13 コマンドリファレンス

この章では、一般的なコマンド構文および参照情報を含む ACSLS コマンドの使用方法について学習します。

  • audit

    ライブラリコンポーネント内のボリュームのデータベースインベントリを作成または更新します。

  • cancel

    現在または保留中のリクエストを取り消します。

  • clear lock

    ドライブまたはカートリッジのすべてのアクティブなロックおよび保留中のロックを解除します。

  • define pool

    スクラッチプールを作成または変更します。

  • delete pool

    空のスクラッチプールを削除します。

  • dismount

    カートリッジをマウント解除します。

  • eject

    1 つまたは複数のカートリッジを ACS から取り出します。

  • enter

    CAP を挿入モードに設定します。

  • idle

    ACSLS の新しいリクエストの処理を停止します。

  • lock

    ユーザーに対しカートリッジまたはドライブをロック (専用に) します。

  • logoff

    cmd_proc を終了します。

  • move

    指定されたカートリッジを指定された LSM 内の使用可能なストレージセルに移動します。

  • mount

    データまたはスクラッチカートリッジをマウントします。

  • query コマンド

    ライブラリコンポーネントのステータスを表示します。

  • set コマンド

    さまざまなライブラリコンポーネントの各種属性を設定します。

  • show

    ロック ID またはユーザー ID を表示します。

  • start

    ACSLS のリクエスト処理を開始します。

  • switch lmu

    ACS の管理を ACS のアクティブ LMU からスタンバイ LMU に手動で切り替えます。

  • unlock

    カートリッジまたはドライブのアクティブなロックを解除します。

  • vary

    ACS、LSM、CAP、ドライブ、またはポートの状態を変更します。

  • venter

    1 つまたは複数のラベルが見つからない、または読み取れないカートリッジを ACS に挿入します。

    注:

    L5500、SL500、および SL8500 ライブラリはラベルのないカートリッジをサポートしていません (venter)。

一般的なコマンド構文

このセクションでは、ACSLS コマンドの一般的な構文について説明します。次のセクションでは、構文を含む各コマンドについて詳しく説明します。

ACSLS コマンドは、次の一般的な構文を使用します。

command type identifier state options

ここでは:

type identifier

は ACS コンポーネントとその識別子です。詳細については、コンポーネントのタイプと識別子を参照してください。

  • state

    は、vary コマンドのみに対するデバイス状態です。

  • options

    はコマンドオプションです。実行するコマンドの説明を参照してください。

    次の構文ルールに注意してください。

  • コマンドは、上記の順序 (コマンド名のあとにコンポーネントとその識別子、状態、および任意のオプション) で入力します。

  • この章では、小文字でコマンドを示していますが、小文字と大文字の任意の組み合わせでコマンドを入力できます。

  • 下線はコマンドとキーワードの最小の省略名を示しています。たとえば、query serverq ser はともに query server コマンドの有効な形式です。

  • 省略記号 (...) は識別子を繰り返せることを示します。

  • 大カッコ [] はオプションのオプションを囲んでいます。

コンポーネントのタイプと識別子

次の表では、ACS コンポーネント識別子のそれぞれの有効な値の範囲について説明します。各タイプにつき、最大 42 個の識別子を指定できます。各コマンドの有効なコンポーネントタイプについては、特定のコマンドの説明を参照してください。

注:

次の表に指定された識別子は、ソフトウェアによってサポートされている値の有効な範囲を表しています。LSM のタイプとライブラリ構成によって、特定のサイトに有効な識別子の値が決まります。

表13-1 ACSLS コンポーネントのタイプと識別子

コンポーネント タイプ 識別子 有効な値

ライブラリ全体

server

なし

なし

ACS

acs

acs_id

acs(0-31)、

lsm(0-99)

LSM

lsm

lsm_id

acs(0-31)、

lsm(0-99)

LSM パネル

panel

panel_id

acs(0-31)、

lsm(0-99)、

panel(0-50)、

LSM サブパネル脚注 1 

subpanel

subpanel_id

acs(0-31)、

lsm(0-99)、

panel(0-50)、

startrow(0-51)、

startcolumn(0-23)、

endrow(0-51)、

endcolumn(0-23)

LSM ストレージセル

subpanel

cell_id

acs(0-31)、

lsm(0-99)、

panel(0-50)、

row(0-51)、

column(0-23)

CAP

cap

cap_id

acs(0-31)、

lsm(0-99)、

cap(0-11)

cap_id 内のアスタリスク (*) は次を行います。

acs,lsm,* - ACSLS は LSM 内で使用可能な CAP のうち、もっとも優先度の高いものを選択します。

acs,* - ACSLS は ACS 内で使用可能な CAP のうち、もっとも優先度の高いものを選択します。

* - 挿入リクエストの場合、ACSLS は LSM 内で空きセルのもっとも多い CAP を選択します。

* — 取り出しリクエストの場合、ACSLS は取り出しに指定されたカートリッジを含む各 ACS 内の CAP のうち、もっとも優先度の高いものを選択します。

ドライブ

drive

drive_id

acs(0-31)、

lsm(0-99)、

panel(0-50)、

drive(0-31)

ドライブタイプ

drive

drive_type

10 文字までのドライブタイプ識別子。数字 (0-9) または文字 (A-Z) の任意の組み合わせにできます。スペースは使用できません。

ポート

port

port_id

acs(0-31)、

port(0-3)

データまたはスクラッチカートリッジまたはクリーニングカートリッジのボリュームシリアル番号

volume
scratch、
clean

vol_id

6 文字の識別子で、数字 (0-9)、文字 (A-Z)、ドル記号 ($)、シャープ記号 (#)、およびスペースの任意の組み合わせで構成されます

先頭または末尾にスペースを使用する場合は単一引用符または二重引用符で volser を囲みます。

スペースを埋め込んだ volser は指定しないでください

ボリュームシリアル番号の範囲

volume

volrange

ボリュームの昇順の範囲をダッシュ (-) で区切って指定します

ALPHANUM_VOL_RANGES 動的変数が FALSE に設定されている場合 (デフォルト): ACSLS は完全な vol_id として指定された範囲の開始および終了 vol_id をサポートしています (例: AAA000-AAA999)。volser の右端の数値部分のみを範囲として指定します。先行する文字はすべて同じである必要があります。 ***

ALPHANUM_VOL_RANGESab 動的変数が TRUE に設定されている場合:
ACSLS は数字 (0-9)、文字 (A-Z)、ドル記号 ($)、シャープ記号 (#)、スペース (先頭と末尾) の任意の組み合わせから構成されるボリューム範囲をサポートしています。***

*** 単一引用符または二重引用符を使用して、先頭または末尾のスペースを含む範囲で volser を囲みます。範囲は ACSII 照合順序に従った昇順である必要があります。

ボリュームメディアタイプ

media

media_type

10 文字までのメディアタイプ識別子。数字 (0-9)、文字 (A-Z)、およびダッシュ (-) の任意の組み合わせにできます。スペースは使用できません。

ボリュームの所有者

owner

owner_id

 

スクラッチプール

pool

pool_id

10 進数 (0-65534)。pool_id にアスタリスク (*) を指定すると、ボリュームがその現在の pool_id に再割り当てされます。

ACSLS リクエスト

request

request_id

ACSLS によって割り当てられた一意の 10 進数 (0-65535)。

ドライブまたはボリュームのロック

lock

lock_id

10 進数 (0-32767)

ACSLS リクエスト

request

request_id

ACSLS によって割り当てられた一意の数値 (0-65535) リクエスト識別子。


脚注 1 終了行 (および列) は先頭行 (および列) 以上の大きさがある必要があります。先頭と終了のマトリックス内のセルのみが監査されます。マトリックスは先頭行と先頭列から始まり、終了行と終了列まで拡張されます。

一般的なコマンドエラーメッセージ

一般的なエラーメッセージは、ACSLS が構文エラー、無効な識別子、型、オプション、プロセス障害、データベースエラーなどのため、コマンドを拒否する場合に表示されます。一般的なエラーメッセージの詳細については、ACSLS メッセージを参照してください。

使用できないコマンドを入力すると、次のメッセージが表示されます。

Command access denied.

アクセスできないボリュームを指定した場合、次のメッセージが表示されます。

Volume access denied.

コマンド

次のセクションでは、ACSLS コマンドについて説明します。

audit

audit コマンドは、ライブラリカートリッジの実際のインベントリと一致するように ACSLS データベースを更新します。

次の場合は、常に監査を実行する必要があります。

  • これが新しいライブラリである場合。

  • ライブラリの内容で ACSLS データベースを再同期するため。

  • 1 つまたは複数のモジュールが追加、削除、またはスワップされました。

  • ドアからカートリッジを手動で追加または取り外した場合。

  • ライブラリ構成設定が変更されたあと。

  • ACSLS がライブラリ内の 1 つ以上のカートリッジの場所を認識しない場合。

  • ライブラリが展開されていて、それをはじめて監査する場合。

    SL8500 が展開されていて、それをはじめて監査するには、SL8500 内部アドレスと ACSLS アドレスについてで説明されている手順を参照してください。

形式

audit cap_id type identifier...

  • cap_id

    ACSLS が障害のあるボリュームを取り出すために使用する CAP を指定します。特定の上限を指定したり、アスタリスク (*) を入力したりでき、これにより、ACSLS にもっとも優先度の高い CAP を選択させます。

    サーバーまたは複数の ACS を指定できるのは、各 ACS に CAP の優先度が設定されている場合に限ります。各 ACS 内の CAP の自動選択を許可するには、cap_id にアスタリスクを指定する必要があります。

    単一の LSM の audit は、ACSLS がデータベースを更新するまで待機し、障害のあるボリュームを取り出すために必要な場合に CAP を予約します。

  • type identifier

    ライブラリコンポーネントを指定します。次の表に、監査 (audit) できるコンポーネントの一覧を示します。

表13-2 audit に有効なコンポーネント

ライブラリコンポーネント タイプ 識別子

すべてのライブラリ

server

なし

ACS

acs

acs_id

LSM

lsm

lsm_id

LSM パネル

panel

panel_id

LSM サブパネル

subpanel

subpanel_id


1 つの audit リクエストで、複数の ACS、LSM、パネル、またはサブパネルを指定できます。重複するサブパネルは指定できません。

サーバーまたは複数の ACS を指定できるのは、各 ACS に CAP の優先度が設定されている場合に限ります。各 ACS 内の CAP の自動選択を許可するには、cap_id にアスタリスクを指定する必要があります。これが行われていない場合、監査は見つかった無効なカートリッジを取り出せません。

サーバーまたは ACS を監査する場合、親監査プロセスは LSM ごとに個別の監査プロセスを作成します。これらの LSM 監査は並列で実行し、panel_id の昇順でパネルごとに処理します。すべてのライブラリまたは ACS 内のすべての LSM を監査するには、単にサーバーまたは ACS を監査します。複数の個別の LSM の監査を実行する必要はありません。

ただし、LSM 内では、複数のコンポーネントを指定する順序に関係なく、監査は、これらのコンポーネントを acs_idlsm_id panel_idsubpanel_id によって昇順に処理します。たとえば、サブパネルが最初に指定されている場合でも、監査はサブパネル 0,0,10,1,7 の前にパネル 0,0,9 を処理します。

使用方法

audit は、ライブラリカートリッジの実際のインベントリと一致するように ACSLS データベースを更新します。audit は次の目的で実行します。

  • CAP 経由でカートリッジを挿入しない場合に、データベースにボリューム情報を作成します。たとえば、LSM をライブラリに追加し、LSM ドアを開き、手動でカートリッジを LSM に追加する場合に audit を実行します。

  • ライブラリとデータベースの間の不一致を解決します。たとえば、LSM ドアを開き、CAP 経由でカートリッジを取り出す代わりにそれらを手動で取り外す場合に、audit を実行します。audit は、取り外されたカートリッジの情報をデータベースから削除します。

  • audit によって指定されたセルの内容を表示します (LSM ロボットの視覚システムに接続されたディスプレイモニターが必要です)。

    注:

    監査は、クリーニングカートリッジの特定のモデルを認識し、それらをクリーニングカートリッジとしてデータベースに記録します。audit コマンドは、検出した新しいクリーニングカートリッジに対し、クリーニングカートリッジのタイプごとに適切に max_uses も設定します。

    注:

    audit が、記録された場所 (セルとおそらくドライブ) でカートリッジを見つけられない場合、audit はカートリッジを absent としてマークする (不在ボリュームの保持が有効にされている場合) か、またはボリュームを削除します。audit はボリュームを削除する際に、ボリューム情報とアクセス制御、スクラッチステータス、ロック ID、およびプール ID に関する顧客提供情報を含むボリュームに関するすべての情報をデータベースから削除します。audit があとで別の場所にカートリッジを見つけた場合は、ボリューム情報を再追加しますが、顧客提供情報は失われます。

audit は障害のあるボリュームを取り出し、それらの情報をデータベースから削除します。障害のあるボリュームは次のものを持ちます。

  • すでにスキャンされたものと重複する外部ラベル。

  • 見つからないまたは読み取れない外部ラベル、および仮想ラベルがない。

  • 無効なメディアタイプ。

監査は、ドライブや CAP ではなく、LSM ストレージセルにのみ適用されます。ACSLS は、監査中に cmd_proc メッセージを表示し、audit からのすべてのデータベースの変更をイベントログに記録します。ボリューム統計のロギングが有効になっている場合、ACSLS は追加のボリュームが見つかったメッセージとボリュームが見つからなかったメッセージを acsss_stats.log に記録します。詳細については、ロギングボリューム統計レポートの作成を参照してください。

ヒント: audit を実行する場合は次のガイドラインを使用します。

  • 監査される ACS または LSM はオンライン状態または診断状態である必要があります。通常のライブラリ処理 (マウントとマウント解除を含む) が audit 中に行われる可能性がありますが、ライブラリ処理によって監査が遅くなります。

    オンライン状態と診断状態の違い: 診断状態の auditcmd_proc によってのみ実行できます。LSM が診断状態にある間、クライアントリクエストは拒否されます。この状態は、クライアントから送信される可能性のある mount/dismount リクエストと競合せずに、audit がライブラリを排他的に実行するため、速くなります。

  • LSM 全体に対して audit を開始すると、同じ LSM に対して別の audit を開始 (start) できません。取り消し (cancel) て、監査を再実行する必要があります。

  • 監査リクエストは取り消し (cancel) できますが、ACSLS は常に現在のパネルまたはサブパネルの監査を終了します。監査を取り消す (cancel) と、取り出し用にマークされたカートリッジの一部またはすべてが取り出されないことがあります。監査を取り消し (cancel) た場合、すでに取り出されたカートリッジがふたたび挿入されることはありません。

    注意:

    監査を取り消し (cancel) た場合、または監査中に ACSLS ハードウェアまたはソフトウェアの障害が発生した場合は、同じ監査を再実行する必要があります。取り出し用にマークされていたが、最初の監査中に実際に取り出されなかったカートリッジは、データベースに存在しなくなり、ACSLS の制御下になくなります。

  • ライブラリ全体を監査して、各 ACS 内で取り出し用にもっとも優先度が高い CAP を指定するには:

    audit * server

  • LSM 0,1 を監査 (audit) して、取り出し用に CAP 0,1,1 を指定するには:

    audit 0,1,1 lsm 0,x

  • LSM 0,1 のパネル 10 を監査 (audit) して、LSM 0,1 内で取り出し用にもっとも優先度が高い CAP を指定するには:

    audit 0,1,* panel 0,1,10

    注:

    セルが別のプロセスによって予約されている場合は監査できません。セルが予約されている場合、ACSLS は最大 60 回の再試行で、セルが使用可能になるまでデータベースを再チェックします。セルがまだ使用できない場合、audit は、セルをスキップし、イベントログにメッセージを記録します。

関連項目:

情報の内容 参照先
ライブラリの監査のガイドライン ACS 番号の指定
コマンドの取り消し cancel
CAP ステータスの表示 query cap
ACSLS およびライブラリのステータスの表示 query server
ACS ステータスの表示 query acs
LSM ステータスの表示 query lsm
CAP 選択の優先度の設定 set cap priority
CAP モード (手動または自動) の設定 set cap mode
ライブラリコンポーネントの状態の変更 vary

コマンド領域メッセージ

次のセクションでは、監査メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • audit が正常に完了すると、次のメッセージが表示されます。

    Audit: Audit completed, Success.

  • さらに、監査されたコンポーネントを確認する次のいずれかのメッセージが表示されます。

    Audit: Audit of storage server, valid

    Audit: Audit of ACS, acs_id, status valid

    Audit: Audit of LSM, lsm_id, panel_id, valid

    Audit: Audit of panel, panel_id, valid

    Audit: Audit of subpanel, subpanel_id, valid

ヒント: 無効なセルの場所 (つまり、ドライブのすぐ上かすぐ下、または追加の列上) を監査 (audit) すると、ACSLS は成功メッセージを返し、監査が PTP と連携できるようにします。

中間メッセージ

中間メッセージは次を最初の行とする 2 行表示で構成されます。

Audit: Intermediate response: Audit activity.

2 行目には次のいずれかのメッセージが表示されます。

  • Audit: Volume ejected, unreadable label.

    説明: ACSLS は次を持つカートリッジを取り出しました。

    外部ラベルなし

    仮想ラベルなし、または

    読み取れないラベル

  • Audit: Volume vol_id will be ejected, duplicate label.

    説明: ACSLS は監査対象のセルの範囲内の重複した外部ラベルによって取り出されました。

    変数: vol_id は、重複するラベルを持つボリュームです。

  • Audit: Volume vol_id found.

    説明: 監査は ACSLS データベースにない ACS にボリュームを見つけました。監査はボリュームをデータベースに追加しました。

    変数: vol_id はデータベースに追加されたボリュームです。

  • Audit: Volume vol_id not found.

    説明: ACSLS データベースに一覧表示されているボリュームが ACS にありません。ボリュームはデータベースから削除されました。

    変数: vol_id はデータベースから削除されたボリュームです。

  • Audit: Volume will be ejected, invalid media type

    説明: ACSLS は無効なメディアタイプのボリュームを取り出しました。

エラーメッセージ

  • Audit in progress.

    説明: 同じ LSM に対して別の監査が進行中のため、ACSLS は audit を開始しませんでした。

  • CAP cap_id in use.

    説明: 監査に指定された CAP は使用中です。

    変数: cap_id は使用中の CAP です。

  • Multiple ACS audit.

