er_print ユーティリティーは、複数の場所から .er.rc というリソースファイル内の設定を読み取って、デフォルト値を判断します。ファイルは次の順序で読み取られます。
システムリソースファイル /Studio-installation-dir/lib/analyzer/lib/er.rc
ユーザーの .er.rc リソースファイル (ユーザーのホームディレクトリに存在する場合)。
.er.rc リソースファイル (er_print コマンドの実行元の現在のディレクトリに存在する場合)。
各ファイルの設定は、その前に読み取られていたファイルの設定をオーバーライドします。ホームディレクトリの .er.rc ファイル内のデフォルト値はシステムのデフォルト値よりも優先され、現在のディレクトリの .er.rc ファイル内のデフォルト値は、ユーザーのホームおよびシステムのデフォルト値よりも優先されます。
ソースおよび逆アセンブリのコンパイラの解説に適用する .er.rc 内の設定は、er_src ユーティリティーによっても使用されます。
.er.rc ファイルで次のコマンドを使用して、er_print と er_src のデフォルト値を設定できます。これらのコマンドは、デフォルト値を設定するためにのみ使用でき、er_print ユーティリティーの入力には使用できません。
.er.rc デフォルト値ファイルは、すべての実験のデフォルト値を設定するためにホームディレクトリに置くか、デフォルト値をローカルに設定するためにそれ以外のディレクトリに置くことができます。er_print ユーティリティー、er_src ユーティリティー、またはパフォーマンスアナライザのいずれかを起動すると、現在のディレクトリとユーザーのホームディレクトリに .er.rc ファイルがあるかどうかが調べられます。これらのファイルが存在する場合は読み取られ、システムのデフォルト値ファイルも読み取られます。ホームディレクトリの .er.rc ファイル内のデフォルト値はシステムのデフォルト値よりも優先され、現在のディレクトリの .er.rc ファイル内のデフォルト値は、ユーザーのホームおよびシステムのデフォルト値よりも優先されます。
この章ですでに説明したように、これらのファイルには、scc、sthresh、dcc、dthresh、addpath、pathmap、name、mobj_define、indxobj_define、object_show、object_hide、object_api、compare、printmode、machinemodel、および viewmode のコマンドが含まれます。また、コマンド行やスクリプトでは使用できない、次のコマンドも含めることができます。
関数リストに表示または印刷するデフォルトのメトリックを指定します。メトリックリストの構文と使用方法については、メトリックリストで説明しています。リストでのメトリックキーワードの順序によって、メトリックが表示される順序が決まります。
呼び出し元 - 呼び出し先リストのデフォルトのメトリックは、このリスト内の各メトリック名の最初の名前の前に対応する属性メトリックを追加することによって得られます。
関数リストの内容をソートするときの基準として、デフォルトで使用するメトリックを指定します。ソート基準メトリックは、このリスト内で、読み込まれている実験内のメトリックと一致する最初のメトリックです。このとき、次の条件が適用されます。
metric-spec のエントリに表示文字列の感嘆符「!」が含まれている場合、表示されているかどうかに関係なく、一致する名前を持つメトリックの中で最初のメトリックが使用されます。
metric-spec のエントリにほかの表示文字列が含まれている場合、一致する名前を持つメトリックの中の最初の表示メトリックが使用されます。
メトリックリストの構文と使用方法については、メトリックリストで説明しています。
呼び出し元 - 呼び出し先リストのデフォルトソート基準メトリックは、関数リストのデフォルトソート基準メトリックに対応する属性メトリックです。
派生実験を読み取るためのモードを on (すべての派生実験を有効にする) か off (すべての派生実験を無効にする) に設定します。=regexp を使用した場合、実行可能ファイル名が正規表現と一致する実験のデータが有効になります。デフォルト設定は on で、すべての派生を追跡します。
派生を含む実験の読み取りでは、パフォーマンスデータをほとんどまたはまったく含まないサブ実験はすべて、パフォーマンスアナライザや er_print によって無視されます。