現在のリクエストを完了しないため、ACSLS を強制的にアイドル状態にすると、データベースがハードウェアと整合性のない状態になる可能性があり、この修正には audit
が必要です。
ヒント: idle force
を入力したときの現在のリクエスト処理によっては、イベントログがプロセス障害を報告する場合があります。その場合、影響を受ける LSM をオフラインに変更 (vary
) し、オンラインに戻します。vary
コマンドについては、varyを参照してください。
ACSLS をアイドル保留状態にするには:
idle
ACSLS を強制的にアイドル状態にするには:
idle force
注:
idle
または idle-pending
状態では、ACSLS は cancel、idle、query、start、
および vary
リクエストの新しいリクエストを受け付けます。関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
ライブラリコンポーネントのステータスの表示 | query コマンド |
ACSLS リクエスト処理の開始 | start |
ライブラリコンポーネントの状態の変更 | vary |
lock
コマンドは、ACSLS が割り当てるロック ID にカートリッジまたはドライブをロックします。
type identifier
ライブラリコンポーネントを指定します。次の表に、ロックできるコンポーネントの一覧を示します。単一の lock
コマンドには、ドライブまたはボリュームの両方ではなくいずれかを指定できます。ただし、ドライブとボリュームの両方に同じ lock
ID
を使用できます。
wait
コンポーネントが使用できない (ロックされているか使用中) 場合にロックが保留中であることを指定します。ACSLS はコンポーネントが使用可能になると、それをロック (locks
) します。保留中のロックリクエストをクリアまたは取り消し (cancel
) できます。ACSLS をアイドル状態にすると、保留中のロックリクエストも取り消されます。
lock
コマンドは、ACSLS が割り当てるロック ID にボリュームまたはドライブをロックするために使用します。使用可能な (ロックされておらず、使用中でない) ボリュームまたはドライブのみをロックできます。
注:
lock
コマンドを入力して、カートリッジまたはドライブをロックすると、ACSLS はボリュームまたはドライブにロック ID を割り当て、ロック ID をボリュームまたはドライブのロック ID に変更します。set lock コマンドを使用して、ロック ID を設定することはできないため、lock コマンドを使用して、set lock で設定したロック ID でボリュームまたはドライブをロックします。ドライブ 0,1,10,2 をロックするには:
lock drive 0,1,10,2
ボリューム EDU445 をロックするには:
lock volume EDU445
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
指定したドライブまたはカートリッジのすべてのアクティブなロックまたは保留中のロックの解除 | clear lock |
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 | query lock |
ロック ID の設定 | set lock |
ロック ID またはユーザー ID の表示 | show |
ドライブまたはカートリッジのアクティブなロックの解除 | unlock |
このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。
lock
リクエストが成功すると、次のメッセージが表示されます。
Lock: Lock completed, Success.
リクエスト内の識別子ごとに、次のいずれかのメッセージが表示されます。
Lock: Drive drive_id locked under lock_id lock_id.
Lock: Volume vol_id locked under lock_id lock_id.
ここでは:
drive_id
はロックされたドライブです。
vol_id
はロックされたカートリッジのカートリッジ識別子です。
lock_id
はロック ID です。
なし。
lock
リクエストが失敗した場合、次のいずれかのメッセージが表示されます。
Lock: Lock of drive drive_id failed, Drive in use.
説明: ドライブがすでにロックされているか、使用中であるため、ACSLS は指定されたドライブをロックできません。
変数: drive_id
は、ACSLS がロックできないドライブです。
Lock: Lock of drive drive_id failed, Lock failed.
説明: ACSLS は指定されたドライブをロックできません。正しい構文とドライブ識別子で lock
コマンドを再入力します。
変数: drive_id
は、ACSLS がロックできないドライブです。
Lock: Lock of volume vol_id failed, Volume in use.
説明: カートリッジがすでにロックされているか、使用中であるため、ACSLS は指定されたカートリッジをロックできません。
変数: vol_id
は、ACSLS がロックできないカートリッジです。
Lock: Lock of volume vol_id failed, Lock failed.
説明: ACSLS は指定されたカートリッジをロックできません。正しい構文とカートリッジ識別子で lock
コマンドを再入力します。
変数: vol_id
は、ACSLS がロックできないカートリッジです。
logoff
コマンドは、cmd_proc
を終了します。
logoff
コマンドは、cmd_proc
を終了するために使用します。対話式 (ウィンドウ) を実行すると、cmd_proc
、logoff
によって、cmd_proc
ウィンドウも終了します。
cmd_proc
を終了するには:
logoff
注:
logoff
は cmd_proc
のみ終了し、すべての ACSLS 状態で有効で、ACSLS 操作に影響しません。関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
cmd_proc の開始 | cmd_proc の起動 |
cmd_proc の使用 | cmd_proc の起動 |
mount
コマンドはデータカートリッジをマウントします。
vol_id
カートリッジを指定します。
drive_id
ドライブを指定します。
bypass
bypass
オプションは次のようにして、カートリッジをマウントしようとする前に、ACSLS が行うチェックをオーバーライドします。
bypass オプションは常に、ACSLS の外部ラベルに対するカートリッジ ID の検証をオーバーライドします。
それは、テープドライブとカートリッジのメディアタイプ間の互換性の ACSLS 検証をオーバーライドできます。
ライブラリは mount
リクエストを受け取ると、カートリッジのメディアがテープドライブと互換性があるか検証します。メディアタイプが互換性がないか不明なタイプの場合、ライブラリはマウントを失敗させます。
readonly
カートリッジを書き込み保護でマウントするように指定します。
注意:
LTO ドライブは書き込み保護でのマウントをサポートしません。LTO ドライブに「mount read-only」が試みられた場合、それはイベントログ内に「Drive cannot honor write protect」メッセージを伴って失敗します。また、一部の初期 97xx SCSI 接続ライブラリでは、書き込み保護でのマウントをサポートしていません。mount
コマンドに read-only
オプションを指定した場合でも、ドライブはカートリッジに書き込むことがあります。これらのドライブに対してカートリッジを書き込み保護するには、カートリッジの読み取り専用保護 (サムホイールなど) を使用します。
mount
コマンドは、データカートリッジをマウントするために使用します。mount
コマンドを入力するたびに、1 つのドライブに 1 つのカートリッジのみマウントできます。
マウントの成功には次が必要です。
カートリッジとドライブが同じ ACS 内にある必要があります。
カートリッジは使用可能である必要があり、ドライブがオンラインで使用可能である必要があります。
ボリューム EDU010 をドライブ 0,0,10,2 にマウントするには:
mount EDU010 0,0,10,2
次の例では、YUMA15 は、カートリッジラベルに 7 番目の文字が見つからない DD3C ボリュームです。bypass
オプションは、メディア互換性チェックをバイパスし、ドライブ 0,0,4,0 の SD3 ドライブへのカートリッジの mount
を強制的に行います。
bypass オプションを使用して、ドライブ 0,0,4,0 に YUMA15 をマウントするには:
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
ドライブからのカートリッジのマウント解除 | dismount |
ラベル付きカートリッジをライブラリに挿入するための CAP (手動モード) の準備 | enter |
CAP ステータスの表示 | query cap |
ドライブステータスの表示 | query drive |
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 | query lock |
指定されたデータカートリッジのメディア互換ドライブのステータスの表示 | query mount |
カートリッジの場所とメディアタイプの表示 | query volume |
CAP モード (手動または自動) の設定 | set cap mode |
CAP 選択の優先度の設定 | set cap priority |
ラベルのないカートリッジをライブラリに挿入するための CAP の準備 | venter |
このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。
Mount: vol_id mounted on drive_id
説明: ACSLS は指定されたカートリッジをマウントしました。
変数:
vol_id
は ACSLS がマウントしたカートリッジのカートリッジ識別子です。
drive_id
はカートリッジをマウントしたドライブです。
なし。
Mount: Mount failed, Audit in progress.
説明: audit
によって、指定されたカートリッジのセルの場所へのアクセスがロックされているため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。
Mount: Mount failed, In use.
説明: ドライブが使用中か、またはリクエストされたカートリッジが別のコマンド用に予約されているため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。
Mount: Mount failed, Misplaced tape.
説明: カートリッジの外部ラベルがストレージセルのデータベースのカートリッジ識別子と一致しないため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。データベースは、ストレージセル内のカートリッジのカートリッジ識別子、メディアタイプ、およびクリーニングカートリッジ属性を更新します。
Mount: Mount failed, Not in same ACS.
説明: 指定されたカートリッジとドライブが同じ ACS 内にないため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。
Mount: Mount failed, Cartridge in drive.
説明: 指定されたカートリッジが、あるドライブにすでにマウントされているため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。
Mount: Mount failed, Unreadable label.
説明: カートリッジにラベルがないか、読み取れないラベルか、または仮想ラベルがないため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。
Mount: Mount failed, Invalid media type.
説明: 指定されたカートリッジのメディアタイプが無効なため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。
Mount: Mount failed, Invalid drive type.
説明: 指定されたドライブタイプが無効なため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。
Mount: Mount failed, Incompatible media type.
