本章は、Sun WorkShop Visual コマンドのクイックリファレンスガイドです。本章は以下の項目で構成されています。
本章は、上級ユーザー向けのクイック・リファレンスとして使用されることを目的としています。コマンドについての詳細な説明は、本書の該当する章、およびオンラインヘルプを参照してください。
メニュー項目の中には、選択すると即座に実行されるものもありますが、実行される前にダイアログが表示され、ユーザーが情報を入力しなければならないものもあります。ダイアログを表示するコマンド名の後には、3 個のドット (...) が付いています。
多くのコマンドは、単一のキー入力で実行することができる、キーボード・アクセラレータを持っています。本章の終わりに、これらのアクセラレータ一覧を表に示します。
Sun WorkShop Visual メインウィンドウの上部にある 2 個のテキストボックスを使用すると、現在選択されているウィジェットに対する変数名およびウィジェット名を指定することができます。
変数名は、生成されたコードでそのウィジェットを識別するために使用される名前です。したがって、変数名は固有のものでなければなりません。変数名を指定しない場合は Sun WorkShop Visual が
<
ウィジェットクラス
><n>
の形式で固有の名前を割り当てます。数値 n は、デザインファイルを開くときに、以前と異なる値になっている場合があります。そのため、コード内ではデフォルト名は決して参照しないでください。
明示的に命名されたウィジェットの範囲は大域的です。また、明示的に命名されなかったウィジェットは、コアリソースパネル上でステータスの変更が行われない限り、その範囲は局所的です。
ウィジェット名は、変数名と同じであっても、異なっていてもかまいません。ウィジェット名はデザイン内において固有である必要はありません。ウィジェット名を共有するウィジェットのグループは、X リソースファイルに生成されているリソース設定も共有します。詳細は、第 7 章「コードの生成」を参照してください。
Sun WorkShop Visual のファイルメニューのコマンドは、デザインファイルのみを制御します。デザインファイルは、Sun WorkShop Visual の基本ファイルであり、規約により接尾辞 .xd を持ちます。これらのファイルはデザイン階層 (複数のダイアログで構成されている場合もある)、リソースパネルで設定されているリソース値、コールバック、およびリンクを含んでいます。
既存のデザインファイルを開きます。ユーザーはファイル名の指定を要求されます。最後の変更を保存していない場合は、新しくファイルを読み出して置き換える前にその変更を保存するかどうかを尋ねるウィンドウが表示されます。
ファイルの内容を現在のデザインに取り入れます。すべてのデザインファイルはシェルウィジェットから開始するため、このコマンドによりデザインに 1 つまたは複数のウィンドウが追加されます。
ウィジェットの変数名は、デザイン全体に対して固有にする必要があります。「読む」を使用して 2 個のデザインを組み合わせる場合、デザインにすでに存在する名前と重複する変数名は自動的に取り除かれ、デフォルト形式 < ウィジェットクラス ><n> の局所的な名前に置き換えられます。
あるデザインの一部分のダイアログを、別のデザインと組み合わせる場合には、編集メニューの「ファイルにコピー」および「ファイルからペースト」コマンドを使用してください。
すでに指定されているファイル名を使用して、現在のデザインを保存します。現在のデザインが新しく作成され、まだ保存したことがない場合は、「別名保存」の場合と同様にファイル名を指定するように要求するウィンドウが表示されます。
現在のデザインを任意のファイル名で保存します。ファイル名を指定するための、Sun WorkShop Visual ファイルブラウザが表示されます。新しいデザインファイルを初めて保存する場合は、このコマンドを使用します。また、Java のビジュアルアプリケーションビルダーである Visaj に読み込むのに適したフォーマットでデザインを保存する場合にも、このコマンドを使用します。詳細については 「Sun WorkShop Visual のデザインを Visaj に移行」を参照してください。
現在のデザインまたはその一部層を、プリンタまたはファイルに出力します。ファイルへの印刷を行うには、「ファイル」トグルをクリックし、「ファイル」ラベルの付いているテキストボックスにファイル名を入力します。プリンタに送る場合は、「コマンド」トグルをクリックして、「コマンド」ラベルの付いているテキストボックスに lp などのコマンドを入力します。出力は PostScript であるため、PostScript プリンタまたはビューア (表示プログラム) が必要です。
