Oracle® Developer Studio 12.5: パフォーマンスアナライザ

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更新: 2016 年 6 月
 
 

呼び出し元 - 呼び出し先リストを管理するコマンド

ここでは、呼び出し元と呼び出し先の情報の表示を制御するコマンドを説明します。

callers-callees

それぞれの関数の呼び出し元 - 呼び出し先パネルを、関数ソートメトリック (sort) で指定された順序で出力します。

各呼び出し元 - 呼び出し先レポート内では、呼び出し元 - 呼び出し先のソートメトリック (csort) に従って呼び出し元と呼び出し先がソートされます。出力するパネル数は、limit コマンドを使用して制限できます (出力を制御するコマンドを参照)。選択されている関数 (中央の関数) は、次のようにアスタリスクで示されます。

Attr.       Name
User CPU  
 sec.      
4.440          commandline
0.            *gpf
4.080          gpf_b
0.360          gpf_a

この例では、関数 gpf が選択されています。この関数は commandline によって呼び出され、gpf_agpf_b を呼び出します。

呼び出し元-呼び出し先を使用すると、単一の関数だけでなく、スタックフラグメントのデータが低速になる可能性があります。フラグメントは cprependcappendcrmfirst、および crmlast コマンドで制御できます。

csingle function-name [N]

指定された関数の呼び出し元 - 呼び出し先パネルを出力します。複数の関数が同じ名前を持つ場合には、オプションのパラメータ N が必要です。指定の関数名を持つ N 番目の関数について、呼び出し元 - 呼び出し先パネルが出力されます。コマンド行でコマンドを入力する場合、N を必ず指定する必要があります。不要な場合は無視されます。N が必要であるときに N を使用しないでコマンドを対話的に入力すると、対応する N 値を持つ関数のリストが出力されます。

cprepend function-name [N | ADDR]

呼び出しスタックを構築する際、現在の呼び出しスタックフラグメントの先頭に名前付き関数を追加します。関数名があいまいな場合、オプションパラメータが必要になります。パラメータの指定方法についての詳細は、source|src { filename | function-name } [ N]を参照してください。

cappend function-name [N | ADDR]

呼び出しスタックを構築する際、現在の呼び出しスタックフラグメントの末尾に名前付き関数を追加します。関数名があいまいな場合、オプションパラメータが必要になります。パラメータの指定方法についての詳細は、source|src { filename | function-name } [ N]を参照してください。

crmfirst

呼び出しスタックを構築する際、呼び出しスタックセグメントから最初のフレームを削除します。

crmlast

呼び出しスタックを構築する際、呼び出しスタックセグメントから最後のフレームを削除します。