監査プロセッサについて |
監査プロセッサ(チェック)では、入力データがビジネスの目的に適合しているかどうかを評価するために、ビジネス・ルールを使用して入力データをチェックします。
データのチェックに使用される監査プロセッサ、および監査プロセッサによって使用されるルールは通常、プロファイリングの結果から決定されます。
監査プロセッサでは、チェックに従って有効であったか無効であったかによって各入力レコードが分類されます。無効なレコードは、出力フィルタを使用して、後続処理で有効なレコードとは区別して処理できるため、たとえばチェックに合格しなかったレコードのクレンジングのみを試行します。「List Check」などの一部の監査プロセッサには3つの出力フィルタがあり、有効(レコードがチェックに合格した場合)、無効(レコードが失敗として確定的に識別された場合)、不明(レコードが明確に有効または明確に無効のいずれとしても識別されなかった場合)があります。
監査プロセッサでは、プロファイリング時に特定のデータ属性に適用するビジネス・ルールが暗黙的に使用されます。適用可能なビジネス・ルールの各タイプごとに監査プロセッサがあります。次の表を参照してください。
ルールのタイプ |
ビジネス・ルールの例 |
監査プロセッサ |
null値が含まれる属性を許容するかどうか |
「CU_NO」属性はnullでない必要があります。 |
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属性内のデータの許容長または予測長 |
「CU_ACCOUNT」属性は10文字から11文字の長さで、スペースを含まない必要があります。 |
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属性内のデータ型の一貫性 |
「NAME」属性に数値が含まれない必要があります。 |
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属性内の値の有効性 |
「TITLE」属性内の値は有効なタイトル・リストとマッチする必要があります。 |
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標準文字パターンへの準拠性 |
「TEL_NO」属性の値は標準パターンに準拠する必要があります。 |
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正規表現による、標準文字パターンへの準拠性 |
国民保険番号(英国)は、標準の正規表現にマッチする必要があります。 |
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属性内の特定の文字の有効性 |
「NAME」属性内の値に、#~@;:/?.>,<%$?'!^*などの文字が含まれない必要があります。 |
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属性内の値の重複 |
「CU_NO」値は重複しない必要があります。 |
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属性の必須フィールドに一般的なユーザー入力回避文字が含まれているかどうか |
「FORENAME」属性にaaaなどの値がない必要があります。 |
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ある属性の値を別の属性の値と照合したチェック |
「DATE_OF_BIRTH」属性は「DATE_OF_DEATH」属性より前である必要があります。 |
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参照表内の関連データのチェック |
顧客に対して、少なくとも1つのアクティブな連絡先レコードがある必要があります。 |
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論理式に合格したデータのチェック |
有効な「DATE_OF_BIRTH」属性と有効な郵便番号と有効なEメール・アドレスがある必要があります。 |
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データに特定の値または値範囲があることのチェック |
男性の顧客はすべて、「Gender」値が「M」である必要があります。 |
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データが、EDQとは別に定義されたビジネス・ルールのセットに準拠していることのチェック |
顧客の拠点がイギリスである場合、郵便番号が存在し、有効な形式である必要があります。 |
多くの場合、特定の属性に対してこのようなチェックを複数適用する必要があります。EDQでは、一連のプロセッサをグループ化して再使用でき、たとえば、同じ属性または属性のタイプのデータが、同じプロジェクトまたは他のプロジェクトのいずれかに出現した場合に、いつでもチェックするために再使用できます。これを実行するには、キャンバス上の複数の監査プロセッサをグループ化し、グループを右クリックし、オプションを選択してグループをパレットに追加します。プロセッサによって使用される参照データが使用可能な場合は、ビジネス・ルールを何度も再適用するために、グループ化したプロセッサを別のプロセスに追加し、チェックする入力属性(1つまたは複数)をマップできます。「プロセッサのグループ化」を参照してください。
前述の汎用目的の監査プロセッサ以外に、EDQには、「GBR Postcode Format check」や「Email Address Check」など、特定の属性に対する多数のチェックが付属しています。
注意: 提供されている汎用目的のプロセッサを使用して独自のチェックを作成できない場合は、javascriptを使用して独自のチェックを作成するか、またはEDQを拡張して新規プロセッサを追加することを選択できます。 |
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