印刷ダイアログのオプションメニューを使用すると、用紙のサイズ、配置方向、ページおよびスケールを指定することができます。「スケール」オプションメニューで、縮小サイズを使用すると、階層が実際の 3 分の 2 の大きさで印刷されます。「適合」オプションを選択しない場合は、階層はそのままのサイズで必要なだけのページを使用して印刷されます。「ページ」オプションメニューを使用すると、デザインに複数のウィンドウが含まれている場合にデザインのすべての階層を印刷するか、現在構成領域にある階層だけを印刷するかを選ぶことができます。
「名前の表示」トグルを選択すると、変数名を印刷することができます。「印刷見出し」トグルを選択すると、階層の周辺に枠が描かれ、タイトルが印刷されます。タイトルは、「タイトル」テキストフィールドで指定することができます。また、タイトルに使用できるテキストは 1 行だけです。ここには半角の ASCII 文字のみが指定可能です。
編集メニューには、デザイン階層を編集するためのコマンドがあります。すべての編集オプションは、現在選択されているウィジェット (階層内で選択されているすべての子を含む) 上で動作します。
クリップボードの内容を、現在選択されているウィジェットの子として階層にコピーします。
クリップボードが空の場合、あるいはクリップボード内のウィジェットを現在選択されているウィジェットの子にすることができない場合は、「ペースト」は使用できません。
現在選択されているウィジェットを削除します。ウィジェットが削除される前に確認ウィンドウが表示されます。「消去」されたウィジェットは、クリップボードにはコピーされないため、ペーストすることはできません。
クリップボードファイルの内容を、現在選択されているウィジェットの子として階層にコピーします。クリップボードファイルの名前を指定するよう要求するウィンドウが表示されます。クリップボードファイル階層のルートであるウィジェットが、現在選択されているウィジェットの子になれない場合にこの操作を行うと、「階層が無効です」というエラーメッセージが表示されます。
「ペースト」を使用する場合、ペーストされたウィジェットは常に選択されたウィジェットの最後の子になります。ウィジェットの子の順番を変更する場合は、後で説明するドラッグを使用します。
「表示」メニューには、Sun WorkShop Visual のメインウィンドウの外観に影響するコマンドがあります。このメニューにある各コマンドはトグルであり、オンあるいはオフにすることができます。「表示」メニュー内のオプションは、Sun WorkShop Visual 画面の外観にのみ影響するものであり、デザインには影響しません。
デザイン内の各シェルに割り当てられているウィジェットの変数名を、ウィンドウ保持領域の対応するアイコンの下に表示します。「ダイアログ変数名」は、複数のダイアログを持つデザインを操作する際に特に役に立ちます。シェルアイコンは、ダイアログ変数名を表示するスペースを空けるために縮小表示されます。
構成領域でのウィジェットのサイズを縮小します。このオプションは、構築中の階層が大きくなり、階層の全体あるいは広い範囲を表示する場合に使用します。ウィジェットは、縮小されて小さな正方形になります。その他の表示オプションと同様に、このオプションは実際のデザインには影響しません。
指定された基準に従って、構成領域内でウィジェットに注釈を付けます。ウィジェットに次の項目が含まれている場合には、ツリーに注釈を付けることができます。
また、ツリーに検索操作の結果を表示することもできます。注釈をオンにする場合は、注釈プルライトメニューから適切なトグルを選択します。図 26-6 に示されるように、プルライトメニューを切り離して、リファレンスとして使用することもできます。プルライトメニューを切り離すには、点線をクリックします。注釈の詳細は、 「ウィジェット注釈」を参照してください。
構成領域内のウィジェットを色で区別します。このオプションをオンにすると、階層内において、関数、データ構造体、C++ クラス、子のみのコード生成としてコアリソースパネルの 「コード生成」ページを使用して指定されているウィジェットを区別するために、別々の色が指定されます。詳細は、「構造の色」を参照してください。ウィジェットがすべてデフォルト構造の場合は、このオプションは効果を持ちません。
このオプションをオンにするには、プルライトメニューの「色を表示」トグルをオンにします。プルライトメニューは、図 26-7 のように切り離して、カラーリファレンスとして使用することができます。メニューを切り離すには、破線をクリックします。
「パレット」メニューには、ウィジェットパレットの外観を変更するオプションが含まれています。
ウィジェットパレットを別のダイアログウィンドウに表示して、デザイン領域のためのスペースを広くすることができます。分離されたウィジェットパレットからの選択および追加は通常の方法で実行することができます。
分離されたウィジェットパレットを、重なり合ったウィンドウの一番上に再表示します。このオプションは、分離したウィジェットパレットを閉じてしまった場合、あるいは別のアプリケーションのウィンドウ中にパレットが紛れ込んでしまった場合に便利です。「別々のパレット」が選択されていない場合には、このオプションは使用できません。