説明: カートリッジのメディアタイプが指定されたドライブと互換性がないため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。
mount *
コマンドは、スクラッチカートリッジを選択して、それをマウントします。
drive_id
ドライブを指定します。
pool_id
ACSLS がスクラッチカートリッジを選択するプールを指定します。pool_id
はオプションです。pool_id を指定しない場合、ACSLS は共通プール (プール 0) からスクラッチカートリッジを見つけようとします。
pool_id
を指定し、プールにスクラッチカートリッジ (または混在メディアライブラリに正しいいずれかのメディア) が含まれていない場合、またはプールがオーバーフロー用に設定されている場合、ACSLS は共通プール (プール 0) からスクラッチカートリッジを見つけようとします。
media media_type | media *
カートリッジメディアタイプを指定します。メディアタイプの指定はオプションです。
mount *
コマンドは、スクラッチカートリッジを選択して、それをマウントするために使用します。次のセクションでは、ACSLS がマウントするスクラッチカートリッジを選択する方法およびスクラッチカートリッジのカートリッジメディアタイプを指定する方法について説明します。
ACSLS がスクラッチカートリッジを選択する方法
mount *
コマンドは、次によってスクラッチカートリッジを選択します。
指定されたドライブを格納する LSM との近接度に基づいた、ACS 内の LSM のリストの作成。
プールおよびメディアタイプの条件を満たすスクラッチカートリッジが見つかるまで、リスト内の各 LSM の調査。
その LSM で最終アクセス日がもっとも古いスクラッチカートリッジの選択。
選択されたスクラッチカートリッジがドライブにマウントされます。
メディアタイプの指定
次のいずれかの方法でカートリッジのメディアタイプを指定できます。
mount *
コマンドのこの形式でメディアタイプを明示的に指定します。
mount * drive_id [pool_id] media media_type
例: 共通プール (プール 0) から、9940 スクラッチカートリッジをマウントするには:
mount * 0,0,10,2 media STK2P
ACSLS がスクラッチ優先順位によってメディアを選択するように、メディアタイプにワイルドカード (*) を使用します。詳細については、拡張ストア機能の使用を参照してください。スクラッチ優先順位を使用するには、mount *
コマンドのこの形式を入力します。
mount * drive_id [pool_id] media *
例: スクラッチ優先順位を使用して、共通プール (プール 0) からスクラッチカートリッジをマウントするには:
mount * 0,0,10,2 media *
mount *
コマンドのこの形式でメディアオプションを省略します。これにより、ドライブと互換性のあるメディアタイプを選択するように ACSLS に指示します。
mount * drive_id [pool_id]
例: 共通プール (プール 0) からドライブと互換性のあるスクラッチカートリッジをマウント (mount
) するには:
mount * 0,0,10,2
次のセクションでは、単一メディアライブラリおよび混在メディアライブラリの mount scratch の例を示します。
単一メディアライブラリ
プール 5 からスクラッチカートリッジをドライブ 0,0,10,2 にマウント (mount
) するには:
mount * 0,0,10,2 5
ヒント: プール 5 から使用可能なカートリッジがなく、overflow
用に設定されている場合、ACSLS は共通プール (プール 0) からカートリッジを選択します。
共通プール (プール 0) からスクラッチカートリッジをドライブ 0,0,10,0 にマウント (mount
) するには:
mount * 0,0,10,0
プール 5 から T10000T2 のメディアタイプのスクラッチカートリッジをドライブ 0,0,10,2 にマウント (mount
) するには:
mount * 0,0,10,2 5 media T10000T2
ヒント: プール 5 から使用可能なカートリッジがなく、overflow
用に設定されている場合、ACSLS は共通プール (プール 0) から指定されたメディアタイプのカートリッジを選択します。
プール 10 からスクラッチ優先順位によって判断されたメディアタイプのスクラッチカートリッジをドライブ 0,0,2,3 にマウント (mount
) するには:
mount * 0,0,2,3 10 media *
ヒント: プール 10 から使用可能なカートリッジがなく、overflow 用に設定されている場合、ACSLS は共通プール (プール 0) から指定されたメディアタイプのカートリッジを選択します。
共通プール (プール 0) から T10000T2
のメディアタイプのスクラッチカートリッジをドライブ 0,0,10,2 にマウント (mount
) するには:
mount * 0,0,10,2 media T10000T2
共通プール (pool 0) からスクラッチ優先順位によって判断されたメディアタイプのスクラッチカートリッジをドライブ 0,0,2,3 にマウント (mount
) するには:
mount * 0,0,2,3 media *
共通プール (pool 0) からドライブ 0,0,2,3 と互換性のあるメディアのスクラッチカートリッジをマウント (mount
) するには:
mount * 0,0,2,3
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
スクラッチプールの作成または変更 | define pool |
空のスクラッチプールの削除 | delete pool |
ドライブからのカートリッジのマウント解除 | dismount |
スクラッチカートリッジの管理 | LSM の設定 |
ドライブステータスの表示 | query drive |
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 | query lock |
指定されたスクラッチプールのメディア互換ドライブのステータスの表示 | query mount * |
スクラッチプール属性の表示 | query pool |
スクラッチカートリッジステータスの表示 | query scratch |
カートリッジの場所とメディアタイプの表示 | query volume |
カートリッジスクラッチ属性の設定またはクリア | set scratch |
スクラッチ優先順位の設定 | 拡張ストア機能の使用 |
このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。
Mount: vol_id mounted on drive_id
説明: ACSLS は指定されたカートリッジをマウントしました。
変数:
vol_id
は ACSLS がマウントしたカートリッジのカートリッジ識別子です。
drive_id
はカートリッジをマウントしたドライブです。
なし。
Mount: Mount failed, Audit in progress.
説明: audit
によって、指定されたカートリッジのセルの場所へのアクセスがロックされているため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。
Mount: Mount failed, In use.
説明: ドライブが使用中か、またはリクエストされたカートリッジが別のコマンド用に予約されているため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。
Mount: Mount failed, Misplaced tape.
説明: カートリッジの外部ラベルがストレージセルのデータベースカートリッジ識別子と一致しないため、ACSLS はカートリッジをマウント (mount
) できません。データベースは、ストレージセル内のカートリッジのカートリッジ識別子、メディアタイプ、およびクリーニングカートリッジ属性を更新します。
Mount: Mount failed, Not in same ACS.
説明: 指定されたカートリッジとドライブが同じ ACS 内にないため、ACSLS はカートリッジをマウント (mount
) できません。
Mount: Mount failed, Cartridge in drive.
説明: 指定されたカートリッジが、あるドライブにすでにマウントされているため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。
Mount: Mount failed, Unreadable label.
説明: カートリッジにラベルがないか、読み取れないラベルか、または仮想ラベルがないため、ACSLS はカートリッジを mount
できません。
Mount: Mount failed, Invalid media type.
説明: 指定されたカートリッジのメディアタイプが無効なため、ACSLS はカートリッジをマウント (mount
) できません。
Mount: Mount failed, Invalid drive type.
説明: 指定されたドライブタイプが無効なため、ACSLS はカートリッジをマウント (mount
) できません。
Mount: Mount failed, Incompatible media type.
説明: カートリッジのメディアタイプが指定されたドライブと互換性がないため、ACSLS はカートリッジをマウント (mount
) できません。
Mount: Mount failed, No compatible scratch cartridges in pool.
説明: 指定されたドライブの ACS 内にスクラッチカートリッジのメディアタイプに一致するスクラッチカートリッジがないため、ACSLS はカートリッジをマウント (mount
) できません。さらに、プールにオーバーフロー属性が設定されている場合、有効なメディアタイプのスクラッチカートリッジがありません。
move
コマンドは、指定されたカートリッジを指定された LSM 内の使用可能なストレージまたは特定のストレージセルに移動します。
注:
SL3000 では、カートリッジを特定のセルに移動できます。詳細については、ライブラリのパーティション分割またはパーティション ID の変更を参照してください。move
コマンドは、指定されたカートリッジを次のいずれかにある使用可能なストレージに移動するために使用します。
同じ LSM 内の別のパネル。たとえば、LSM 内のパネル全体を空にする場合に、そのパネル内のすべてのカートリッジを同じ LSM 内の別の場所に移動します。
別の LSM。
move
コマンドを入力するたびに、1 つのカートリッジのみを移動できます。カートリッジが現在存在する LSM が指定された場合、ACSLS はその LSM 内の別のパネルにカートリッジを移動します。そうでない場合、ACSLS は指定された LSM にそれを移動します。move
コマンドは、取り消しできません。
移動の成功には次が必要になります。
カートリッジが使用可能であり、指定された LSM と同じ ACS 内にある必要があります。
カートリッジが現在存在する LSM と、指定された LSM がどちらもオンラインである必要があります。指定された LSM に 1 つ以上使用可能なストレージセルがある必要があります。移動が同じ LSM 内の場合、その LSM 内の別のパネルに 1 つ以上使用可能なセルがある必要があります。移動でパススルーが必要な場合、使用されるすべての LSM もオンラインである必要があります。
カートリッジ EDU010 (LSM 0,1 に存在する) をこの LSM 内の別のパネルに移動するには:
move EDU010 0,1
カートリッジ EDU010 (LSM 0,1 に存在する) を LSM 0,2 に移動するには:
move EDU010 0,2
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 | query lock |
LSM のステータスの表示 | query lsm |
カートリッジの場所とメディアタイプの表示 | query volume |
query
コマンドは、ライブラリコンポーネントのステータスを表示します。形式、オプション、および使用方法などの各 query
コマンドの詳細については、次のセクションを参照してください。
次に、query
コマンドの一般的な形式を示します。
query type [subtype | *] identifier... | all
注:
cancel
リクエストが保留中であるか、または現在の query
リクエストに対して発行された場合、情報の表示は停止されます。関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
コマンドの取り消し | cancel |
display コマンド | display コマンドオプションの使用 |
このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。
なし。
注:
query
が成功した場合は、リクエストされたステータスが表示されます。なし。
Library not available.
説明: ACSLS が回復中であるため、query
が失敗しました (query server を除くすべてのクエリー)。
Cartridge identifier vol_id not found.
