この章では、Solaris システムと Microsoft Windows システム上に Sun Management Center ソフトウェアをインストールおよび設定する方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
es-guiinst を使用して Sun Management Center 3.5 をインストールする前に、インストール前のチェックリストに示されている作業をすべて完了したことを確認します。
次の表に、Sun Management Center 3.5 ソフトウェアのインストールにあたってあらかじめ確認しておくべき情報を示します。
表 6–1 Sun Management Center のインストール前に必要となる情報
項目 |
説明 |
---|---|
管理者のユーザ名 |
Sun Management Center サーバマシン上で Sun Management Center 管理者を割り当てるには、有効な Solaris ユーザ名が必要です。 |
ネットワークアドレッシングモード |
Sun Management Center は、サーバとエージェント間の通信に 2 種類のアドレス指定、IP アドレス指定と Network Address Translation (NAT) を使用します。次の情報を確認する必要があります。
詳細については、付録 D 「ネットワークアドレス変換 (NAT)」を参照してください。 |
Sun Management Center のセキュリティキー |
初めてのインストール - Sun Management Center は、プロセス間の通信に暗号化されたセキュリティキーを必要とします。このセキュリティキーは、ユーザが指定した一意のパスワードにもとづいて生成されます。 このパスワードは厳重に保存してください。Sun Management Center のインストールを変更する場合、このパスワードが必要となります。 アップグレードインストール – 旧バージョンの Sun Management Center からアップグレードを行う場合、そのバージョンで使用したパスワードを指定する必要があります。 |
SNMPv1 コミュニティ文字列 |
Sun Management Center 3.5 は、セキュリティのために SNMPv1 コミュニティ文字列を必要とします。デフォルトは public です。public よりも安全性の高い独自の文字列を指定することもできます。 SNMPv1 文字列は厳重に保存してください。Sun Management Center インストールを変更する場合、SNMPv1 セキュリティ文字列が必要となります。 |
Web サーバのセキュリティキー |
Sun Management Center Web サーバは、暗号化されたセキュリティキーを必要とします。このセキュリティキーは、組織名と場所にもとづいて生成されます。 組織名と場所は厳重に保存してください。Sun Management Center Web サーバを変更する場合に、この情報が必要となります。 |
ベースコンポーネント |
初めてのインストール – 各コンポーネント (サーバ、エージェント、およびコンソール) のインストール先となるマシンを決定します。第 2 章「Sun Management Center 3.5 の要件」を参照してください。 アップグレードインストール – 現在のマシンに、各マシンにインストールされているコンポーネントを新バージョンにアップグレードするために必要なディスク容量の確保ができるかどうかを確認します。 |
アドオン製品 |
アドオン製品に付属している補足資料に目を通し、どのアドオンをインストールするか決定します。 アドオン製品は、Sun Management Center サーバと同じマシンにインストールされます。サーバとして選択したマシンに十分なリソースがあることを確認します。Sun Management Center ベースアドオンの要件を参照してください。 |
必要な容量 |
/opt ディレクトリに十分な容量がない場合、次のいずれかの方法で調整する必要があります。
/opt と /var/opt に必要な容量については、Sun Management Center ベースレイヤの要件、Sun Management Center ベースアドオンの要件、およびアドオン製品に付属している補足資料を参照してください。 |
設定するアクセス権 |
スーパーユーザとして各マシンで、/var/opt と /opt/SUNWsymon ディレクトリへの書き込み権が必要です。また、chmod などのコマンドを実行する権限も必要です。 |
言語 |
オンラインヘルプで使用したい追加の言語を決定します。 |
ポート |
次に示すポートの割り当てを決定します。
詳細については、デフォルトのポートを参照してください。 |
この節では、es-guiinst コマンドを使用して Solaris プラットフォームに Sun Management Center 3.5 をインストールする方法について説明します。インストールでは、コンソールレイヤ、サーバレイヤ、およびエージェントレイヤを個別にインストールすることも、まとめてインストールすることもできます。また、インストールする機能固有のアドオン製品を選択することもできます。インストールプロセスが完了すると、設定ウィザード es-guisetup が実行され、ベースコンポーネントとアドオンコンポーネントを設定できます。
このインストール作業は、ネットワーク上の CD イメージディレクトリから Sun Management Center をインストールすることを想定しています。詳細については、CD イメージの作成を参照してください。インストール時に行う選択によっては、一部の手順を省略できます。
Sun Management Center 3.5 開発環境をインストールする予定がある場合、開発環境は別の専用マシンにインストールする必要があります。開発環境マシンには、Sun Management Center のサーバレイヤ、エージェントレイヤ、およびコンソールレイヤが自動的にインストールされます。
Sun Management Center 開発用マシンは、Sun Management Center サーバレイヤの最小限のハードウェア要件とソフトウェア要件に適合する必要があります。開発環境マシンは、エージェントレイヤ、コンソールレイヤ、およびインストールする任意のアドオンの要件に適合する必要があります。詳細については、第 2 章「Sun Management Center 3.5 の要件」を参照してください。
端末ウィンドウを開き、ウィンドウ内にコマンド xhost + を入力します。
また、環境変数 DISPLAY にマシンのディスプレイが設定されていることを確認します。
Sun Management Center 3.5 のベースコンポーネントとアドオンをインストールしたいマシンに、スーパーユーザとしてログインします。
/etc/nsswitch.conf の group エントリに、最初のトークンとして files が記述されているかを確認します。
group: files nis |
インストールを継続する前に、/disk1/sbin/INSTALL.README と disk1/sbin/INSTALL_README.HWDS を見直します。
README ファイルにアクセスするには、インストール CD イメージディレクトリ disk1/sbin に移動します。例えば、
# cd /net/machine-name/cd-imagedir/disk1/sbin |
machine-name にはインストールイメージを作成したマシンを指定し、cd-imagedir にはインストール CD イメージが入ったルートディレクトリを指定します。
CD イメージディレクトリ disk1/sbin に移動します。
es-guiinst スクリプトを実行します。
# ./es-guiinst |
「ようこそ」画面が表示されます。表示された情報が存在することを確認して、「次へ」をクリックします。
「次へ」をクリックして、旧バージョンの Sun Management Center をアンインストールします。
Sun Management Center の旧バージョンの es-uninst スクリプトが、端末ウィンドウで動作します。
旧バージョンの Sun Management Center インストールに Sun Management Center コンソールしか含まれない場合、旧バージョンの Sun Management Center をアンインストールするかどうかを確認するメッセージが表示されます。旧バージョンの Sun Management Center をアンインストールする場合、y を入力します。
旧バージョンが正常にアンインストールされたところで、 y を入力して継続します。端末ウィンドウが閉じ、「インストール先ディレクトリの指定」画面が表示されます。手順 8 に進みます。
旧バージョンの Sun Management Center インストールに Sun Management Center サーバまたは Sun Management Center エージェントだけが含まれているか、あるいはサーバとエージェントの両方が含まれている場合、旧バージョンの Sun Management Center のデータを移行するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
旧バージョンの Sun Management Center の構成データ、アラーム、およびデータベースを保存および移行して、新バージョンの Sun Management Center 3.5 インストールで使用できるようにするには、y を入力します。
旧バージョンの Sun Management Center のデータが保存されて、旧バージョンの Sun Management Center をアンインストールするかどうかを確認するメッセージが表示されます。
y を入力します。旧バージョンの Sun Management Center がアンインストールされます。
旧バージョンが正常にアンインストールされたところで、y を入力して継続します。端末ウィンドウが閉じ、「インストール先ディレクトリの指定」画面が表示されます。手順 8 に進みます。
旧バージョンの Sun Management Center のデータをすべて破棄するには、n を入力します。
/var/opt/SUNWsymon 内のデータがすべて削除されることと、独自のスクリプトがあれば別の場所に移動させる必要があることを知らせるメッセージが表示されます。作業を継続する前に、必要に応じて、独自のスクリプトを保存します。
既存のデータを削除するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
旧バージョンの Sun Management Center インストールをアンインストールする場合、y を入力します。旧バージョンの Sun Management Center がアンインストールされます。
旧バージョンが正常にアンインストールされたところで、 y を入力して継続します。端末ウィンドウが閉じ、「インストール先ディレクトリの指定」画面が表示されます。手順 8 に進みます。
「次へ」をクリックしてデフォルトの /opt インストールディレクトリを受け入れるか、希望のディレクトリ名を入力して、「次へ」をクリックします。
Sun Management Center 3.5 は、必要となる最小のディスク容量が確保できるかぎり、システム上の任意の場所にインストールできます。デフォルトの場所は /opt です。
「環境の選択」画面が表示されます。
Sun Management Center 本稼動環境または開発環境のどちらか一方を選択します。
開発環境をインストールする場合、Sun Management Center 3.5 開発環境と Sun Management Center 3.5 本稼動環境を個別の専用サーバで稼動させる必要があります。
インストールしたい Sun Management Center コンポーネントを選択し、「次へ」をクリックします。
サーバを選択すると、エージェントも同時にインストールされるように自動的に選択されます。
サーバレイヤのバイナリ−コードライセンス契約書を確認します。
サーバレイヤのバイナリ−コードライセンス契約書をよく読んでください。インストールを継続するには、ライセンス条項に同意する必要があります。