    説明: audit コマンドが cap_id に * を指定せずに複数の ACS を指定したため、監査が失敗しました。

  • Not in same ACS.

    説明: 指定された cap_id識別子が同じ ACS 内にないため、audit が失敗しました。

    変数:

    cap_id は監査に指定された CAP です。

    識別子は、監査に指定されたライブラリコンポーネントです。

表示領域メッセージ

  • cap_id Remove cartridges from CAP.

    説明: 監査は取り出し済みカートリッジで CAP をいっぱいにしました。CAP を空にしてから、それを閉じて監査を続行します。

    変数: cap_id は取り出し済みカートリッジを含む CAP です。

  • CAP cap_id: Place magazines in CAP.

    説明: CAP は監査にマガジンが必要です。CAP を開き、マガジンを中に入れて、CAP を閉じます。

    変数: cap_id マガジンを必要とする CAP です。

  • CAP cap_id: No CAP available, waiting...

    説明: カートリッジの取り出しに使用できる CAP がありません。

    変数: audit コマンドで指定されたとおりに cap_id が表示されます。

    • audit コマンドで CAP を明示的に指定していた場合 acs, lsm, cap

    • audit コマンドで CAP を acs, lsm, * と指定した場合、acs, lsm, *。

    • audit コマンドで CAP を acs, * または * と指定した場合、acs, *, *。

cancel

cancel コマンドは、現在または保留中のリクエストを取り消します。

形式

cancel request_id

オプション

  • request_id

    取り消すリクエストの識別子を指定します。

    cancel コマンドは、audit、define pool、delete pool、eject、enter、lock、query、set、または venter コマンドまたはクライアントアプリケーションによって発行された現在または保留中のリクエストを取り消すために使用します。取り消すリクエストの ID を表示するには、query request コマンドを使用します。

    サーバー、ACS、または LSM の監査を取り消し (cancel) できます。ACSLS は内部でサーバー、ACS、または LSM 監査を一連のパネル監査に変換するため、ACSLS は残りの監査を取り消す前に、現在のパネルの audit を完了します。パネルまたはサブパネルの監査は取り消し (cancel) できません。監査を取り消し (cancel) た場合、すでに取り出されたカートリッジがふたたび挿入されることはありません。

    注意:

    監査を取り消した場合、または監査中にライブラリまたは ACSLS ハードウェアまたはソフトウェアの障害が発生した場合は、同じ監査を再実行する必要があります。取り出し用にマークされていたが、最初の監査中に実際に取り出されなかったカートリッジは、データベースに存在しなくなり、ACSLS の制御下になくなります。

ヒント: 取り消すリクエストを発行した cmd_proc と異なる cmd_proc から cancel コマンドを入力します。

cancel コマンドはすべての保留中のリクエストを取り消して、次のように現在のリクエストを処理します。

  • audit

    ACSLS は内部でサーバー、ACS、または LSM 監査を一連のパネル監査に変換するため、ACSLS は残りの監査を取り消す前に、現在のパネルの監査を完了します。

    注:

    監査を取り消し (cancel) た場合、または監査中に ACSLS ハードウェアまたはソフトウェアの障害が発生した場合は、同じ監査を再実行する必要があります。取り出し用にマークされていたが、最初の監査中に実際に取り出されなかったカートリッジは、データベースに存在しなくなり、ACSLS の制御下になくなります。
  • define pool

    ACSLS はスクラッチプールの定義を停止しますが、すでに定義されているスクラッチプールは削除しません。

  • delete pool

    ACSLS はスクラッチプールの削除を停止しますが、すでに削除されているスクラッチプールは再定義しません。

  • eject

    ACSLS は取り出しを停止し、cmd_proc はすでに取り出されたカートリッジを取り外すメッセージ表示し、それらはふたたび挿入されません。

    取り出しはカートリッジが取り外され、CAP が閉じ、ACSLS が CAP が空であることを確認するまで終了しません。

  • enter

    ACSLS は enter を停止し、いずれかのカートリッジが CAP 内に残っている場合、 cmd_proc がこれらのカートリッジを取り外すメッセージを表示します。LSM にすでに挿入されたカートリッジは取り出されません。

    enter は、カートリッジが取り外され、CAP が閉じて、ACSLS が CAP が空であることを確認するまで終了しません。

    注:

    Automatic entercancel コマンドを使用して、進行中の自動挿入操作をキャンセル (cancel) することはできません。進行中の自動挿入を終了するには:
    • CAP のドアが開いている場合、すべてのカートリッジを取り外して、ドアを閉じます。

    • CAP のドアが閉じ、カートリッジがライブラリに移動されると、残りのカートリッジをライブラリに挿入できます。そのあと enter が終了します。

  • lock

    指定されたリクエストによってリソースロックが停止されます。リクエストでまだ指定されたすべてのリソースを取得していない場合、どのリソースもロックされません。

  • query

    ACSLS はクエリーを取り消します。

  • set

    set cap の場合、ACSLS は CAP 属性の設定を停止します。ただし、すでに設定されている属性は変更しません。

    set scratch または set clean リクエストの場合、ACSLS はスクラッチカートリッジまたはクリーニングカートリッジの属性の設定を停止しますが、すでに設定されている属性は変更しません。

  • venter

    ACSLS は挿入を停止 (stops) し、いずれかのカートリッジが CAP に残っている場合、cmd_proc はこれらのカートリッジを取り外すメッセージを表示します。LSM にすでに挿入されたカートリッジは取り出されません。

  • 現在および保留中のすべてのリクエスト ID を表示するには:

    query request all

    query request all の出力の例:

    Identifier     Command     Status

    13             enter       Current

    15             query       Pending

  • 上の例のリクエスト 13 (現在の挿入リクエスト) を取り消すには:

    cancel 13

関連項目:

情報の内容 参照先
ライブラリカートリッジの実際のインベントリに一致させるための ACSLS データベースの更新 audit
スクラッチプールの作成または変更 define pool
空のスクラッチプールの削除 delete pool
ライブラリからのカートリッジの取り出し eject
ラベル付きカートリッジをライブラリに挿入するための CAP (手動モード) の準備 enter
現在のロック ID へのドライブやカートリッジのロック (専用化) lock
ライブラリコンポーネントのステータスの表示 query コマンド
さまざまなライブラリコンポーネントの各種属性の設定 set コマンド
ラベルのないカートリッジをライブラリに挿入するための CAP の準備 venter

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • Request request_id canceled.

    説明: ACSLS がリクエストされたコマンドを取り消しました。

    変数: request_id は取り消されたコマンドのリクエスト識別子です。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

  • Request request_id can not be canceled: status.

    説明: ACSLS は指定されたコマンドを取り消しできません。

    変数:

    • request_id は ACSLS が取り消しできないコマンドのリクエスト識別子です。

    • status は、次のいずれかになります。

  • Request identifier request_id invalid.

    cancel コマンドは無効なリクエスト識別子を指定しました。

  • Request identifier request_id not found.

    cancel コマンドは、現在または保留中でないリクエストのリクエスト識別子を指定しました。

表示領域メッセージ

なし。

clear lock

clear lock コマンドは、指定されたドライブやカートリッジへのすべてのアクティブおよび保留中のロックを解除します。

形式

clear lock type identifier

オプション

type identifier

ライブラリコンポーネントを指定します。次の表に、リソースロックをクリアできるコンポーネントの一覧を示します。

表13-3 clear lock に有効なコンポーネント

ライブラリコンポーネント タイプ 識別子

ドライブ

ドライブ

drive_id

ボリューム

ボリューム

vol_id


使用方法

clear lock コマンドは、指定されたドライブやカートリッジへのすべてのアクティブおよび保留中のロックを解除するために使用します。現在のロック ID は 0 か、またはドライバやカートリッジのロック ID に一致する必要があります。

unlock コマンドは、ドライブまたはカートリッジへのアクティブなロックのみを解除します。ただし、unlock コマンドを使用して、すべてのドライブまたはすべてのカートリッジへのアクティブなロックを解除できます。

注:

clear lock コマンドはロック ID を常に 0 にリセットします。

  • ドライブ 1,1,5,2 のすべてのロックをクリアするには:

    clear lock drive 1,1,5,2

  • ボリューム NN0108 のすべてのロックをクリアするには:

    clear lock volume NN0108

    注:

    clear lock コマンドは取り消し (cancel) できません。

関連項目:

情報の内容 参照先
ドライブとカートリッジのロック lock
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 query lock
ロック ID の設定 set lock
ロック ID またはユーザー ID の表示 show
ドライブまたはカートリッジのアクティブなロックの解除 unlock

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • clear リクエストが成功すると、次のメッセージが表示されます。

    Clear: Completed, Success.

  • さらに、リクエスト内の識別子ごとに、ライブラリのコンポーネント (タイプ) に応じて、次のいずれかのメッセージが表示されます。

    • Clear: Drive drive_id all locks cleared.

    • Clear: Volume vol_id all locks cleared.

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

  • Clear: Clear lock of drive drive_id failed,

    Drive identifier drive_id available.

    説明: ACSLS は指定されたドライブがロックされていないため、ロックをクリアできません。

    変数: drive_id は指定されたドライブの識別子です。

  • Clear: Clear lock of volume vol_id failed,

    Volume identifier vol_id available.

    説明: ACSLS は指定されたボリュームがロックされていないため、ロックをクリアできません。

    変数: vol_id は指定されたボリュームの識別子です。

表示領域メッセージ

なし。

define pool

define pool コマンドはスクラッチプールを作成または変更します。

形式

define pool low_water_mark high_water_mark pool_id...[overflow]

オプション

  • low_water_mark

    ボリューム警告の下限しきい値です。スクラッチカートリッジカウントがこのしきい値を下回る場合、ACSLS はイベントログに警告メッセージを記録します。有効な値は 0 から 231-1 です。デフォルトは 0 です。

  • high_water_mark

    ボリューム警告の上限しきい値です。スクラッチカートリッジカウントがこのしきい値に達するか超える場合、ACSLS は警告メッセージをイベントログに記録します。この値は low_water_mark の値よりも大きい必要があります。

  • pool_id

    プール識別子を指定します。プール 0 は共通スクラッチプールで、常に存在します。共通スクラッチプールの属性は変更できます。

  • overflow

    このプールが mount scratch リクエストを満たせない場合、ACSLS が共通プール (プール 0) からカートリッジを選択するように指定します。

使用方法

define pool コマンドは、スクラッチプールを作成または変更するために使用します。

  • 新しいプール 1 に、0 の下限しきい値、600 の上限しきい値、およびオーバーフローを定義するには:

    define pool 0 600 1 overflow

  • 既存のプール 5 に、0 の下限しきい値、600 の上限しきい値、およびオーバーフローなしを定義するには:

    define pool 0 600 5

    注:

    スクラッチプールは 1 つのクライアントアプリケーションまたはユーザー ID によって所有されません。ただし、ボリュームアクセス制御を使用して特定のスクラッチカートリッジへのアクセスを制限できます。

関連項目:

情報の内容 参照先
コマンドの取り消し cancel
空のスクラッチプールの削除 delete pool
スクラッチカートリッジの管理のガイドラインと手順 LSM の設定
ドライブへのスクラッチカートリッジのマウント mount *
スクラッチプール属性の表示 query pool
カートリッジスクラッチ属性の設定またはクリア set scratch

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • define pool コマンドが成功した場合、次のメッセージが表示されます。

    Define: Define completed, Success.

  • 作成または変更されたプールごとに次のメッセージが表示されます。

    Define: Pool pool_id created.

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

なし。

表示領域メッセージ

  • Pool pool_id: low water mark warning.

    説明: 指定されたスクラッチプール内のボリュームの数がボリュームの下限しきい値以下です。

    変数: low_water_mark は指定されたスクラッチプールのボリュームの下限しきい値です。

  • Pool pool_id: high water mark warning.

    説明: 指定されたスクラッチプール内のカートリッジの数はボリュームの上限しきい値以上です。

    変数: high_water_mark は指定されたスクラッチプールのボリュームの上限しきい値です。

delete pool

delete pool コマンドは、空のスクラッチプールを削除します。

形式

delete pool pool_id...|all

オプション

  • pool_id

    プール ID を指定します。

    プール 0 は共通プールで、削除できません。

  • all

    すべての空のスクラッチプールを指定します。

使用方法

delete pool コマンドは、空のスクラッチプールを削除するために使用します。プールにスクラッチカートリッジが含まれている場合、最初のプールを削除する前に、これらのカートリッジを別のプールに再割り当てする必要があります。スクラッチカートリッジがマウントされている場合、それはデータカートリッジになりますが、そのスクラッチプール内に残ります。set scratch off コマンドは、データカートリッジを共通プールに再割り当てするために使用します。

  • すべての空のスクラッチプールを削除するには:

    delete pool all

空のプールのみが削除されます。カートリッジが割り当てられたプールは影響を受けません。

  • スクラッチプール 1 を削除するには、次の手順に従います。

    1. スクラッチプール 1 をクエリーします。

      query scratch 1

      1998-0630>09:35:30>Scratch Status 
      Scratch Pool>  Identifier>    Homer location>  Status>    Type 
      1)    34813>    0,0,1,8,8>     home>     3480             3480 
      1)    34815>    0,0,1,8,1>     home>     3480             3480 
      

      プール 1 には、34813 と 34815 の 2 つのカートリッジがあります。

    2. カートリッジをプール 5 に再割り当てして、プール 1 を空にします。

      set scratch 5 348013 348015

    3. プール 1 を削除します。

      delete pool 1

関連項目:

情報の内容 参照先
コマンドの取り消し cancel
スクラッチプールの作成または変更 define pool
スクラッチカートリッジの管理のガイドラインと手順 LSM の設定
スクラッチプール属性の表示 query pool
カートリッジの場所とメディアタイプの表示 query volume
カートリッジスクラッチ属性の設定またはクリア set scratch

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • delete pool コマンドが正常に完了すると、次のメッセージが表示されます。

    Delete: Delete completed, Success.

  • 削除されたプールごとに次のメッセージが表示されます。

    Delete: Pool pool_id deleted.

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

  • Delete: Pool pool_id failed, Pool not empty.

    説明: ACSLS は、スクラッチプールが空でないためそれを削除できません。

    変数: pool_id はリクエストされたプールの識別子です。

dismount

dismount コマンドはドライブからカートリッジをマウント解除します。

形式

dismount vol_id drive_id [force]

オプション

  • vol_id

    カートリッジを指定します。

  • drive_id

    ドライブを指定します。

  • force

    指定されたドライブ内のカートリッジの vol_id が、指定された vol_id と一致しない場合でも、そのドライブ内の実際のボリュームを強制的にマウント解除します。

    このオプションは、ドライブがアンロードされていない場合でも、強制的にマウント解除します。

使用方法

dismount コマンドは、ドライブからボリュームをマウント解除し、使用可能なストレージセルにカートリッジを配置するために使用します。

dismount

指定されたドライブから指定されたカートリッジをマウント解除するには、force オプションを付けずに dismount コマンドを使用します。強制されないマウント解除の成功には次が必要です。

  • ドライブはオンラインである必要があります

  • ドライブ内のカートリッジの vol_iddismount コマンドに指定された vol_id と一致している必要があります

  • ドライブはアンロードされている必要があります

注意:

通常のマウント解除では、SL500 および SL150 ライブラリが自動的に巻き戻され、ドライブにロードされているのが見つかったカートリッジがアンロードされます。カートリッジの巻き戻しとアンロードのために、dismount force は必要ありません。これらのライブラリに dismount を発行する前に、ACSLS クライアントアプリケーションがテープドライブから読み取っていたり、テープドライブに書き込んでいたりしていないことを確認してください。

dismount force

指定されたドライブにマウントされている実際のカートリッジを強制的にマウント解除するには、force オプションを付けて dismount コマンドを使用します。ドライブ内のカートリッジの vol_id は、dismount コマンドで指定する vol_id と一致している必要はありません。さらに、カートリッジがマウント解除の準備ができていない場合、ACSLS は強制的にドライブにカートリッジの巻き戻し、アンロード、マウント解除を自動で行わせます。ドライブはオンラインである必要があります。

dismount force は、応答を受信していないマウントまたはマウント解除操作によって予約済みとマークされたままになっていた場合でも続行します。予約されているドライブは cmd_proc または ACSAPI クライアントに使用中として報告されます。

読み取れないか不明なラベルのあるカートリッジまたはクライアントアプリケーションがマウント解除していないカートリッジをマウント解除するために、force オプションを使用できます。ACSLS は、ラベルが読み取れないか見つからない場合でも、使用可能なストレージセルにカートリッジを戻すことに注意してください。

注:

ライブラリがカートリッジを巻き戻してアップロードする前に、ドライブと現在ドライブを使用しているアプリケーション間のすべての読み取り/書き込みアクティビティーが停止または一時停止される必要があります。読み取り/書き込みアクティビティーが中断されずに続行している場合、ライブラリの待機タイムアウトを超えたあとに dismount force が失敗します。

この考慮事項は、データパスによって、ホストからドライブにリクエストされたメディア検証にも適用されます。メディア検証が完了するか、またはホストがデータパス経由でそれを停止するまで、ACSLS からの dismount force は失敗します。

  • ドライブ 0,1,10,2 からカートリッジ EDU200 をマウント解除するには:

    dismount EDU200 0,1,10,2

関連項目:

情報の内容 参照先
コマンドの取り消し cancel
ライブラリからのカートリッジの取り出し eject
ラベル付きカートリッジをライブラリに挿入するための CAP (手動モード) の準備 enter
ドライブへのスクラッチカートリッジのマウント mount *
ドライブ上のデータカートリッジのマウント mount
CAP ステータスの表示 query cap
ドライブステータスの表示 query drive
CAP モード (手動または自動) の設定 set cap mode
CAP 選択の優先度の設定 set cap priority

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • Dismount: vol_id dismounted from drive_id.

    説明: 強制的なマウント解除が成功しました。

    変数:

    • vol_id はマウント解除されたカートリッジの識別子です。

      表示された vol_id は、実際にマウント解除されたボリュームであり、必ずしも dismount force コマンドで指定されたボリュームではありません。

    • drive_id は指定されたドライブの識別子です。

  • Dismount: Forced dismount of vol_id from drive_id.

    説明: 強制的なマウント解除が成功しました。

    変数:

    • vol_id はマウント解除されたカートリッジの識別子です。

      表示された vol_id は、実際にマウント解除されたボリュームであり、必ずしも dismount force コマンドで指定されたボリュームではありません。

    • drive_id は指定されたドライブの識別子です。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

  • Dismount: Dismount failed, ACS acs_id full.

