作業予定登録の作成の抑制

システムには、条件に基づいて作業予定登録を作成しないことを指定する機能があります。作業予定を作成しないことをシステムが検出した場合、エラーはありません。コール元に戻り、作業予定が作成されなかったことが通知されるのみです。この機能は、アルゴリズムまたはバックグラウンド・プロセスによって作成される自動の作業予定登録にのみ適用されます。手動で作成する作業予定登録には適用されません。

作業予定のメッセージに基づいた抑制

レコードで検出された条件に固有のメッセージとともに生成される作業予定登録には、いくつかのタイプがあります。たとえば、システム・プロセスでレコードを更新しようとしたときにビジネス・エラーが見つかると、作業予定登録が生成され、その作業予定登録のメッセージとしてエラー・メッセージが使用されます。ユース・ケースによっては、報告されるエラーにユーザーが対処する必要がなく、作業予定登録を抑制すると組織にとって有益になることがあります。このことは、生成されたメッセージが情報または警告目的のもので処理が必要でない場合、および後続のステップでエラーが解決されるとわかっている場合にのみ該当することに注意してください。

メッセージに基づいて作業予定登録を抑制するための構成は、「作業予定タイプ・メッセージ上書き」ページにあります。

注意: メッセージ・カテゴリ/メッセージ番号。システム内のすべてのエラーには、一意のメッセージ・カテゴリ/番号の組合せが設定されています。メッセージ・カテゴリおよび番号の詳細は、「システム・メッセージの全体像」を参照してください。

指定の作業予定タイプが処理できるすべてのメッセージについてのドキュメントは提供していません。各作業予定タイプの再ルーティング・リストを作成する最適な方法は、システムをテストしている本番前の期間中に作成することです。この期間中に、ここに示された特別な動作に関連付けられるメッセージのリストをコンパイルします。

作業予定タイプが特定のメッセージ・カテゴリ/番号を参照するように構成されている場合は、すべての作業予定登録のメッセージが同じになります。組織でこの作業予定タイプに対して作業予定登録が作成されないことが求められる場合は、この抑制方法を使用するのではなく、このタイプの作業予定登録を生成するバックグラウンド・プロセスまたはアルゴリズムを特定し、そもそも作業予定が作成されることがないように構成を変更することが適切です。

条件に基づいた抑制

ユース・ケースによっては、なんらかの条件ロジックに基づいて作業予定登録を抑制することが必要になることがあります。たとえば、Oracle Utilities Customer Care and Billingの請求プロセスについて考えてみます。通常、複数日にわたる1つの期間で請求サイクルのすべてのアカウントの請求を試行できる請求サイクル・スケジュールがあります。期間の1日目に発生するが、2日目または3日目に解決される可能性のあるエラーがいくつかあります。実装では、これが請求サイクルの1日目または2日目であれば、この条件に対する作業予定登録を抑制するように選択できます。3日目にまだエラーが発生する場合は、作業予定登録を生成する必要があります。このタイプの条件は、アルゴリズムを使用して決定する必要があります。作業予定作成前プラグインでは、作業予定登録を抑制する指示を返すことがサポートされています。詳細は、「作業予定作成前プラグイン」を参照してください。