「同意する」をクリックしてライセンスに同意するか、あるいは「同意しない」をクリックしてインストールを中断します。
ライセンスに同意すると、インストールプロセスは JDK バージョンが有効であるかどうかをチェックします。
有効な JDK バージョンがインストールされていない場合、そのことを知らせるメッセージが表示され、インストールプロセスが中断し、システムプロンプトに戻ります。
有効な JDK バージョンがインストールされている場合、「言語サポートの選択」画面が表示されます。
言語サポートを選択します。
ヘルプファイルとサポートファイルはほかの言語でもインストールできます。使用したい追加の言語を選択して「次へ」をクリックします。「使用可能な製品の検査」画面が表示されます。利用できるアドオン製品のチェックが完了すると、「アドオン製品の選択」画面が表示されます。
Sun Management Center のオンラインヘルプは『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド」』にもとづいており、特定のトピックについてすばやく調べたい場合に便利です。Sun Management Center のオンラインヘルプは、ディレクトリ /opt/SUNWsymon/lib/locale/dir/help 内に Sun Management Center サーバと共に自動的にインストールされます (dir は特定の言語バージョン)。
Sun Management Center アドオン製品とハードウェアパッケージを選択します。
「アドオン製品の選択」画面に、インストール可能なアドオン製品の一覧が表示されます。インストールしたいアドオンを選択し、「次へ」をクリックします。
アドオンとパッケージの中にはプラットフォーム固有のものがあります。各アドオンとパッケージの詳細については、『Sun Management Center 3.5 ソフトウェアご使用にあたって』、Sun Management Center リリースキットに付属のプラットフォーム補足資料、および Sun Management Center のWeb サイト http://www.sun.com/sunmanagementcenter/ を参照してください。
アドオンコンポーネントをまったく選択しなかった場合、あるいは、選択したアドオンコンポーネントで利用できる追加コンポーネントが存在しない場合、インストールプロセスはディスク容量をチェックします。手順 16 に進みます。
選択したアドオン製品のどれかにオプションコンポーネントが存在する場合、「オプションのアドオン製品コンポーネント」画面が表示されます。手順 14 に進みます。
次のベースアドオンコンポーネントを 1 つまたは複数選択し、かつ、追加のアドオンコンポーネントをまったく選択しなかった場合、アドオン製品の バイナリコードライセンスが表示されます。手順 15 に進みます。
Advanced System Monitoring
Performance Reporting Manager
Service Availability Manager
System Reliability Manager
必要に応じて、オプションのアドオンコンポーネントを選択します。
インストールしたいオプションコンポーネントを選択して、「次へ」をクリックします。
オプションのアドオンコンポーネントをまったく選択しない場合、インストールプロセスはディスク容量をチェックします。手順 16 に進みます。
次のアドオン製品のどれかを選択した場合、アドオン製品の バイナリコードライセンスが表示されます。
Advanced System Monitoring
Performance Reporting Manager
Service Availability Manager
System Reliability Manager
アドオン製品のバイナリコードライセンスを確認します。
アドオン製品のバイナリコードライセンスをよく読んでください。インストールを継続するには、ライセンス条項に同意する必要があります。「同意する」をクリックしてインストールを継続するか、あるいは「同意しない」をクリックしてインストールを中断します。
「同意する」をクリックした場合、インストールプロセスはディスク容量をチェックします。
ディスク容量をチェックします。
選択した製品のインストールに必要なディスク容量があるか、インストールプロセスによりチェックされます。
十分なディスク容量がある場合、選択した製品が表示され、選択内容を確認することを求めるメッセージが表示されます。手順 18 に進みます。
ディスク容量が十分でない場合、代わりとなるファイルシステムを指定するようメッセージが表示されます。空き容量と、必要となる容量が表示されます。
十分なディスク容量のある別のファイルシステムの名前を指定します。
十分な空き容量のあるファイルシステムとディレクトリの名前を入力します。
マシン上の各ファイルシステムの使用済み容量と空き容量を表示するには、Sun Management Center をインストールするマシンの端末ウィンドウで、df -ak を入力します。
ディスク容量がもう一度チェックされます。十分なディスク容量がある場合、選択した製品の一覧が表示されます。インストールについての選択内容を確認することを求めるメッセージが表示されます。
インストールについての選択内容を確認します。
Sun Management Center のベースコンポーネントとアドオンコンポーネントの一覧が表示されます。
一覧の内容が正しくない場合、「戻る」をクリックして「アドオン製品の選択」画面に戻り、インストールしたい製品を選択します。新しい選択内容を確認します。
一覧の内容が正しい場合、「次へ」をクリックして Sun Management Center のインストールを開始します。
「インストールしています...」画面が表示されます。
インストールプロセスは、選択された製品に応じて数分から 30 分、またはそれ以上かかる可能性があります。
インストールプロセスが完了すると、設定ウィザードを実行するかどうかを確認するメッセージが表示されます。設定ウィザードの実行については、次の手順を参照してください。
インストールが失敗した場合、概要を示す画面が表示されます。
/var/opt/SUNWsymon/install にあるインストールログを調べて、インストールに失敗した原因を見つけ、問題を解決します。
設定ウィザードを実行するかどうかを選択します。
Sun Management Center コンポーネントと選択したアドオン製品を設定するには、「次へ」をクリックします。es-guisetup ウィザードが起動し、「概要」画面が表示されます。手順Solaris プラットフォーム上の Sun Management Center 3.5 を設定する方法の手順 5 に進みます。
システムプロンプトに戻って、あとで設定を実行するには、「閉じる」をクリックします。設定を実行するまで (Solaris プラットフォーム上のベース製品とアドオンの設定を参照)、Sun Management Center は使用できません。
es-guiinst を使用してアドオン製品だけをインストールした場合、「閉じる」をクリックして、インストールプロセスと設定プロセスを終了します。アドオン製品は、es-setup を使用してアドオン製品を設定するに示されている方法で設定する必要があります。この作業を怠るとセキュリティキーが上書きされ、すべてのマシンのすべてのエージェントを正しく稼動させるためにそれらのエージェントを設定し直さなければならなくなります。
Sun Management Center インストールを設定、構成、および再構成するには、グラフィカル設定ウィザード es-guisetup を使用できます。es-setup コマンド行設定スクリプトを使用する方法については、es-setup スクリプトを使用して Sun Management Center を設定するを参照してください。
この手順では、Sun Management Center がデフォルトのディレクトリ /opt にインストールされていることを想定します。Sun Management Center が別のディレクトリにインストールされている場合、/opt をSolaris プラットフォームに Sun Management Center 3.5 をインストールするの手順 8で指定したディレクトリ名に置き換えます。
端末ウィンドウを開き、ウィンドウ内にコマンド xhost + を入力します。
また、環境変数 DISPLAY にマシンのディスプレイが設定されていることを確認します。
Sun Management Center 3.5 のベースコンポーネントとアドオンがインストールされているマシンに、スーパーユーザとしてログインします。
Sun Management Center sbin ディレクトリに移動します。例えば、
# cd /opt/SUNWsymon/sbin |
Sun Management Center を /opt 以外のディレクトリにインストールした場合、/installdir/SUNWsymon/sbin に移動します (installdir はSolaris プラットフォームに Sun Management Center 3.5 をインストールするの手順 8で指定したディレクトリ)。
es-guisetup スクリプトを実行します。
# ./es-guisetup |
「概要」画面が表示されます。表示された情報が存在することを確認して、「次へ」をクリックします。
Sun Management Center の設定に必要な情報を見直します。
表示された情報が存在することを確認して、「次へ」をクリックします。
必要に応じて、設定応答データを保存します。
設定応答をすべてファイル /var/opt/SUNWsymon/install/setup-responses-file に保存するかどうかを確認するメッセージが表示されます。ファイル setup-responses-file は、現在のマシン上の設定をほかのマシンに複製する必要がある場合に便利です。
応答ファイルを作成せずに設定を継続する場合、「次へ」をクリックします。
応答ファイルを作成する場合、「セットアップ応答データの保存」を選択して、続いて「次へ」をクリックします。
次の各手順における応答は、/var/opt/SUNWsymon/install/setup-responses-file に保存されます。
「セキュリティキーの生成」画面が表示されます。
Sun Management Center セキュリティキーを生成します。
両方のフィールドにパスワードを入力して「次へ」をクリックし、セキュリティキーを生成します。
Sun Management Center のプロセス間の通信には、暗号化されたセキュリティキーが必要です。このセキュリティキーは、ユーザが指定したパスワードにもとづいて生成されます。このパスワードは、スペースを含まない 1 文字から 8 文字の長さである必要があります。8 文字を超えるパスワードは 8 文字にカットされます。
このマシンのセキュリティキーの生成に使用したパスワードの記録は安全な場所に保存してください。後でマシンのセキュリティキーを生成し直す必要が生じる場合があります。セキュリティキーの再生成で説明しているように、必要に応じてあとでセキュリティキーを変更することもできます。
「SNMPv1 コミュニティ文字列」画面が表示されます。
SNMPv1 コミュニティセキュリティ文字列を指定します。
コミュニティ文字列は SNMP セキュリティに使用されるもので、デフォルトでは public に設定されます。
SNMP セキュリティを高めるには、コミュニティ文字列を public または private 以外に設定してください。
SNMP コミュニティ文字列は、Sun Management Center 3.5 をインストールするすべてのマシンで同じものを使用する必要があります。マシンごとに異なるコミュニティ文字列を使用すると、マシンと Sun Management Center コンポーネント間の SNMP 通信が成立しません。
コミュニティ文字列のデフォルト値 public を受け入れる場合、「次へ」をクリックします。
独自のコミュニティ文字列を使用したい場合、次の操作を行います。
「カスタム SNMPv1 コミュニティ文字列を使用」を選択します。