    説明: ACS に空きストレージセルがないため、ACSLS はカートリッジをマウント解除できません。ACSLS がドライブからカートリッジをマウント解除できるように、1 つ以上のほかのカートリッジを ACS から取り出します。

    変数: acs_id は、カートリッジが格納されている ACS の識別子です。

    注:

    空きセルの検索ではオンライン LSM のみが使用されます。そのため、このメッセージは、LSM に空きストレージセルがあり、その LSM がオフラインの場合にも発生することがあります。
  • Dismount: Dismount failed, Audit in progress.

    説明: 進行中の監査によって ACS の最後の空きセルの場所へのアクセスがロックされているため、ACSLS はカートリッジをマウント解除できません。

  • Dismount: Dismount failed, Cartridge in drive drive_id, unreadable label

    説明: カートリッジに外部ラベルがないか、読み取れない外部ラベルか、または仮想ラベルがないため、ACSLS はカートリッジをマウント解除できません。カートリッジをマウント解除するには、強制的なマウント解除を使用します。

    変数: drive_id は指定されたドライブの識別子です。

  • Dismount: Dismount failed, Drive identifier drive_id available.

    説明: 指定されたドライブにマウントされたカートリッジがありません。

    変数: drive_id は指定されたドライブの識別子です。

  • Dismount: Dismount failed, Drive identifier drive_id in use.

    説明: カートリッジが巻き戻しおよびアンロードされていないため、ACSLS はカートリッジをマウント解除できません。クライアントアプリケーションがカートリッジを巻き戻してアンロードするまで待ってから、dismount コマンドを入力するか、または forced dismount を使用してカートリッジをマウント解除します。

    変数: drive_id は指定されたドライブの識別子です。

  • Dismount: Dismount failed, Misplaced tape.

    説明: カートリッジの外部ラベルが ACSLS データベース内のカートリッジ識別子と一致しないため、ACSLS はカートリッジをマウント解除できません。ACSLS データベース内のカートリッジの識別子が、カートリッジの外部ラベルと一致するように更新されます。マウント解除を再試行します。

  • Dismount: Dismount failed, Cartridge not in drive.

    説明: カートリッジの外部ラベルが、マウント解除に指定されたカートリッジの識別子と一致しないため、ACSLS はカートリッジをマウント解除できません。正しいカートリッジ識別子で dismount コマンドを再入力します。

表示領域メッセージ

なし。

eject

eject コマンドは、ロボットに LSM の内部からカートリッジを取得し、それらをオペレータによって取り外しできる CAP に入れるように指示します。

lsm_id オプションを選択すると、単一の LSM で複数の CAP を使用してカートリッジを取り出せます。

形式

eject cap_id|lsm_id [opmsg opmsg_nbr] vol_id|volrange...

オプション

  • cap_id

    カートリッジの取り出しに使用される CAP を指定します。

  • lsm_id

    lsm_id オプションを選択すると、単一の LSM で使用可能な複数の CAP を使用してカートリッジを取り出せます。要件 (手動、ゼロ以外の優先度、使用可能など) を満たすすべての CAP はカートリッジの取り出しのためにロック解除されます。選択した CAP のいずれかまたはすべてから、任意の順序でカートリッジを取り出すことができます。eject は最初、最高の優先度の順番で、カートリッジを CAP に詰め込みます。

    例: 優先度 2 のものが 1 つと優先度 5 のものが 1 つの 2 つの CAP があります。eject は最初に優先度 5 のステータスの CAP、次に優先度 2 のステータスの CAP に詰め込みます。1 つの CAP に取り出すだけで十分なカートリッジしかない場合は、優先度 5 の CAP に詰め込まれます。

  • opmsg opmsg_nbr

    cmd_proc を使用して入力された SL8500 Bulk CAP 取り出しコマンドに、カスタムオペレータパネルメッセージ番号を指定できます。取り出されるカートリッジを取り外せるように、Bulk CAP がロックされていない場合、メッセージが表示されます。

    有効なメッセージ番号は 4 から 99 です。

    • 現在、カスタム opmsg は SL8500 ライブラリの Bulk CAP に対してのみ表示されます。

    • opmsg パラメータはオプションです。指定されていない場合は、カートリッジを取り外すデフォルトのメッセージが送信されます。

    • カスタムの opmsg 番号は、ACSAPI クライアント、ACSLS GUI、または lib_cmd eject からの取り出しには指定できません。これらの場合は、デフォルトのメッセージが表示されます。

    opmsg 番号に対して表示されるメッセージを作成するには、SL コンソールを使用して、次を選択します。

    Tools
       Configuration
          CAP Usage Message
    

    opmsg を表示する SL Console の CAP ステータス表示を表示するには、次を選択します。

    Tools
       System Detail
          CAP Folder
               Status
    

    SL Console に、取り出し中に ACSLS から送信されたメッセージ番号に基づいて Bulk CAP メッセージが表示されます。取り出すカートリッジを取り外すために CAP がロック解除されたあとに、「System Details CAP Status」ページにメッセージが表示されます。

    例: Bulk CAP 1,2,1 からカートリッジを取り出すために、カスタムオペレータパネルメッセージ番号 55 を指定するには:

    eject 1,2,1 opmsg 55 T10001 T10033-T10067
    
  • vol_id | volrange

    取り出すカートリッジまたはカートリッジの範囲の外部または仮想ラベルタイプを指定します。

使用方法

eject コマンドは、ライブラリからカートリッジを取り出すために使用します。これにより、それらが ACSLS の制御から解除されます。ロボットは指定された CAP に指定されたカートリッジを配置し、次に ACSLS はカートリッジが格納されていたセルの場所を解放します。カートリッジ情報は、ABSENT_VOLUME_RETENTION_PERIOD 変数にゼロ以外の値がある場合に保持され、ABSENT_VOLUME_RETENTION_PERIOD が 0 に設定されている場合に削除されます。eject コマンドで、カートリッジがいっぱいの複数の CAP を指定した場合、CAP がいっぱいになったらそれを空にし、CAP を閉じて、すべてのカートリッジが取り出されるまで取り出しを続行します。

単一の eject コマンドを使用して、スペースで区切られた複数のカートリッジ ID を指定して、範囲内にない複数のカートリッジを取り出すことができます。

ライブラリに 2 台の LSM が接続されていて、PTP が停止した場合、カートリッジを正常に取り出すには、次のいずれかを実行します。

  • カートリッジが格納されている LSM 内の CAP を指定します。たとえば、カートリッジ NN0100 が LSM 0,0 に格納されている場合、CAP0,0,0 からこのカートリッジを取り出すには:

    eject 0,0,0 NN0101

  • cap_id には、カートリッジが格納されている LSM を指定しますが、CAP 番号にはワイルドカード (*) を使用します。ACSLS は LSM 内の最高の優先度の CAP を選択します。たとえば、カートリッジ NN0114 が LSM 0,0 に格納されている場合、LSM 0,0 の最高の優先度の CAP からこのカートリッジを取り出すには:

    eject 0,0,* NN0114

  • CAP 0,0,0 からカートリッジ NN0101 を取り出すには:

    eject 0,0,0 NN0101

  • ACS 0 上の最高の優先度の CAP からカートリッジ範囲 NN0101-NN0109 を取り出すには:

    eject 0,* NN0101-NN0109

  • ACS 0 上の最高の優先度 CAP からカートリッジ NN0101、NN0103、NN0105、および NN0107 を取り出すには:

    eject 0,* NN0101 NN0103 NN0105 NN0107

  • LSM 1,2 内のカートリッジを取り出すために、複数のゼロ以外の優先度の CAP を使用するには:

    eject 1,2 RB1000-RB2000

    注:

    CAP から取り出し済みのすべてのカートリッジを取り外していることを確認します。CAP を別の操作 (挿入や監査など) に使えるようにする前に、取り出し済みのすべてのカートリッジをアンロードし、CAP のドアを閉じて、取り出しを完了する必要があります。

関連項目:

情報の内容 参照先
コマンドの取り消し cancel
ドライブからのカートリッジのマウント解除 dismount
カートリッジの取り出しのガイドラインと手順 LSM の設定
ラベル付きカートリッジをライブラリに挿入するための CAP (手動モード) の準備 enter
CAP ステータスの表示 query cap
ドライブステータスの表示 query drive
カートリッジの場所とメディアタイプの表示 query volume
CAP モード (手動または自動) の設定 set cap mode
CAP 選択の優先度の設定 set cap priority

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • Eject: Eject complete, a cartridges ejected

  • Eject: vol_id ejected from cap_id

    説明: ACSLS は指定されたカートリッジを取り出しました。

    変数:

    • nn は取り出し済みカートリッジの数です。

    • vol_id は取り出し済みカートリッジのカートリッジ識別子です。

    • cap_id は取り出し済みカートリッジが格納されている CAP です。

中間メッセージ

なし

エラーメッセージ

  • Eject: vol_id Eject failed, CAP cap_id full.

    説明: CAP がいっぱいなため、カートリッジが取り出されませんでした。

    変数:

    • vol_id は取り出されなかったカートリッジのカートリッジ識別子です。

    • cap_id は取り出しに指定された CAP です。

  • Eject: vol_id Eject failed, CAP cap_id in use.

    説明: CAP が使用中であるため、カートリッジが取り出されませんでした。

    変数:

    • vol_id は取り出されなかったカートリッジのカートリッジ識別子です。

    • cap_id は取り出しに指定された CAP です。

  • Eject: vol_id Eject failed, Misplaced tape.

    説明: カートリッジの外部ラベルがストレージセルのデータベースのカートリッジ識別子と一致しないため、ACSLS はカートリッジを取り出せません。データベースは、ストレージセル内のカートリッジのカートリッジ識別子、メディアタイプ、およびクリーニングカートリッジ属性を更新します。

    変数: vol_id は取り出されなかったカートリッジのカートリッジ識別子です。

  • Eject: vol_id Eject failed, Not in same ACS.

    説明: カートリッジは cap_id に指定された ACS にないため、取り出されませんでした。

    変数: vol_id は取り出されなかったカートリッジのカートリッジ識別子です。

  • Eject: vol_id Eject failed, Volume identifier vol_id not found.

    説明: カートリッジは次の状況にないため、取り出されませんでした。

    • データベース内の指定されたストレージセル内

    • 移動中、または

    • ドライブ内。

  • ACSLS deletes the volume entry from the database.

    変数: vol_id は、データベースから削除されたカートリッジ識別子です。

  • Eject: vol_id Eject failed, Cartridge in drive.

    説明: カートリッジはドライブにマウントされているため、取り出されませんでした。

    変数: vol_id は取り出されなかったカートリッジのカートリッジ識別子です。

  • Eject: vol_id Eject failed, Volume vol_id in use.

    説明: カートリッジは、別のリクエストで使用するために予約されているため、取り出されませんでした。

    変数: vol_id は取り出されなかったカートリッジのカートリッジ識別子です。

表示領域メッセージ

  • CAP cap_id Remove cartridges from CAP.

    説明: CAP がいっぱいになったか、またはリクエストされたすべてのカートリッジが CAP 内にあります。CAP を空にします。

    変数: cap_id は取り出し済みカートリッジを格納する CAP です。

  • CAP cap_id Place magazines in CAP.

    説明: CAP は取り出し用のマガジンが必要です。CAP を開き、マガジンを中に入れて、CAP を閉じます。

    変数: cap_id はマガジンを必要とする CAP です。

enter

このコマンドを使用すると、CAP を手動モードまたは自動モードで動作するように設定できます。CAP を自動モードまたは手動モードに設定する手順については、カートリッジの挿入セクションを参照してください。

  • 自動モード

    CAP が自動モードの場合、enter コマンドを発行せずに挿入操作を開始できます。これを行うには、CAP ドアを開き、1 つまたは複数のカートリッジを中に入れ、CAP を閉じます。挿入の処理中、CAP はロックされます。挿入操作が競合すると、CAP はロック解除されます。

  • 手動モード

    手動モードの場合、CAP はロックされており、CAP を開いてカートリッジを挿入する前に、次のコマンドを発行することによってのみ使用できます。

    enter cap_id [opmsg opmsg_nbr]

オプション

  • cap_id

    CAP を指定します。これは、アスタリスク (*) を使用したワイルドカードにして、1,1* などの LSM または 0,*,* などの ACS 内でゼロ以外の最高の優先度を持つ CAP を選択できます。

  • opmsg opmsg_nbr

    cmd_proc を使用して入力される SL8500 Bulk CAP 挿入コマンドには、カスタムオペレータパネルメッセージ番号を指定できます。このメッセージは、カートリッジを挿入するために Bulk CAP がロック解除されたときに表示されます。

    有効なメッセージ番号は 4 から 99 です。

    • 現在、カスタム opmsg は SL8500 ライブラリの Bulk CAP に対してのみ表示されます。

    • opmsg パラメータはオプションです。指定されていない場合は、カートリッジを挿入するデフォルトのメッセージが送信されます。

    • 挿入が開始される前に CAP にカートリッジが残されていたか、読み取れないかまたは重複したカートリッジを挿入できない場合、これらのカートリッジを取り外すメッセージが表示されます。これは、挿入に対して opmsg パラメータが指定されたときにも発生することがあります。

    • カスタム opmsg 番号は ACSAPI クライアントまたは ACSLS GUI からの挿入には指定できません。これらの場合は、デフォルトのメッセージが表示されます。

    opmsg 番号に対して表示されるメッセージを作成するには、SL コンソールを使用して、次を選択します。

    Tools
       Configuration
          CAP Usage Message
    

    opmsg を表示する SL Console の CAP ステータス表示を表示するには、次を選択します。

    Tools
       System Detail
          CAP Folder
               Status
    

    SL Console に、挿入時に ACSLS から送信されたメッセージ番号に基づいて Bulk CAP メッセージが表示されます。メッセージは、カートリッジを挿入するために CAP がロック解除されたあとに、「System Details CAP Status」ページに表示されます。

    例: Bulk CAP 1,3.0 からカートリッジを挿入するために、カスタムオペレータパネルメッセージ番号 66 を指定するには:

    enter 1,3,0 opmsg 66
    
  • lsm_id

    lsm_id オプションを選択すると、単一の LSM で使用可能な複数の CAP を使用してカートリッジを挿入できます。要件 (手動、ゼロ以外の優先度、使用可能など) を満たすすべての CAP はカートリッジの挿入のためにロック解除されます。選択したいずれかまたはすべての CAP から、任意の順序でカートリッジを挿入できます。venter は有効でなく、CAP の無効エラーを返します。

使用方法

enter コマンドは、手動モードの CAP にラベル付きカートリッジを挿入する準備をさせるために使用します。

  • CAP 0,0,2 にカートリッジを挿入する準備をさせるには:

    enter 0,0,2

  • LSM 0,0 のゼロ以外の最高の優先度の CAP にカートリッジを挿入する準備をさせるには:

    enter 0,0,*

  • LSM 1,2 にカートリッジを挿入するために、複数の CAP を使用するには:

    enter 1,2

    注:

    LSM に挿入されるカートリッジはその LSM と互換性がある必要があります。たとえば、L5500 LSM に挿入できるのは、T9840、T9940、および LTO カートリッジのみです。

関連項目:

情報の内容 参照先
コマンドの取り消し cancel
スクラッチプールの作成または変更 define pool
ライブラリからのカートリッジの取り出し eject
カートリッジを挿入するガイドラインと手順 カートリッジの挿入
ドライブへのスクラッチカートリッジのマウント mount *
ドライブ上のデータカートリッジのマウント mount
CAP ステータスの表示 query cap
CAP モード (手動または自動) の設定 set cap mode
CAP 選択の優先度の設定 set cap priority
ラベルのないカートリッジをライブラリに挿入するための CAP の準備 venter

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

すべてのラベル付けカートリッジが挿入されたあとに、次のメッセージが表示され、正常に挿入されたカートリッジごとに、メッセージの 2 行目が繰り返されます。

  • Enter: Enter complete, nn volumes entered

  • Enter: vol_id Entered through cap_id

    • nn は挿入されたカートリッジの合計数です

    • vol_id は挿入されたカートリッジのカートリッジ識別子です

    • cap_id は、カートリッジの挿入に使用された CAP です

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

  • Enter: vol_id Enter failed, ACS acs_id full.

    説明: ACS に空きストレージセルがないため、カートリッジは挿入されませんでした。ACSLS がカートリッジを挿入できるように、ACS から 1 つ以上のカートリッジを取り出す (eject) 必要があります。

    変数:

    • vol_id は挿入されなかったカートリッジの外部ラベルです。

    • acs_id は空きストレージセルがない ACS の識別子です。

    注:

    ACSLS はオンラインの LSM でのみ空きセルを検索します。このメッセージはオフライン LSMS に空きセルがある場合でも発生することがあります。
  • Enter: vol_id Enter failed, Audit in progress.

    説明: audit によって、挿入に必要なセルの場所へのアクセスがロックされているため、カートリッジが挿入されませんでした。

    変数: vol_id は挿入されなかったカートリッジの外部ラベルです。

  • Enter: vol_id Enter failed, CAP cap_id in use.

    説明: 指定された CAP が監査、カートリッジの取り出し、または別の挿入プロセスで使用中であるため、カートリッジは挿入されませんでした。

    変数:

    • vol_id は挿入されなかったカートリッジの外部ラベルです。

    • cap_id は使用中の CAP です。

  • Enter: vol_id Enter failed, Duplicate label.

    説明: CAP 内のカートリッジのカートリッジ識別子はすでに ACSLS データベース内に存在しているため、カートリッジは挿入されませんでした。

    変数: vol_id は挿入されなかったカートリッジの外部ラベルです。

  • Enter: Enter failed, Unreadable label.

    説明: カートリッジに外部ラベルがないか、読み取れない外部ラベルであるため、カートリッジは挿入されませんでした。

  • Enter: vol_id Enter failed, Unknown media type label.

    説明: カートリッジはその外部ラベルにメディア識別子がないため、挿入されませんでした。

    変数: vol_id は挿入されなかったカートリッジの外部ラベルです。

表示領域メッセージ

  • CAP cap_id: Place cartridges in CAP.

    説明: CAP はカートリッジを挿入する準備ができています。CAP を開き、カートリッジを挿入 (enter) します。

    変数: cap_id は、カートリッジの挿入に使用される CAP です。

  • CAP cap_id: Remove cartridges from CAP.