ウィジェットメニューには、個々のウィジェットに適用するコマンドが含まれています。これらのすべてのコマンドは、階層内で現在選択されているウィジェットに適用されます。
現在選択されているウィジェットのリソースパネルを表示します。また、ほとんどのクラスのウィジェットのリソースパネルは、デザイン階層にあるウィジェットのアイコンをダブルクリックしても表示することができます。
リソースパネルの詳細は、第 3 章「リソース」を参照してください。また、第 27 章「ウィジェット・リファレンス」でも、ウィジェットごとのリソース設定について説明しています。
コアリソースパネルを表示します。このパネルを使用すると、コア、プリミティブおよびマネージャ・スーパークラスから継承されるリソースを設定することができます。コアリソースは、前景と背景の色、およびウィジェットがイベントに対して応答可能であるかどうかが含まれています。
コアリソースパネルの「コード生成」ページでは、個々のウィジェットを、明示的に命名されているかに関係なく、局所的、大域的、または静的として指定することができます。C++ を使用している場合は、このページで公開、非公開、あるいは限定公開のアクセス指定子を選択されたウィジェットに指定することができます。
「緩い結合」 ダイアログを表示します。このダイアログを使用すると、ウィジェットがリソースを共有できるように、リソースファイルでのリソースの生成方法を制御することができます。詳細は、「緩い結合」を参照してください。
配置エディタを表示します。このオプションは、フォーム、ブリテンボード、ローカラム、描画領域ウィジェットの 4 個のクラスに対して使用することができます。詳細は、第 4 章「配置エディタ」を参照してください。
区画ウィンドウまたはフォームのようなコンストレイントウィジェットの、子であるウィジェットに対してコンストレイントパネルを表示します。フォームの場合、通常、このパネルはコンストレイントリソースを再設定するためではなく、表示するためにのみ使用します。これは、配置エディタでフォームアタッチメントを設定した方が信頼性が高くなるためです。コンストレイントパネルの詳細は、第 3 章「リソース」を参照してください。
図 26-8 に示すような「コールバック」ダイアログを表示します。このダイアログでは、選択したウィジェットに対するコールバックを設定することができます。このダイアログについては、「コールバックのデザイン」で詳細に説明しています。
「イベントハンドラ」 ダイアログを表示します。このダイアログで、ウィジェットに対して下位レベルの入力処理を追加できるため、ウィジェットのトランスレーションテーブルを使用する必要がなくなります。イベントハンドラは Sun WorkShop Visual によって一般的なウィジェット構成の一部としてコードファイルに生成され、スタブはスタブファイルに生成されます。詳細は、「イベントハンドラ」を参照してください。
現在選択されているウィジェットに対してトランスレーションを指定することができます。トランスレーションは、ウィジェット上の指定されたアクションに割り当てられたキー操作です。トランスレーションは、「上書き」または「追加」のどちらかです。「上書き」は、指定されたキー操作にすでに設定されているトランスレーションを上書きします。「追加」は、すでに設定されているトランスレーションのリストに追加を行います。
ダイアログの「置換」トグルを使用すると「上書き」が「置換」に切り替わり、ボックスに入力するトランスレーションによって、そのウィジェットにすでに設定されているいかなるトランスレーションをも置き換えられます。「置換」が設定してある場合は、「追加」テキストボックスは使用できません。
詳細は、「トランスレーションとアクション」を参照してください。
「グループ・エディタ」ダイアログを表示します。このダイアログで、選択したウィジェットを既存のグループに追加できます。グループはスマートコードの主要部で、WWW に接続することのできるアプリケーションを作成する際の基盤となります。
「グループ・エディタ」ダイアログでは、第 15 章「グループ」で説明しているように、グループを編集することもできます。「取得と設定の学習」で、グループと基本的なスマートコードを理解するうえで役立つ簡単な演習を示しています。
選択したウィジェットを最初のメンバーとするグループを作成します。このオプションは 「グループ・エディタ」 ダイアログを表示します。このダイアログで、上記で説明したように、追加したばかりのグループも含めて任意の既存のグループを編集できます。
現在選択されているウィジェットに対して生成されたコードに数行のコードの追加を行うダイアログを表示します。最も一般的に使用されるプレリュードの種類は、「作成の前」、および「マネージの前」プレリュードです。「作成の前」プレリュードは、ウィジェットが作成される直前に挿入されます。「作成の前」プレリュードは、ウィジェット作成時にのみ設定可能なウィジェットリソースの設定により使用されます。