コミュニティ文字列は最大 255 文字を使用できますが、スペース (ブランク) を含むことはできません。
両方のフィールドに同じコミュニティ文字列を入力し、「次へ」をクリックします。
どのベースコンポーネントがインストールされているかチェックされます。
エージェントのみ、あるいはエージェントとコンソールをインストールした場合、「サーバ要求」画面が表示されます。手順 9 に進みます。
サーバ、あるいはサーバ、エージェント、およびコンソールをインストールした場合、設定プロセスにより Sun Management Center esadm グループと esdomadm グループに有効な UNIX 管理者アカウント名が存在するかどうかがチェックされます。グループについては、ユーザ、グループ、および役割の概要を参照してください。
Sun Management Center サーバホスト名を指定します。
Sun Management Center サーバがインストールされているマシン名を入力して、「次へ」をクリックします。
設定プロセスにより、SNMP ポートが使用されているかどうかチェックされます。手順 11 に進みます。
UNIX administrator アカウントとしての有効な Solaris ユーザ名を入力します。
Sun Management Center の管理には有効な Solaris ユーザ名が必要です。有効な Solaris ユーザ名を入力します。
SNMP ポートが使用されているかどうか、インストールプロセスによりチェックされます。
SNMP ポートの衝突を解決します。
ポート 161 がほかのプロセスで使用されていることが知らされます。ほとんどの場合、SNMP デーモンに割り当てられてこのデーモンで使用されるデフォルトのポートはポート 161 です。しかし、ほかのプロセスまたはデーモンがポート 161 を使用している可能性はあります。サン以外からも代替となる SNMP デーモンや改良された SNMP デーモンが提供されており、それらをシステムにインストールすることができます。Sun Management Center エージェントはそのようなデーモンの 1 つです。
ユーザは、ポート 161 を使用することも、別のポート番号を使用することもできます。
旧バージョンの Sun Management Center インストールの構成データを復元することを選択していた場合、旧バージョンの Sun Management Center インストールで使用していたものと同じポート番号をエージェントに使用する必要があります。これは、エージェントのアップグレードとサーバのアップグレードのどちらにも当てはまります。
別のポート番号を割り当てる:
「別のポート番号を使用」を選択します。
ポートが未使用かどうかを確認する方法については、特定のポートが使用中であるかを確認するを参照してください。
「ポート ID」フィールドにポート番号を入力し、「次へ」をクリックします。
この代替ポート番号の記録を控えておいてください。この番号は、後で JumpStart を使用してエージェントを使用する場合、あるいは、エージェント更新イメージツールを使用して Sun Management Center エージェントを更新する場合に必要になります。詳細については、JumpStart によるエージェントのインストールとエージェント更新 (インストール) イメージの作成を参照してください。
ポート 161 を使用するには、「ポート 161 を使用」を選択して、「次へ」をクリックします。
SNMP デーモン snmpdx を停止して無効にするように求めるメッセージが表示されます。
SNMP デーモン snmpdx を停止して無効にします。
SNMP デーモン snmpdx を自動的に停止して無効にするには、「SNMP デーモン snmpdx を停止して無効にする」を選択して、「次へ」をクリックします。
システム SNMP デーモンの停止と無効化を行なっても、ポート 161 を使用する実際のプロセスが停止されるとはかぎりません。ポート 161 を使用する実際のデーモンプロセスを確認するには、すべての /etc/rcN ファイルと /etc/rc N.d ファイルを手動で調べる必要があります (N は 0 から 6 と S)。ポート 161 を使用するプロセスを定義するファイルを見つけたところで、そのファイルの名前を変更してプロセスを無効にすることができます。次に例を示します。
/etc/rc3.d# mv S76snmpdx s76snmpdx |
Sun Management Center を起動する前に、ポート 161 を使用するほかのプロセスをすべて停止する必要があります。
未使用のポートを割り当てるには、「戻る」をクリックして、手順 11の指示に従います。
設定プロセスは、Sun Management Center ポートが使用されているかどうかをチェックします。
Sun Management Center ポートが使用されていない場合、「Web サーバのセキュリティキー」画面が表示されます。手順 15 に進みます。
任意の Sun Management Center ポートが使用されている場合、ポートの衝突を解決する必要があります。
Sun Management Center ポートの衝突を解決します。
ポートは次の順序でチェックされます。つまり、トラップサービス、イベントサービス、トポロジサービス、構成サービス、プラットフォームエージェント、cst サービス、メタデータサービス、データベース、ルックアップサービス、Web サーバのデフォルトポート、および Web サーバのセキュアポートです。
それらのポートで使用されているものがある場合、未使用のポート番号を指定するように求めるメッセージが表示されます。未使用のポート番号をフィールドに入力して、「次へ」をクリックします。
Sun Management Center を初めてインストールした場合、あるいは、旧バージョンの Sun Management Center の構成データを削除することを選択していた場合、「Web サーバのセキュリティキー」画面が表示されます。手順 15 に進みます。
旧バージョンの Sun Management Center の構成データを移行することを選択していた場合、旧バージョンの Sun Management Center の構成データを復元するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
旧バージョンの Sun Management Center の構成データを復元します。
保存された構成データには、Sun Management Center コンソールに表示されるグラフ、トポロジオブジェクト、アラームなどの情報が含まれます。
Sun Management Center の以前のインストールから構成データを復元しない場合、情報を手動で作成し直す必要があります。
構成データを復元する場合、「構成データを復元」を選択して「次へ」をクリックします。
旧バージョンの Sun Management Center の構成データが復元されます。
構成データを破棄する場合、「構成データを復元しない」を選択して「次へ」をクリックします。
旧バージョンの Sun Management Center のデータが削除されます。
「Web サーバセキュリティキー」画面が表示されます。
Web サーバのセキュリティキーを生成します。
Sun Management Center Web サーバには暗号化されたセキュリティキーが必要です。このセキュリティキーは、組織名とロケーション名にもとづいて生成されます。指定する名前にはスペース (ブランク) を含めることはできません。
組織名とロケーション名を入力し、Web サーバのセキュリティキーを生成します。
たとえば、「所属組織名」フィールドに administration、「場所名」フィールドに headquarters を入力できます。
特定のマシンのセキュリティキーの生成に使用したパスワードの記録は安全な場所に保管してください。セキュリティキーは後で生成し直す必要が出てくる場合もあります。
「次へ」をクリックします。「確認」画面が表示されます。
設定内容を確認します。
設定内容が正しくない場合、「戻る」をクリックして、前の画面に戻り、設定内容を修正します。
選択を確定して Sun Management Center の設定を開始するには、「次へ」をクリックします。「セットアップの進行」画面が表示されます。
設定プロセスは、選択された製品に応じて数分から 30 分、またはそれ以上かかる可能性があります。
設定プロセスが完了すると、「Sun Management Center の基本製品のセットアップ完了」画面が表示されます。
設定状態を確認します。
「Sun Management Center の基本製品のセットアップ完了」画面に、設定完了状態が表示されます。
ベース製品の設定が失敗した場合、ベース製品の設定が失敗したことを知らせるメッセージが表示されます。そして、ログファイルで詳細を確認するように求めるメッセージが表示されます。ログファイルの名前が表示されます。
「取消し」をクリックして、システムプロンプトに戻ります。ログファイルを見て、設定が失敗した原因を確認します。
設定が成功し、ユーザがベース製品 (コンソール、エージェント、およびサーバ) だけを 1 つまたは複数選択していた場合、ベース製品の設定が完了したことを知らせるメッセージが表示されます。インストールと設定が完了したベース製品の一覧が表示されます。
「次へ」をクリックします。設定すべきアドオン製品は存在しないことを知らせるメッセージが表示されます。この時点で、Sun Management Center 3.5 をすぐに起動することも、あるいは、ウィザードを閉じて、ほかの作業を行ってから、Sun Management Center を後で起動することもできます。
Sun Management Center をすぐに起動したい場合、「次へ」をクリックして「起動ウィザード」を実行します。 es-guistart を使用して Sun Management Center を起動する方法の手順 4 に進みます。
Sun Management Center を後で起動したい場合、「閉じる」をクリックします。 Sun Management Center を起動する準備ができたところで、es-guistart を使用して Sun Management Center を起動する方法を参照してください。
設定が成功し、ユーザがアドオン製品を選択していた場合、Sun Management Center ベース製品の設定が完了したことを知らせるメッセージが表示されます。任意のベース製品を選択していた場合、インストールと設定が完了したベース製品の一覧が表示されます。また、インストール向けに選択したアドオンコンポーネントの一覧も表示されます。
設定を終了して、後でアドオン製品を設定する場合、「取消し」をクリックします。設定作業については、個々のアドオン製品のマニュアルを参照してください。
アドオン製品を設定する場合、「次へ」をクリックします。設定プロセスは、選択されたアドオン製品ごとに GUI 設定ウィザードを実行します。
一部のアドオン製品は、Sun Management Center 3.5 インストール CD に含まれています。これらのアドオンは、「アドオン製品の選択」画面に示されるものです (Solaris プラットフォームに Sun Management Center 3.5 をインストールするの手順 13で表示)。各アドオンを設定する方法については、インストールキットに付属している各アドオンの Sun Management Center 付録を参照してください。これらの補足資料には、個々のアドオンの設定手順が示されています。このため、ここではアドオンの設定手順の説明を省きます。
アドオン Monitoring and Management of A5x00 and T3 Devices を選択していた場合、必要なパッチをサーバに適用する必要があります。Sun StorEdge A5x00 パッチを参照してください。さらに、各 T3 の IP アドレス、Ethernet アドレス、および名前をサーバのファイルシステムに追加します。T3 ストレージデバイスを参照してください。
各アドオン設定が完了すると、アドオンの「セットアップ状況」画面が表示されます。