    説明: 1 つまたは複数のカートリッジを挿入できません。

    変数: cap_id は、カートリッジの挿入に使用される CAP です。CAP を開き、カートリッジを取り外し (remove) ます。

  • CAP cap_id: CAP cap_id Place magazines in CAP.

    説明: CAP はカートリッジの挿入にマガジンを使用します。正しいマガジンにカートリッジをロードし、CAP を開いて、マガジンを挿入します。

    変数: cap_id は、カートリッジの挿入に使用される CAP です。

idle

idle コマンドは、ACSLS の新しいリクエストの処理を停止します。

形式

  • idle [force]

    idle コマンドには完全なコマンド名を入力します。ACSLS は、iid、または idl などのその他のすべての形式のコマンドを拒否します。

オプション

  • force

    新しいリクエスト処理を強制的に終了します。

使用方法

idle コマンドは、ACSLS の新しいリクエストの処理を停止するために使用します。たとえば、ACSLS の保守を行う前または終了する前に、ACSLS をアイドル状態 (idle) にします。

注:

リクエスト処理を再開するには、start コマンドを使用します。
  • idle

    force オプションを付けずに idle コマンドを入力すると、ACSLS はアイドル保留状態になります。ACSLS は現在および保留中のリクエスト (保留中のロックリクエストを除きます。これは取り消されます) を完了し、「注」に示されているものを除く新しいリクエストを拒否します。ACSLS はアイドル状態になり、リクエスト処理が再開されるまで、後続のリクエストを処理しません。

  • Idle force

    force オプションを付けて idle コマンドを入力すると、ACSLS がアイドル状態になります。ACSLS は現在および保留中のすべてのリクエストを取り消し、「例」の下の「注」に示されているものを除く新しいリクエストを拒否します。再開されるまで、ACSLS は後続のリクエストを処理しません。ACSLS は現在のリクエストを完了しないため、ACSLS を強制的にアイドル状態にすると、データベースがハードウェアと整合性のない状態になる可能性があり、この修正には audit が必要です。

ヒント: idle force を入力したときの現在のリクエスト処理によっては、イベントログがプロセス障害を報告する場合があります。その場合、影響を受ける LSM をオフラインに変更 (vary) し、オンラインに戻します。vary コマンドについては、varyを参照してください。

  • ACSLS をアイドル保留状態にするには:

    idle

  • ACSLS を強制的にアイドル状態にするには:

    idle force

    注:

    idle または idle-pending 状態では、ACSLS は cancel、idle、query、start、および vary リクエストの新しいリクエストを受け付けます。

関連項目:

情報の内容 参照先
ライブラリコンポーネントのステータスの表示 query コマンド
ACSLS リクエスト処理の開始 start
ライブラリコンポーネントの状態の変更 vary

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、領域コマンドメッセージについて説明します。

成功メッセージ

ACSLS リクエスト処理を停止すると、次のメッセージが表示されます。

ACSLM Request Processing Stopped: Success.

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

ACSLM Request Processing Stopped: status

説明: ACSLS はリクエストの処理を停止しませんでした。

変数: status は失敗の理由です。一般的なステータスメッセージの詳細については、ACSLS メッセージを参照してください。

表示領域メッセージ

変数:

  • Server system idle

    説明: リクエスト処理が停止して、ACSLS はアイドル状態です。

  • Server system idle is pending

    説明: ACSLS は現在または保留中のリクエストを処理中です。アイドル状態が保留されます。

lock

lock コマンドは、ACSLS が割り当てるロック ID にカートリッジまたはドライブをロックします。

形式

lock type identifier...[wait]

オプション

  • type identifier

    ライブラリコンポーネントを指定します。次の表に、ロックできるコンポーネントの一覧を示します。単一の lock コマンドには、ドライブまたはボリュームの両方ではなくいずれかを指定できます。ただし、ドライブとボリュームの両方に同じ lock ID を使用できます。

表13-4 lock に有効なコンポーネント

ライブラリコンポーネント タイプ 識別子

ドライブ

drive

drive_id

ボリューム

volume

vol_id


  • wait

    コンポーネントが使用できない (ロックされているか使用中) 場合にロックが保留中であることを指定します。ACSLS はコンポーネントが使用可能になると、それをロック (locks) します。保留中のロックリクエストをクリアまたは取り消し (cancel) できます。ACSLS をアイドル状態にすると、保留中のロックリクエストも取り消されます。

使用方法

lock コマンドは、ACSLS が割り当てるロック ID にボリュームまたはドライブをロックするために使用します。使用可能な (ロックされておらず、使用中でない) ボリュームまたはドライブのみをロックできます。

注:

lock コマンドを入力して、カートリッジまたはドライブをロックすると、ACSLS はボリュームまたはドライブにロック ID を割り当て、ロック ID をボリュームまたはドライブのロック ID に変更します。set lock コマンドを使用して、ロック ID を設定することはできないため、lock コマンドを使用して、set lock で設定したロック ID でボリュームまたはドライブをロックします。

  • ドライブ 0,1,10,2 をロックするには:

    lock drive 0,1,10,2

  • ボリューム EDU445 をロックするには:

    lock volume EDU445

関連項目:

情報の内容 参照先
指定したドライブまたはカートリッジのすべてのアクティブなロックまたは保留中のロックの解除 clear lock
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 query lock
ロック ID の設定 set lock
ロック ID またはユーザー ID の表示 show
ドライブまたはカートリッジのアクティブなロックの解除 unlock

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • lock リクエストが成功すると、次のメッセージが表示されます。

    Lock: Lock completed, Success.

  • リクエスト内の識別子ごとに、次のいずれかのメッセージが表示されます。

    • Lock: Drive drive_id locked under lock_id lock_id.

    • Lock: Volume vol_id locked under lock_id lock_id.

      ここでは:

      • drive_id はロックされたドライブです。

      • vol_id はロックされたカートリッジのカートリッジ識別子です。

      • lock_id はロック ID です。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

lock リクエストが失敗した場合、次のいずれかのメッセージが表示されます。

  • Lock: Lock of drive drive_id failed, Drive in use.

    説明: ドライブがすでにロックされているか、使用中であるため、ACSLS は指定されたドライブをロックできません。

    変数: drive_id は、ACSLS がロックできないドライブです。

  • Lock: Lock of drive drive_id failed, Lock failed.

    説明: ACSLS は指定されたドライブをロックできません。正しい構文とドライブ識別子で lock コマンドを再入力します。

    変数: drive_id は、ACSLS がロックできないドライブです。

  • Lock: Lock of volume vol_id failed, Volume in use.

    説明: カートリッジがすでにロックされているか、使用中であるため、ACSLS は指定されたカートリッジをロックできません。

    変数: vol_id は、ACSLS がロックできないカートリッジです。

  • Lock: Lock of volume vol_id failed, Lock failed.

    説明: ACSLS は指定されたカートリッジをロックできません。正しい構文とカートリッジ識別子で lock コマンドを再入力します。

    変数: vol_id は、ACSLS がロックできないカートリッジです。

表示領域メッセージ

なし。

logoff

logoff コマンドは、cmd_proc を終了します。

形式

logoff 

オプション

なし。

使用方法

logoff コマンドは、cmd_proc を終了するために使用します。対話式 (ウィンドウ) を実行すると、cmd_proclogoff によって、cmd_proc ウィンドウも終了します。

  • cmd_proc を終了するには:

    logoff 
    

    注:

    logoffcmd_proc のみ終了し、すべての ACSLS 状態で有効で、ACSLS 操作に影響しません。

関連項目:

情報の内容 参照先
cmd_proc の開始 cmd_proc の起動
cmd_proc の使用 cmd_proc の起動

コマンド領域メッセージ

なし。

表示領域メッセージ

なし。

mount

mount コマンドはデータカートリッジをマウントします。

形式

mount vol_id drive_id [bypass] [readonly] 

オプション

  • vol_id

    カートリッジを指定します。

  • drive_id

    ドライブを指定します。

  • bypass

    bypass オプションは次のようにして、カートリッジをマウントしようとする前に、ACSLS が行うチェックをオーバーライドします。

    • bypass オプションは常に、ACSLS の外部ラベルに対するカートリッジ ID の検証をオーバーライドします。

    • それは、テープドライブとカートリッジのメディアタイプ間の互換性の ACSLS 検証をオーバーライドできます。

    ライブラリは mount リクエストを受け取ると、カートリッジのメディアがテープドライブと互換性があるか検証します。メディアタイプが互換性がないか不明なタイプの場合、ライブラリはマウントを失敗させます。

  • readonly

    カートリッジを書き込み保護でマウントするように指定します。

    注意:

    LTO ドライブは書き込み保護でのマウントをサポートしません。LTO ドライブに「mount read-only」が試みられた場合、それはイベントログ内に「Drive cannot honor write protect」メッセージを伴って失敗します。

    また、一部の初期 97xx SCSI 接続ライブラリでは、書き込み保護でのマウントをサポートしていません。mount コマンドに read-only オプションを指定した場合でも、ドライブはカートリッジに書き込むことがあります。これらのドライブに対してカートリッジを書き込み保護するには、カートリッジの読み取り専用保護 (サムホイールなど) を使用します。

使用方法

mount コマンドは、データカートリッジをマウントするために使用します。mount コマンドを入力するたびに、1 つのドライブに 1 つのカートリッジのみマウントできます。

マウントの成功には次が必要です。

  • カートリッジとドライブが同じ ACS 内にある必要があります。

  • カートリッジは使用可能である必要があり、ドライブがオンラインで使用可能である必要があります。

ボリューム EDU010 をドライブ 0,0,10,2 にマウントするには:

mount EDU010 0,0,10,2

次の例では、YUMA15 は、カートリッジラベルに 7 番目の文字が見つからない DD3C ボリュームです。bypass オプションは、メディア互換性チェックをバイパスし、ドライブ 0,0,4,0 の SD3 ドライブへのカートリッジの mount を強制的に行います。

bypass オプションを使用して、ドライブ 0,0,4,0 に YUMA15 をマウントするには:

関連項目:

情報の内容 参照先
ドライブからのカートリッジのマウント解除 dismount
ラベル付きカートリッジをライブラリに挿入するための CAP (手動モード) の準備 enter
CAP ステータスの表示 query cap
ドライブステータスの表示 query drive
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 query lock
指定されたデータカートリッジのメディア互換ドライブのステータスの表示 query mount
カートリッジの場所とメディアタイプの表示 query volume
CAP モード (手動または自動) の設定 set cap mode
CAP 選択の優先度の設定 set cap priority
ラベルのないカートリッジをライブラリに挿入するための CAP の準備 venter

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

Mount: vol_id mounted on drive_id

説明: ACSLS は指定されたカートリッジをマウントしました。

変数:

  • vol_id は ACSLS がマウントしたカートリッジのカートリッジ識別子です。

  • drive_id はカートリッジをマウントしたドライブです。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

  • Mount: Mount failed, Audit in progress.

    説明: audit によって、指定されたカートリッジのセルの場所へのアクセスがロックされているため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。

  • Mount: Mount failed, In use.

    説明: ドライブが使用中か、またはリクエストされたカートリッジが別のコマンド用に予約されているため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。

  • Mount: Mount failed, Misplaced tape.

    説明: カートリッジの外部ラベルがストレージセルのデータベースのカートリッジ識別子と一致しないため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。データベースは、ストレージセル内のカートリッジのカートリッジ識別子、メディアタイプ、およびクリーニングカートリッジ属性を更新します。

  • Mount: Mount failed, Not in same ACS.

    説明: 指定されたカートリッジとドライブが同じ ACS 内にないため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。

  • Mount: Mount failed, Cartridge in drive.

    説明: 指定されたカートリッジが、あるドライブにすでにマウントされているため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。

  • Mount: Mount failed, Unreadable label.

    説明: カートリッジにラベルがないか、読み取れないラベルか、または仮想ラベルがないため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。

  • Mount: Mount failed, Invalid media type.

    説明: 指定されたカートリッジのメディアタイプが無効なため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。

  • Mount: Mount failed, Invalid drive type.

    説明: 指定されたドライブタイプが無効なため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。

  • Mount: Mount failed, Incompatible media type.

    説明: カートリッジのメディアタイプが指定されたドライブと互換性がないため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。

表示領域メッセージ

なし。

mount *

mount * コマンドは、スクラッチカートリッジを選択して、それをマウントします。

形式

mount * drive_id [pool_id] [media media_type | media *]

オプション

  • drive_id

    ドライブを指定します。

  • pool_id

    ACSLS がスクラッチカートリッジを選択するプールを指定します。pool_id はオプションです。pool_id を指定しない場合、ACSLS は共通プール (プール 0) からスクラッチカートリッジを見つけようとします。

    pool_id を指定し、プールにスクラッチカートリッジ (または混在メディアライブラリに正しいいずれかのメディア) が含まれていない場合、またはプールがオーバーフロー用に設定されている場合、ACSLS は共通プール (プール 0) からスクラッチカートリッジを見つけようとします。

  • media media_type | media *

    カートリッジメディアタイプを指定します。メディアタイプの指定はオプションです。

使用方法

mount * コマンドは、スクラッチカートリッジを選択して、それをマウントするために使用します。次のセクションでは、ACSLS がマウントするスクラッチカートリッジを選択する方法およびスクラッチカートリッジのカートリッジメディアタイプを指定する方法について説明します。

ACSLS がスクラッチカートリッジを選択する方法

mount * コマンドは、次によってスクラッチカートリッジを選択します。

  • 指定されたドライブを格納する LSM との近接度に基づいた、ACS 内の LSM のリストの作成。

  • プールおよびメディアタイプの条件を満たすスクラッチカートリッジが見つかるまで、リスト内の各 LSM の調査。

  • その LSM で最終アクセス日がもっとも古いスクラッチカートリッジの選択。

    選択されたスクラッチカートリッジがドライブにマウントされます。

    メディアタイプの指定

次のいずれかの方法でカートリッジのメディアタイプを指定できます。

  • mount * コマンドのこの形式でメディアタイプを明示的に指定します。

    mount * drive_id [pool_id] media media_type

    例: 共通プール (プール 0) から、9940 スクラッチカートリッジをマウントするには:

    mount * 0,0,10,2 media STK2P

  • ACSLS がスクラッチ優先順位によってメディアを選択するように、メディアタイプにワイルドカード (*) を使用します。詳細については、拡張ストア機能の使用を参照してください。スクラッチ優先順位を使用するには、mount * コマンドのこの形式を入力します。

    mount * drive_id [pool_id] media *

    例: スクラッチ優先順位を使用して、共通プール (プール 0) からスクラッチカートリッジをマウントするには:

    mount * 0,0,10,2 media *

  • mount * コマンドのこの形式でメディアオプションを省略します。これにより、ドライブと互換性のあるメディアタイプを選択するように ACSLS に指示します。

    mount * drive_id [pool_id]

    例: 共通プール (プール 0) からドライブと互換性のあるスクラッチカートリッジをマウント (mount) するには:

    mount * 0,0,10,2

次のセクションでは、単一メディアライブラリおよび混在メディアライブラリの mount scratch の例を示します。

単一メディアライブラリ

  • プール 5 からスクラッチカートリッジをドライブ 0,0,10,2 にマウント (mount) するには:

    mount * 0,0,10,2 5

ヒント: プール 5 から使用可能なカートリッジがなく、overflow 用に設定されている場合、ACSLS は共通プール (プール 0) からカートリッジを選択します。

  • 共通プール (プール 0) からスクラッチカートリッジをドライブ 0,0,10,0 にマウント (mount) するには:

    mount * 0,0,10,0

混在メディアライブラリ

  • プール 5 から T10000T2 のメディアタイプのスクラッチカートリッジをドライブ 0,0,10,2 にマウント (mount) するには:

    mount * 0,0,10,2 5 media T10000T2

ヒント: プール 5 から使用可能なカートリッジがなく、overflow 用に設定されている場合、ACSLS は共通プール (プール 0) から指定されたメディアタイプのカートリッジを選択します。

  • プール 10 からスクラッチ優先順位によって判断されたメディアタイプのスクラッチカートリッジをドライブ 0,0,2,3 にマウント (mount) するには:

    mount * 0,0,2,3 10 media *

ヒント: プール 10 から使用可能なカートリッジがなく、overflow 用に設定されている場合、ACSLS は共通プール (プール 0) から指定されたメディアタイプのカートリッジを選択します。

  • 共通プール (プール 0) から T10000T2 のメディアタイプのスクラッチカートリッジをドライブ 0,0,10,2 にマウント (mount) するには:

    mount * 0,0,10,2 media T10000T2

  • 共通プール (pool 0) からスクラッチ優先順位によって判断されたメディアタイプのスクラッチカートリッジをドライブ 0,0,2,3 にマウント (mount) するには:

    mount * 0,0,2,3 media *

  • 共通プール (pool 0) からドライブ 0,0,2,3 と互換性のあるメディアのスクラッチカートリッジをマウント (mount) するには:

    mount * 0,0,2,3

関連項目:

情報の内容 参照先
スクラッチプールの作成または変更 define pool
空のスクラッチプールの削除 delete pool
ドライブからのカートリッジのマウント解除 dismount
スクラッチカートリッジの管理 LSM の設定
ドライブステータスの表示 query drive
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 query lock
指定されたスクラッチプールのメディア互換ドライブのステータスの表示 query mount *
スクラッチプール属性の表示 query pool
スクラッチカートリッジステータスの表示 query scratch
カートリッジの場所とメディアタイプの表示 query volume
カートリッジスクラッチ属性の設定またはクリア set scratch
スクラッチ優先順位の設定 拡張ストア機能の使用

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • Mount: vol_id mounted on drive_id

    説明: ACSLS は指定されたカートリッジをマウントしました。

    変数:

    • vol_id は ACSLS がマウントしたカートリッジのカートリッジ識別子です。

    • drive_id はカートリッジをマウントしたドライブです。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

  • Mount: Mount failed, Audit in progress.

    説明: audit によって、指定されたカートリッジのセルの場所へのアクセスがロックされているため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。

  • Mount: Mount failed, In use.

    説明: ドライブが使用中か、またはリクエストされたカートリッジが別のコマンド用に予約されているため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。

  • Mount: Mount failed, Misplaced tape.

    説明: カートリッジの外部ラベルがストレージセルのデータベースカートリッジ識別子と一致しないため、ACSLS はカートリッジをマウント (mount) できません。データベースは、ストレージセル内のカートリッジのカートリッジ識別子、メディアタイプ、およびクリーニングカートリッジ属性を更新します。

  • Mount: Mount failed, Not in same ACS.

