基準グループと適用基準

適用基準の具体的な例を示す前に、「基準グループ」と「適用基準」という2つの概念について説明する必要があります。スクリプトの基準グループによって、ユーザーがスクリプトを選択するのに適格かどうかが制御されます。全体的には、次のように機能します。

  • 基準グループには、1つ以上の適用基準があります。グループの基準によって、グループを真とみなすか偽とみなすかが制御されます。
  • グループを作成するとき、グループが真または偽の場合の動作を定義します。次の選択肢があります。
    • ユーザーはスクリプトの選択に適格
    • ユーザーはスクリプトの選択には不適格
    • 次のグループのチェックが必要

Oracle Utilities Customer Care and Billingの次の例を使用して、これらのポイントを説明します。スクリプトは、次の場合のみ適格になると仮定します。

  • 顧客が電気サービスを利用し、ユーザーがユーザー・グループA、BまたはCに属する場合
  • または、顧客がガス・サービスを利用し、ユーザーがユーザー・グループX、YまたはAに属する場合

例: スクリプトの適用基準の決定

2つの異なる条件があるため、このスクリプトには2つの適用グループが必要です。

  • IF (顧客が電気サービスを利用AND (ユーザーがユーザー・グループA、BまたはCに属する))
  • IF (顧客がガス・サービスを利用AND (ユーザーがユーザー・グループX、YまたはAに属する))

いずれかの条件が真の場合、スクリプトは適格になります。

この要件をサポートするために、次の基準グループを設定する必要があります。

グループ番号 グループの説明 グループが真の場合 グループが偽の場合
1 顧客が電気サービスを利用し、ユーザーがユーザー・グループA、BまたはCに属します。 適格 次グループのチェック
2 顧客がガス・サービスを利用し、ユーザーがユーザー・グループX、YまたはAに属します。 適格 不適格

前述の各グループに対して、次の基準が必要です。

グループ1: 顧客が電気サービスを利用し、ユーザーがユーザー・グループA、BまたはCに属する
シーケンス 論理基準 適用基準が真の場合 適用基準が偽の場合 データ不足の場合
10 顧客は電気サービスを使用 次の条件のチェック グループが偽 グループが偽
20 ユーザーがユーザー・グループA、BまたはCに属する グループが真 グループが偽 グループが偽

グループ2: 顧客がガス・サービスを利用し、ユーザーがユーザー・グループX、YまたはAに属する
シーケンス 論理基準 適用基準が真の場合 適用基準が偽の場合 データ不足の場合
10 顧客はガス・サービスを使用 次の条件のチェック グループが偽 グループが偽
20 ユーザーがユーザー・グループX、YまたはAに属する グループが真 グループが偽 グループが偽

次の項では、各グループに特定の論理基準を構成する方法を説明します。