アドオン製品の設定が失敗した場合、アドオン製品の設定がが失敗したことを知らせるメッセージが表示されます。そして、ログファイルで詳細を確認するように求めるメッセージが表示されます。ログファイルの名前が表示されます。「取消し」をクリックしてシステムプロンプトに戻ります。ログファイルを見て、設定が失敗した原因を確認します。
すべてのアドオンの設定が成功した場合、インストールと設定が完了しているアドオンコンポーネントの一覧が表示されます。
Sun Management Center を起動するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
Sun Management Center 3.5 を起動します。
ネットワークが Network Address Translation (NAT) を使用する場合、「閉じる」をクリックします。 Sun Management Center を起動する前に、es-config コマンド行ユーティリティを使用して NAT 向けにマシンを構成します。NAT サポートを有効にするを参照してください。
Sun Management Center を起動するには、「次へ」をクリックします。
Sun Management Center コンソールの起動方法については、コンソールの起動を参照してください。
Sun Management Center を起動する前にほかの作業を行うには、「閉じる」をクリックして設定ウィザードを閉じます。
Sun Management Center を起動する準備ができたところで、第 8 章「Sun Management Center の起動と停止」を参照してください。
Sun Management Center は、エージェント更新イメージを作成するための 3 つのツールを提供します。エージェント更新イメージを使用すると、Sun Management Center エージェントを複数のシステムにインストールしたり、同時に複数のシステムの Sun Management Center エージェントを更新したりできます。次の 2 つのイメージツール (es-gui-imagetool と es-imagetool) を使用すると、パッチ専用更新イメージを作成できます。このパッチ専用更新イメージを使用すると、同時に複数のシステム を更新できます。
es-gui-imagetool は、グラフィカルユーザインタフェースを使用して、エージェント更新イメージまたはパッチ専用イメージを作成します。
es-imagetool は、コマンド行インタフェースを使用して、エージェント更新イメージまたはパッチ専用イメージを作成します。
es-makeagent は、エージェント専用インストールイメージを作成します。エージェント専用インストールイメージには、インストール CD に入っている、Solaris ソフトウェアの各バージョン向けのサポートファイルやアドオンが含まれます。エージェントを対象マシンにインストールするには、es-inst -a コマンドまたは JumpStart ソフトウェアを使用して、エージェント専用イメージを適用します。
es-gui-imagetool または es-imagetool を使用すると、Solaris オペレーティング環境のバージョンとアドオンを選択できます。したがって、es-makeagent で作成するときよりも、インストールイメージがかなり小さくなります。イメージツール (es-gui-imagetool または es-imagetool) を使用して作成したイメージを適用するには、Sun Management Center の Java コンソール「ジョブの管理」タスクを使用するか、agent-update.bin 実行可能ファイルを使用します。
「ジョブの管理」タスクを使用してエージェント更新イメージを適用する場合、対象マシン上で作業を行う必要はありません。逆に、agent-update.bin 実行可能ファイルを使用してエージェント更新イメージを適用する場合、各対象マシンに agent-update.bin 実行可能ファイルをコピーまたは ftp で送信して、各対象マシン上で agent-update.bin を実行する必要があります。
作成するイメージのタイプはさまざまな要因によって変化します。
対象マシン上にある Sun Management Center 3.0 エージェントを更新したい場合、まず、es-gui-imagetool または es-imagetool のどちらかを使用して、エージェント更新イメージを作成します。エージェント更新イメージを作成した後、 agent-update.bin 実行可能ファイルを使用して、エージェント更新イメージを対象マシンに適用します。
アドオンエージェントコンポーネント、アドオンコンポーネント、およびパッチを Sun Management Center 3.5 エージェントマシンにインストールしたい場合、まず、es-gui-imagetool または es-imagetool のどちらかを使用して、エージェント更新イメージを作成します。エージェント更新イメージを作成した後、「ジョブの管理」タスクまたは agent-update.bin 実行可能ファイルのどちらかを使用して、エージェント更新イメージを対象マシンに適用します。
パッチだけをエージェントマシンに適用したい場合、まず、es-gui-imagetool または es-imagetool のどちらかを使用して、パッチ専用更新イメージを作成します。パッチ専用更新イメージを作成後、「ジョブの管理」タスクまたは agent-update.bin 実行可能ファイルのどちらかを使用して、パッチ専用更新イメージを対象マシンに適用します。
JumpStart を使用してSolaris オペレーティング環境と Sun Management Center3.5 エージェントを対象マシンにインストールしたい場合、まず、es-makeagent を使用して、エージェント専用イメージを作成します。エージェント専用更新 イメージを作成後、Solaris オペレーティング環境と Sun Management Center 3.5 エージェントをインストールします。JumpStart によるエージェントのインストールを参照してください。
次に、es-gui-imagetool または es-imagetool を使用してエージェント更新イメージとパッチ専用更新イメージを作成する方法と、es-makeagent を使用してエージェント専用イメージを作成する方法について説明します。
es-gui-imagetool を使用すると、次のいずれか 1 つを含むエージェント更新イメージを作成できます。
ベースエージェントパッケージ
アドオンエージェントパッケージ
ベースエージェントパッケージとアドオンエージェントパッケージ
ベースエージェントパッチとアドオンエージェントパッチのみ
この手順では、Sun Management Center がデフォルトのディレクトリ /opt にインストールされていることを想定します。Sun Management Center が別のディレクトリにインストールされている場合、/opt をSolaris プラットフォームに Sun Management Center 3.5 をインストールするの手順 8で指定したディレクトリ名に置き換えます。
Sun Management Center 3.5 サーバマシンにスーパーユーザとしてログインします。
次のコマンドを入力して、Sun Management Center GUI イメージツールを実行します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-gui-imagetool |
「ようこそ」画面が表示されます。「次へ」をクリックします。「概要」画面が表示され、指定すべき情報が示されます。「次へ」をクリックします。
「更新イメージコンポーネントの選択」画面が表示されます。
更新イメージコンポーネントを選択します。
次の 4 つの選択肢が示されます。
選択したパッケージに必要なパッチは、パッケージを選択する際に自動的に含められます。ベースエージェントのパッチとアドオンエージェントのパッチをインストールしたい場合、「ベースおよびアドオンエージェントのパッチのみ」を選択します。
作成したい更新イメージの種類を選択し、「次へ」を クリックします。「インストールファイルソースディレクトリの指定」画面が表示されます。
有効な Sun Management Center 3.5 ソースディレクトリの名前を指定します。
インストールソースのデフォルト /cdrom/cdrom0/image が表示されます。
CD-ROM からインストールしている場合、Sun Management Center 3.5 CD 1 of 2 を CD-ROM ドライブに挿入します。
CD-ROM ドライブの LED が消えたら、Return キーを押して、デフォルトの /cdrom/cdrom0/image を受け入れます。
ディスク上にある Sun Management Center 3.5 インストールイメージからインストールしている場合、「参照」をクリックして Sun Management Center インストール disk1/image ディレクトリに移動するか、disk1/image ディレクトリへのパスをソースディレクトリフィールドに入力します。たとえば、次のように入力します。
Source Directory: /net/machine/installdir/disk1/image |
ここで、machine はインストールイメージを作成するマシンです。また、installdir は Sun Management Center 3.5 disk1 CD イメージと disk2 CD イメージが入ったディレクトリです。インストールイメージの詳細については、インストールソースの確認を参照してください。
「次へ」をクリックします。
Sun Management Center 3.5 インストールの対象ディレクトリを指定します。
対象ディレクトリは、Sun Management Center 3.5 SUNWsymon ディレクトリが (まだ存在しない場合に) 作成されるディレクトリです。
エージェントがまだインストールされていない場合、ユーザが指定したディレクトリに新しいエージェントがインストールされます。
古いバージョンのエージェントがすでに別のディレクトリにインストールされている場合、新しいエージェントはユーザが指定したディレクトリにインストールされます。
同じバージョンのエージェントがすでに別のディレクトリにインストールされており、かつ、適用しようとしている更新イメージに追加のコンポーネント (アドオンなど) が含まれる場合、既存のディレクトリ内にある古いエージェントが更新されます。
次に例のシナリオを示します。
ベースエージェントパッケージとアドオンエージェントパッケージの更新イメージを作成してあり、対象ディレクトリとして /opt を指定していることを想定します。また、次の状態の 5 台のマシンに更新イメージを適用するものとします。
マシン A には、Sun Management Center 3.0 が /opt/SUNWsymon にインストールされています。
マシン B には、Sun Management Center 3.0 が /export/home/opt/SUNWsymon にインストールされています。
マシン C には、 Sun Management Center コンポーネントはまったくインストールされていません。
マシン D には、Sun Management Center 3.5 ベースエージェント専用イメージが /opt/SUNWsymon にインストールされています。
マシン E には、Sun Management Center 3.5 ベースエージェント専用イメージが /export/home/opt/SUNWsymon にインストールされています。
これらの 5 台のマシンに Sun Management Center 3.5 のベースエージェントパッケージとアドオンエージェントパッケージの更新イメージを適用する場合、各マシンは次のように更新されます。
マシン A では、Sun Management Center 3.5 エージェントが再インストールされ、ディレクトリ /opt/SUNWsymon にあるバージョン 3.0 のエージェントと置き換えられます。
マシン B では、Sun Management Center 3.5 エージェントがディレクトリ /opt/SUNWsymon にインストールされます。