説明: 指定されたカートリッジがライブラリにないため、query mount *
コマンドはそのステータスを表示できません。
変数: vol_id
は指定されたカートリッジです。
Invalid media type
説明: 指定されたカートリッジが無効なメディアタイプであるか、コマンドに無効なメディアタイプが指定されたため、query mount *
コマンドはそのステータスを表示できません。
変数: vol_id
は指定されたカートリッジです。
query acs
コマンドは ACS ステータスを表示します。
query acs
コマンドは、次の形式で ACS のステータスを表示するために使用します。
yyy-mm-dd hh:mm:ss ACS Status Identifier State Free Cell Audit Mount Dismount Enter Eject Count C/P C/P C/P C/P C/P acs_id state count n/n n/n n/n n/n n/n
ここでは:
acs_id
ACS 識別子です。
online
ACS はオンラインです。
offline
ACS はオフラインです。
offline pending
ACS は現在および保留中のリクエストを処理して、オフラインになります。ACS は新しいリクエストを拒否します。
diagnostic
ACS は現在および保留中のリクエストのみを処理し、新しいリクエストを拒否 (reject
) します。ACS はクライアントアプリケーションには使用できず、cmd_proc
を使用してのみ制御できます。vary
コマンドは ACS をオンラインに変更するために使用します。
recovery
ACS は初期化中であるか、またはエラーから回復中です。ACS がオンラインになるまで待ちます。
count
ACS 内の空きセルの数です。
n
ライブラリリソースを必要とする各コマンド (audit
、mount
、dismount
、enter
、および eject
) の ACS に対する現在 (C) と保留中 (P) のリクエストの数です。
ACS 1 をクエリー (query
) するには:
query acs 1
ライブラリ内のすべての ACS をクエリー (query
) するには:
query acs all
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
ライブラリコンポーネントの状態の変更 | vary |
リクエストのステータスの表示 | query request |
query cap
コマンドは、CAP のステータスを表示します。
cap_id | all
クエリー (query
) する CAP またはすべての CAP の場合は all を指定します。
注:
アスタリスクを含むcap_id
を指定することはできません。query cap
コマンドは、CAP のステータスを表示するために使用します。
query
cap
コマンドは、次の形式で CAP のステータスを表示します。
yyy-mm-dd hh:mm:ss CAP Status Identifier Priority Size State Mode Status cap_id cap_priority cap_size cap_state cap_mode status
cap_id
CAP 識別子です。
cap_priority
CAP の優先度です。
cap_size
CAP 内のセルの数です。
次のいずれかの CAP 状態です。
online
CAP はオンラインです。
offline
CAP はオフラインです。
offline-pending
CAP は現在および保留中のリクエストを処理して、オフラインになります。CAP はすべての新しいリクエストを拒否します。
diagnostic
CAP は現在および保留中のリクエストのみを処理し、新しいすべてのリクエストを拒否します。CAP はクライアントアプリケーションには使用できず、cmd_proc
を使用してのみ制御できます。vary
コマンドは CAP をオンラインに変更するために使用します。
recovery
CAP は初期化中であるか、またはエラーから回復中です。CAP がオンラインになるまで待ちます。
cap_mode
次のいずれかの CAP 挿入モードです。
manual
カートリッジを挿入する前に CAP をロック解除する必要があります。
automatic
CAP はカートリッジを挿入する準備ができています。
status
次のいずれかの CAP のステータスです。
available
CAP は使用可能です。
enter
CAP は使用できません (カートリッジを挿入するために予約されています)。
eject
CAP は使用できません (カートリッジを取り出すために予約されています)。
audit
CAP は使用できません (監査処理のために予約されています)。
CAP 0,1,0 をクエリー (query
) するには:
query cap 0,1,0
ライブラリ内のすべての CAP をクエリーするには:
query cap all
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
リクエストのステータスの表示 | query request |
CAP モード (手動または自動) の設定 | set cap mode |
CAP 選択の優先度の設定 | set cap priority |
ライブラリコンポーネントの状態の変更 | vary |
query clean
コマンドは、クリーニングカートリッジのステータスを表示します。不在または取り出し済みのカートリッジは表示されません。テープドライブによって使用済み (使い切った) と報告されたクリーニングカートリッジは報告されません。
query clean
コマンドは、次の形式でクリーニングカートリッジのステータスを表示するために使用します。
yyy-mm-ddhh:mm:ssDrive Status Identifier State Status volumeType drive_id state status vol_idtype
ここでは:
vol_id
クリーニングカートリッジのカートリッジ識別子です。
cell_id
クリーニングカートリッジの場所です。
max_usage
クリーニングカートリッジを使用できる回数です。
current_usage
クリーニングカートリッジが使用された回数です。
status
クリーニングカートリッジの場所です。
home
カートリッジはストレージセル内にあります。
in drive
カートリッジはドライブ内にあります。
in transit
カートリッジは移動中です。
type
カートリッジのメディアタイプ (3480
、DD3D
、DLTIII
、STK1R
など) です。
クリーニングカートリッジ J35992 のステータス情報を表示するには:
query clean J35992
すべてのクリーニングカートリッジをクエリーするには:
query clean all
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
ドライブのクリーニングのガイドラインと手順 | LSM の設定 |
クリーニングカートリッジの属性の設定 | set clean |
クリーニングカートリッジおよび使用済みのクリーニングカートリッジの表示 | display コマンドオプションの使用 |
query drive
コマンドは、ドライブのステータスを表示します。
query drive
コマンドは、次の形式でドライブのステータスを表示するために使用します。
ここでは:
drive_id
ドライブ識別子です。
state
次のいずれかです。
online
ドライブはオンラインです。
offline
ドライブはオフラインです。
diagnostic
ドライブは現在および保留中のリクエストのみを処理し、新しいすべてのリクエストを拒否します。ドライブはクライアントアプリケーションには使用できず、cmd_proc
を使用してのみ制御できます。vary
コマンドはドライブをオンラインに変更するために使用します。
recovery
ドライブは初期化中であるか、またはエラーから回復中です。ドライブがオンラインになるまで待ちます。
status
次のいずれかのドライブのステータスです。
In use
ドライブはカートリッジがマウントされているか、またはマウント用に予約されています。
考えられるシナリオ: query drive all
を実行し、ドライブが使用中であるというメッセージを受け取ります。次に、display drive *
を実行し、ドライブが予約されているというメッセージを受け取ります。これは、ドライブの予約済みステータスが、mount
リクエストの進行中で、カートリッジがドライブまでの途中にあることを示していることを意味します。同時に、ドライブは使用中であると見なされます。
Available
ドライブはマウントに使用できます。
vol_id
ドライブ内のカートリッジの識別子です。ドライブにカートリッジがない場合、またはカートリッジの外部ラベルが読み取れないか不明な場合、このフィールドは空白になります。
drive_type
ドライブタイプです。
ドライブ 0,3,1,0 をクエリーするには:
query drive 0,3,1,0
すべてのドライブをクエリーするには:
query drive all
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
ライブラリコンポーネントの状態の変更 | vary |
ドライブからのカートリッジのマウント解除 | dismount |
ドライブシリアル番号 | display コマンドオプションの使用およびdisplay コマンドオプションの使用 |
query lmu
コマンドは、シングル LMU とデュアル LMU の両方の ACS 構成の LMU とポートのステータスと、ACS およびポートの望ましい状態を表示します。ライブラリがパーティション分割されている場合は、パーティション ID も表示します。
query lmu
コマンドは、管理するライブラリとの ACSLS の通信をモニターする最適な方法です。query lmu
:
ライブラリへの ACSLS 接続のステータスを示します。
RE ライブラリ以外または SL8500 以外のシングルまたはデュアル LMU を示します。
ACS、ポート接続、LSM、およびテープドライブの目的の状態を表示します。
パーティション分割されたライブラリのパーティション ID を表示します。
注:
ACSLS は、ホスト/LMU マイクロコード互換性レベル 12 の 9330 LMU 対してのみデュアル LMU 構成をサポートしています。同じマイクロコードレベルが両方の LMU にロードされている必要があります。query lmu
コマンドは、シングル LMU とデュアル LMU の両方の ACS 構成の LMU とポートのステータスと、目的の状態を表示するために使用します。次の例に、冗長電子装置のないライブラリと冗長電子装置を備えたライブラリの出力を示します。
Output Example without Redundant Electronics ACSSA> q lmu all 2010-04-02 14:43:54 LMU Status ACS: 0 Mode: Single LMU Active Status: Communicating Not Partitioned Standby Status: - ACS State Desired State online online Port Port State Desired State Role CL 0,0 online online - 21 springtime:9997 ACS: 1 Mode: Dual LMU Active Status: Communicating Not Partitioned standby Status: Communicating ACS State Desired State online online Port Port State Desired State Role CL 1,0 online online Active(A) 13 springtime:51100 1,1 online online standby(B) 13 springtime:51101 ACSSA>
Output Example of library with Redundant Electronics ACSSA> q lmu all 2010-05-03 11:03:11 LMU Status ACS: 0 Mode: Redundant Active Status: Communicating Not Partitioned Standby Status: Communicating ACS State Desired State Online Online Port Port State Desired State Role CL 0,0 online online Standby(A) 21 10.80.92.43 0,1 online online Standby(A) 21 10.80.93.33 0,2 online online Active(B) 21 10.80.92.52 0,3 online online Active(B) 21 10.80.93.47 0,4 online online Standy(B) 21 10.80.92.44 0,5 online online Active(A) 21 10.80.92.53