    説明: 指定されたカートリッジとドライブが同じ ACS 内にないため、ACSLS はカートリッジをマウント (mount) できません。

  • Mount: Mount failed, Cartridge in drive.

    説明: 指定されたカートリッジが、あるドライブにすでにマウントされているため、ACSLS はカートリッジをマウントできません。

  • Mount: Mount failed, Unreadable label.

    説明: カートリッジにラベルがないか、読み取れないラベルか、または仮想ラベルがないため、ACSLS はカートリッジを mount できません。

  • Mount: Mount failed, Invalid media type.

    説明: 指定されたカートリッジのメディアタイプが無効なため、ACSLS はカートリッジをマウント (mount) できません。

  • Mount: Mount failed, Invalid drive type.

    説明: 指定されたドライブタイプが無効なため、ACSLS はカートリッジをマウント (mount) できません。

  • Mount: Mount failed, Incompatible media type.

    説明: カートリッジのメディアタイプが指定されたドライブと互換性がないため、ACSLS はカートリッジをマウント (mount) できません。

  • Mount: Mount failed, No compatible scratch cartridges in pool.

    説明: 指定されたドライブの ACS 内にスクラッチカートリッジのメディアタイプに一致するスクラッチカートリッジがないため、ACSLS はカートリッジをマウント (mount) できません。さらに、プールにオーバーフロー属性が設定されている場合、有効なメディアタイプのスクラッチカートリッジがありません。

表示領域メッセージ

  • Pool pool_id: low water mark warning.

    説明: 指定したスクラッチプール内のカートリッジの数がカートリッジの下限しきい値以下です。

    変数: low_water_mark は指定されたスクラッチプールの下限しきい値です。

  • Pool pool_id: high water mark warning.

    説明: 指定されたスクラッチプール内のカートリッジの数はカートリッジの上限しきい値以上です。

    変数: high_water_mark は指定されたスクラッチプールのカートリッジの上限しきい値です。

move

move コマンドは、指定されたカートリッジを指定された LSM 内の使用可能なストレージまたは特定のストレージセルに移動します。

注:

SL3000 では、カートリッジを特定のセルに移動できます。詳細については、ライブラリのパーティション分割またはパーティション ID の変更を参照してください。

形式

move vol_id lsm_id or move vol_id cell_id

オプション

  • vol_id

    カートリッジを指定します。

  • lsm_id

    移動されるカートリッジを格納する LSM を指定します。

  • cell_id

    カートリッジを移動するセルを指定します。

使用方法

move コマンドは、指定されたカートリッジを次のいずれかにある使用可能なストレージに移動するために使用します。

  • 同じ LSM 内の別のパネル。たとえば、LSM 内のパネル全体を空にする場合に、そのパネル内のすべてのカートリッジを同じ LSM 内の別の場所に移動します。

  • 別の LSM。

move コマンドを入力するたびに、1 つのカートリッジのみを移動できます。カートリッジが現在存在する LSM が指定された場合、ACSLS はその LSM 内の別のパネルにカートリッジを移動します。そうでない場合、ACSLS は指定された LSM にそれを移動します。move コマンドは、取り消しできません。

移動の成功には次が必要になります。

  • カートリッジが使用可能であり、指定された LSM と同じ ACS 内にある必要があります。

  • カートリッジが現在存在する LSM と、指定された LSM がどちらもオンラインである必要があります。指定された LSM に 1 つ以上使用可能なストレージセルがある必要があります。移動が同じ LSM 内の場合、その LSM 内の別のパネルに 1 つ以上使用可能なセルがある必要があります。移動でパススルーが必要な場合、使用されるすべての LSM もオンラインである必要があります。

  • カートリッジ EDU010 (LSM 0,1 に存在する) をこの LSM 内の別のパネルに移動するには:

    move EDU010 0,1

  • カートリッジ EDU010 (LSM 0,1 に存在する) を LSM 0,2 に移動するには:

    move EDU010 0,2

関連項目:

情報の内容 参照先
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 query lock
LSM のステータスの表示 query lsm
カートリッジの場所とメディアタイプの表示 query volume

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • Move: vol_id moved to location cell_id

    説明: ACSLS は指定されたカートリッジを指定されたセルの場所に移動しました。

    変数:

    • vol_id は ACSLS が移動したカートリッジのカートリッジ識別子です。

    • cell_id は指定されたカートリッジの新しいセルの場所です。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

Move: Move failed

query コマンド

query コマンドは、ライブラリコンポーネントのステータスを表示します。形式、オプション、および使用方法などの各 query コマンドの詳細については、次のセクションを参照してください。

形式

次に、query コマンドの一般的な形式を示します。

query type [subtype | *] identifier... | all

注:

cancel リクエストが保留中であるか、または現在の query リクエストに対して発行された場合、情報の表示は停止されます。

関連項目:

情報の内容 参照先
コマンドの取り消し cancel
display コマンド display コマンドオプションの使用

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

なし。

注:

query が成功した場合は、リクエストされたステータスが表示されます。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

  • Library not available.

    説明: ACSLS が回復中であるため、query が失敗しました (query server を除くすべてのクエリー)。

  • Cartridge identifier vol_id not found.

    説明: 指定されたカートリッジがライブラリにないため、query mount * コマンドはそのステータスを表示できません。

    変数: vol_id は指定されたカートリッジです。

  • Invalid media type

    説明: 指定されたカートリッジが無効なメディアタイプであるか、コマンドに無効なメディアタイプが指定されたため、query mount * コマンドはそのステータスを表示できません。

    変数: vol_id は指定されたカートリッジです。

表示領域メッセージ

なし。

query acs

query acs コマンドは ACS ステータスを表示します。

形式

query acs acs_id... | all

オプション

acs_id | all

query する ACS またはすべての ACS の場合は all を指定します。

使用方法

query acs コマンドは、次の形式で ACS のステータスを表示するために使用します。

yyy-mm-dd hh:mm:ss ACS Status   
Identifier  State    Free Cell  Audit  Mount  Dismount  Enter  Eject 
                    Count       C/P    C/P    C/P       C/P    C/P

acs_id      state   count       n/n    n/n   n/n        n/n    n/n 

ここでは:

  • acs_id

    ACS 識別子です。

  • state は、次の ACS 状態のいずれかになります。

    • online

      ACS はオンラインです。

    • offline

      ACS はオフラインです。

    • offline pending

      ACS は現在および保留中のリクエストを処理して、オフラインになります。ACS は新しいリクエストを拒否します。

    • diagnostic

      ACS は現在および保留中のリクエストのみを処理し、新しいリクエストを拒否 (reject) します。ACS はクライアントアプリケーションには使用できず、cmd_proc を使用してのみ制御できます。vary コマンドは ACS をオンラインに変更するために使用します。

    • recovery

      ACS は初期化中であるか、またはエラーから回復中です。ACS がオンラインになるまで待ちます。

  • count

    ACS 内の空きセルの数です。

  • n

    ライブラリリソースを必要とする各コマンド (auditmountdismountenter、および eject) の ACS に対する現在 (C) と保留中 (P) のリクエストの数です。

  • ACS 1 をクエリー (query) するには:

    query acs 1

  • ライブラリ内のすべての ACS をクエリー (query) するには:

    query acs all

関連項目:

情報の内容 参照先
ライブラリコンポーネントの状態の変更 vary
リクエストのステータスの表示 query request

query cap

query cap コマンドは、CAP のステータスを表示します。

形式

query cap cap_id... | all

オプション

  • cap_id | all

    クエリー (query) する CAP またはすべての CAP の場合は all を指定します。

    注:

    アスタリスクを含む cap_id を指定することはできません。

使用方法

query cap コマンドは、CAP のステータスを表示するために使用します。

query cap コマンドは、次の形式で CAP のステータスを表示します。

yyy-mm-dd   hh:mm:ss   CAP Status 
Identifier   Priority      Size        State       Mode     Status 

cap_id       cap_priority  cap_size     cap_state  cap_mode status 
  • cap_id

    CAP 識別子です。

  • cap_priority

    CAP の優先度です。

  • cap_size

    CAP 内のセルの数です。

  • cap_state

    次のいずれかの CAP 状態です。

    • online

      CAP はオンラインです。

    • offline

      CAP はオフラインです。

    • offline-pending

      CAP は現在および保留中のリクエストを処理して、オフラインになります。CAP はすべての新しいリクエストを拒否します。

    • diagnostic

      CAP は現在および保留中のリクエストのみを処理し、新しいすべてのリクエストを拒否します。CAP はクライアントアプリケーションには使用できず、cmd_proc を使用してのみ制御できます。vary コマンドは CAP をオンラインに変更するために使用します。

    • recovery

      CAP は初期化中であるか、またはエラーから回復中です。CAP がオンラインになるまで待ちます。

  • cap_mode

    次のいずれかの CAP 挿入モードです。

    • manual

      カートリッジを挿入する前に CAP をロック解除する必要があります。

    • automatic

      CAP はカートリッジを挿入する準備ができています。

  • status

    次のいずれかの CAP のステータスです。

    • available

      CAP は使用可能です。

    • enter

      CAP は使用できません (カートリッジを挿入するために予約されています)。

    • eject

      CAP は使用できません (カートリッジを取り出すために予約されています)。

    • audit

      CAP は使用できません (監査処理のために予約されています)。

  • CAP 0,1,0 をクエリー (query) するには:

    query cap 0,1,0

  • ライブラリ内のすべての CAP をクエリーするには:

    query cap all

関連項目:

情報の内容 参照先
リクエストのステータスの表示 query request
CAP モード (手動または自動) の設定 set cap mode
CAP 選択の優先度の設定 set cap priority
ライブラリコンポーネントの状態の変更 vary

query clean

query clean コマンドは、クリーニングカートリッジのステータスを表示します。不在または取り出し済みのカートリッジは表示されません。テープドライブによって使用済み (使い切った) と報告されたクリーニングカートリッジは報告されません。

形式

query clean vol_id... | all

オプション

  • vol_id | all

    クエリーするクリーニングカートリッジまたはすべてのカートリッジの場合は all を指定します。

使用方法

query clean コマンドは、次の形式でクリーニングカートリッジのステータスを表示するために使用します。

yyy-mm-ddhh:mm:ssDrive Status 
Identifier   State   Status   volumeType 

drive_id     state   status   vol_idtype 

ここでは:

  • vol_id

    クリーニングカートリッジのカートリッジ識別子です。

  • cell_id

    クリーニングカートリッジの場所です。

  • max_usage

    クリーニングカートリッジを使用できる回数です。

  • current_usage

    クリーニングカートリッジが使用された回数です。

  • status

    クリーニングカートリッジの場所です。

    • home

      カートリッジはストレージセル内にあります。

    • in drive

      カートリッジはドライブ内にあります。

    • in transit

      カートリッジは移動中です。

  • type

    カートリッジのメディアタイプ (3480DD3DDLTIIISTK1R など) です。

  • クリーニングカートリッジ J35992 のステータス情報を表示するには:

    query clean J35992

  • すべてのクリーニングカートリッジをクエリーするには:

    query clean all

関連項目:

情報の内容 参照先
ドライブのクリーニングのガイドラインと手順 LSM の設定
クリーニングカートリッジの属性の設定 set clean
クリーニングカートリッジおよび使用済みのクリーニングカートリッジの表示 display コマンドオプションの使用

query drive

query drive コマンドは、ドライブのステータスを表示します。

形式

query drive drive_id... | all

オプション

  • drive_id | all

    クエリーするドライブまたはすべてのドライブの場合は all を指定します。

使用方法

query drive コマンドは、次の形式でドライブのステータスを表示するために使用します。

ここでは:

  • drive_id

    ドライブ識別子です。

  • state

    次のいずれかです。

    • online

      ドライブはオンラインです。

    • offline

      ドライブはオフラインです。

    • diagnostic

      ドライブは現在および保留中のリクエストのみを処理し、新しいすべてのリクエストを拒否します。ドライブはクライアントアプリケーションには使用できず、cmd_proc を使用してのみ制御できます。vary コマンドはドライブをオンラインに変更するために使用します。

    • recovery

      ドライブは初期化中であるか、またはエラーから回復中です。ドライブがオンラインになるまで待ちます。

    • status

      次のいずれかのドライブのステータスです。

    • In use

      ドライブはカートリッジがマウントされているか、またはマウント用に予約されています。

      考えられるシナリオ: query drive all を実行し、ドライブが使用中であるというメッセージを受け取ります。次に、display drive * を実行し、ドライブが予約されているというメッセージを受け取ります。これは、ドライブの予約済みステータスが、mount リクエストの進行中で、カートリッジがドライブまでの途中にあることを示していることを意味します。同時に、ドライブは使用中であると見なされます。

    • Available

      ドライブはマウントに使用できます。

  • vol_id

    ドライブ内のカートリッジの識別子です。ドライブにカートリッジがない場合、またはカートリッジの外部ラベルが読み取れないか不明な場合、このフィールドは空白になります。

  • drive_type

    ドライブタイプです。

  • ドライブ 0,3,1,0 をクエリーするには:

    query drive 0,3,1,0

  • すべてのドライブをクエリーするには:

    query drive all

関連項目:

情報の内容 参照先
ライブラリコンポーネントの状態の変更 vary
ドライブからのカートリッジのマウント解除 dismount
ドライブシリアル番号 display コマンドオプションの使用およびdisplay コマンドオプションの使用

query lmu

query lmu コマンドは、シングル LMU とデュアル LMU の両方の ACS 構成の LMU とポートのステータスと、ACS およびポートの望ましい状態を表示します。ライブラリがパーティション分割されている場合は、パーティション ID も表示します。

query lmu コマンドは、管理するライブラリとの ACSLS の通信をモニターする最適な方法です。query lmu:

  • ライブラリへの ACSLS 接続のステータスを示します。

  • 一連のライブラリのいずれかが RE を報告した場合に冗長電子装置 (RE) を示します。

  • RE ライブラリ以外または SL8500 以外のシングルまたはデュアル LMU を示します。

  • ACS、ポート接続、LSM、およびテープドライブの目的の状態を表示します。

  • パーティション分割されたライブラリのパーティション ID を表示します。

    注:

    ACSLS は、ホスト/LMU マイクロコード互換性レベル 12 の 9330 LMU 対してのみデュアル LMU 構成をサポートしています。同じマイクロコードレベルが両方の LMU にロードされている必要があります。

形式

query lmu acs_id... | all

オプション

  • acs_id | all

    その LMU をクエリーする ACS を指定するか、すべての ACS の LMU をクエリーする場合は all を選択します。

使用方法

query lmu コマンドは、シングル LMU とデュアル LMU の両方の ACS 構成の LMU とポートのステータスと、目的の状態を表示するために使用します。次の例に、冗長電子装置のないライブラリと冗長電子装置を備えたライブラリの出力を示します。

Output Example without Redundant Electronics 
ACSSA> q lmu all 
2010-04-02 14:43:54              LMU Status 
ACS: 0     Mode: Single LMU      Active Status: Communicating 
Not Partitioned                  Standby Status: - 
      ACS State    Desired State 
      online       online 
Port  Port State   Desired State Role       CL 
0,0   online       online        -          21 springtime:9997 
ACS: 1    Mode: Dual LMU            Active Status:  Communicating 
Not Partitioned                      standby Status: Communicating 
      ACS State    Desired State 
      online       online 
Port  Port State   Desired State Role       CL 
1,0   online       online        Active(A)  13 springtime:51100 
1,1   online       online        standby(B) 13 springtime:51101 
ACSSA> 
Output Example of library with Redundant Electronics 
ACSSA> q lmu all 
2010-05-03 11:03:11        LMU Status 
ACS: 0     Mode: Redundant   Active Status: Communicating 
Not Partitioned              Standby Status: Communicating 
          ACS State      Desired State 
          Online         Online 
Port      Port State    Desired State   Role       CL 
0,0       online        online          Standby(A) 21 10.80.92.43 
0,1       online        online          Standby(A) 21 10.80.93.33 
0,2       online        online          Active(B)  21 10.80.92.52 
0,3       online        online          Active(B)  21 10.80.93.47 
0,4       online        online          Standy(B)  21 10.80.92.44 
0,5       online        online          Active(A)  21 10.80.92.53 

ここでは:

  • acs_id

    ACS 識別子です。

  • mode

    LMU モード (Dual LMUSingle LMU、または SCSI LMU) です。

  • status

    アクティブまたはスタンバイ LMU のステータス (CommunicatingNot Communicating、またはOffline) です。

  • partition_status

    ライブラリがパーティション分割されているかどうかを示します。パーティション分割されている場合、ライブラリは接続先のパーティションを表示します。パーティションのステータス:

    • Not Partitioned

    • Partition 1-n

      パーティション番号。

  • acs_state

    実際の ACS の状態です。状態:

    • online

      ACS はオンラインです。

    • diagnostic

      ACS は現在および保留中のリクエストのみを処理し、新しいすべてのリクエストを拒否します。ACS はクライアントアプリケーションには使用できず、cmd_proc を使用してのみ制御できます。vary コマンドは ACS をオンラインに変更するために使用します。

    • offline

      ACS はオフラインです。

    • offline pending

      ACS は現在および保留中のリクエストを処理して、オフラインになります。ACS は新しいリクエストを拒否します。

  • acs_desired_state

    ACS をこの状態にしたいと考えます。目的の状態:

    • online

    • diagnostic

    • offline

  • port_id

    ポート識別子です。

  • port_state

    次のいずれかの実際のポートの状態です。

    • online

      ポートはオンラインです。

    • offline

      ポートはオフラインです。

  • port_desired_state

    ポートをこの状態にしたいと考えます。目的の状態:

    • online

    • offline

  • role (des)

    LMU の役割と指定 (A または B) です。ここで役割は:

    • Active

      LMU はアクティブな役割です (LMU は ACS を管理しています)。

    • Standby

      LMU はスタンバイ role です (ACS を管理しておらず、アクティブな LMU と通信しており、スイッチオーバーに使用できます)。

      注:

      スイッチオーバー時に、role フィールドの情報が最新でなく、単一のダッシュ (-) として表示されることがあります。情報が最新になると、ACSLS は各 LMU の実際の役割で「role」フィールドをリフレッシュします。
  • compat_level

    ホスト/LMU マイクロコードの互換性レベルです。デュアル LMU 構成には、レベル 11 以上が必要です。

  • dev_name

    ポートデバイス名です。

  • すべての ACS を管理するすべての LMU の LMU とポートのステータスを表示するには:

    query lmu all

  • ACS 0 および 1 を管理するすべての LMU の LMU とポートのステータスを表示するには:

    query lmu 0 1

関連項目:

情報の内容 参照先
ACS のアクティブ LMU からスタンバイ LMU への ACS 管理の手動での切り替え switch lmu

query lock

query lock コマンドは、ドライブまたはカートリッジのロックステータスを表示します。

形式

query lock type identifier... | all

オプション

  • type identifier | all

    次の表に示すように、クエリーするドライブまたはカートリッジ、またはすべてのドライブまたはカートリッジの場合は all を指定します。

表13-5 query lock に有効なロックのタイプ

ライブラリコンポーネント タイプ 識別子

ドライブ

drive

drive_id

ボリューム

volume

vol_id


使用方法

query lock コマンドは、次の形式でドライブまたはカートリッジのロックステータスを表示するために使用します。

yyy-mm-ddhh:mm:ssLock            Status 
Identifier   Lock-id   Duration   Pending   StatusUser Identifier 

vol_id       lock_id   duration   pending   status   user_id 
or 
drive_id     lock_id   duration   pending   status   user_id 

ここでは:

  • vol_id

    指定されたカートリッジの識別子です。

  • drive_id

    指定されたドライブの識別子です。

  • lock_id

    ロック ID です。

  • duration

    秒単位でのロックがアクティブにされていた時間です。

  • pending

    カートリッジまたはドライブを待機しているロックリクエストの数です。

  • status は次のいずれかのステータスです。

    • available

      カートリッジまたはドライブは使用可能です。

    • in use

      カートリッジまたはドライブが使用中か、またはマウント用に予約されています。

  • user_id

    カートリッジまたはドライブをロックしているユーザー ID です。user_id は 80 文字のあとに折り返します。

  • ドライブ 1,0,4,0 のロックステータス情報を表示するには:

    q loc dr 1,0,4,0

  • すべてのドライブのロックステータス情報を表示するには:

    query lock drive all

  • カートリッジ SL4493 のロックステータス情報を表示するには:

    query lock cartridge SL4493

  • すべてのカートリッジのロックステータス情報を表示するには:

    query lock cartridge all

関連項目:

情報の内容 参照先
指定したドライブまたはカートリッジのすべてのアクティブなロックまたは保留中のロックの解除 clear lock
ドライブとカートリッジのロック lock
ロック ID の設定 set lock
ロック ID またはユーザー ID の表示 show
アクティブなロックの解除 unlock

query lsm

query lsm コマンドは、LSM のステータスを表示します。

形式

query lsm lsm_id... | all

オプション

  • lsm_id | all

    クエリーする LSM またはすべてのロックの場合は all を指定します。

    query lsm コマンドは、次の形式で LSM のステータスを表示するために使用します。

    yyy-mm-ddhh:mm:ssLSM Status 
    Identifier   State   Free Cell   Audit   Mount    Dismount   Enter   Eject 
                         Count       C/P     C/P      C/P        C/P     C/P 
    

ここでは:

  • lsm_id

    LSM 識別子です。

  • state は次のいずれかの LSM の状態です。

    • diagnostic

      LSM は現在および保留中のリクエストのみを処理し、新しいすべてのリクエストを拒否します。LSM はクライアントアプリケーションには使用できず、cmd_proc 使用してのみ制御できます。vary コマンドは LSM をオンラインに変更するために使用します。

    • offline

      LSM はオフラインです。

    • offline pending

      LSM は現在および保留中のリクエストを処理して、オフラインになります。LSM は新しいリクエストを拒否します。

    • online

      LSM はオンラインです。

    • recovery

      LSM は初期化中であるか、またはエラーから回復中です。LSM がオンラインになるまで待ちます。

  • count

    LSM 内の空きストレージセルの数です。

  • n

    ライブラリリソースを必要とする各コマンド (audit、mount、dismount、enter、および eject) の LSM に対する現在 (C) と保留中 (P) のリクエストの数です。

  • ACS 0 の LSM 1 のステータス情報を表示するには:

    query lsm 0,1

  • すべての LSM のステータス情報を表示するには:

    query lsm all

関連項目:

情報の内容 参照先
リクエストのステータスの表示 query request
ライブラリコンポーネントの状態の変更 vary

query mount

query mount コマンドは、SL8500 または接続された一連の SL8500 など、複数の LSM のあるライブラリのパフォーマンスを最適化するために使用します。指定されたデータカートリッジのメディア互換ドライブのステータスを表示します。これらのドライブは、カートリッジが不在か、または取り出し済みの場合に表示されません。さらに:

  • query mount リクエストにドライブのリストが返されるように選択する場合、ドライブは指定したボリュームと互換性がある必要があります。

  • ドライブは主にパススルー距離によって順序付けされます。LSM 内のカートリッジにもっとも近いドライブが最初に表示されます。

  • ACSLS 7.3 以降のリリースでは、カートリッジから同じパススルー距離にあるドライブは、もっとも以前に使用された順になります。

    例: カートリッジがマウント解除されてからの時間がもっとも長い互換性のあるドライブが最初で、次に長い時間のドライブが 2 番目というようになります。

形式

query mount vol_id

オプション

  • vol_id

    クエリーするカートリッジを指定します。

使用方法

query mount コマンドは、カートリッジと同じ ACS に接続されており、指定されたカートリッジのメディアタイプと互換性があるすべてのライブラリドライブのステータスを表示するために使用します。query mount は、あらゆる状態 (オンライン、オフライン、オフライン保留、または診断) の LSM のドライブのステータスを表示します。

互換性のあるドライブは、次の形式で指定されたカートリッジまでの近接度によって順序付けされます。

yyy-mm-dd  hh:mm:ss  Mount Status 
Identifier   Status   Drive     State   Status       Volume   Drive Type 

vol_id      vol_stat  drive_id  state   drive_stat   inu_id   drive_type 

ここでは:

  • vol_id

    指定されたカートリッジの識別子です。

  • vol_stat

    カートリッジの場所です。

    • home

      カートリッジはストレージセル内にあります。

    • in drive

      カートリッジはドライブ内にあります。

    • in transit

      カートリッジが移動中であるか、または見つかりません。

  • drive_id

    指定されたカートリッジのメディアタイプと互換性のあるすべてのライブラリドライブのリストです。

  • drive_id

    ドライブ識別子です。

  • state

    次のいずれかのドライブの状態です。

    • online

      ドライブはオンラインです。

    • offline

      ドライブはオフラインです。

    • diagnostic

      ドライブは現在および保留中のリクエストのみを処理し、新しいすべてのリクエストを拒否します。ドライブはクライアントアプリケーションには使用できず、cmd_proc を使用してのみ制御できます。vary コマンドはドライブをオンラインに変更するために使用します。

    • recovery

      ドライブは初期化中であるか、またはエラーから回復中です。ドライブがオンラインになるまで待ちます。

  • status

    次のいずれかのドライブのステータスです。

    • In use

      ドライブはカートリッジがマウントされているか、またはマウント用に予約されています。

    • Available

      ドライブはマウントに使用できます。

  • inu_id

    ドライブ内のカートリッジの識別子です。カートリッジ ID は、drive_stat が使用中の場合にのみ表示されます。

  • drive_type

    ドライブタイプです。

  • カートリッジ ZUNI14 までの近接度によって順序付けされたドライブのステータス情報を表示するには:

    query mount ZUNI14

関連項目:

情報の内容 参照先
ドライブ上のデータカートリッジのマウント mount
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 query lock
カートリッジの場所とメディアタイプの表示 query volume
ライブラリコンポーネントの状態の変更 vary

query mount *

query mount * コマンドは、1 つ以上の指定されたスクラッチプール内のメディアと互換性のあるドライブ (および、オプションで、プール内の特定のカートリッジメディアタイプと互換性のあるドライブのみ) のステータスを表示します。

形式

query mount * pool_id... [media media_type | media *]

オプション

  • pool_id

    クエリーするスクラッチプールまたは複数のプールを指定します。

  • media media_type | media *

    メディアタイプを指定します。

使用方法

query mount * コマンドは、指定されたスクラッチプール内およびカートリッジと同じ ACS 内のすべてのカートリッジのメディアタイプと互換性のあるすべてのライブラリドライブのステータスを表示するために使用します。プール 0 は共通のスクラッチプールです。media_type オプションは、表示をプール内の特定のカートリッジメディアタイプと互換性のあるドライブに制限するために指定します。表示されるドライブは、もっとも深いスクラッチプールまでの近接度によって順序付けされます。query mount * はあらゆる状態 (オンライン、オフライン、オフライン保留、または診断) の LSM 内のドライブのドライブステータスを表示します。

query mount * コマンドは、次の形式でドライブのステータスを表示します。

yyy-mm-dd  hh:mm:ss  Mount Scratch Status 
Identifier     Drive     State    Volume     Status        Drive Type 
pool_id        drive_id  state    vol_id     drive_stat    drive_type 

ここでは:

  • pool_id

    指定されたスクラッチプールです。

  • drive_id

    指定されたプール内のすべてのメディアタイプ、またはメディアタイプが指定された場合にプール内の特定のメディアタイプと互換性のあるライブラリのすべてのドライブのリストです。

  • state

    次のいずれかのドライブの状態です。

    • online

      ドライブはオンラインです。

    • offline

      ドライブはオフラインです。

    • diagnostic

      ドライブは現在および保留中のリクエストのみを処理し、新しいすべてのリクエストを拒否します。ドライブはクライアントアプリケーションには使用できず、cmd_proc を使用してのみ制御できます。vary コマンドはドライブをオンラインに変更するために使用します。

    • recovery

      ドライブは初期化中であるか、またはエラーから回復中です。ドライブがオンラインになるまで待ちます。

  • vol_id

    ドライブ内のカートリッジの識別子です。カートリッジ ID は、drive_stat が使用中の場合にのみ表示されます。

  • drive_stat

    次のいずれかのドライブのステータスです。

    • In use

      ドライブはカートリッジがマウントされているか、またはマウント用に予約されています。

    • Available

      ドライブはマウントに使用できます。

  • drive_type

    ドライブタイプです。

プール 5 内のスクラッチテープの最大集中度への近接度によって一覧表示された互換性のあるドライブのステータスを表示するには:

query mount * 5

共通プール 0 内の 3480 スクラッチテープの最大集中度への近接度によって一覧表示された互換性のあるドライブのステータスを表示するには:

query mount * 0 media 3480

関連項目:

情報の内容 参照先
スクラッチプールの作成または変更 define pool
空のスクラッチプールの削除 delete pool
ドライブへのスクラッチカートリッジのマウント mount *
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 query lock
スクラッチプール属性の表示 query pool
スクラッチカートリッジステータスの表示 query scratch
カートリッジスクラッチ属性の設定またはクリア set scratch
ライブラリコンポーネントの状態の変更 vary

query pool

query pool コマンドはスクラッチプール属性を表示します。

形式

query pool pool_id... | all

オプション

  • pool_id | all

    クエリーするスクラッチプールまたはすべてのプールの場合は all を指定します。プール 0 は共通プールです。

使用方法

query pool コマンドは、次の形式でスクラッチプール属性を表示するために使用します。

yyy-mm-dd hh:mm:ss Pool Status 
Identifier Volume Count Low Water Mark High Water Mark  Attributes 

pool_id    vol_count    low_water_mark high_water_mark attribute 

ここでは:

  • pool_id

    指定されたスクラッチプールです。

  • vol_count

    プール内のスクラッチカートリッジの数です。

    カウントされないカートリッジは、プール内の不在および取り出し済みのスクラッチカートリッジとデータカートリッジです。

  • low_water_mark

    カートリッジ警告の下限しきい値です。スクラッチカートリッジカウントがこのしきい値を下回る場合、ACSLS はイベントログに警告メッセージを記録します。

    値のあとの「-」は、スクラッチカートリッジカウントがカートリッジの下限しきい値を下回っていることを意味します。

  • high_water_mark

    カートリッジ警告の上限しきい値です。スクラッチカートリッジカウントがこのしきい値に達するか超える場合、ACSLS は警告メッセージをイベントログに記録します。値のあとの「+」は、スクラッチカートリッジカウントがカートリッジの上限しきい値以上であることを意味します。

  • attribute

    指定されたスクラッチプールに overflow が設定されている (set scratch コマンドを使用して) 場合に表示されます。overflow は、mount scratch * リクエストが、指定されたスクラッチプールからのカートリッジで満足できない場合に、共通スクラッチプール (プール 0) からスクラッチカートリッジを選択することを指定します。

  • スクラッチプール 5 のステータス情報を表示するには:

    query pool 5

  • すべてのスクラッチプールのステータス情報を表示するには:

    query pool all

関連項目:

情報の内容 参照先
スクラッチプールの作成または変更 define pool
空のスクラッチプールの削除 delete pool
スクラッチカートリッジステータスの表示 query scratch
カートリッジスクラッチ属性の設定またはクリア set scratch

query port

query port コマンドは、ポートのステータスを表示します。

形式

query port port_id... | all

オプション

  • port_id | all

    クエリーするポート、またはすべてのポートの場合は all を指定します。

使用方法

query port コマンドは、次の形式でポートのステータスを表示するために使用します。

yyy-mm-dd  hh:mm:ss  Port Status 
State   Identifier 

state   port_id 

ここでは:

  • state

    次のいずれかのポート状態です。

    • online

      ポートはオンラインです。

    • offline

      ポートはオフラインです。

  • port_id

    ポート識別子です。

  • ポート 0,0 のステータス情報を表示するには:

    query port 0,0

  • すべてのポートをクエリーするには:

    query port all

関連項目:

情報の内容 参照先
ライブラリコンポーネントの状態の変更 vary

query request

query request コマンドは、リクエストのステータスを表示します。

形式

query request request_id... | all

オプション

  • request_id | all

    クエリーするリクエストまたはすべてのリクエストの場合は all を指定します。

使用方法

query request コマンドは、次の形式でリクエストのステータスを表示するために使用します。

ここでは:

  • request_id

    ACSLS リクエスト識別子です。

  • command

    リクエスト識別子に対応する ACSLS コマンドです。

  • status

    次のいずれかのリクエストのステータスです。

    • Current

      ACSLS はリクエストを処理しています。

    • Pending

      リクエストは処理を待機しています。

    • Not found

      指定されたリクエストは有効な ACSLS リクエストではありません。

  • リクエスト 33179 のステータス情報を表示するには:

    query request 33179

  • 現在および保留中のすべてのリクエストを表示するには:

    query request all

関連項目:

情報の内容 参照先
コマンドの取り消し cancel

query scratch

query scratch コマンドは、アクセス日の昇順でソートされた、プール内のスクラッチカートリッジのステータスを表示します。アクセス日がもっとも早いカートリッジがリストの先頭に、もっとも最近使用されたカートリッジがリストのもっとも下にあります。最初の列のプール ID は、特定の順序で表示されません。アクセス制御経由で許可されるカートリッジだけが表示されます。

形式

query scratch pool_id... | all

オプション

pool_id | all

クエリーするスクラッチプールまたはすべてのプールの場合は all を指定します。プール 0 は共通プールです。

使用方法

query scratch コマンドは、次の形式でプール内のスクラッチカートリッジのステータスを表示するために使用します。

ここでは:

  • pool_id

    指定されたスクラッチプールです。

  • vol_id

    スクラッチカートリッジの識別子です。

  • cell_id

    カートリッジを格納するストレージセルです。

  • status

    カートリッジの場所です。

    • home

      カートリッジはストレージセル内にあります。

    • in drive

      カートリッジはドライブ内にあります。

    • in transit

      カートリッジは移動中です。

  • media_type

    カートリッジのメディアタイプ (3480、3490E、DD3D、DLTIV) です。

    注:

    query scratch 出力には、カートリッジのステータスが不在か、取り出し済みか、見つからないスクラッチカートリッジは含まれません。

    プール別にソートされたカートリッジを表示するには、プールごとに連続して query scratch コマンドを発行します。または、display volume コマンドを発行して、情報を表示し、プール別にそれをソートできますが、もっとも最近使用されたスクラッチカートリッジが取得される保証はありません。

  • スクラッチプール 29015 内のスクラッチカートリッジのステータス情報を表示するには:

    query scratch 29015

  • すべてのスクラッチプール内のスクラッチカートリッジのステータス情報を表示するには:

    query scratch all

関連項目:

情報の内容 参照先
スクラッチプールの作成または変更 define pool
空のスクラッチプールの削除 delete pool
カートリッジスクラッチ属性の設定またはクリア set scratch

query server

query server コマンドは、ACSLS およびライブラリのステータスを表示します。

形式

query server

オプション

なし。

使用方法

query server コマンドは、次の形式で ACSLS のステータスおよびライブラリを表示するために使用します。

ここでは:

  • Identifier

    空白です

  • state

    次のいずれかの ACSLS の状態です。

    • idle

      ACSLS はアイドルです (リクエストを処理していません)。

    • idle pending

      ACSLS は、現在および保留中のリクエストを処理し、新しいリクエストを拒否し、その後アイドルになります。

    • recovery

      ACSLS が初期化中 (run 状態になる) であるか、またはエラーからの回復中です。ACSLS はリクエストを処理していません。

    • run

      ACSLS は実行中 (リクエストの処理中) です。

  • count

    ライブラリ内の空きストレージセルの数です。

  • n

    ライブラリリソースを必要とする各コマンド (audit、mount、dismount、enter、および eject) の現在 (C) と保留中 (P) の ACSLS リクエストの数です。

ヒント: query server リクエストを取り消すことはできません。

  • サーバーのステータス情報を表示するには:

    query server

関連項目:

情報の内容 参照先
ライブラリコンポーネントの状態の変更 vary
リクエストのステータスの表示 query request

query volume

query volume コマンドはカートリッジの場所を表示します。

形式

query volume vol_id... | all

オプション

  • vol_id | all

    クエリーするボリュームまたはすべてのボリュームの場合は all を指定します。

使用方法

query volume コマンドは、次の形式でボリュームの場所を表示するために使用します。

ここでは:

  • vol_id

    ボリューム識別子です。

  • status

    カートリッジの場所です。

    • home

      カートリッジはストレージセル内にあります。

    • in drive

      カートリッジはドライブ内にあります。

    • in transit

      カートリッジが移動中であるか、または見つかりません。

    • absent

      カートリッジが見つかりません。

    • ejected

      カートリッジがライブラリから取り出されました。

  • location

    次のいずれかとして場所を指定します。

    • status が home の場合、location はストレージセル識別子です。

    • status が in transit の場合、location は、セル識別子またはドライブ識別子です。

    • status が in drive の場合、location はドライブ識別子です。

  • media_type

    ボリュームのメディアタイプ (3480、3490E、DD3D、または DLTIV など) です。

  • ボリューム 2903B のステータス情報を表示するには:

    query volume 2903B

  • ライブラリ内のすべてのボリュームを表示するには:

    q volume all

関連項目:

情報の内容 参照先
その他のボリューム情報 ロギングボリューム統計レポートの作成
display コマンド display コマンドオプションの使用およびdisplay コマンドオプションの使用
ドライブへのデータボリュームのマウント mount
ドライブまたはボリュームのロックステータスの表示 query lock
指定されたデータボリュームのメディア互換ドライブのステータスの表示 query mount
スクラッチプール属性の表示 query pool
ボリュームスクラッチ属性の設定またはクリア set scratch
ライブラリコンポーネントの状態の変更 vary

set コマンド

set コマンドは、さまざまなライブラリコンポーネントの各種属性を設定します。形式、オプション、使用方法、およびメッセージなどの各 set コマンドの詳細については、次のセクションを参照してください。

形式

次に set コマンドの一般的な形式を示します。

set type [off | subtype] [*] identifier...