マシン C では、Sun Management Center 3.5 エージェントがディレクトリ /opt/SUNWsymon にインストールされます。
マシン D では、ディレクトリ /opt/SUNWsymon にあるベースエージェントが (アドオンパッケージとともに) バージョン 3.5 に更新されます。
マシン E では、ディレクトリ /export/home/opt/SUNWsymon にあるベースエージェントが (アドオンパッケージとともに) バージョン 3.5 に更新されます。
「次へ」をクリックします。「Sun Management Center 更新イメージ名」画面が表示されます。
エージェント更新イメージの名前を指定します。
更新イメージの種類を示す更新イメージ名を指定します。たとえば、Base-agents、add-ons、config-readers などです。
更新イメージは、/var/opt/SUNWsymon/agentupdate/update-image-name に作成されます (update-image-name はユーザが指定した名前)。
「次へ」をクリックします。「OS の選択」画面が表示されます。
対象マシンが使用している Solaris のバージョンを選択します。
イメージツールは、ツールが動作しているマシンの Solaris のバージョンに関係なく、Sun Management Center がサポートしているあらゆる Solaris のバージョンに対応するイメージを作成します。ここでは、Solaris の任意のバージョンまたはすべてのバージョンを選択できます。
エージェント更新イメージを作成するときに Solaris のバージョンを指定しなかった場合、そのマシンには更新イメージを適用できません。
「次へ」をクリックします。「使用可能な製品の確認」画面が表示されます。
「ベースエージェントパッケージ」または「ベースおよびアドオンエージェントのパッケージ」を選択していた場合、イメージツールは、指定されたイメージツールにあるベースレイヤのすべてのコンポーネントが利用可能であるかどうかを確認します。
イメージソースの確認が終了すると、「SNMP ポート割り当て」画面が表示されます。手順 11 に進みます。
「アドオンエージェントパッケージ」を選択していた場合、「パッケージとパッチの更新用アドオンの選択」画面と Patch Updates 画面が表示されます。手順 8 に進みます。
「ベースおよびアドオンエージェントのパッチ」を選択していた場合、「パッチの選択」画面が表示されます。手順 9 に進みます。
「アドオン」を選択します。
エージェント更新イメージに追加したい製品を選択して、「次へ」をクリックします。
イメージツールは、ユーザがエージェント更新イメージ向けに選択したアドオン製品の中に、設定応答が必要なものがあるかどうかをチェックします。手順 10 に進みます。
ユーザが選択したアドオン製品がどれも設定応答を必要としない場合、「SNMP ポート割り当て」画面が表示されます。手順 11 に進みます。
ユーザが選択したアドオン製品のいずれかが設定応答を必要としている場合、「アドオンのセットアップ」画面が表示されます。
パッチを選択します。
すべてのパッチまたは個々のパッチを選択できます。
パッチを選択し終わったら、「次へ」をクリックします。「確認」画面が表示されます。手順 12
アドオンの設定応答を指定します。
「次へ」をクリックして、選択したアドオン製品の設定に関する質問に答えるようメッセージが表示されます。「次へ」をクリックします。
端末ウィンドウが表示され、イメージツールによりエージェント更新用に選択したアドオン製品ごとに設定が進められ、質問に答えるようメッセージが表示されます。詳細については、各アドオンに付属のマニュアルを参照してください。
質問への応答が終了すると、「SNMP ポート割り当て」画面が表示されます。
Sun Management Center エージェントの SNMP ポートを指定します。
ほとんどの場合、SNMP デーモンに割り当てられてこのデーモンで使用されるデフォルトのポートはポート 161 です。しかし、ほかのプロセスまたはデーモンがポート 161 を使用している可能性はあります。サン以外からも代替となる SNMP デーモンや改良された SNMP デーモンが提供されており、それらをシステムにインストールすることができます。Sun Management Center エージェントはそのようなデーモンの 1 つです。また、各対象マシン上の Sun Management Center の設定時に 161 以外のポート番号も指定されている可能性があることにも注意してください。
ポートが未使用であることを確認する方法については、特定のポートが使用中であるかを確認するを参照してください。
ポート 161 を選択する場合、各対象マシンでエージェントを再起動する前に、各マシンでポート 161 を使用しているプロセスをすべて停止し、無効にする必要があります。各マシンで SNMP デーモンの停止と無効化を行なっても、ポート 161 を使用する実際のプロセスが停止されるとはかぎりません。ポート 161 を使用するデーモンプロセスを確認するには、すべての /etc/rcN ファイルと /etc/rcN.d ファイルを手動で調べる必要があります ( N は 0 から 6 と S)。ポート 161 を使用するプロセスを定義するファイルを見つけたところで、そのファイルの名前を変更してプロセスを無効にすることができます。次に例を示します。
/etc/rc3.d# mv S76snmpdx s76snmpdx |
対象マシンごとにポート 161 を使用するあらゆるデーモンを無効にする必要があります。
各対象マシンでポート 161 を使用するには、「デフォルトのポート 161 を使用する」を選択して「次へ」をクリックします。 「SNMP デーモン snmpdx を停止して無効にする」画面が表示されます。
別のポート番号を割り当てるには、「オプションのポート番号を指定する」を選択します。
「ポート ID」フィールドにポート番号を入力し、「次へ」をクリックします。
エージェント更新イメージを対象クライアントに適用するとき、エージェントがすでにインストールされているかどうか更新プロセスによりチェックされます。
エージェントがすでにインストールおよび構成されている場合、更新プロセスは元のポート割り当てを使用します。たとえば、以前のエージェントがポート 2261 を使用していた場合、更新プロセスは新しいエージェントにもポート 2261 を割り当てます。
エージェントがインストールされており、ポート 161 が使用されていない場合、更新プロセスはポート 161 をエージェントに割り当てます。
エージェントはインストールされていないが、ポート 161 が使用されている場合、更新プロセスはユーザが指定したポートをエージェントに割り当てます。
ここで、ディスク容量が十分あるか確認されます。
イメージを作成するだけの十分な容量がない場合、そのことを知らせるメッセージが表示されます。必要な空き容量が示されます。「取消し」をクリックして、更新イメージツールを終了します。更新イメージを作成するには、表示されたサイズ分の空き容量をあらかじめ増やしておく必要があります。
ディスク容量が十分な場合、「確認」画面が表示されます。
更新イメージ作成のための選択を確認します。
エージェント更新イメージに含めるためにユーザが選択したコンポーネントの一覧が表示されます。
一覧の内容が正しくない場合、「戻る」を繰り返しクリックして 「パッケージとパッチの更新用アドオンの選択」画面または 「更新イメージコンポーネントの選択」画面に戻ります。目的の画面が表示されたところで、更新イメージに追加したい製品を選択し、新しい選択を確認します。
一覧の内容が正しい場合、「次へ」をクリックします。
イメージツールは、手順 6 でユーザが指定したファイル名を使用して、エージェント更新イメージをディレクトリ /var/opt/SUNWsymon/agentupdate に作成します。
更新イメージの作成が終わると、そのことを知らせるメッセージが表示されます。「閉じる」をクリックして、システムプロンプトに戻ります。
更新イメージの作成状態をチェックするには、ログファイル /var/opt/SUNWsymon/install/es-gui-imagetool_host-name.date-and-time-string.process-id を調べます。ここで、
host-name は、更新イメージの作成に使用された Sun Management Center 3.5 サーバの名前です。
date-and-time-string は、イメージが作成された年、日付、および時間です。
process-id は、エージェント更新イメージを作成したイメージツールセッションのプロセス ID です。
エージェント更新イメージを適用します。
この時点で、対象マシンにエージェント更新イメージを適用できます。
Sun Management Center 3.0 エージェントを更新するには、agent-update.bin 実行可能ファイルを使用します。agent-update.bin を使用して、エージェント更新イメージからエージェントをインストールまたは更新するを参照してください。
Sun Management Center 3.5 エージェントを更新するには、Sun Management Center タスクマネージャを使用します。『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』の「エージェント更新タスクを作成する」を参照してください。
es-imagetool を使用すると、次のいずれか 1 つを含むエージェント更新イメージを作成できます。
ベースエージェントパッケージ
アドオンエージェントパッケージ
ベースエージェントパッケージとアドオンエージェントパッケージ
ベースエージェントパッチとアドオンエージェントパッチのみ
この手順では、Sun Management Center がデフォルトのディレクトリ /opt にインストールされていることを想定します。Sun Management Center が別のディレクトリにインストールされている場合、/opt をSolaris プラットフォームに Sun Management Center 3.5 をインストールするの手順 8で指定したディレクトリ名に置き換えます。
Sun Management Center 3.5 サーバマシンにスーパーユーザとしてログインします。
次のコマンドを入力して、Sun Management Center コマンド行イメージツールを実行します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-imagetool |
更新するコンポーネントを選択します。
更新イメージに追加したいコンポーネントを選択するように求めるメッセージが表示されます。例を示します。
ベースエージェントのコンポーネントをアップグレードしますか [y|n|q] y アドオンのコンポーネントをインストールまたはアップグレードしますか [y|n|q] y |
y を入力して更新イメージにコンポーネントを追加するか、あるいは、n を入力して更新イメージからコンポーネントを除外します。
有効なソースディレクトリを求めるメッセージが表示されます。
有効な Sun Management Center 3.5 ソースディレクトリの名前を指定します。
CD からインストールする場合、Sun Management Center 3.5 インストール CD 1 のイメージディレクトリのパスを入力します。例えば、
インストールファイルのインストール元ディレクトリを入力してください: /cdrom/cdrom0/image |
ディスク上の Sun Management Center 3.5 インストールイメージからインストールする場合、イメージディレクトリ disk1/image のパスを入力します。例えば、
インストールファイルのインストール元ディレクトリを入力してください: /net/machine/installdir/disk1/image |
machine にはインストールイメージを作成するマシンを指定し、installdir には Sun Management Center 3.5 disk1 CD イメージと disk2 CD イメージが入ったディレクトリを指定します。インストールイメージの詳細については、インストールソースの確認を参照してください。