ここでは:
acs_id
ACS 識別子です。
mode
LMU モード (Dual LMU
、Single LMU
、または SCSI LMU
) です。
status
アクティブまたはスタンバイ LMU のステータス (Communicating
、Not Communicating
、またはOffline
) です。
partition_status
ライブラリがパーティション分割されているかどうかを示します。パーティション分割されている場合、ライブラリは接続先のパーティションを表示します。パーティションのステータス:
Not Partitioned
Partition 1-n
パーティション番号。
acs_state
実際の ACS の状態です。状態:
online
ACS はオンラインです。
diagnostic
ACS は現在および保留中のリクエストのみを処理し、新しいすべてのリクエストを拒否します。ACS はクライアントアプリケーションには使用できず、cmd_proc
を使用してのみ制御できます。vary
コマンドは ACS をオンラインに変更するために使用します。
offline
ACS はオフラインです。
offline pending
ACS は現在および保留中のリクエストを処理して、オフラインになります。ACS は新しいリクエストを拒否します。
acs_desired_state
ACS をこの状態にしたいと考えます。目的の状態:
online
diagnostic
offline
port_id
ポート識別子です。
port_state
次のいずれかの実際のポートの状態です。
online
ポートはオンラインです。
offline
ポートはオフラインです。
port_desired_state
ポートをこの状態にしたいと考えます。目的の状態:
online
offline
role (des)
LMU の役割と指定 (A または B) です。ここで役割は:
Active
LMU はアクティブな役割です (LMU は ACS を管理しています)。
Standby
LMU はスタンバイ role
です (ACS を管理しておらず、アクティブな LMU と通信しており、スイッチオーバーに使用できます)。
注:
スイッチオーバー時に、role
フィールドの情報が最新でなく、単一のダッシュ (-) として表示されることがあります。情報が最新になると、ACSLS は各 LMU の実際の役割で「role
」フィールドをリフレッシュします。compat_level
ホスト/LMU マイクロコードの互換性レベルです。デュアル LMU 構成には、レベル 11 以上が必要です。
dev_name
ポートデバイス名です。
すべての ACS を管理するすべての LMU の LMU とポートのステータスを表示するには:
query lmu all
ACS 0 および 1 を管理するすべての LMU の LMU とポートのステータスを表示するには:
query lmu 0 1
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
ACS のアクティブ LMU からスタンバイ LMU への ACS 管理の手動での切り替え | switch lmu |
query lock
コマンドは、ドライブまたはカートリッジのロックステータスを表示します。
query lock
コマンドは、次の形式でドライブまたはカートリッジのロックステータスを表示するために使用します。
yyy-mm-ddhh:mm:ssLock Status Identifier Lock-id Duration Pending StatusUser Identifier vol_id lock_id duration pending status user_id or drive_id lock_id duration pending status user_id
ここでは:
vol_id
指定されたカートリッジの識別子です。
drive_id
指定されたドライブの識別子です。
lock_id
ロック ID です。
duration
秒単位でのロックがアクティブにされていた時間です。
pending
カートリッジまたはドライブを待機しているロックリクエストの数です。
status
は次のいずれかのステータスです。
available
カートリッジまたはドライブは使用可能です。
in use
カートリッジまたはドライブが使用中か、またはマウント用に予約されています。
user_id
カートリッジまたはドライブをロックしているユーザー ID です。user_id は 80 文字のあとに折り返します。
ドライブ 1,0,4,0 のロックステータス情報を表示するには:
q loc dr 1,0,4,0
すべてのドライブのロックステータス情報を表示するには:
query lock drive all
カートリッジ SL4493 のロックステータス情報を表示するには:
query lock cartridge SL4493
すべてのカートリッジのロックステータス情報を表示するには:
query lock cartridge all
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
指定したドライブまたはカートリッジのすべてのアクティブなロックまたは保留中のロックの解除 | clear lock |
ドライブとカートリッジのロック | lock |
ロック ID の設定 | set lock |
ロック ID またはユーザー ID の表示 | show |
アクティブなロックの解除 | unlock |
query lsm
コマンドは、LSM のステータスを表示します。
lsm_id | all
クエリーする LSM またはすべてのロックの場合は all を指定します。
query lsm
コマンドは、次の形式で LSM のステータスを表示するために使用します。
yyy-mm-ddhh:mm:ssLSM Status
Identifier State Free Cell Audit Mount Dismount Enter Eject
Count C/P C/P C/P C/P C/P
ここでは:
lsm_id
LSM 識別子です。
state
は次のいずれかの LSM の状態です。
diagnostic
LSM は現在および保留中のリクエストのみを処理し、新しいすべてのリクエストを拒否します。LSM はクライアントアプリケーションには使用できず、cmd_proc
使用してのみ制御できます。vary
コマンドは LSM をオンラインに変更するために使用します。
offline
LSM はオフラインです。
offline pending
LSM は現在および保留中のリクエストを処理して、オフラインになります。LSM は新しいリクエストを拒否します。
online
LSM はオンラインです。
recovery
LSM は初期化中であるか、またはエラーから回復中です。LSM がオンラインになるまで待ちます。
count
LSM 内の空きストレージセルの数です。
n
ライブラリリソースを必要とする各コマンド (audit、mount、dismount、enter
、および eject
) の LSM に対する現在 (C) と保留中 (P) のリクエストの数です。
ACS 0 の LSM 1 のステータス情報を表示するには:
query lsm 0,1
すべての LSM のステータス情報を表示するには:
query lsm all
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
リクエストのステータスの表示 | query request |
ライブラリコンポーネントの状態の変更 | vary |
query mount
コマンドは、SL8500 または接続された一連の SL8500 など、複数の LSM のあるライブラリのパフォーマンスを最適化するために使用します。指定されたデータカートリッジのメディア互換ドライブのステータスを表示します。これらのドライブは、カートリッジが不在か、または取り出し済みの場合に表示されません。さらに:
query mount
リクエストにドライブのリストが返されるように選択する場合、ドライブは指定したボリュームと互換性がある必要があります。
ドライブは主にパススルー距離によって順序付けされます。LSM 内のカートリッジにもっとも近いドライブが最初に表示されます。
ACSLS 7.3 以降のリリースでは、カートリッジから同じパススルー距離にあるドライブは、もっとも以前に使用された順になります。
例: カートリッジがマウント解除されてからの時間がもっとも長い互換性のあるドライブが最初で、次に長い時間のドライブが 2 番目というようになります。
query mount
コマンドは、カートリッジと同じ ACS に接続されており、指定されたカートリッジのメディアタイプと互換性があるすべてのライブラリドライブのステータスを表示するために使用します。query mount
は、あらゆる状態 (オンライン、オフライン、オフライン保留、または診断) の LSM のドライブのステータスを表示します。
互換性のあるドライブは、次の形式で指定されたカートリッジまでの近接度によって順序付けされます。
yyy-mm-dd hh:mm:ss Mount Status Identifier Status Drive State Status Volume Drive Type vol_id vol_stat drive_id state drive_stat inu_id drive_type
ここでは:
vol_id
指定されたカートリッジの識別子です。
vol_stat
カートリッジの場所です。
home
カートリッジはストレージセル内にあります。
in drive
カートリッジはドライブ内にあります。
in transit
カートリッジが移動中であるか、または見つかりません。
drive_id
指定されたカートリッジのメディアタイプと互換性のあるすべてのライブラリドライブのリストです。
drive_id
ドライブ識別子です。
state
次のいずれかのドライブの状態です。
online
ドライブはオンラインです。
offline
ドライブはオフラインです。
diagnostic
ドライブは現在および保留中のリクエストのみを処理し、新しいすべてのリクエストを拒否します。ドライブはクライアントアプリケーションには使用できず、cmd_proc
を使用してのみ制御できます。vary
コマンドはドライブをオンラインに変更するために使用します。
recovery
ドライブは初期化中であるか、またはエラーから回復中です。ドライブがオンラインになるまで待ちます。
status
次のいずれかのドライブのステータスです。
In use
ドライブはカートリッジがマウントされているか、またはマウント用に予約されています。
Available
ドライブはマウントに使用できます。
inu_id
ドライブ内のカートリッジの識別子です。カートリッジ ID は、drive_stat
が使用中の場合にのみ表示されます。
drive_type
ドライブタイプです。
カートリッジ ZUNI14 までの近接度によって順序付けされたドライブのステータス情報を表示するには:
query mount ZUNI14
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
ドライブ上のデータカートリッジのマウント | mount |
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 | query lock |
カートリッジの場所とメディアタイプの表示 | query volume |
ライブラリコンポーネントの状態の変更 | vary |
query mount *
コマンドは、1 つ以上の指定されたスクラッチプール内のメディアと互換性のあるドライブ (および、オプションで、プール内の特定のカートリッジメディアタイプと互換性のあるドライブのみ) のステータスを表示します。
query mount *
コマンドは、指定されたスクラッチプール内およびカートリッジと同じ ACS 内のすべてのカートリッジのメディアタイプと互換性のあるすべてのライブラリドライブのステータスを表示するために使用します。プール 0 は共通のスクラッチプールです。media_type
オプションは、表示をプール内の特定のカートリッジメディアタイプと互換性のあるドライブに制限するために指定します。表示されるドライブは、もっとも深いスクラッチプールまでの近接度によって順序付けされます。query mount *
はあらゆる状態 (オンライン、オフライン、オフライン保留、または診断) の LSM 内のドライブのドライブステータスを表示します。
query mount *
コマンドは、次の形式でドライブのステータスを表示します。
yyy-mm-dd hh:mm:ss Mount Scratch Status Identifier Drive State Volume Status Drive Type pool_id drive_id state vol_id drive_stat drive_type
