マニフェスト・ファイル

ファイルを作成するバッチ・プロセス(データ・エクスポート関連のバッチ・プロセスなど)では、各処理スレッドで1つ以上のファイルを作成することがあります。これらのファイルを消費する外部アプリケーションは、バッチ・プロセス全体が正常に完了したときにのみファイルを処理する必要があります。このようなファイルの消費を自動的に行うために、外部アプリケーションはマニフェスト・ファイルの作成時にトリガーされる関数を利用して、マニフェストによって参照されるすべてのファイルを処理できます。マニフェスト・ファイルには、ファイルのコンテンツが完了しており、改ざんされていないことをファイルの処理前に確認する際に役立つ、コンテンツ・ハッシュ値、ファイル・サイズ情報などの詳細が含まれます。

次の各項では、マニフェスト・ファイルに関する追加情報を示します。

マニフェストのオプションのバッチ・パラメータ

マニフェスト・ファイルの作成は、特定の基本製品抽出関連バッチ管理でのみサポートされています。これらのバッチ管理には、バッチ・プロセスが正常に完了したときにマニフェスト・ファイルを作成するかどうかを制御する「マニフェスト・オプション」バッチ・パラメータが含まれます。「バッチ管理問合せ」ポータルを使用して、このオプションをサポートするすべてのバッチ管理を検索できます。

マニフェスト・ファイル情報

マニフェスト・ファイルの内容はJSON形式で提供され、次の情報が含まれます。
  • マニフェスト詳細構造のバージョン。

  • ファイルを生成しているバッチ実行を識別する、バッチ管理コード、実行番号および再実行番号

  • バッチ実行によって作成されたファイルの合計数。

  • バッチ実行によって処理されたレコードの合計数。

  • ISO形式のマニフェスト作成タイムスタンプ。

  • 以前に完了したバッチ実行番号(ある場合)。

  • 以前に完了したバッチ実行によって生成されたマニフェスト・ファイル(ある場合)。これを使用して、ファイルが確実に適切な順序で処理されるようにしたり、ファイルの欠落の可能性の検出に役立てることができます。

  • バッチ実行によって作成されたファイルのリスト。各ファイルの詳細(ファイル名、ファイル・サイズ(バイト)、ファイルの内容のSHA-256ハッシュ値)が含まれます。

マニフェスト・ファイル名は次のように構成されます。
[batch control]_[batch run number]_[batch rerun number]_manifest.json

マニフェスト・ファイル構造の例は次のとおりです。

{
  "version": 1,
  "batchCode": "HD-PDE",
  "batchRunNumber": 106,
  "batchRerunNumber": 0,
  "totalFiles": 3,
  "recordsProcessed": 10,
  "timeStamp": "2020-05-02T16:55:43.000353Z",
  "previousBatchRunNumber":"105"
  "previousManifestFileName":"HD-PDE_105_0_manifest.json",
  "fileDetails": [
    {
      "fileName": "SOME_FILE_NAME_001.json.gz",
      "fileSize": 1543,
      "hashAlgorithm": "SHA-256",
      "hashValue": "ff7d4e466f93cadc4a18ab009080916baff631e03b728e2f2684c4a4f92ccbe1"
    },
    {
      "fileName": "SOME_FILE_NAME_002.json.gz",
      "fileSize": 1182,
      "hashAlgorithm": "SHA-256",
      "hashValue": "78869e7ce971f28a70f5b35693a05726ba66109fecf492edb60291a62ae1ba9f"
    },
    {
      "fileName": "SOME_FILE_NAME_003.json.gz",
      "fileSize": 1182,
      "hashAlgorithm": "SHA-256",
      "hashValue": "78869e7ce971f28a70f5b35693a05726ba66109fecf492edb60291a62ae1ba9f"
    }
  ]
}{

マニフェスト・ファイルの検証

Webサービス「マニフェスト・ファイルの検証」を外部システムで使用すると、特定のバッチ実行で受け取ったマニフェスト・ファイルが破損または改ざんされていないことを検証できます。このサービスは、要求されたバッチ実行でマニフェスト・ファイル名とその内容のハッシュ値を返すため、コール元はファイル詳細を戻り値と比較できます。