Sun Management Center 3.5 インストールの対象ディレクトリの名前を指定します。
対象ディレクトリは、Sun Management Center 3.5 SUNWsymon ディレクトリが (まだ存在しない場合に) 作成されるディレクトリです。
エージェントがまだインストールされていない場合、ユーザが指定したディレクトリに新しいエージェントがインストールされます。
古いバージョンのエージェントがすでに別のディレクトリにインストールされている場合、新しいエージェントはユーザが指定したディレクトリにインストールされます。
同じバージョンのエージェントが既存のディレクトリにインストールされており、かつ、適用しようとしている更新イメージに新しいソフトウェアが含まれる場合、既存のディレクトリ内にある古いエージェントが更新されます。
次に例のシナリオを示します。
ベースエージェントパッケージとアドオンエージェントパッケージの更新イメージを作成しており、対象ディレクトリとして /opt を指定していると仮定します。次の状態の 5 台のマシンに更新イメージを適用するものとします。
マシン A には、Sun Management Center 3.0 が /opt/SUNWsymon にインストールされています。
マシン B には、Sun Management Center 3.0 が /export/home/opt/SUNWsymon にインストールされています。
マシン C には、 Sun Management Center コンポーネントはまったくインストールされていません。
マシン D には、Sun Management Center 3.5 ベースエージェント専用イメージが /opt/SUNWsymon にインストールされています。
マシン E には、Sun Management Center 3.5 ベースエージェント専用イメージが /export/home/opt/SUNWsymon にインストールされています。
これらの 5 台のマシンに Sun Management Center 3.5 のベースエージェントパッケージとアドオンエージェントパッケージの更新イメージを適用する場合、各マシンは次のように更新されます。
マシン A では、Sun Management Center 3.5 エージェントが再インストールされ、ディレクトリ /opt/SUNWsymon にあるバージョン 3.0 のエージェントと置き換えられます。
マシン B では、Sun Management Center 3.5 エージェントがディレクトリ /opt/SUNWsymon にインストールされます。
マシン C では、Sun Management Center 3.5 エージェントがディレクトリ /opt/SUNWsymon にインストールされます。
マシン D では、ディレクトリ /opt/SUNWsymon にあるベースエージェントが (アドオンパッケージとともに) バージョン 3.5 に更新されます。
マシン E では、ディレクトリ /export/home/opt/SUNWsymon にあるベースエージェントが (アドオンパッケージとともに) バージョン 3.5 に更新されます。
エージェント更新イメージの名前を求めるメッセージが表示されます。
エージェント更新イメージの名前を指定します。
エージェント更新イメージの名前には、その種類がわかるような名前 (たとえば、「Ultra60agent」) を指定して、Return キーを押します。
更新イメージは、/var/opt/SUNWsymon/agentupdate/update-image-name に作成されます (update-image-name はユーザが指定した名前)。
続いて、対象マシンに含まれる Solaris のバージョンを選択するように求めるメッセージが表示されます。
イメージツールは、ツールが動作しているマシンの Solaris のバージョンに関係なく、Sun Management Center がサポートしているあらゆる Solaris のバージョンに対応するイメージを作成します。ここでは、Solaris の任意のバージョンまたはすべてのバージョンを選択できます。
Solaris のバージョンを選択します。
サポートされている Solaris のバージョンが表示され、すべてのバージョンを選択するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
対象マシンに Solaris のすべてのバージョンが含まれる場合、y と入力します。
使用できるアドオン製品がチェックされます。手順 8 に進みます。
対象マシンに Solaris の一部のバージョンが含まれない場合、n と入力します。
Solaris の各バージョンが表示され、そのバージョンのイメージを選択するかどうかを確認するメッセージが表示されます。対象マシンに合わせて、y または n と答えてください。例えば、
すべての OS バージョンを選択しますか [y|n|q] n Solaris 2.6 用のイメージを作成しますか [y|n|q] n Solaris 7 用のイメージを作成しますか [y|n|q] n Solaris 8 用のイメージを作成しますか [y|n|q] y Solaris 9 用のイメージを作成しますか [y|n|q] n |
エージェント更新イメージを作成するときに Solaris のバージョンを指定しなかった場合、そのマシンには更新イメージを適用できません。
更新したいエージェントアドオン製品を選択します。
使用できるアドオン製品の一覧が表示され、各アドオン製品をインストールするかどうかを確認するメッセージが順番に表示されます。y と入力して更新イメージにアドオンソフトウェアを追加するか、あるいは n と入力してイメージからアドオンソフトウェアを除外します。
アップグレードするアドオン製品の選択が完了したところで、Sun Management Center エージェントポートを求めるメッセージが表示されます。
Sun Management Center エージェントのポートを指定します。
ほとんどの場合、SNMP デーモンに割り当てられてこのデーモンで使用されるデフォルトのポートはポート 161 です。しかし、ほかのプロセスまたはデーモンがポート 161 を使用している可能性はあります。サン以外からも代替となる SNMP デーモンや改良された SNMP デーモンが提供されており、それらをシステムにインストールすることができます。Sun Management Center エージェントはそのようなデーモンの 1 つです。各対象マシンで Sun Management Center が設定された時に別のポート番号が指定された可能性もあります。
ポート 161 を選択する場合、各対象マシンでエージェントを再起動する前に、各マシンでポート 161 を使用しているプロセスをすべて停止し、無効にする必要があります。各マシンで SNMP デーモンの停止と無効化を行なっても、ポート 161 を使用する実際のプロセスが停止されるとはかぎりません。ポート 161 を使用する実際のデーモンプロセスを確認するには、すべての /etc/rcN ファイルと /etc/rc N.d ファイルを手動で調べる必要があります (N は 0 から 6 と S)。ポート 161 を使用するプロセスを定義するファイルを見つけたところで、そのファイルの名前を変更してプロセスを無効にすることができます。次に例を示します。
/etc/rc3.d# mv S76snmpdx s76snmpdx |
対象マシンごとにポート 161 を使用するデーモンを無効にする必要があります。
Return キーを押して各対象マシンでポート 161 を使用するように指定するか 、あるいは別のポート番号を入力します。
手順 3で 「ベースエージェントのコンポーネントをアップグレード」 だけを選択していた場合は、十分なディスク容量があるかどうかをチェックされます。十分な容量がある場合、エージェント更新イメージが作成されます。
イメージを作成するだけの十分な容量がない場合にはそのことが通知され、必要な空き容量が示されます。イメージツールが終了します。更新イメージを作成するには、表示されたサイズ分の空き容量をあらかじめ増やしておく必要があります。
手順 3 で「アドオンのコンポーネントをインストールまたはアップグレード」を選択していた場合、ユーザがエージェント更新イメージ向けに選択したアドオン製品の中に、設定応答を必要としているものがあるかどうかチェックされます。
設定応答を必要とするアドオン製品がある場合、イメージツールによりアドオン製品ごとに設定が進められ、質問に答えるようメッセージが表示されます。詳細については、各アドオンに付属のマニュアルを参照してください。
アドオン製品の設定応答の指定が終了すると、イメージツールはディスク容量をチェックします。十分な容量がある場合、エージェント更新イメージが作成されます。
イメージを作成するだけの十分な容量がない場合にはそのことが通知され、必要な空き容量が示されます。イメージツールが終了します。更新イメージを作成するには、表示されたサイズ分の空き容量をあらかじめ増やしておく必要があります。
更新イメージの作成が終わると、そのことを知らせるメッセージが表示されます。更新イメージの作成状態をチェックするには、ログファイル /var/opt/SUNWsymon/install/es-imagetool_host-name.date-and-time-string.process-id を調べます。ここで、
host-name は、更新イメージの作成に使用された Sun Management Center 3.5 サーバの名前です。
date-and-time-string は、イメージが作成された年、日付、および時間です。
process-id は、エージェント更新イメージを作成したイメージツールセッションのプロセス ID です。
この時点で、対象マシンにエージェント更新イメージを適用できます。
Sun Management Center 3.5 エージェントを更新するには、Sun Management Center タスクマネージャを使用します。『 Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』の「エージェント更新タスクを作成する」を参照してください。
Sun Management Center 3.0 エージェントを更新するには、agent-update.bin 実行可能ファイルを使用します。agent-update.bin を使用して、エージェント更新イメージからエージェントをインストールまたは更新するを参照してください。
Sun Management Center に固有なパッチは、 http://www.sun.com/sunmanagementcenter にある Sun Management Center の Web サイトで定期的にリリースされます。Sun Management Center を使用すると、パッチ専用イメージを作成して、複数のエージェントマシンに適用できます。
Sun Management Center 3.5 サーバマシンにスーパーユーザとしてログインします。
Sun Management Center パッチをダウンロードするディレクトリを作成します。
作成したディレクトリに移動します。Solaris オペレーティング環境の各バージョン向けのパッチをダウンロードするディレクトリを作成します。
たとえば、/sunmcpatches というディレクトリを作成していることを想定します。さらに、サポートされている Solaris のバージョンごとにパッチ専用更新イメージを作成する予定であることを想定します。この場合、次のようにディレクトリを作成します。
# mkdir /sunmcpatches # cd /sunmcpatches /sunmcpatches # mkdir Solaris_2.6 Solaris_7 Solaris_8 Solaris_9 |
各ディレクトリは、表示された名前を使用して作成する必要があります。
どの Sun Management Center パッチをダウンロードできるかを確認します。
ブラウザを開いて、http://www.sun.com/sunmanagementcenter に移動します。Patches and Support リンクをクリックします。
ページの下に表示される利用可能なパッチのリストを調べます。パッチ番号を参照できるように、このページを印刷しておきます。