ここでは:
pool_id
指定されたスクラッチプールです。
drive_id
指定されたプール内のすべてのメディアタイプ、またはメディアタイプが指定された場合にプール内の特定のメディアタイプと互換性のあるライブラリのすべてのドライブのリストです。
state
次のいずれかのドライブの状態です。
online
ドライブはオンラインです。
offline
ドライブはオフラインです。
diagnostic
ドライブは現在および保留中のリクエストのみを処理し、新しいすべてのリクエストを拒否します。ドライブはクライアントアプリケーションには使用できず、cmd_proc
を使用してのみ制御できます。vary
コマンドはドライブをオンラインに変更するために使用します。
recovery
ドライブは初期化中であるか、またはエラーから回復中です。ドライブがオンラインになるまで待ちます。
vol_id
ドライブ内のカートリッジの識別子です。カートリッジ ID は、drive_stat
が使用中の場合にのみ表示されます。
drive_stat
次のいずれかのドライブのステータスです。
In use
ドライブはカートリッジがマウントされているか、またはマウント用に予約されています。
Available
ドライブはマウントに使用できます。
drive_type
ドライブタイプです。
プール 5 内のスクラッチテープの最大集中度への近接度によって一覧表示された互換性のあるドライブのステータスを表示するには:
query mount * 5
共通プール 0 内の 3480 スクラッチテープの最大集中度への近接度によって一覧表示された互換性のあるドライブのステータスを表示するには:
query mount * 0 media 3480
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
スクラッチプールの作成または変更 | define pool |
空のスクラッチプールの削除 | delete pool |
ドライブへのスクラッチカートリッジのマウント | mount * |
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 | query lock |
スクラッチプール属性の表示 | query pool |
スクラッチカートリッジステータスの表示 | query scratch |
カートリッジスクラッチ属性の設定またはクリア | set scratch |
ライブラリコンポーネントの状態の変更 | vary |
query pool
コマンドはスクラッチプール属性を表示します。
query pool
コマンドは、次の形式でスクラッチプール属性を表示するために使用します。
yyy-mm-dd hh:mm:ss Pool Status Identifier Volume Count Low Water Mark High Water Mark Attributes pool_id vol_count low_water_mark high_water_mark attribute
ここでは:
pool_id
指定されたスクラッチプールです。
vol_count
プール内のスクラッチカートリッジの数です。
カウントされないカートリッジは、プール内の不在および取り出し済みのスクラッチカートリッジとデータカートリッジです。
low_water_mark
カートリッジ警告の下限しきい値です。スクラッチカートリッジカウントがこのしきい値を下回る場合、ACSLS はイベントログに警告メッセージを記録します。
値のあとの「-」は、スクラッチカートリッジカウントがカートリッジの下限しきい値を下回っていることを意味します。
high_water_mark
カートリッジ警告の上限しきい値です。スクラッチカートリッジカウントがこのしきい値に達するか超える場合、ACSLS は警告メッセージをイベントログに記録します。値のあとの「+」は、スクラッチカートリッジカウントがカートリッジの上限しきい値以上であることを意味します。
attribute
指定されたスクラッチプールに overflow
が設定されている (set scratch
コマンドを使用して) 場合に表示されます。overflow は、mount scratch *
リクエストが、指定されたスクラッチプールからのカートリッジで満足できない場合に、共通スクラッチプール (プール 0) からスクラッチカートリッジを選択することを指定します。
スクラッチプール 5 のステータス情報を表示するには:
query pool 5
すべてのスクラッチプールのステータス情報を表示するには:
query pool all
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
スクラッチプールの作成または変更 | define pool |
空のスクラッチプールの削除 | delete pool |
スクラッチカートリッジステータスの表示 | query scratch |
カートリッジスクラッチ属性の設定またはクリア | set scratch |
query port
コマンドは、ポートのステータスを表示します。
query port
コマンドは、次の形式でポートのステータスを表示するために使用します。
yyy-mm-dd hh:mm:ss Port Status State Identifier state port_id
ここでは:
state
次のいずれかのポート状態です。
online
ポートはオンラインです。
offline
ポートはオフラインです。
port_id
ポート識別子です。
ポート 0,0 のステータス情報を表示するには:
query port 0,0
すべてのポートをクエリーするには:
query port all
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
ライブラリコンポーネントの状態の変更 | vary |
query request
コマンドは、リクエストのステータスを表示します。
query request
コマンドは、次の形式でリクエストのステータスを表示するために使用します。
ここでは:
request_id
ACSLS リクエスト識別子です。
command
リクエスト識別子に対応する ACSLS コマンドです。
status
次のいずれかのリクエストのステータスです。
Current
ACSLS はリクエストを処理しています。
Pending
リクエストは処理を待機しています。
Not found
指定されたリクエストは有効な ACSLS リクエストではありません。
リクエスト 33179 のステータス情報を表示するには:
query request 33179
現在および保留中のすべてのリクエストを表示するには:
query request all
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
コマンドの取り消し | cancel |
query scratch
コマンドは、アクセス日の昇順でソートされた、プール内のスクラッチカートリッジのステータスを表示します。アクセス日がもっとも早いカートリッジがリストの先頭に、もっとも最近使用されたカートリッジがリストのもっとも下にあります。最初の列のプール ID は、特定の順序で表示されません。アクセス制御経由で許可されるカートリッジだけが表示されます。
query scratch
コマンドは、次の形式でプール内のスクラッチカートリッジのステータスを表示するために使用します。
ここでは:
pool_id
指定されたスクラッチプールです。
vol_id
スクラッチカートリッジの識別子です。
cell_id
カートリッジを格納するストレージセルです。
status
カートリッジの場所です。
home
カートリッジはストレージセル内にあります。
in drive
カートリッジはドライブ内にあります。
in transit
カートリッジは移動中です。
media_type
カートリッジのメディアタイプ (3480、3490E、DD3D、DLTIV) です。
注:
query scratch
出力には、カートリッジのステータスが不在か、取り出し済みか、見つからないスクラッチカートリッジは含まれません。プール別にソートされたカートリッジを表示するには、プールごとに連続して query scratch
コマンドを発行します。または、display volume
コマンドを発行して、情報を表示し、プール別にそれをソートできますが、もっとも最近使用されたスクラッチカートリッジが取得される保証はありません。
スクラッチプール 29015 内のスクラッチカートリッジのステータス情報を表示するには:
query scratch 29015
すべてのスクラッチプール内のスクラッチカートリッジのステータス情報を表示するには:
query scratch all
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
スクラッチプールの作成または変更 | define pool |
空のスクラッチプールの削除 | delete pool |
カートリッジスクラッチ属性の設定またはクリア | set scratch |
query server
コマンドは、ACSLS およびライブラリのステータスを表示します。
query server
コマンドは、次の形式で ACSLS のステータスおよびライブラリを表示するために使用します。
ここでは:
Identifier
空白です
state
次のいずれかの ACSLS の状態です。
idle
ACSLS はアイドルです (リクエストを処理していません)。
idle pending
ACSLS は、現在および保留中のリクエストを処理し、新しいリクエストを拒否し、その後アイドルになります。
recovery
ACSLS が初期化中 (run 状態になる) であるか、またはエラーからの回復中です。ACSLS はリクエストを処理していません。
run
ACSLS は実行中 (リクエストの処理中) です。
count
ライブラリ内の空きストレージセルの数です。
n
ライブラリリソースを必要とする各コマンド (audit、mount、dismount、enter
、および eject
) の現在 (C) と保留中 (P) の ACSLS リクエストの数です。
ヒント: query server
リクエストを取り消すことはできません。
サーバーのステータス情報を表示するには:
query server
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
ライブラリコンポーネントの状態の変更 | vary |
リクエストのステータスの表示 | query request |
query volume
コマンドはカートリッジの場所を表示します。
query volume
コマンドは、次の形式でボリュームの場所を表示するために使用します。
ここでは:
vol_id
ボリューム識別子です。
status
カートリッジの場所です。
home
カートリッジはストレージセル内にあります。
in drive
カートリッジはドライブ内にあります。
in transit
カートリッジが移動中であるか、または見つかりません。
absent
カートリッジが見つかりません。
ejected
カートリッジがライブラリから取り出されました。
location
次のいずれかとして場所を指定します。
status が home の場合、location はストレージセル識別子です。
status が in transit
の場合、location は、セル識別子またはドライブ識別子です。
status が in drive
の場合、location はドライブ識別子です。
media_type
ボリュームのメディアタイプ (3480、3490E、DD3D、または DLTIV など) です。
ボリューム 2903B のステータス情報を表示するには:
query volume 2903B
ライブラリ内のすべてのボリュームを表示するには:
q volume all
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
その他のボリューム情報 | ロギングボリューム統計レポートの作成 |
display コマンド | display コマンドオプションの使用およびdisplay コマンドオプションの使用 |
ドライブへのデータボリュームのマウント | mount |
ドライブまたはボリュームのロックステータスの表示 | query lock |
指定されたデータボリュームのメディア互換ドライブのステータスの表示 | query mount |
スクラッチプール属性の表示 | query pool |
ボリュームスクラッチ属性の設定またはクリア | set scratch |
ライブラリコンポーネントの状態の変更 | vary |
set
コマンドは、さまざまなライブラリコンポーネントの各種属性を設定します。形式、オプション、使用方法、およびメッセージなどの各 set
コマンドの詳細については、次のセクションを参照してください。
次に set コマンドの一般的な形式を示します。
set type [off | subtype] [*] identifier...