「マネージの前」プレリュードは、ウィジェットのコールバックが追加される直前に挿入されます。通常は、コールバックに対するクライアントデータ設定のために使用されます。
「コードプレリュード」を選択すると、コードを直接 (生成されたコード内で) 編集するか、ダイアログにコードを入力するかを選択して、Sun WorkShop Visual によって生成コードに追加させることができます。「コードを直接編集」を選択すると、選択したプレリュードの種類に適した行で生成コードが表示されます。プレリュード編集の詳細は、「コードプレリュード」を参照してください。編集機能の使い方の詳細は、「コールバックおよびプレリュード編集の設定」を参照してください。
非公開、限定公開、公開メソッドのコードプレリュードは、C++ クラスのウィジェットに対して使用することができます。詳細は、 「クラスメンバーの追加」を参照してください。
現在選択されているウィジェットおよびそのすべての子を破壊して、再度作成します。このオプションは、リソースパネルまたは配置エディタで、特定のリソースを設定した後に役立ちます。ウィジェットを作成してからリソース値を変更すると、その値で最初からウィジェットを作成した場合とは異なる結果になる場合があります。ダイナミックディスプレイがリソース設定の変更を意図した通りに反映しない場合は、ウィジェットをリセットすると問題が解決する場合が多くあります。
ウィジェットからのリンクを設定したり、取り除いたりすることができます。リンクは事前定義された活性化コールバックであり、ボタン型のウィジェットにのみ設定することができます。リンクは任意のウィジェットを表示/非表示、マネージ/アンマネージ、有効化/無効化することができます。1 つのボタンに複数のリンクを設定することができます。
このメニュー内のコマンドを使用すると、生成されたコードの基本モジュールが特定の場所に挿入されるコード行を指定することができます。個々のウィジェットに適用されるコードプレリュードとは異なり、モジュール・プレリュードと見出しはデザイン全体に適用されます。
「緩い結合」ダイアログを表示します。このダイアログを使用すると、一般的なアプリケーション全体に対してリソースの緩い結合を設定することができます。「緩い結合」ダイアログの詳細は、「緩い結合」を参照してください。
生成コードファイルの先頭部、またはその付近に挿入されるコード行を入力することができるダイアログボックスを表示します。
モジュール見出しは、基本コードモジュールおよびスタブファイルが生成される場合には、その先頭部に挿入されます。モジュール見出しは、通常、SCCS ID、バージョンまたはその他の識別情報を含めるために利用されます。
モジュール・プレリュードは、生成された Sun WorkShop Visual の #include 指令 (存在する場合) の後に挿入され、通常は #include または #define 指令、あるいはコードプレリュードで必要とする外部宣言に対して使用されます。
リソースプレリュードは、X リソースファイル内の Sun WorkShop Visual 生成コメントの後に挿入されます。大域的アプリケーションリソースの設定、あるいは別のリソースファイルを #include するために使用することができます。
ヘルプシステムに対するデフォルトを指定することができるダイアログを表示します。
デフォルトパス・フィールドは、ヘルプ文書名に使用されるパスを示します。これは、Sun WorkShop Visual で生成したコードの出力のデフォルト位置としても使用されます。
デフォルト文書フィールドは、ヘルプに対するマーカーが設定されていて、ウィジェットまたはウィジェット祖先に対しての文書が指定されていない場合に使用されます。
パスリソースおよびパス環境変数フィールドを使用すると、動的ヘルプ文書の環境設定を提供することができます。これを使用すると、指定された値を使用してデフォルトパスの設定を上書きすることができるように、コードが生成されます。実行時の環境変数は静的なリソース設定よりも優先されます。
デフォルト・トランスレーション・フィールドは、ヘルプマーカーを持つすべてのウィジェットにトランスレーションを追加します。このトランスレーションに対して関連付けられているアクションは常に「ヘルプ」です。たとえば、トランスレーション「Ctrl<key>A」は、指定されない限り、ヘルプマーカーを持つウィジェットに対して <Ctrl-A> キーによってヘルプメッセージウィンドウが表示されることを意味します。
「常に固有のウィンドウを持つ」トグルが設定されている場合、ヘルプシステムにアクセスするごとに新しいヘルプ文書ウィンドウを生成するようなコードが生成されます。
X ツールキットに他に処理するイベントがない場合に呼び出す手続きの名前を追加できるダイアログを表示します。そのため、X 作業手続きはバックグラウンドのバッチ処理を設定する場合に便利です。ウィジェットコールバックの場合と同様に、これらの手続きに対してスタブが生成されます。詳細は、「Xt 作業手続き」を参照してください。