関連項目:

情報の内容 参照先
コマンドの取り消し cancel

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

set コマンドが成功した場合、次のメッセージが表示されます。

Set: Set completed, Success.

特定の成功メッセージについては、各 set コマンドを参照してください。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

特定のメッセージについては、各 set コマンドを参照してください。

表示領域メッセージ

特定のメッセージについては、各 set コマンドを参照してください。

set cap mode

set cap mode コマンドは、CAP の挿入モードを設定します。

形式

set cap mode cap_mode cap_id

オプション

  • cap_mode

    手動または自動 CAP モードを指定します。

  • cap_id

    CAP 識別子を指定します。

    優先度が設定されていないかぎり、アスタリスク (*) を含む CAP 識別子を指定できません。

使用方法

set cap mode コマンドは、CAP の挿入モードを次のいずれかのモードに設定するために使用します。

  • manual

    カートリッジを挿入する前に enter コマンドを入力する必要があります。

  • automatic

    最初に enter コマンドを入力せずにカートリッジを挿入できます。

    注:

    パーティション分割されたライブラリには、CAP のモードを自動に設定することはできません。

ヒント: CAP のモードは、CAP の使用中に変更できません。つまり、手動または自動挿入操作中にドアが開いている場合、enter 操作が完了するまで、そのモードを変更できません。

  • CAP 0,3,1 を手動モードに設定するには:

    set cap mode manual 0,3,1

  • CAP 0,3,1 を自動モードに設定するには:

    set cap mode automatic 0,3,1

関連項目:

情報の内容 参照先
ラベル付きカートリッジをライブラリに挿入するための CAP (手動モード) の準備 enter
CAP ステータスの表示 query cap
ライブラリコンポーネントの状態の変更 vary
ラベルのないカートリッジをライブラリに挿入するための CAP の準備 venter

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンドメッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • Set: CAP cap_id, mode changed to cap_mode.

    説明: ACSLS は指定された CAP のモードを変更しました。

    変数:

    • cap_id はモードを変更する CAP です。

    • cap_mode は CAP の新しい挿入モードです。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

  • Set: CAP cap_id Set failed, Incorrect attribute.

    説明: 無効な CAP モードが指定されたため、ACSLS は指定された CAP のモードを変更できません。

    変数: cap_id はモードを変更しない CAP です。

  • CAP cap_id: Automatic mode.

    説明: ACSLS は指定された CAP のモードを自動に変更しました。

    変数: cap_id はモードを変更する CAP です。

  • CAP cap_id: Manual mode.

    説明: ACSLS は指定された CAP のモードを手動に変更しました。

    変数: cap_id はモードを変更する CAP です。

set cap priority

set cap priority コマンドは、CAP の自動選択の優先度を設定します。

形式

set cap priority cap_priority cap_id

オプション

  • cap_priority

    CAP の優先度を指定します。有効な値は 0 - 16 です。ここで、16 がもっとも優先度が高いです。すべての CAP は最初に 0 の優先度になり、ACSLS はその CAP を自動的に選択しないことを意味します。

    注:

    AEM オプションを使用する場合。少数の挿入と取り出しには AEM を使用しないことが必要になるので、最大の CAP 優先順位は 1 になります。これは auditenter、または eject で CAP ID がアスタリスクでワイルドカード化されている場合に、AEM が選択されることを防ぐために役立ちます。AEM の詳細については、AEM の使用を参照してください。
  • cap_id

    CAP 識別子を指定します。特定の CAP を指定する必要があり、すべての CAP に同じ優先度を設定するアスタリスク (*) を指定することはできません。

使用方法

set cap priority コマンドは、CAP の自動選択の優先度を設定するために使用します。

CAP リクエストで CAP ID にアスタリスク (*) を指定した場合、ACSLS は、リクエストに指定された ACS ごとに、ゼロ以外の最高の優先度を持つ、使用可能な CAP を自動的に選択します。

  • CAP 0,3,1 に優先度 16 を割り当てるには:

    set cap priority 16 0,3,1

関連項目:

情報の内容 参照先
ライブラリカートリッジの実際のインベントリに一致させるための ACSLS データベースの更新 audit
ライブラリからのカートリッジの取り出し eject
ラベル付きカートリッジをライブラリに挿入するための CAP (手動モード) の準備 enter
CAP ステータスの表示 query cap
ライブラリコンポーネントの状態の変更 vary
ラベルのないカートリッジをライブラリに挿入するための CAP の準備 venter

コマンド領域メッセージ

ライブラリカートリッジの実際のインベントリに一致させるために ACSLS データベースを更新します。

成功メッセージ

  • Set: CAP cap_id, priority changed to cap_priority.

    説明: ACSLS は指定された CAP の優先度を変更しました。

    変数:

    • cap_id は優先度を変更する CAP です。

    • cap_priority は新しい CAP の優先度です。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

  • Set: CAP cap_id Set failed, Incorrect attribute.

    説明: 無効な CAP 優先度が指定されたため、ACSLS は指定された CAP のモードを変更できません。

    変数: cap_id は優先度を変更しない CAP です。

表示領域メッセージ

なし。

set clean

set clean コマンドはクリーニングカートリッジ属性を設定します。

すべての最新のクリーニングカートリッジでは、auditenter、または Cartridge Recovery によってクリーニングカートリッジが追加されたときに、クリーニングカートリッジ属性が自動的に設定されます。これには、クリーニングカートリッジの max_usage の設定が含まれます。

形式

set clean max_usage | off vol_id | volrange

オプション

  • max_usage | off

    ACSLS がドライブをクリーニングするカートリッジの選択を停止するまでに、クリーニングカートリッジが使用される回数を指定します。off は、ACSLS がカートリッジを選択せず、カートリッジをデータカートリッジとして再定義することを指定します。

    注:

    データカートリッジ専用に予約されているメディアタイプに、最大クリーニング使用回数を指定できません。クリーニングカートリッジのみであるメディアタイプにクリーニング off を設定できません。
  • vol_id | volrange

    クリーニングカートリッジまたはカートリッジの範囲を指定します。

使用方法

set clean コマンドは、ACSLS がクリーニングカートリッジを選択する回数を設定するために使用します。さらに、set clean は、カートリッジのクリーニングカートリッジ属性を off に設定するためにも使用します。これは、データカートリッジをクリーニングカートリッジと誤って定義した場合に実行します。

  • クリーニングカートリッジ CLN108 - CLN112 の最大使用回数を 10 に設定するには:

    set clean 10 CLN108-CLN112

  • クリーニングカートリッジ属性 off を設定し、カートリッジ HRR234 - HRR244 をデータカートリッジとして再定義するには:

    set clean off HRR234-HRR244

関連項目:

情報の内容 参照先
ドライブのクリーニングのガイドラインと手順 LSM の設定
クリーニングカートリッジのステータスの表示 query clean

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • Set: volume vol_id is a cleaning cartridge.

    説明: ACSLS はクリーニングカートリッジがドライブのクリーニングに有効であることを指定しました。

    変数: vol_id は有効なクリーニングカートリッジです。

  • Set: volume vol_id is not a cleaning cartridge.

    説明: ACSLS はクリーニングカートリッジがドライブのクリーニングに有効でないことを指定しました。

    変数: vol_id は無効なクリーニングカートリッジです。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

  • Set: Clean vol_id Set failed, Incorrect attribute.

    説明: 指定されたカートリッジがクリーニングカートリッジでないため、ACSLS はクリーニング属性を変更できません。

    変数: vol_id は、データまたはスクラッチカートリッジです。

表示領域メッセージ

なし。

set lock

set lock コマンドは、ロック ID を設定します。

形式

set lock lock_id

オプション

  • lock_id

    ロック ID を指定します。有効なロック ID は 0 - 32767 です。

使用方法

set lock コマンドは、ロック ID を設定したり、変更したりするために使用します。ロック ID が現在のロック ID に一致しないドライブまたはカートリッジのロックを解除する場合、次のように現在のロック ID を変更します。

  • 指定されたドライブまたはカートリッジのすべてのロックをクリアするには、ロック ID を 0 に設定して、clear lock コマンドを入力します。

  • ドライブまたはカートリッジのアクティブなロックを解除するには、ロック ID を、ロックされているコンポーネントのロック ID に設定して、unlock コマンドを入力します。

    注:

    lock コマンドを入力して、カートリッジまたはドライブをロックし、ロック ID がゼロ (0) の場合、ACSLS はカートリッジまたはドライブにロック ID を割り当ててから、ロック ID をカートリッジまたはドライブのロック ID に変更します。set lock コマンドを使用して、ロック ID を設定してから、lock コマンドを使用して、set lock コマンドで設定したロック ID でカートリッジまたはドライブをロックすることはできません。

  • 現在のロック ID を新しいロック ID 354 に変更するには:

    set lock 354

関連項目:

情報の内容 参照先
指定したドライブまたはカートリッジのすべてのアクティブなロックまたは保留中のロックの解除 clear lock
ドライブとカートリッジのロック lock
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 query lock
ロック ID またはユーザー ID の表示 show
アクティブなロックの解除 unlock

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • Set: Changed lock identifier from previous_lock_id to lock_id.

    説明: ACSLS はロック ID を変更しました。

    変数:

    • previous_lock_id は以前のロック ID です。

    • lock_id は新しいロック ID です。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

なし。

表示領域メッセージ

なし。

set owner

set owner コマンドは、ボリュームの所有権を設定します。

形式

set owner owner_id volume vol_id | volrange

オプション

  • owner_id

    所有者の識別子を指定します。この値は引用符 ("") で囲む必要があります。

  • volume vol_id | volrange

    ボリュームまたはボリュームの範囲を指定します。

使用方法

set owner コマンドは、ボリュームの所有権を設定するために使用します。cmd_proc から set owner を入力します。クライアントアプリケーションからボリュームの所有権を設定することはできません。

  • ボリューム YUMA06 の所有権を割り当てるには:

    set owner "cray" volume YUMA06

    注:

    ボリューム YUMA06 のボリューム所有権を削除するには:


    set owner:"" volume 0YUMA06

コマンド領域メッセージ

なし。

表示領域メッセージ

なし。

set scratch

set scratch コマンドはボリュームのスクラッチ属性を設定またはクリアし、ボリュームをプールに割り当てます。

また、watch_vols ユーティリティーを使用して、auditenter、または Cartridge Recovery によってスクラッチカートリッジが追加または再アクティブ化されたときに、自動的にスクラッチカートリッジ属性を設定することもできます。

形式

set scratch [off] pool_id vol_id | volrange

オプション

  • off

    ボリュームがデータカートリッジであることを指定します。

  • pool_id

    カートリッジのスクラッチプールを指定します。データカートリッジをその現在のプールに再割り当てするにはアスタリスク (*) を指定します。

  • vol_id | volrange

    ボリュームまたはボリュームの範囲を指定します。

使用方法

set scratch コマンドはボリュームのスクラッチ属性を設定またはクリアし、ボリュームをプールに割り当てるために使用します。

  • ボリューム YUMA10-YUMA20 をスクラッチボリュームとして定義し、それらをスクラッチプール 5 に割り当てるには:

    set scratch 5 YUMA10-YUMA20

  • スクラッチボリューム YUMA10-YUMA15 をプール 10 に移動するには:

    set scratch 10 YUMA10-YUMA15

  • ボリューム YUMA16-YUMA20 を「スクラッチ解除」(スクラッチからデータに変更) し、それらを共通プール (プール 0) に移動するには:

    set scratch off 0 YUMA16-YUMA20

  • データボリューム YUMA16-YUMA20 をスクラッチし、それらを現在のプールで保持するには:

    set scratch * YUMA16-YUMA20

関連項目:

情報の内容 参照先
スクラッチカートリッジステータスの表示 query scratch
スクラッチプール属性の表示 query pool
スクラッチプールの作成または変更 define pool
空のスクラッチプールの削除 delete pool

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • Set: volume vol_id in tape pool pool_id is a scratch cartridge.

    説明: ACSLS は指定されたデータカートリッジをスクラッチカートリッジに変更して、それをプールに割り当てます。

    変数:

    • 変数: vol_id は指定されたボリュームです。

    • pool_id はボリュームの割り当て先のプールです。

  • Set: volume vol_id in tape pool pool_id is a data volume.

    説明: ACSLS は指定されたスクラッチカートリッジをデータカートリッジに変更しました。

    変数: vol_id は、指定されたボリュームです。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

  • Set: Scratch vol_id Set failed, Incorrect attribute.

    説明: 指定されたカートリッジがクリーニングカートリッジであるため、ACSLS はスクラッチ属性を変更できません。

    変数: vol_id はクリーニングカートリッジです。

表示領域メッセージ

  • Pool pool_id: low water mark warning.

    説明: 指定されたスクラッチプール内のカートリッジの数が下限しきい値以下です。

    変数: low_water_mark は指定されたスクラッチプールの下限しきい値です。

  • Pool pool_id: high water mark warning.

    説明: 指定されたスクラッチプール内のカートリッジの数は上限しきい値以上です。

    変数: high_water_mark は指定されたスクラッチプールの上限しきい値です。

show

show コマンドはロック ID またはユーザー ID を表示します。

形式

show type

オプション

  • type

    次のいずれかのタイプを指定します。

  • lock

    ロック ID。

  • user

    ユーザー ID。

使用方法

show コマンドはロック ID またはユーザー ID を表示するために使用します。

  • リクエスタの user_id を表示するには:

    show user

  • 現在の lock_id を表示するには:

    show lock

関連項目:

情報の内容 参照先
指定したドライブまたはカートリッジのすべてのアクティブなロックまたは保留中のロックの解除 clear lock
ドライブとカートリッジのロック lock
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 query lock
ロック ID の設定 set lock
アクティブなロックの解除 unlock

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • Show: Current lock identifier is lock_id

    説明: 現在のロック ID は lock_id です。

  • Show: User identifier is user_id

    説明: 現在のユーザー ID は user_id です。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

なし。

表示領域メッセージ

なし。

start

start コマンドは ACSLS リクエスト処理を開始します。

形式

start

オプション

なし。

使用方法

start コマンドは ACSLS を実行状態にして、ACSLS リクエスト処理を開始するために使用します。一般に start コマンドは、ACSLS がアイドル状態の場合に、リクエスト処理を再開するために使用します。

  • ACSLS リクエスト処理を再開するには:

    start

ACSLS が実行状態にある場合、start コマンドを入力しても効果はありません。

関連項目:

情報の内容 参照先
ACSLS の新しいリクエストの処理の停止 idle
ライブラリコンポーネントのステータスの表示 query コマンド
ライブラリコンポーネントの状態の変更 vary

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • ACSLM Request Processing Started: Success.

    説明: ACSLS はリクエストの処理を開始しました。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

  • ACSLM Request Processing Not Started: status

    説明: ACSLS はリクエストの処理を開始しませんでした。

    変数: status は失敗の理由です。一般的なステータスメッセージの詳細については、ACSLS メッセージを参照してください。

表示領域メッセージ

  • Server system running

    説明: ACSLS はリクエストの処理を開始しました。

switch lmu

Redundant Electronics (RE) またはデュアル LMU 構成では、switch lmu コマンドは、アクティブなライブラリコントローラ (LC) からからスタンバイ LC に、または ACS のアクティブな LMU からスタンバイ LMU に ACS の管理を手動で切り替えます。次に注意してください。

  • switch lmu は単一の RE ライブラリの ACS、SL3000 またはスタンドアロン SL8500 のみをサポートします。

  • switch lmu はパーティション分割された SL8500 または SL3000 をサポートしていません。

  • ACSLS は、ホスト/ライブラリインタフェース互換性レベル 11 以上がロードされた 9330 LMU のみに対してデュアル LMU 構成をサポートしています。同じマイクロコードレベルが両方の LMU にロードされている必要があります。

形式

switch lmu acs_id

オプション

  • acs_id

    ACS にライブラリ管理をアクティブからスタンバイ LC または LMU に切り替えるように指定します。

使用方法

switch lmu コマンドは、ライブラリのアクティブな LC または LMU からスタンバイ LC または LMU にライブラリ管理を手動で切り替えるために使用します。switch lmu コマンドを入力する前に、次のことを確認します。

  • ACSLS は実行状態です

  • 指定した ACS がオンライン状態または診断状態です

  • 各 LC または LMU に対して少なくとも 1 つのポートがオンラインです

RE またはデュアル LMU 構成では、switch lmu コマンドは、ライブラリのアクティブな LC または LMU からスタンバイ LC または LMU に ACS 管理を切り替えるために使用します。次の RE 構成を想定します。

  • ライブラリで、LC A はアクティブの役割で LC B はスタンバイの役割です。

    ACSLS が LC A への通信を失いますが、LC B とはまだ通信できる場合、switch lmu を使用して LC B をアクティブな LC にします。

関連項目:

情報の内容 参照先
ACS ステータスの表示 query acs
ACS およびポートのステータスと詳細の表示 query lmu
ポートステータスの表示 query port
ACSLS およびライブラリのステータスの表示 query server
ACSLS リクエスト処理の開始 start
ライブラリコンポーネントの状態の変更 vary
冗長電子装置 概要

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • Switch: Switch lmu completed for acs_id, Success.

    説明: ACSLS はアクティブからスタンバイ LMU にライブラリ管理を切り替えました。

    変数: acs_id は、LC または LMU が役割を切り替えた ACS です。

  • Switch: Switch lmu initiated for acs_id, Success.

