パフォーマンスアナライザを起動するには 、端末ウィンドウで次のコマンドを入力します。
% analyzer [control-options] [experiment | experiment-list]
実験名または実験リストを指定できます。experiment-list コマンド引数は、実験名、実験グループ名、またはその両方からなるスペース区切りのリストです。実験リストを指定しない場合は、パフォーマンスアナライザが起動し、「ようこそ」ページを開きます。
コマンド行では、複数の実験または実験グループを指定できます。内部に派生実験を含む実験を指定した場合は、すべての派生実験が自動的にロードされ、それらのデータが集約されます。 個々の派生実験をロードするには、各実験を明示的に指定するか、または実験グループを作成する必要があります。
派生を含む実験の読み取りでは、パフォーマンスデータをほとんどまたはまったく含まないサブ実験はすべて、パフォーマンスアナライザや er_print によって無視されます。
実験グループを作成するには、collect ユーティリティーの –g 引数を使用できます。 実験グループを手動で作成するには、最初の行が次のようなプレーンテキストファイルを作成します。
#analyzer experiment group
このあとの行に実験の名前を追加します。ファイルの拡張子は、erg である必要があります。
パフォーマンスアナライザに複数の実験が表示される場合、デフォルトでは、すべての実験のデータが集約されます。データはまとめられ、1 つの実験から取得されたものであるかのように表示されます。ただし、–c オプションを指定することにより、データを集約するのではなく、実験を比較することも選択できます。実験の比較を参照してください。
「実験を開く」ダイアログボックスで名前をクリックすることによって、実験または実験グループをプレビューできます。
また、次のように、実験を記録するためにコマンド行からパフォーマンスアナライザを起動することもできます。
% analyzer [Java-options] [control-options] target [target-arguments]
パフォーマンスアナライザが起動され、「アプリケーションのプロファイル」ウィンドウに、指定されたターゲットとその引数、およびアプリケーションをプロファイルし、実験を収集するための設定が表示されます。詳細は、パフォーマンスアナライザからのアプリケーションのプロファイリングを参照してください。
「ライブ」実験 - 引き続き収集が行われている実験を開くこともできます。ライブ実験を開くと、その実験を開いたときにすでに収集が完了しているデータのみが表示されます。新しいデータが入力されても実験が自動的に更新されることはありません。更新するために、実験を再度開くことができます。
これらの analyzer コマンドオプションはパフォーマンスアナライザの動作を制御するものであり、次のグループに分けられます。
実験オプション
Java オプション
制御オプション
情報オプション
これらのオプションは、ユーザーがコマンド行で指定する実験の処理方法を指定します。
パフォーマンスアナライザを起動し、指定された実験を比較します。
base-group は 1 つの実験か、または複数の実験を指定する groupname.erg ファイルのどちらかです。compare-group は、ベースグループと比較する 1 つ以上の実験です。
比較グループに複数の実験を指定するには、実験名を空白で区切ります。また、比較グループに複数の実験を指定する groupname.erg ファイルを指定することもできます。
使用例 3 比較モードで実験を開くためのコマンド例実験 test.1.er を開き、それを test.4.er と比較します。
% analyzer -c test.1.er test.4.er
実験グループ demotest.erg を開き、それを test.4.er と比較します。
% analyzer -c demotest.erg test.4.er
これらのオプションは、パフォーマンスアナライザを実行する JVM の設定を指定します。
パフォーマンスアナライザを実行するための Java ソフトウェアへのパスを指定します。–j オプションが指定されていない場合、デフォルトのパスは、まず JVM へのパスの環境変数を最初に JDK_HOME、次に JAVA_PATH の順序で検査することによって取得されます。どちらの環境変数も設定されていない場合は、現在の PATH にある JVM が使用されます。デフォルトのパスをすべて無効にするには、–j オプションを使用します。
JVM オプションを指定します。複数のオプションを指定できます。次に例を示します。
64 ビットのパフォーマンスアナライザを実行するには、次のように入力します。
analyzer -J-d64
最大 2G バイトの JVM メモリーを使用してパフォーマンスアナライザを実行するには、次のように入力します。
analyzer -J-Xmx2G
最大 8G バイトの JVM メモリーを使用して 64 ビットのパフォーマンスアナライザを実行するには、次のように入力します。
analyzer -J-d64 -J-Xmx8G
これらの analyzer コマンドオプションは、設定が格納されるユーザーディレクトリの場所を制御したり、ユーザーインタフェースのフォントサイズを設定したり、パフォーマンスアナライザを起動する前にバージョンと実行時の情報を表示したりします。
パフォーマンスアナライザのユーザーインタフェースで使用されるフォントサイズを指定します。
パフォーマンスアナライザを起動し、14 ポイントのフォントでメニューを表示するには、次のように入力します。
analyzer -f 14
バージョン情報と Java 実行時引数を表示してから、パフォーマンスアナライザを起動します。
これらのオプションは、analyzer に関する情報を標準出力に出力します。次の個々のオプションは、スタンドアロンのオプションです。これは analyzer のほかのオプションや、target 引数または experiment-list 引数と組み合わせることはできません。
バージョン情報のみを表示し、パフォーマンスアナライザは起動しません。
使用方法に関する情報を出力して終了します。