指定したファイルやパイプが読み取りや書き込み準備できたときに呼び出す手続きの名前を追加できるダイアログを表示します。このダイアログでは、イベントの代替ソースを使用できます。詳細は、「入力手続き」を参照してください。
アプリケーションの起動時に呼び出される言語手続きの名前を指定できるダイアログを表示します。このダイアログで、ロケールの設定に必要な追加のコードを指定できます。詳細は、「言語手続き」を参照してください。
指定した時間が経過した直後に呼び出される手続きの名前を追加できるダイアログを表示します。メインコードファイルに、これらの手続きに対するスタブが生成されます。詳細は、「タイムアウト手続き」を参照してください。
特定のトランスレーションに関連付けられているアクションを指定できるダイアログを表示します。ウィジェットのトランスレーションを設定する方法は 「トランスレーションとアクション」を、アクション手続きを追加する方法は 「追加のアクション」を参照してください。
「グループ・エディタ」 ダイアログを表示します。このダイアログで、デザインのグループを編集できます。グループはスマートコードの主要部で、WWW に接続することのできるアプリケーションを作成する際の基盤となります。グループとグループエディタついての詳細は、第 15 章「グループ」を参照してください。「取得と設定の学習」で、グループと基本的なスマートコードを理解するうえで役立つ簡単な演習を示しています。
このトグルボタンを選択すると、デザイン全体が検査され、そのデザインを Java コードとして生成できるかどうかが調べられます。この準拠検査に失敗した場合は、準拠不良を通知するダイアログが表示されます。準拠不良の一部は、希望すれば Sun WorkShop Visual で自動的に解決することができます。このダイアログについては、「Java 準拠不良ダイアログ」のセクションを参照してください。
このトグル (Sun WorkShop Visual が Microsoft Windows モードの場合にのみ表示される) は、デザインが Microsoft Windows 準拠であるか、つまり Microsoft Windows 対応のコード生成が可能であるかを示すために使用されます。トグルがオンに設定されている場合は、デザインが準拠していることを示します。デザインが Microsoft Windows に準拠していない場合は、このトグルがオフになり、Microsoft Windows 準拠不良ダイアログが表示されます。詳細については、「準拠不良」を参照してください。
デザインが完成すると、「生成」メニューを使用してそのデザインに対してのコードを 3 種類の言語 (C、C++、UIL) で生成することができます。言語ごとにプルライトメニューがあり、生成したいファイルを選択することができます。このメニューを使用して、デザインで明示的に設定されたリソース値を含む X リソースファイル、Microsoft Windows のリソースファイル (Microsoft Windows モードで起動している場合)、および メークファイルを生成することもできます。また、「生成」オプションを選択して「コード生成」ダイアログを表示し、生成するファイルを指定することもできます。コードの生成、リンク、実行の手順については、第 7 章「コードの生成」を参照してください。
メニューで選択した種類のファイル (C、C スタブ、C++ スタブなど) が以前に生成されていない場合にのみ、「コード生成」ダイアログが表示されます。すでに生成されている場合は、「コード生成」ダイアログは表示されずにコード生成が行われます。
「生成」メニュー内のすべてのコマンドは、「コード生成」ダイアログを使用します。「生成」メニューで、ある言語を選択すると、「コード生成」ダイアログ内の各項目が自動的にその言語用に設定されます。
「コード生成」ダイアログに入力するファイル名は、フルパス名で指定しても、ダイアログ内で指定したベースディレクトリからの相対パス名で指定してもかまいません。
「コード生成」ダイアログには、個々のファイルに関連した二次ダイアログが数多くあります。そのうちのひとつの「コードオプション」ダイアログを使用して、コード生成に関連のあるコードオプションを設定することができます。「コードオプション」ダイアログには、(コードファイルに対して) コードの各部分の生成をコントロールするオプションメニュー、 (コードおよび X リソースファイルに対して)リソース型 をコントロールするオプションメニュー、そして、リソース型と組み合せて動作するマスク方針のスイッチがあります。これらのスイッチ (図 26-10) については、第 7 章「コードの生成」を参照してください。
デザインから X リソースファイルを生成します。規約により、生成された X リソースファイルは接尾辞 .res を持ちます。生成されたファイルを有効にするには、X で要求しているファイル名にファイルをコピーする必要があります。