    説明: ACSLS はアクティブからスタンバイ LC または LMU へのライブラリ管理の切り替えを開始しました。

    変数: acs_id は、LC または LMU が役割を切り替えている ACS です。

  • Switch: Switch lmu failed, acs_id not found.

    説明: 無効な ACS を指定しました。

    変数: acs_id は、switch lmu コマンドに指定した ACS 識別子です。

  • Switch: Switch lmu failed, acs_id is offline.

    説明: オフラインの ACS を指定しました。vary コマンドは、ACS をオンラインまたは診断モードに変更するために使用します。

    変数: acs_id は、switch lmu コマンドに指定した ACS 識別子です。

  • Switch: Switch lmu failed, acs_id not configured for dual lmu.

    説明: アクティブおよびスタンバイ LC または LMU で構成されていない ACS を指定しました。次のいずれか:

    • 指定された ACS を再構成してから、switch lmu コマンドを再入力します

    • アクティブおよびスタンバイ LC または LMU で構成されているライブラリを指定する switch lmu コマンドを入力します。

    変数: acs_id は、switch lmu コマンドに指定した ACS 識別子です。

  • Switch: Switch lmu failed, not communicating.

    説明: switch lmu スイッチはスタンバイ LC または LMU が通信していないため失敗しました。スタンバイ LC または LMU の通信の問題をチェックしてください。

  • Switch: Switch lmu failed, switch already active.

    説明: 指定された ACS に対して switch lmu が進行中です。switch が完了するまで待ってから、switch lmu コマンドを再入力します。

  • Switch: Switch lmu failed, port is offline.

    説明: オンラインのポートがない ACS を指定しました。各 LC または LMU に対して少なくとも 1 つのポートをオンラインに変更 (vary) します。

表示領域メッセージ

なし。

unlock

unlock コマンドは、指定されたドライブまたはカートリッジのアクティブなロック (現在のロック ID に関連付けられた) を解除するか、またはすべてのアクティブなロックを解除します。

形式

unlock type identifier...| all

オプション

  • type identifier

    ライブラリコンポーネントを指定します。次の表に、ロック解除できるコンポーネントの一覧を示します。

表13-6 unlock に有効なコンポーネント

ライブラリコンポーネント タイプ 識別子

ドライブ

drive

drive_id

ボリューム

volume

vol_id


  • all

    すべてのアクティブなロックを指定します。

使用方法

unlock コマンドは、指定されたカートリッジおよびドライブのアクティブなロックを解除したり、すべてのアクティブなロックを解除したりするために使用します。コンポーネントの lock ID は、現在のロック ID に一致する必要があります。

使用されていないコンポーネントをロック解除すると、ACSLS は、コンポーネントの保留中のロックをチェックします。保留中のロックがある場合、ACSLS は保留中のロックのロック ID を使用して、コンポーネントをロックします。

注:

unlock コマンドは常にロック ID を 0 にリセットします。

  • ドライブ 0,0,2,0 のアクティブなロックを解除するには:

    unlock drive 0,0,2,0

  • ロックされているすべてのカートリッジのアクティブなロックを解除するには:

    unlock volume all

関連項目:

情報の内容 参照先
指定したドライブまたはボリュームのすべてのアクティブなロックまたは保留中のロックの解除 clear lock
ドライブおよびボリュームのロック lock
ドライブまたはカートリッジのロックステータスの表示 query lock
ロック ID の設定 set lock
ロック ID またはユーザー ID の表示 show

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • Unlock: Unlock completed, Success.

  • Unlock: drive drive_id unlocked.

    説明: ACSLS は指定されたドライブのロックを解除しました。

    変数: drive_id はロック解除されたドライブです。

  • Unlock: Unlock completed, Success.

  • Unlock: volume vol_id unlocked.

    説明: ACSLS は指定されたボリュームのロックを解除しました。

    変数: vol_id は、ロック解除されたボリュームです。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

  • Unlock: Unlock of drive drive_id failed, status.

    説明: ACSLS はドライブのロックを解除できません。

    変数: status は失敗の理由です。一般的なステータスメッセージの詳細については、ACSLS メッセージを参照してください。

  • Unlock: Unlock of volume vol_id failed, status.

    説明: ACSLS はボリュームのロックを解除できません。

    変数: status は失敗の理由です。一般的なステータスメッセージの詳細については、ACSLS メッセージを参照してください。

表示領域メッセージ

なし。

vary

vary コマンドは、ライブラリコンポーネントの状態を変更します。

形式

vary type identifier...state [force]

オプション

  • type [identifier]

    ライブラリコンポーネントを指定します。次の表に、変更 (vary) できるコンポーネントの一覧を示します。

表13-7 vary に有効なコンポーネント

ACS コンポーネント タイプ 識別子

ACS

acs

acs_id

LSM

lsm

acs_id,lsm_id

CAP

cap

cap_id

ドライブ

drive

drive_id

ポート

port

port_id


  • state

    次のいずれかのデバイスの状態を指定します。online (クライアントと cmd_proc に対してオンライン)、offline、または diagnostic (cmd_proc のみに対してオンライン)。

    ACS、LSM、CAP、またはドライブをオンライン、オフライン、または診断に変更 (vary) できます。ポートをオンラインまたはオフラインに変更 (vary) できます。デバイスの状態の詳細については、使用方法を参照してください。

  • force

    現在のロボットリクエストのみを処理したあとに、ACS、LSM、CAP、またはドライブを offline に変更します。

使用方法

vary コマンドは、ACS、LSM、CAP、ドライブ、またはポートの状態を変更するために使用します。次のセクションでは、デバイスの各状態がライブラリコンポーネントに与える影響について説明します。

  • vary offline

    次の表に、各 ACS コンポーネントの vary offline の結果を示します。コンポーネントをオフラインに変更し、それがまずオフライン保留状態になると、ACSLS はコンポーネントに対するすべてのアクティブおよび保留中のリクエストを処理し、新しいリクエストを拒否して、コンポーネントをオフラインに変更します。

表13-8 vary offline の結果

ACS コンポーネント 結果

ACS

ACS とサブコンポーネントがオフライン保留中になり、次にオフラインになります。LSM は ACS がオフラインになる前にオフラインになる必要があります。

LSM

LSM はオフライン保留中になってから、オフラインになります。

CAP

CAP はオフライン保留中になってから、オフラインになります。

ドライブ

使用可能な場合、ドライブはただちにオフラインになります。使用中の場合、ドライブはオンラインのままになります。

ポート

ポートは次の場合にただちにオフラインになります。

  • ACS にほかのオンラインのポートがあるか、または

  • ACS はオフラインです。

それ以外の場合、ポートはオンラインのままになります。


  • vary offline force

    次の表に、各 ACS コンポーネントの vary offline force の結果を示します。このオプションは、デバイスが拡張アクティビティーに関与している間 (監査時など) に、それをオフライン状態にする必要がある場合に役立ちます。

表13-9 vary offline force の結果

ACS コンポーネント 結果

ACS

現在のロボットリクエストのみが完了し、ACS およびサブコンポーネントはただちにオフラインになります。保留中のリクエストは破棄され、新しいリクエストは拒否されます。LSM は ACS がオフラインになる前にオフラインになる必要があります。

LSM

現在のロボットリクエストのみが完了し、LSM はただちにオフラインになります。保留中のリクエストは破棄され、新しいリクエストは拒否されます。

CAP

現在のロボットのリクエストのみが完了し、そのあとすぐに CAP がオフラインになります。保留中のリクエストは破棄され、新しいリクエストは拒否されます。

ドライブ

現在のロボットリクエストのみが完了し、ドライブはただちにオフラインになります。保留中のリクエストは破棄され、新しいリクエストは拒否されます。

ポート

無効です。


  • vary diagnostic

    vary diagnostic リクエストは、指定されたコンポーネントを診断状態 (cmd_proc に対してのみオンライン) にします。ACSLS はコンポーネントに対するすべてのアクティブおよび保留中のリクエストを処理し、新しいクライアントアプリケーションリクエストを拒否して、コンポーネントを診断状態に変更します。ACS の場合、そのすべての下位 LSM も診断に変更されます。

  • vary online

    次の表に、各 ACS コンポーネントの vary online の結果を示します。コンポーネントをオンラインに変更 (vary) し、それがまず回復状態になると、ACSLS はコンポーネントに対するすべてのアクティブおよび保留中のリクエストを処理し、新しいリクエストを拒否して、コンポーネントをオンラインに変更します。コンポーネントがオンラインになると、ACSLS はコンポーネントに対するすべてのリクエストを処理します。

表13-10 vary online の結果

ACS コンポーネント 結果

ACS

ACS がオフラインの場合、ACS と LSM は回復になってから、オンラインになります。

ACS が診断状態である場合、ACS と LSM はただちにオンラインになります。

LSM

LSM は回復になってから、オンラインになります。LSM がオフラインの ACS に接続されている場合、それをオンラインに変更することはできません。

CAP

CAP は回復に移行してから、オンラインになります。

ドライブ

ドライブは回復に移行してから、オンラインになります。

ポート

ポートはただちにオンラインになります。


  • ドライブ 0,0,9,3 をオフラインに変更 (vary) するには:

    vary drive 0,0,9,3 offline

  • CAP 0,0,0 を診断に変更 (vary) するには:

    vary cap 0,0,0 diagnostic

  • LSM 0,1 を強制的にオフラインにする (force lsm) には:

    vary lsm 0,1 offline force

注:

システムの IPL 中はこれらのコンポーネントの状態が変更されません。ACSLS のインストールまたは再構成によって、可能なかぎり、すべてのコンポーネントがオンライン状態になります。

同じライブラリの複数のパーティションが ACSLS によって管理されている場合、個別の vary コマンドを使用して、同じ CAP (異なる ACS 内にあると識別される) を変更します。

: ACS 0 と ACS 1 が同じライブラリの 2 つのパーティションである場合、パーティションごと (および ACS ごと) に独立して CAP をオンラインまたはオフラインに変更 (vary) します。同じ CAP を 1 つのパーティション (ACS) に対してオンラインに変更し、別のパーティション (ACS) に対してオフラインに変更できます。

関連項目:

情報の内容 参照先
ライブラリコンポーネントのステータスの表示 query コマンド

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • Vary: type identifier Varied state

    説明: ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更しました。

    変数:

    • type はライブラリコンポーネントタイプです。

    • identifier はライブラリコンポーネント識別子です。

    • state はライブラリコンポーネントの新しい状態です。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

  • In-transit volume recovery incomplete.

    説明: LSM またはその ACS がオンラインに変更される間に、LSM ロボットは移動中のボリュームを廃棄できません。ACS をオンラインに変更する場合は、ACS の状態はただちにオンラインに変更されますが、移動中のボリュームの回復を完了できないすべての LSM はオフラインのままになります。

  • Vary: Vary type identifier failed, Drive in use.

    説明: コマンドが使用中のドライブに関与していたため、ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。

    変数:

    • type はライブラリコンポーネントタイプです。

    • identifier はライブラリコンポーネント識別子です。

  • Vary: Vary type identifier failed, Incorrect lockid

    説明: drive lock_idlock_id と一致しないため、ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。

    変数:

    • type はライブラリコンポーネントタイプです。

    • identifier はライブラリコンポーネント識別子です。

  • Vary: Vary type identifier failed, State unchanged.

    説明: コンポーネントがすでにリクエストされた状態であるため、ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。

    変数:

    • type はライブラリコンポーネントタイプです。

    • identifier はライブラリコンポーネント識別子です。

  • Vary: Vary type identifier failed, Vary disallowed.

    説明: vary diagnostic リクエストはクライアントアプリケーションから発行されたため、ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。

    変数:

    • type はライブラリコンポーネントタイプです。

    • identifier はライブラリコンポーネント識別子です。

  • Vary: Vary type identifier failed, Incorrect state.

    説明: 次を変更 (vary) しようとしたため、ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。

    • LSM または ACS が診断またはオフライン状態の場合に、CAP をオンラインに。

    • LSM または ACS がオフラインの場合に CAP を診断に。

    • ACS が診断またはオフライン状態の場合に、LSM をオンラインに。

    • ACS がオフラインの場合に LSM を診断に。

    変数:

    • type はライブラリコンポーネントタイプです。

    • identifier はライブラリコンポーネント識別子です。

  • Vary: Vary type identifier failed, Vary in progress.

    説明: ACSLS は次の理由で、指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。

    • CAP および CAP またはその LSM または ACS が一時的な (回復またはオフライン保留中) 状態にあります。

    • LSM および LSM、その ACS、または下位 CAP が一時的な状態にあります。

    • ACS および ACS、下位 LSM、または下位 CAP が一時的な状態にあります。

    • ACS、LSM、または CAP の診断またはオンライン状態への変更で、vary offline/force リクエストによって試みが上書きされました。

    • 回復の移行状態のドライブ。

    変数:

    • type はライブラリコンポーネントタイプです。

    • identifier はライブラリコンポーネント識別子です。

  • Vary: Vary type identifier failed, State unchanged.

    説明: ACS、LSM、または CAP をオフラインに変更 (vary) しようとし、vary offline/force リクエストによって試行が上書きされたため、ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。

    変数:

    • type はラインブラリコンポーネントタイプです。

    • identifier はライブラリコンポーネント識別子です。

  • Vary: Vary type identifier failed, ACS online.

    説明: オンライン ACS 内の最後のポートをオフラインに変更 (vary) しようとしたため、ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。

    変数:

    • type はラインブラリコンポーネントタイプです。

    • identifier はライブラリコンポーネント識別子です。

  • Vary: Vary type identifier failed, No ports online.

    説明: ACS に対してオンラインのポートがないため、ACSLS は指定されたライブラリコンポーネントの状態を変更できません。

    変数:

    • type はラインブラリコンポーネントタイプです。

    • identifier はライブラリコンポーネント識別子です。

表示領域メッセージ

ACS、LSM、ドライブ、またはポートの状態が変わると次のいずれかのメッセージが表示されます。

  • ACS acs_id: state

  • LSM lsm_id: state

  • Drive drive_id: state

  • Port port_id: state

移動中のボリュームの回復時、カートリッジラベルが読み取りできないかまたは重複している場合、次のメッセージが表示されます。カートリッジは CAP に移動されます。

CAP cap_id.Remove volumes from CAP.

  • cap_id

    カートリッジを格納する CAP です。

venter

venter コマンドはラベルのないカートリッジをライブラリに挿入するために CAP を準備します。

注:

L5500 はメディアラベルのないカートリッジをサポートしていません。SL500、SL3000、および SL8500 ライブラリはラベルのないカートリッジをサポートしていません (venter)。その理由は、これらのライブラリが、volser ラベルのないメディアラベルを読み取れず、ACSLS が不明なメディアタイプのカートリッジを挿入 (venter) しないためです。

形式

venter cap_id vol_id

オプション

  • cap_id

    カートリッジを挿入する CAP を指定します。

  • vol_id

    挿入するカートリッジの仮想ラベルを指定します。

使用方法

venter コマンドは、見つからないか読み取れないラベルを持つカートリッジをライブラリに挿入するように CAP を準備するために使用します。venter コマンドで仮想ラベル (ボリューム ID) を指定し、これによってカートリッジ情報を ACSLS データベースに追加します。1 から 42 個のカートリッジを一度に挿入できます。

メディアタイプが「3480」でないかぎり、個別のメディアタイプラベルがないカートリッジを挿入 (venter) できません。

注意:

挿入されるカートリッジにメディアラベルがあり、かつカートリッジのメディアラベルが SCSI ライブラリに接続されたドライブと互換性がある場合に、ACSLS は、SL500 より前の SCSI/ファイバ接続された LSM に対してのみ venter コマンドをサポートしています。カートリッジのメディアタイプが 3480 でない限り、個別のメディアラベルのないカートリッジを挿入 (venter) できません。

venter コマンドは、見つからないか読み取りできないラベルを持つカートリッジを挿入するために使用します。ラベルがない、または読み取れないカートリッジは、ACSLS が管理できないため、LSM のドアを開いてこれらのカートリッジをストレージセル内に配置しないでくださいaudit 中に、ACSLS は見つからないか、読み取れないラベルがあり、仮想ラベルのないカートリッジを取り出します。

venter コマンドは、挿入するカートリッジのメディアタイプを指定するオプションを提供しません。混在メディア環境では、ACSLS は事実上挿入されたカートリッジのドライブ/メディアの非互換性を防止できません。

  • 仮想ラベルをボリューム MAINT1 および MAINT2 に割り当てるには、CAP0,2,2 を介してこれらのボリュームを挿入 (enter) します。

    venter 0,2,2 MAINT1 MAINT2

関連項目:

情報の内容 参照先
コマンドの取り消し cancel
スクラッチプールの作成または変更 define pool
ライブラリからのカートリッジの取り出し eject
ラベル付きカートリッジをライブラリに挿入するための CAP (手動モード) の準備 enter
ドライブへのスクラッチカートリッジのマウント mount *
ドライブ上のデータカートリッジのマウント mount
CAP ステータスの表示 query cap
CAP モード (手動または自動) の設定 set cap mode
CAP 選択の優先度の設定 set cap priority

コマンド領域メッセージ

このセクションでは、コマンド領域メッセージについて説明します。

成功メッセージ

  • Venter: Enter complete, nn cartridges entered.

    説明: ACSLS は表示された数のカートリッジを挿入しました。

    変数: nn は挿入されたカートリッジの合計数です。

  • Venter: vol_id Entered through cap_id

    説明: ACSLS は指定された仮想カートリッジを挿入しました。

    変数:

    • vol_id は仮想カートリッジラベルです。

    • cap_id はカートリッジが挿入された CAP です。

中間メッセージ

なし。

エラーメッセージ

  • Venter: vol_id Enter failed, status

    説明: ACSLS は指定された仮想カートリッジを挿入しませんでした。

    変数:

    • vol_id は仮想カートリッジラベルです。

    • status は ACSLS によって返されたリクエストの変換された完了ステータスです。

表示領域メッセージ

  • CAP cap_id: Place cartridges in CAP.

    説明: CAP はカートリッジを挿入する準備ができています。CAP を開き、カートリッジを挿入 (enter) します。

    変数: cap_id は、カートリッジの挿入に使用される CAP です。

  • CAP cap_id: Unknown media type label.

    説明: メディアタイプが不明なため、1 つ以上のカートリッジを挿入できません。

    変数: cap_id は、カートリッジの挿入 (enter) に使用される CAP です。CAP を開き、カートリッジを取り外します。