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
コマンドの取り消し | cancel |
set cap mode
コマンドは、CAP の挿入モードを設定します。
cap_mode
手動または自動 CAP モードを指定します。
cap_id
CAP 識別子を指定します。
優先度が設定されていないかぎり、アスタリスク (*) を含む CAP 識別子を指定できません。
set cap mode
コマンドは、CAP の挿入モードを次のいずれかのモードに設定するために使用します。
manual
カートリッジを挿入する前に enter
コマンドを入力する必要があります。
automatic
最初に enter
コマンドを入力せずにカートリッジを挿入できます。
注:
パーティション分割されたライブラリには、CAP のモードを自動に設定することはできません。ヒント: CAP のモードは、CAP の使用中に変更できません。つまり、手動または自動挿入操作中にドアが開いている場合、enter
操作が完了するまで、そのモードを変更できません。
CAP 0,3,1 を手動モードに設定するには:
set cap mode manual 0,3,1
CAP 0,3,1 を自動モードに設定するには:
set cap mode automatic 0,3,1
関連項目:
このセクションでは、コマンドメッセージについて説明します。
Set: CAP cap_id, mode changed to cap_mode.
説明: ACSLS は指定された CAP のモードを変更しました。
変数:
cap_id
はモードを変更する CAP です。
cap_mode
は CAP の新しい挿入モードです。
なし。
Set: CAP cap_id Set failed, Incorrect attribute.
説明: 無効な CAP モードが指定されたため、ACSLS は指定された CAP のモードを変更できません。
変数: cap_id
はモードを変更しない CAP です。
CAP cap_id: Automatic mode.
説明: ACSLS は指定された CAP のモードを自動に変更しました。
変数: cap_id
はモードを変更する CAP です。
CAP cap_id: Manual mode.
説明: ACSLS は指定された CAP のモードを手動に変更しました。
変数: cap_id
はモードを変更する CAP です。
set cap priority
コマンドは、CAP の自動選択の優先度を設定します。
cap_priority
CAP の優先度を指定します。有効な値は 0 - 16 です。ここで、16 がもっとも優先度が高いです。すべての CAP は最初に 0 の優先度になり、ACSLS はその CAP を自動的に選択しないことを意味します。
注:
AEM オプションを使用する場合。少数の挿入と取り出しには AEM を使用しないことが必要になるので、最大の CAP 優先順位は 1 になります。これはaudit
、enter
、または eject
で CAP ID がアスタリスクでワイルドカード化されている場合に、AEM が選択されることを防ぐために役立ちます。AEM の詳細については、AEM の使用を参照してください。cap_id
CAP 識別子を指定します。特定の CAP を指定する必要があり、すべての CAP に同じ優先度を設定するアスタリスク (*) を指定することはできません。
set cap priority
コマンドは、CAP の自動選択の優先度を設定するために使用します。
CAP リクエストで CAP ID にアスタリスク (*) を指定した場合、ACSLS は、リクエストに指定された ACS ごとに、ゼロ以外の最高の優先度を持つ、使用可能な CAP を自動的に選択します。
ライブラリカートリッジの実際のインベントリに一致させるために ACSLS データベースを更新します。
Set: CAP cap_id, priority changed to cap_priority.
説明: ACSLS は指定された CAP の優先度を変更しました。
変数:
cap_id
は優先度を変更する CAP です。
cap_priority
は新しい CAP の優先度です。
なし。
Set: CAP cap_id Set failed, Incorrect attribute.
説明: 無効な CAP 優先度が指定されたため、ACSLS は指定された CAP のモードを変更できません。
変数: cap_id
は優先度を変更しない CAP です。
set clean
コマンドはクリーニングカートリッジ属性を設定します。
すべての最新のクリーニングカートリッジでは、audit
、enter
、または Cartridge Recovery
によってクリーニングカートリッジが追加されたときに、クリーニングカートリッジ属性が自動的に設定されます。これには、クリーニングカートリッジの max_usage
の設定が含まれます。
max_usage | off
ACSLS がドライブをクリーニングするカートリッジの選択を停止するまでに、クリーニングカートリッジが使用される回数を指定します。off
は、ACSLS がカートリッジを選択せず、カートリッジをデータカートリッジとして再定義することを指定します。
注:
データカートリッジ専用に予約されているメディアタイプに、最大クリーニング使用回数を指定できません。クリーニングカートリッジのみであるメディアタイプにクリーニングoff
を設定できません。vol_id | volrange
クリーニングカートリッジまたはカートリッジの範囲を指定します。
set clean
コマンドは、ACSLS がクリーニングカートリッジを選択する回数を設定するために使用します。さらに、set clean は、カートリッジのクリーニングカートリッジ属性を off に設定するためにも使用します。これは、データカートリッジをクリーニングカートリッジと誤って定義した場合に実行します。
クリーニングカートリッジ CLN108 - CLN112
の最大使用回数を 10 に設定するには:
set clean 10 CLN108-CLN112
クリーニングカートリッジ属性 off を設定し、カートリッジ HRR234 - HRR244
をデータカートリッジとして再定義するには:
set clean off HRR234-HRR244
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
ドライブのクリーニングのガイドラインと手順 | LSM の設定 |
クリーニングカートリッジのステータスの表示 | query clean |
このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。
Set: volume vol_id is a cleaning cartridge.
説明: ACSLS はクリーニングカートリッジがドライブのクリーニングに有効であることを指定しました。
変数: vol_id
は有効なクリーニングカートリッジです。
Set: volume vol_id is not a cleaning cartridge.
説明: ACSLS はクリーニングカートリッジがドライブのクリーニングに有効でないことを指定しました。
変数: vol_id
は無効なクリーニングカートリッジです。
なし。
Set: Clean vol_id Set failed, Incorrect attribute.
説明: 指定されたカートリッジがクリーニングカートリッジでないため、ACSLS はクリーニング属性を変更できません。
変数: vol_id
は、データまたはスクラッチカートリッジです。
set lock
コマンドは、ロック ID を設定します。
set lock
コマンドは、ロック ID を設定したり、変更したりするために使用します。ロック ID が現在のロック ID に一致しないドライブまたはカートリッジのロックを解除する場合、次のように現在のロック ID を変更します。
指定されたドライブまたはカートリッジのすべてのロックをクリアするには、ロック ID を 0 に設定して、clear lock
コマンドを入力します。
ドライブまたはカートリッジのアクティブなロックを解除するには、ロック ID を、ロックされているコンポーネントのロック ID に設定して、unlock
コマンドを入力します。
注:
lock
コマンドを入力して、カートリッジまたはドライブをロックし、ロック ID がゼロ (0) の場合、ACSLS はカートリッジまたはドライブにロック ID を割り当ててから、ロック ID をカートリッジまたはドライブのロック ID に変更します。set lock
コマンドを使用して、ロック ID を設定してから、lock
コマンドを使用して、set lock
コマンドで設定したロック ID でカートリッジまたはドライブをロックすることはできません。現在のロック ID を新しいロック ID 354 に変更するには:
set lock 354
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
指定したドライブまたはカートリッジのすべてのアクティブなロックまたは保留中のロックの解除 | clear lock |
ドライブとカートリッジのロック | lock |
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 | query lock |
ロック ID またはユーザー ID の表示 | show |
アクティブなロックの解除 | unlock |
set owner
コマンドは、ボリュームの所有権を設定します。
owner_id
所有者の識別子を指定します。この値は引用符 ("") で囲む必要があります。
volume vol_id | volrange
ボリュームまたはボリュームの範囲を指定します。
set owner
コマンドは、ボリュームの所有権を設定するために使用します。cmd_proc
から set owner を入力します。クライアントアプリケーションからボリュームの所有権を設定することはできません。
set scratch
コマンドはボリュームのスクラッチ属性を設定またはクリアし、ボリュームをプールに割り当てます。
また、watch_vols
ユーティリティーを使用して、audit
、enter
、または Cartridge Recovery
によってスクラッチカートリッジが追加または再アクティブ化されたときに、自動的にスクラッチカートリッジ属性を設定することもできます。
off
ボリュームがデータカートリッジであることを指定します。
pool_id
カートリッジのスクラッチプールを指定します。データカートリッジをその現在のプールに再割り当てするにはアスタリスク (*) を指定します。
vol_id | volrange
ボリュームまたはボリュームの範囲を指定します。
ボリューム YUMA10-YUMA20 をスクラッチボリュームとして定義し、それらをスクラッチプール 5 に割り当てるには:
set scratch 5 YUMA10-YUMA20
スクラッチボリューム YUMA10-YUMA15 をプール 10 に移動するには:
set scratch 10 YUMA10-YUMA15
ボリューム YUMA16-YUMA20 を「スクラッチ解除」(スクラッチからデータに変更) し、それらを共通プール (プール 0) に移動するには:
set scratch off 0 YUMA16-YUMA20
データボリューム YUMA16-YUMA20 をスクラッチし、それらを現在のプールで保持するには:
set scratch * YUMA16-YUMA20
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
スクラッチカートリッジステータスの表示 | query scratch |
スクラッチプール属性の表示 | query pool |
スクラッチプールの作成または変更 | define pool |
空のスクラッチプールの削除 | delete pool |
このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。
Set: volume vol_id in tape pool pool_id is a scratch cartridge.
説明: ACSLS は指定されたデータカートリッジをスクラッチカートリッジに変更して、それをプールに割り当てます。
変数:
変数: vol_id
は指定されたボリュームです。
pool_id
はボリュームの割り当て先のプールです。
Set: volume vol_id in tape pool pool_id is a data volume.
説明: ACSLS は指定されたスクラッチカートリッジをデータカートリッジに変更しました。
変数: vol_id
は、指定されたボリュームです。
なし。
Set: Scratch vol_id Set failed, Incorrect attribute.
