新機能

この項では、このマニュアルで説明するOracle TimesTen In-Memory Databaseリリース22.1の新機能を説明します。また、詳細情報へのリンクを示します。

リリース22.1.1.30.0の新機能

リリース22.1.1.27.0の新機能

  • TimesTen Kubernetesオペレータ(TimesTenオペレータ)は、レプリケートされないTimesTenClassicオブジェクトを完全にサポートします。この構成内のデータベースは独立して動作し、相互に無関係です:

  • TimesTenオペレータおよびTimesTenエージェントによって使用されるメモリーを監視するためのメトリックがあります。「TimesTen Kubernetesオペレータ・メトリック」を参照してください。

  • TimesTenオペレータは、Kubernetesカスタム・リソース定義(CRD)バージョニングを使用して、TimesTenClassic CRDに2つの異なるスキーマ・バージョンを提供します。TimesTenオペレータは、両方のスキーマ・バージョンでTimesTenClassicオブジェクトを作成、監視および管理します。「TimesTen CRDについて」を参照してください。

  • TimesTenオペレータは、レプリケートされた構成およびレプリケートされない構成のTimesTenコンテナに対して、デフォルトで準備プローブを提供し、有効にします。「TimesTenコンテナの準備プローブについて」を参照してください。

  • TimesTenオペレータは、単一および複数アーキテクチャのKubernetesクラスタで実行されます。TimesTenオペレータによって作成されたポッドは、TimesTenオペレータと同じノード・タイプのノードで実行されます。たとえば、TimesTenオペレータがarm64ノードで実行されている場合、このTimesTenオペレータによって作成されたポッドもarm64ノードで実行されます。マルチアーキテクチャKubernetesクラスタを使用している場合は、提供されたoperator.yaml YAMLマニフェスト・ファイルおよびttoperator Helmチャートをカスタマイズする必要があります。「マルチアーキテクチャKubernetesクラスタでのデプロイについて」を参照してください。

  • TimesTenには、TimesTen Kubernetesオペレータ環境で使用できるコンテナ・イメージを取得するための追加オプションが用意されています。Oracle Cloud Marketplaceコンテナ・リスト上のOracle TimesTen In-Memory Database for Kubernetes - BYOLを使用して、TimesTenコンテナ・イメージをOracle Cloud Infrastructure Registry (コンテナ・レジストリ)のリポジトリにエクスポートできます。「TimesTen Kubernetesオペレータを使用する準備」を参照してください。

  • 新機能をサポートするために、TimesTenClassicオブジェクト・タイプの.spec.ttspecセクションには次のデータ項目が含まれています:
    • createASReadinessProbe

    • readOnlyRootFilesystem

    • replicas

    • replicationTopology

    • rollingUpdatePartition

    • terminationGracePeriod

    TimesTenClassicSpecSpecを参照してください。

  • Helmおよび関連するttcrdttoperatorおよびttclassic Helmチャートは、新機能をサポートするように拡張されています。「TimesTen Kubernetesオペレータ環境でのHelmの使用」および「TimesTen KubernetesオペレータのHelmチャート」を参照してください。

リリース22.1.1.19.0の新機能

リリース22.1.1.9.0の新機能

リリース22.1.1.3.0の新機能

  • TimesTenオペレータは、TimesTen Scaleoutグリッドおよび関連するTimesTenデータベースをKubernetesクラスタにデプロイできます。「TimesTen Scaleoutデータベースのデプロイ」を参照してください。

    TimesTenオペレータは、TimesTenScaleoutオブジェクト・タイプをサポートしています。このオブジェクト・タイプは、TimesTen Scaleoutグリッドおよびデータベースをデプロイするために必要な構文を提供します。「TimesTenScaleoutオブジェクト・タイプについて」を参照してください。

  • 以前のリリースでは、TimesTenオペレータは2つのコンテナ・イメージを作成する必要がありました(オペレータ用に1つとTimesTen用に1つ)。このリリースでは、1つのコンテナ・イメージがオペレータとTimesTenの両方に使用されます。このコンテナ・イメージを作成するか、container-registry.oracle.comのOracle Container Registryからプルできます。「TimesTen Kubernetesオペレータを使用する準備」を参照してください。

  • TimesTenオペレータを使用する場合、コンテナ・イメージに作成されるLinuxユーザーの名前は、数値UIDが3429timestenです。コンテナ・イメージに作成されるLinuxグループの名前は、GIDが3429timestenです。timestenユーザーはTimesTenを実行するユーザーで、timestenグループはTimesTenユーザー・グループです。これらのデフォルトはオーバーライドできます。これにより、要件を満たすようにイメージの属性を調整できます。「DockerfileのARG」を参照してください。

  • TimesTenオペレータは、TimesTen Prometheusエクスポータをサポートしています。エクスポータを使用するようにTimesTenClassicオブジェクトおよびTimesTenScaleoutオブジェクトを構成できます。エクスポータは、Kubernetesクラスタで実行されているTimesTenデータベースからメトリックを収集し、これらのメトリックをPrometheusに公開できます。「TimesTenメトリックを公開するための独自のOracle Wallet、証明書およびシークレットの作成」を参照してください。

    TimesTenオペレータは、prometheusオブジェクト・タイプをTimesTenClassicおよびTimesTenScaleoutオブジェクト・タイプ定義の一部として提供します。prometheusオブジェクト・タイプを使用して、Prometheusの要件を満たすようにエクスポータを構成します。TimesTenClassicSpecSpecPrometheusおよびTimesTenScaleoutSpecSpecPrometheusを参照してください。

リリース22.1.1.1.0の新機能

準備状況プローブを定義して、TimesTen (tt)コンテナの準備ができたことをKubernetesに通知できます。「TimesTenコンテナの準備プローブについて」を参照してください。