SunSolve にログインします。
「ログイン」ボタンをクリックすると、ログイン画面が表示されます。この画面に SunSolve の ID とパスワードを入力します。
SunSolve の ID を持っていない場合、「Register」ボタンをクリックして、SunSolve の ID を取得します。
Solaris の各バージョンのパッチをダウンロードします。
Solaris の各バージョンに対応するパッチ番号をクリックします。
SunSolve Online Web ページが表示されます。
表示したいパッチ番号を入力して、「Find Patch」をクリックします。
パッチの説明が表示されます。
サポートされている Solaris のバージョンをチェックします。複数のバージョンの Solaris にパッチを適用する場合、Solaris の各バージョン向けのパッチをダウンロードする必要があります。
「HTTP」または「FTP」のどちらかのダウンロードリンクをクリックして、パッチをダウンロードします。
Save As 画面が表示されます。
パッチファイルを、手順 2で作成した適用可能な Solaris の各バージョン向けのディレクトリに保存します。
たとえば、バッチ 111222-33 は Solaris 8 と Solaris 9 に適用できると想定します。そして、sunmcpatches というディレクトリの下に Solaris_8 と Solaris_9 というサブディレクトリを作成したことを想定します。この場合、/sunmcpatches/Solaris_8 と /sunmcpatches/Solaris_9 の両方のディレクトリにパッチファイルをダウンロードします。
複数のパッチをダウンロードしたい場合、「戻る」をクリックして、SunSolve Online Web ページに戻ります。上記 2 つの手順を繰り返して、選択した各パッチをダウンロードします。
パッチのダウンロードが完了したら、次の手順に進みます。
パッチファイルを解凍します。
パッチファイルをダウンロードした各ディレクトリに移動して、ファイルを解凍します。
たとえば、パッチ 111222–33 とパッチ 111222–34 をディレクトリ /sunmcpatches/Solaris_8 にダウンロードしていると想定します。さらに、パッチ 111222–33 向けのパッチファイルが 111222–33.tar.Z であり、パッチ111222–34 向けのパッチファイルが 111222–34.zip であると仮定します。この場合、次のようにパッチファイルを解凍します。
/sunmcpatches # cd Solaris_8 /sunmcpatches/Solaris_8 # ls 111222-33.tar.Z 111222-34.zip /sunmcpatches/Solaris_8 # zcat 111222-33.tar.Z | tar xvf - x 111222-33, 0 bytes, 0 tape blocks x 111222-33/installpatch, 119239 bytes, 233 tape blocks . . . x 111222-33/README.111222-33, 136444 bytes, 267 tape blocks /sunmcpatches/Solaris_8 # unzip 111222-34.zip Archive: 111222-34.zip creating: 111222-34/ ..inflating: 111222-34/prepatch . . . inflating: 111222-34/README.111222-34 /sunmcpatches/Solaris_8 # ls -p 111222-33/ 111222-33.tar.Z.....111222-34/ 111222-34.zip |
パッチ専用イメージを作成するには、GUI イメージツールes-gui-imagetool (手順 8を参照) またはコマンド行イメージツール es-imagetool (手順 9を参照) を使用します。
ダウンロードしたパッチファイルを別のディレクトリに移動します。
ダウンロードした (圧縮版の) パッチファイルは、必要に応じて、別のディレクトリに移動するか、完全に破棄します。
es-gui-imagetool を使用して、パッチ専用イメージを作成します。
この手順では、Sun Management Center がデフォルトのディレクトリ /opt にインストールされていると仮定します。Sun Management Center が別のディレクトリにインストールされている場合、/opt をSolaris プラットフォームに Sun Management Center 3.5 をインストールするの手順 8で指定したディレクトリ名に置き換えます。
コマンド /opt/SUNWsymon/sbin/es-gui-imagetool を入力します。
Welcome 画面が表示されます。「次へ」をクリックします。「概要」画面が表示されます。「次へ」をクリックします。
「更新イメージコンポーネントの選択」画面が表示されます。
「ベースおよびアドオンエージェントのパッチのみ」を選択します。
「次へ」をクリックします。
「インストールファイルソースディレクトリの指定」画面が表示されます。
パッチファイルのソースディレクトリを指定します。
手順 2で作成したパッチディレクトリの名前を入力するか、「参照」をクリックして、このディレクトリを検索および選択します。
「次へ」をクリックします。「更新イメージ名」画面が表示されます。
パッチ専用イメージの名前を指定します。
パッチ専用イメージの名前には、更新イメージの種類がわかるような名前を指定します。たとえば、base-and-addon-patches です。
パッチ専用イメージは、/var/opt/SUNWsymon/agentupdate/update-image-name に作成されます (update-image-name はユーザが指定した名前)。
「次へ」をクリックします。OS Selection 画面が表示されます。
対象マシンが使用している Solaris のバージョンを選択します。
イメージツールは、ツールが動作しているマシンの Solaris のバージョンに関係なく、Sun Management Center がサポートしているあらゆる Solaris のバージョンに対応するイメージを作成します。ここでは、Solaris の任意のバージョンまたはすべてのバージョンを選択できます。
パッチ専用イメージを作成するときに Solaris のバージョンを指定しなかった場合、そのマシンにはパッチを適用できません。
「次へ」をクリックします。「パッチの確認」画面が表示されます。利用できるパッチのチェックが完了すると、「パッチの選択」画面が表示されます。
パッチ専用更新イメージに追加したいパッチを選択します。
すべてのパッチまたは個々のパッチを選択できます。
パッチを選択し終ったら、「次へ」をクリックします。イメージツールによりディスク容量がチェックされます。
イメージを作成するだけの十分な容量がない場合にはそのことが通知され、必要な空き容量が示されます。「取消し」をクリックして、イメージツールを終了します。パッチ専用イメージを作成するには、表示されたサイズ分の空き容量をあらかじめ増やしておく必要があります。
ディスク容量が十分な場合、「確認」画面が表示されます。
「更新イメージ作成のために選択したパッチ」の確認を行います。
パッチ専用イメージ向けに選択したパッチと Solaris のバージョンの一覧が表示されます。
一覧の内容が正しくない場合、「戻る」を 2 回クリックして Solaris のバージョン選択画面に戻るか、「戻る」を 1 回クリックして Select Patches 画面に戻ります。パッチ専用イメージに追加したい パッチと Solaris のバージョンを選択して、選択内容を確認します。
一覧の内容が正しい場合、「次へ」をクリックします。
イメージツールは、手順 d でユーザが指定したファイル名を使用して、バッチ専用イメージをディレクトリ /var/opt/SUNWsymon/agentupdate に作成します。
更新イメージの作成が終わると、そのことを知らせるメッセージが表示されます。「閉じる」をクリックして、システムプロンプトに戻ります。
更新イメージの作成状態をチェックするには、ログファイル /var/opt/SUNWsymon/install/es-gui-imagetool_host-name.date-and-time-string.process-id を調べます。ここで、
host-name は、更新イメージの作成に使用された Sun Management Center 3.5 サーバの名前です。
date-and-time-string は、イメージが作成された年、日付、および時間です。
process-id は、エージェント更新イメージを作成したイメージツールセッションのプロセス ID です。
バッチ専用イメージを適用します。
Sun Management Center タスクマネージャを使用してパッチ専用イメージを適用する方法については、『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』の「エージェント更新タスクを作成する」を参照してください。
agent-update.bin 実行ファイルを使用してパッチ専用イメージを適用する方法については、agent-update.bin を使用して、エージェント更新イメージからエージェントをインストールまたは更新するを参照してください。
es-imagetool を使用して、パッチ専用イメージを作成します。
この手順では、Sun Management Center がデフォルトのディレクトリ /opt にインストールされていることを想定します。Sun Management Center が別のディレクトリにインストールされている場合、/opt をSolaris プラットフォームに Sun Management Center 3.5 をインストールするの手順 8で指定したディレクトリ名に置き換えます。
コマンド /opt/SUNWsymon/sbin/es-imagetool を入力します。
ベースエージェントのコンポーネントをアップグレードするかどうかを確認するメッセージが表示されます。n を入力して、Return キーを押します。
アドオン製品のコンポーネントをインストールまたはアップグレードするかどうかを確認するメッセージが表示されます。n を入力して、Return キーを押します。
そのパッチをインストールするかどうかを確認するメッセージが表示されます。y を入力して、Return キーを押します。
パッチ専用イメージのソースディレクトリを求めるメッセージが表示されます。
パッチファイルのソースディレクトリを指定します。
手順 2で作成したパッチディレクトリの名前を入力して、Return キーを押します。
パッチ専用イメージの名前を指定するようメッセージが表示されます。
パッチ専用イメージの名前を指定します。
パッチ専用イメージの名前には、更新イメージの種類がわかるような名前を指定します。たとえば、base-and-addon-patches です。
パッチ専用イメージは、/var/opt/SUNWsymon/agentupdate/update-image-name に作成されます (update-image-name はユーザが指定した名前)。
Return キーを押します。サポートされている Solaris のバージョンの一覧が表示されます。
対象マシンが使用している Solaris のバージョンを選択します。
イメージツールは、ツールが動作しているマシンの Solaris のバージョンに関係なく、Sun Management Center がサポートしているあらゆる Solaris のバージョンに対応するイメージを作成します。ここでは、Solaris の任意のバージョンまたはすべてのバージョンを選択できます。
パッチ専用イメージを作成するときに Solaris のバージョンを指定しなかった場合、そのマシンにはパッチを適用できません。
Solaris のすべてのバージョンを選択するには、y を入力します。
Solaris の特定のバージョンだけを選択するには、n を入力します。