説明: 指定されたカートリッジがクリーニングカートリッジであるため、ACSLS はスクラッチ属性を変更できません。
変数: vol_id
はクリーニングカートリッジです。
show
コマンドはロック ID またはユーザー ID を表示します。
リクエスタの user_id
を表示するには:
show user
現在の lock_id
を表示するには:
show lock
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
指定したドライブまたはカートリッジのすべてのアクティブなロックまたは保留中のロックの解除 | clear lock |
ドライブとカートリッジのロック | lock |
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 | query lock |
ロック ID の設定 | set lock |
アクティブなロックの解除 | unlock |
start
コマンドは ACSLS リクエスト処理を開始します。
start
コマンドは ACSLS を実行状態にして、ACSLS リクエスト処理を開始するために使用します。一般に start コマンドは、ACSLS がアイドル状態の場合に、リクエスト処理を再開するために使用します。
ACSLS リクエスト処理を再開するには:
start
ACSLS が実行状態にある場合、start
コマンドを入力しても効果はありません。
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
ACSLS の新しいリクエストの処理の停止 | idle |
ライブラリコンポーネントのステータスの表示 | query コマンド |
ライブラリコンポーネントの状態の変更 | vary |
Redundant Electronics (RE) またはデュアル LMU 構成では、switch lmu コマンドは、アクティブなライブラリコントローラ (LC) からからスタンバイ LC に、または ACS のアクティブな LMU からスタンバイ LMU に ACS の管理を手動で切り替えます。次に注意してください。
switch lmu は単一の RE ライブラリの ACS、SL3000 またはスタンドアロン SL8500 のみをサポートします。
switch lmu はパーティション分割された SL8500 または SL3000 をサポートしていません。
ACSLS は、ホスト/ライブラリインタフェース互換性レベル 11 以上がロードされた 9330 LMU のみに対してデュアル LMU 構成をサポートしています。同じマイクロコードレベルが両方の LMU にロードされている必要があります。
switch lmu
コマンドは、ライブラリのアクティブな LC または LMU からスタンバイ LC または LMU にライブラリ管理を手動で切り替えるために使用します。switch lmu コマンドを入力する前に、次のことを確認します。
ACSLS は実行状態です
指定した ACS がオンライン状態または診断状態です
各 LC または LMU に対して少なくとも 1 つのポートがオンラインです
RE またはデュアル LMU 構成では、switch lmu
コマンドは、ライブラリのアクティブな LC または LMU からスタンバイ LC または LMU に ACS 管理を切り替えるために使用します。次の RE 構成を想定します。
ライブラリで、LC A はアクティブの役割で LC B はスタンバイの役割です。
ACSLS が LC A への通信を失いますが、LC B とはまだ通信できる場合、switch lmu を使用して LC B をアクティブな LC にします。
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
ACS ステータスの表示 | query acs |
ACS およびポートのステータスと詳細の表示 | query lmu |
ポートステータスの表示 | query port |
ACSLS およびライブラリのステータスの表示 | query server |
ACSLS リクエスト処理の開始 | start |
ライブラリコンポーネントの状態の変更 | vary |
冗長電子装置 | 概要 |
このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。
Switch: Switch lmu completed for acs_id, Success.
説明: ACSLS はアクティブからスタンバイ LMU にライブラリ管理を切り替えました。
変数: acs_id
は、LC または LMU が役割を切り替えた ACS です。
Switch: Switch lmu initiated for acs_id, Success.
説明: ACSLS はアクティブからスタンバイ LC または LMU へのライブラリ管理の切り替えを開始しました。
変数: acs_id
は、LC または LMU が役割を切り替えている ACS です。
Switch: Switch lmu failed, acs_id not found.
説明: 無効な ACS を指定しました。
変数: acs_id
は、switch lmu
コマンドに指定した ACS 識別子です。
Switch: Switch lmu failed, acs_id is offline.
説明: オフラインの ACS を指定しました。vary
コマンドは、ACS をオンラインまたは診断モードに変更するために使用します。
変数: acs_id
は、switch lmu
コマンドに指定した ACS 識別子です。
Switch: Switch lmu failed, acs_id not configured for dual lmu.
説明: アクティブおよびスタンバイ LC または LMU で構成されていない ACS を指定しました。次のいずれか:
指定された ACS を再構成してから、switch lmu
コマンドを再入力します
アクティブおよびスタンバイ LC または LMU で構成されているライブラリを指定する switch
lmu
コマンドを入力します。
変数: acs_id
は、switch lmu
コマンドに指定した ACS 識別子です。
Switch: Switch lmu failed, not communicating.
説明: switch lmu スイッチはスタンバイ LC または LMU が通信していないため失敗しました。スタンバイ LC または LMU の通信の問題をチェックしてください。
Switch: Switch lmu failed, switch already active.
説明: 指定された ACS に対して switch lmu が進行中です。switch が完了するまで待ってから、switch lmu コマンドを再入力します。
Switch: Switch lmu failed, port is offline.
説明: オンラインのポートがない ACS を指定しました。各 LC または LMU に対して少なくとも 1 つのポートをオンラインに変更 (vary
) します。
unlock
コマンドは、指定されたドライブまたはカートリッジのアクティブなロック (現在のロック ID に関連付けられた) を解除するか、またはすべてのアクティブなロックを解除します。
unlock
コマンドは、指定されたカートリッジおよびドライブのアクティブなロックを解除したり、すべてのアクティブなロックを解除したりするために使用します。コンポーネントの lock ID
は、現在のロック ID に一致する必要があります。
使用されていないコンポーネントをロック解除すると、ACSLS は、コンポーネントの保留中のロックをチェックします。保留中のロックがある場合、ACSLS は保留中のロックのロック ID を使用して、コンポーネントをロックします。
注:
unlock
コマンドは常にロック ID を 0 にリセットします。ドライブ 0,0,2,0 のアクティブなロックを解除するには:
unlock drive 0,0,2,0
ロックされているすべてのカートリッジのアクティブなロックを解除するには:
unlock volume all
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
指定したドライブまたはボリュームのすべてのアクティブなロックまたは保留中のロックの解除 | clear lock |
ドライブおよびボリュームのロック | lock |
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 | query lock |
ロック ID の設定 | set lock |
ロック ID またはユーザー ID の表示 | show |
このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。
Unlock: Unlock completed, Success.
Unlock: drive drive_id unlocked.
説明: ACSLS は指定されたドライブのロックを解除しました。
変数: drive_id
はロック解除されたドライブです。
Unlock: Unlock completed, Success.
Unlock: volume vol_id unlocked.
説明: ACSLS は指定されたボリュームのロックを解除しました。
変数: vol_id
は、ロック解除されたボリュームです。
なし。
Unlock: Unlock of drive drive_id failed, status.
説明: ACSLS はドライブのロックを解除できません。
変数: status は失敗の理由です。一般的なステータスメッセージの詳細については、ACSLS メッセージを参照してください。
Unlock: Unlock of volume vol_id failed, status.