X リソースファイルに対するアプリケーションクラス名は、基本モジュールを生成する場合に使用したアプリケーションクラス名と同じにする必要があります。同じクラス名を使用しないと、X はリソースと生成されたアプリケーションの関連付けを行うことができません。
Microsoft Windows リソースファイルおよび関連するビットマップ ( .bmp ) とアイコンファイル ( .ico ) を生成します。Microsoft Windows リソースファイルは、接尾辞 .rc を持ちます。このオプションは、 Sun WorkShop Visual が Microsoft Windows モードの場合にのみ表示されます。
アプリケーションを構築するためのメークファイルを生成します。「コード生成」ダイアログでコードファイルを指定すると、デザインファイルの中にそのファイルの名前が設定されます。コードファイルの生成を行わないと、メークファイル生成機能はファイルの名前を認識することができず、ファイルをメークファイルに追加することができません。
Java コードを生成します。初めてこのオプションを選択した場合は、必要に応じてオプションを設定できるように、言語が「Java」に設定された状態で「生成」ダイアログが表示されます。Java コードを生成したことがある場合にこのオプションを選択すると、「生成」ダイアログの表示は省略され、以前に選択していたファイルが生成されます。代わりに、生成されたファイルを示すメッセージが表示されます。Java コードの生成の詳細については、「生成ダイアログ」セクションを参照してください。
コードの生成手順は、どの言語を選択しても基本的には同じです。C、C++、UIL のプルライトメニューは、メニュー上部にある破線をクリックして、別のウィンドウに切り離すことができます。また、メニューを切り離すことなく、プルライトメニューから通常の方法でコマンドを呼び出すこともできます。これらのメニューを表示、あるいは切り離した後、以下に示すコマンドの 1 つを選択することができます。
デザインで指定されているコールバック関数に対しての関数宣言と、空の括弧を含むスタブファイルを生成します。スタブファイルを使用すると、コールバックは適切な構文を使用して確実に宣言されます。括弧の間にコードを書き込んで機能を追加することができます。
デザイン内のすべての大域的オブジェクトおよび関数を宣言するヘッダーファイルを構成します。大域的ウィジェットおよび定義オブジェクトに簡単にアクセスするには、このファイルを基本コードモジュールまたはスタブにインクルードします。
このメニューには、使用できる一連のツールが含まれています。ツールは、Sun WorkShop Visual からは独立していながら Sun WorkShop Visual と共同して動作するツールと、Sun WorkShop Visual に統合されているツールの 2 つの種類に分けられます。それらのツールを以降で説明します。
「AppGuru デザイナー」 ダイアログを表示します。このダイアログで、既存の AppGuru テンプレートを選択して編集し、新しいテンプレートを作成できます。このダイアログからテンプレートを選択すると、選択したテンプレートがデザインに追加され、再使用できる標準のインタフェースが生成されます。詳細は、「AppGuru」を参照してください。
ピックスマップを作成するための内部エディタです。詳細は、「ピックスマップの編集」を参照してください。
フォントを選択し、フォントオブジェクトを作成するための内部ツールです。詳細は、「フォントの設定」を参照してください。
色を選択し、カラーオブジェクトを作成するための内部ツールです。詳細は、「色の設定」を参照してください。
選択した Motif/Xt アプリケーションのデザインを捕獲する独立したツールです。デザインの捕獲の詳細は、「Sun WorkShop Visual 捕獲機能」を参照してください。
選択した Motif/Xt アプリケーションの使用内容を記録し、記録したスクリプトを再生することができる独立したツールです。記録と再生の詳細は、第 14 章「Sun WorkShop Visual 再現機能」を参照してください。
ヘルプメニューからは、一般的なヘルプメッセージが参照できます。
特定のヘルプを使用するには、そのダイアログボックス内の「ヘルプ」ボタンをクリックしてください。Sun WorkShop Visual のヘルプは、ハイパーテキスト・ネットワークとして組織されています。各ヘルプ画面は、図 26-12 に示すように、関連項目のリストを表示します。関連項目のヘルプを表示するには、その項目をダブルクリックしてください。
「ホーム」ボタンをクリックすると、ヘルプ画面の先頭部に移動します。すべてのヘルプ項目のリストを表示するには、「ヘルプ項目の索引」をダブルクリックしてください。
以下の表に、Sun WorkShop Visual コマンドに対してのキーボード・アクセラレータを示します。
<keypad>Cut1 |
||