説明: ACSLS はボリュームのロックを解除できません。
変数: status
は失敗の理由です。一般的なステータスメッセージの詳細については、ACSLS メッセージを参照してください。
vary
コマンドは、ライブラリコンポーネントの状態を変更します。
type [identifier]
ライブラリコンポーネントを指定します。次の表に、変更 (vary) できるコンポーネントの一覧を示します。
ACS コンポーネント | タイプ | 識別子 |
---|---|---|
ACS |
|
acs_id |
LSM |
|
acs_id,lsm_id |
CAP |
|
cap_id |
ドライブ |
|
drive_id |
ポート |
|
port_id |
state
次のいずれかのデバイスの状態を指定します。online
(クライアントと cmd_proc
に対してオンライン)、offline
、または diagnostic
(cmd_proc
のみに対してオンライン)。
ACS、LSM、CAP、またはドライブをオンライン、オフライン、または診断に変更 (vary
) できます。ポートをオンラインまたはオフラインに変更 (vary
) できます。デバイスの状態の詳細については、使用方法を参照してください。
force
現在のロボットリクエストのみを処理したあとに、ACS、LSM、CAP、またはドライブを offline
に変更します。
vary
コマンドは、ACS、LSM、CAP、ドライブ、またはポートの状態を変更するために使用します。次のセクションでは、デバイスの各状態がライブラリコンポーネントに与える影響について説明します。
vary offline
次の表に、各 ACS コンポーネントの vary offline
の結果を示します。コンポーネントをオフラインに変更し、それがまずオフライン保留状態になると、ACSLS はコンポーネントに対するすべてのアクティブおよび保留中のリクエストを処理し、新しいリクエストを拒否して、コンポーネントをオフラインに変更します。
ACS コンポーネント | 結果 |
---|---|
ACS |
ACS とサブコンポーネントがオフライン保留中になり、次にオフラインになります。LSM は ACS がオフラインになる前にオフラインになる必要があります。 |
LSM |
LSM はオフライン保留中になってから、オフラインになります。 |
CAP |
CAP はオフライン保留中になってから、オフラインになります。 |
ドライブ |
使用可能な場合、ドライブはただちにオフラインになります。使用中の場合、ドライブはオンラインのままになります。 |
ポート |
ポートは次の場合にただちにオフラインになります。
それ以外の場合、ポートはオンラインのままになります。 |
vary offline force
次の表に、各 ACS コンポーネントの vary offline force
の結果を示します。このオプションは、デバイスが拡張アクティビティーに関与している間 (監査時など) に、それをオフライン状態にする必要がある場合に役立ちます。
ACS コンポーネント | 結果 |
---|---|
ACS |
現在のロボットリクエストのみが完了し、ACS およびサブコンポーネントはただちにオフラインになります。保留中のリクエストは破棄され、新しいリクエストは拒否されます。LSM は ACS がオフラインになる前にオフラインになる必要があります。 |
LSM |
現在のロボットリクエストのみが完了し、LSM はただちにオフラインになります。保留中のリクエストは破棄され、新しいリクエストは拒否されます。 |
CAP |
現在のロボットのリクエストのみが完了し、そのあとすぐに CAP がオフラインになります。保留中のリクエストは破棄され、新しいリクエストは拒否されます。 |
ドライブ |
現在のロボットリクエストのみが完了し、ドライブはただちにオフラインになります。保留中のリクエストは破棄され、新しいリクエストは拒否されます。 |
ポート |
無効です。 |
vary diagnostic
vary diagnostic
リクエストは、指定されたコンポーネントを診断状態 (cmd_proc
に対してのみオンライン) にします。ACSLS はコンポーネントに対するすべてのアクティブおよび保留中のリクエストを処理し、新しいクライアントアプリケーションリクエストを拒否して、コンポーネントを診断状態に変更します。ACS の場合、そのすべての下位 LSM も診断に変更されます。
vary online
次の表に、各 ACS コンポーネントの vary online
の結果を示します。コンポーネントをオンラインに変更 (vary
) し、それがまず回復状態になると、ACSLS はコンポーネントに対するすべてのアクティブおよび保留中のリクエストを処理し、新しいリクエストを拒否して、コンポーネントをオンラインに変更します。コンポーネントがオンラインになると、ACSLS はコンポーネントに対するすべてのリクエストを処理します。
ドライブ 0,0,9,3 をオフラインに変更 (vary
) するには:
vary drive 0,0,9,3 offline
CAP 0,0,0 を診断に変更 (vary
) するには:
vary cap 0,0,0 diagnostic
LSM 0,1 を強制的にオフラインにする (force lsm
) には:
vary lsm 0,1 offline force
注:
システムの IPL 中はこれらのコンポーネントの状態が変更されません。ACSLS のインストールまたは再構成によって、可能なかぎり、すべてのコンポーネントがオンライン状態になります。同じライブラリの複数のパーティションが ACSLS によって管理されている場合、個別の vary
コマンドを使用して、同じ CAP (異なる ACS 内にあると識別される) を変更します。
例: ACS 0 と ACS 1 が同じライブラリの 2 つのパーティションである場合、パーティションごと (および ACS ごと) に独立して CAP をオンラインまたはオフラインに変更 (vary
) します。同じ CAP を 1 つのパーティション (ACS) に対してオンラインに変更し、別のパーティション (ACS) に対してオフラインに変更できます。
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
ライブラリコンポーネントのステータスの表示 | query コマンド |
このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。
Vary: type identifier Varied state
説明: ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更しました。
変数:
type
はライブラリコンポーネントタイプです。
identifier
はライブラリコンポーネント識別子です。
state
はライブラリコンポーネントの新しい状態です。
なし。
In-transit volume recovery incomplete.
説明: LSM またはその ACS がオンラインに変更される間に、LSM ロボットは移動中のボリュームを廃棄できません。ACS をオンラインに変更する場合は、ACS の状態はただちにオンラインに変更されますが、移動中のボリュームの回復を完了できないすべての LSM はオフラインのままになります。
Vary: Vary type identifier failed, Drive in use.
説明: コマンドが使用中のドライブに関与していたため、ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。
変数:
type
はライブラリコンポーネントタイプです。
identifier
はライブラリコンポーネント識別子です。
Vary: Vary type identifier failed, Incorrect lockid
説明: drive lock_id
が lock_id
と一致しないため、ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。
変数:
type
はライブラリコンポーネントタイプです。
identifier
はライブラリコンポーネント識別子です。
Vary: Vary type identifier failed, State unchanged.
説明: コンポーネントがすでにリクエストされた状態であるため、ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。
変数:
type
はライブラリコンポーネントタイプです。
identifier
はライブラリコンポーネント識別子です。
Vary: Vary type identifier failed, Vary disallowed.
説明: vary diagnostic
リクエストはクライアントアプリケーションから発行されたため、ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。
変数:
type
はライブラリコンポーネントタイプです。
identifier
はライブラリコンポーネント識別子です。
Vary: Vary type identifier failed, Incorrect state.
説明: 次を変更 (vary
) しようとしたため、ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。
LSM または ACS が診断またはオフライン状態の場合に、CAP をオンラインに。
LSM または ACS がオフラインの場合に CAP を診断に。
ACS が診断またはオフライン状態の場合に、LSM をオンラインに。
ACS がオフラインの場合に LSM を診断に。
変数:
type
はライブラリコンポーネントタイプです。
identifier
はライブラリコンポーネント識別子です。
Vary: Vary type identifier failed, Vary in progress.
説明: ACSLS は次の理由で、指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。
CAP および CAP またはその LSM または ACS が一時的な (回復またはオフライン保留中) 状態にあります。
LSM および LSM、その ACS、または下位 CAP が一時的な状態にあります。
ACS および ACS、下位 LSM、または下位 CAP が一時的な状態にあります。
ACS、LSM、または CAP の診断またはオンライン状態への変更で、vary offline/force
リクエストによって試みが上書きされました。
回復の移行状態のドライブ。
変数:
type
はライブラリコンポーネントタイプです。
identifier
はライブラリコンポーネント識別子です。
Vary: Vary type identifier failed, State unchanged.
説明: ACS、LSM、または CAP をオフラインに変更 (vary
) しようとし、vary offline/force
リクエストによって試行が上書きされたため、ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。
変数:
type
はラインブラリコンポーネントタイプです。
identifier
はライブラリコンポーネント識別子です。
Vary: Vary type identifier failed, ACS online.
説明: オンライン ACS 内の最後のポートをオフラインに変更 (vary
) しようとしたため、ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。
変数:
type
はラインブラリコンポーネントタイプです。
identifier
はライブラリコンポーネント識別子です。
Vary: Vary type identifier failed, No ports online.
説明: ACS に対してオンラインのポートがないため、ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。
変数:
type はラインブラリコンポーネントタイプです。
identifier はライブラリコンポーネント識別子です。
venter
コマンドはラベルのないカートリッジをライブラリに挿入するために CAP を準備します。
注:
L5500 はメディアラベルのないカートリッジをサポートしていません。SL500、SL3000、および SL8500 ライブラリはラベルのないカートリッジをサポートしていません (venter)。その理由は、これらのライブラリが、volser ラベルのないメディアラベルを読み取れず、ACSLS が不明なメディアタイプのカートリッジを挿入 (venter) しないためです。venter
コマンドは、見つからないか読み取れないラベルを持つカートリッジをライブラリに挿入するように CAP を準備するために使用します。venter
コマンドで仮想ラベル (ボリューム ID) を指定し、これによってカートリッジ情報を ACSLS データベースに追加します。1 から 42 個のカートリッジを一度に挿入できます。
メディアタイプが「3480」でないかぎり、個別のメディアタイプラベルがないカートリッジを挿入 (venter
) できません。
注意:
挿入されるカートリッジにメディアラベルがあり、かつカートリッジのメディアラベルが SCSI ライブラリに接続されたドライブと互換性がある場合に、ACSLS は、SL500 より前の SCSI/ファイバ接続された LSM に対してのみventer
コマンドをサポートしています。カートリッジのメディアタイプが 3480 でない限り、個別のメディアラベルのないカートリッジを挿入 (venter) できません。venter
コマンドは、見つからないか読み取りできないラベルを持つカートリッジを挿入するために使用します。ラベルがない、または読み取れないカートリッジは、ACSLS が管理できないため、LSM のドアを開いてこれらのカートリッジをストレージセル内に配置しないでください。audit
中に、ACSLS は見つからないか、読み取れないラベルがあり、仮想ラベルのないカートリッジを取り出します。
venter
コマンドは、挿入するカートリッジのメディアタイプを指定するオプションを提供しません。混在メディア環境では、ACSLS は事実上挿入されたカートリッジのドライブ/メディアの非互換性を防止できません。
仮想ラベルをボリューム MAINT1
および MAINT2
に割り当てるには、CAP0,2,2 を介してこれらのボリュームを挿入 (enter
) します。
venter 0,2,2 MAINT1 MAINT2
関連項目:
情報の内容 | 参照先 |
---|---|
コマンドの取り消し | cancel |
スクラッチプールの作成または変更 | define pool |
ライブラリからのカートリッジの取り出し | eject |
ラベル付きカートリッジをライブラリに挿入するための CAP (手動モード) の準備 | enter |
ドライブへのスクラッチカートリッジのマウント | mount * |
ドライブ上のデータカートリッジのマウント | mount |
CAP ステータスの表示 | query cap |
CAP モード (手動または自動) の設定 | set cap mode |
CAP 選択の優先度の設定 | set cap priority |
このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。
Venter: Enter complete, nn cartridges entered.
説明: ACSLS は表示された数のカートリッジを挿入しました。
変数: nn
は挿入されたカートリッジの合計数です。
Venter: vol_id Entered through cap_id
説明: ACSLS は指定された仮想カートリッジを挿入しました。
変数:
vol_id
は仮想カートリッジラベルです。
cap_id
はカートリッジが挿入された CAP です。
なし。
Venter: vol_id Enter failed, status
説明: ACSLS は指定された仮想カートリッジを挿入しませんでした。
変数:
vol_id
は仮想カートリッジラベルです。
status
は ACSLS によって返されたリクエストの変換された完了ステータスです。