Solaris の各バージョンを選択するかどうかを確認するメッセージが順番に表示されます。表示された Solaris のバージョンをパッチ専用イメージ向けに選択するには、y を入力します。表示された Solaris のバージョンを除外するには、n を入力します。
Return キーを押します。イメージツールは、ユーザが選択した Solaris のバージョンに利用できるパッチの一覧を表示します。
パッチ専用更新イメージに追加したいパッチを選択します。
各パッチを選択するように求めるメッセージが表示されます。
表示されたパッチをパッチ専用イメージ向けに選択するには、y を入力します。表示されたパッチを除外するには、n を入力します。
パッチの選択が終了したら、Return キーを押します。イメージツールはディスク容量をチェックします。
イメージを作成するだけの十分な容量がない場合にはそのことが通知され、必要な空き容量が示されます。イメージツールを終了するには、q を入力します。パッチ専用イメージを作成するには、表示されたサイズ分の空き容量をあらかじめ増やしておく必要があります。
十分なディスク容量がある場合、イメージツールは、手順 cで指定したファイル名を使用して、パッチ専用イメージをディレクトリ /var/opt/SUNWsymon/agentupdate に作成します。
更新イメージの作成状態をチェックするには、ログファイル /var/opt/SUNWsymon/install/es-gui-imagetool_host-name.date-and-time-string.process-id を調べます。ここで、
host-name は、更新イメージの作成に使用された Sun Management Center 3.5 サーバの名前です。
date-and-time-string は、イメージが作成された年、日付、および時間です。
process-id は、エージェント更新イメージを作成したイメージツールセッションのプロセス ID です。
バッチ専用イメージを適用します。
Sun Management Center タスクマネージャを使用してパッチ専用イメージを適用する方法については、『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』の「エージェント更新タスクを作成する」を参照してください。
agent-update.bin 実行ファイルを使用してパッチ専用イメージを適用する方法については、agent-update.bin を使用して、エージェント更新イメージからエージェントをインストールまたは更新するを参照してください。
この手順では、Sun Management Center がデフォルトのディレクトリ /opt にインストールされていることを想定します。Sun Management Center が別のディレクトリにインストールされている場合、/opt をSolaris プラットフォームに Sun Management Center 3.5 をインストールするの手順 8で指定したディレクトリ名に置き換えます。
スーパーユーザとしてログインします。
Sun Management Center 3.5 Installation CD 1 of 2 を CD-ROM ドライブに挿入します。
コマンド /opt/SUNWsymon/sbin/es-makeagent を入力します。
インストールファイルのソースディレクトリを求めるメッセージが表示されます。
/cdrom/cdrom0/image を入力します。
エージェント専用インストールイメージを作成する対象ディレクトリを指定するように求めるメッセージが表示されます。
対象ディレクトリの名前を入力します。
このディレクトリが存在しない場合、このディレクトリを作成するかどうかを確認するメッセージが表示されます。このディレクトリを作成するには、y を入力します。(ディレクトリを作成せずに) システムプロンプトに戻るには、n または q を入力します。
ここで指定するディレクトリには、スーパーユーザの書き込み権が必要です。
例えば、
# enter the target directory: /es-makeagent-image Directory /es-makeagent-image does not exist Do you want to create it (y|n|q) y |
es-makeagent スクリプトは、ユーザが指定したディレクトリ内にサブディレクトリ disk1 と disk2 を作成して、これらのサブディレクトリ内に必要なファイルをコピーします。
Sun Management Center 3.5 installation CD 1 of 2 からのファイルのコピーが完了すると、es-makeagent は Sun Management Center 3.5 installation CD 1 of 2 を取り出します。そして、Sun Management Center 3.5 installation CD 2 of 2 を挿入するか、disk2 向けのソースディレクトリを指定するように求めるメッセージが表示されます。
Sun Management Center 3.5 installation CD 1 of 2 を CD-ROM ドライブから取り出します。
Sun Management Center 3.5 CD 2 of 2 を CD-ROM ドライブに挿入します。
CD-ROM ドライブの LED が消えたら、Return キーを押します。
es-makeagent は残りのファイルを CD-ROM からコピーします。
ユーザが指定したディレクトリ内でエージェント専用製品が利用できるというメッセージが表示されます。エージェントをローカルマシンにインストールするために必要なコマンドも表示されます。
ネットワーク上のほかのマシンから対象ディレクトリがアクセスできるように、対象ディレクトリを NFS マウントしてください。CD イメージを作成するの手順 12を参照してください。
コマンド eject を入力して、CD-ROM を取り出します。
この時点で、次のいずれかの方法を使用して、Sun Management Center 3.5 エージェントをインストールできます。
es-inst -a コマンドを使用します。es-inst -a を使用して、エージェント専用インストールイメージからエージェントをインストールするを参照してください。インストールファイルのソースディレクトリを求めるメッセージが表示されたら、手順 5で指定したエージェント専用インストールイメージの名前を指定します。エージェント専用インストールイメージを NFS 共有していることを確認します。
JumpStart ソフトウェアを使用して、エージェント専用インストールイメージを適用します。JumpStart によるエージェントのインストールを参照してください。
エージェント専用インストールイメージに含まれている tar ファイルを各エージェントマシンに ftp で送信し、各エージェントマシン上で解凍すると、インストールイメージを作成できます。解凍したインストールイメージのディレクトリには、サブディレクトリ disk1 と disk2 が含まれます。各エージェントマシン上で解凍したイメージから (エージェントを) インストールするには、disk1/sbin ディレクトリに移動して、es-inst コマンドを使用します。es-inst による Solaris プラットフォームへのインストールを参照してください。
次の手順では、「ジョブの管理」タスクと agent-update.bin 実行可能ファイルを使用して、エージェント更新イメージからエージェントをインストールまたは更新する方法について説明します。 また、es-inst -a コマンドを使用してエージェント専用インストールイメージをインストールする方法についても説明します。
JumpStart ソフトウェアを使用して Solaris オペレーティング環境とエージェントをインストールする方法については、JumpStart によるエージェントのインストールを参照してください。
Sun Management Center 3.0 エージェントをアップグレードしたい場合、agent-update.bin 実行可能ファイルを使用してエージェント更新イメージを適用します。agent-update.bin を使用して、エージェント更新イメージからエージェントをインストールまたは更新するを参照してください。「ジョブの管理」タスクは、既存の Sun Management Center 3.5 エージェントをアップグレードするときに使用します。
次のイメージツールのどちらかを使用して、エージェント更新イメージを作成します。
es-gui-imagetool を使用してエージェント更新イメージを作成する手順については、es-gui-imagetool を使用してエージェント更新イメージを作成するを参照してください。
es-imagetool を使用してエージェント更新イメージを作成する手順については、es-imagetoolを使用してエージェント更新イメージを作成するを参照してください。
Sun Management Center コンソールを起動し、認可された Sun Management Center ユーザとしてコンソールにログインします。
Solaris プラットフォーム上のコンソールを起動する方法を参照してください。
「ツール」、「ジョブの管理」を選択します。
「ジョブの管理」ウィンドウが表示されます。
「ジョブの管理」ウィンドウを使用すると、複数のホストにエージェントを同時に伝播できます。「ジョブの管理」機能の詳細については、『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』を参照してください。
マルチエージェントアップグレードタスクを作成します。
Sun Management Center エージェントがインストールされており、対象ホスト上で動作していることを確認します。
アップグレードの対象ホストを選択し、続いてグループを作成します。
タスクの種類として「エージェント更新」を選択します。
アップグレード操作の対象となる適切なイメージ名を選択します。この名前は、es-imagetool または es-gui-imagetool を使用して作成したイメージの名前にする必要があります。
詳細な手順については、『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』の「エージェント更新タスクを作成する」を参照してください。
「ジョブの管理」ウィンドウには、タスクの開始が成功したか失敗したかの状態だけが表示されます。エージェントのアップグレードが 1 つでも失敗したら、グループ内の残りのエージェントのアップグレードがすべて成功しても、そのジョブは「失敗」であると表示されます。ジョブ一覧の隣にある「ログの表示」をクリックすると、個々のアップグレードの状態をチェックできます。
ジョブの進行中、アップグレードの途中の状態を表示するには、「詳細」ウィンドウ「ログ表示」タブをクリックして、「ログファイルタイプの選択」メニュー「Sun Management Center ログ」サブメニューから「InstallServer.log」をクリックします。
対象マシンの /tmp ディレクトリに対するディスク容量の要件は、更新イメージの内容によって次のように変わります。
ベースエージェントのみ - 115M バイトから 125M バイトまで
ベースエージェントとアドオン - 200M バイトから 210M バイトまで
アドオンまたはパッチのみ - 100M バイトまで
Sun Management Center サーバマシンにスーパーユーザとしてログインします。
次のイメージツールのどちらかを使用して、エージェント更新イメージを作成します。
es-gui-imagetool を使用してエージェント更新イメージを作成する手順については、es-gui-imagetool を使用してエージェント更新イメージを作成するを参照してください。
es-imagetool を使用してエージェント更新イメージを作成する手順については、es-imagetoolを使用してエージェント更新イメージを作成するを参照してください。
Sun Management Center サーバから各対象マシンのルートディレクトリに、/opt/SUNWsymon/base/bin/agent-update.bin をダウンロードします。
Sun Management Center を /opt 以外のディレクトリにインストールした場合、/installdir/SUNWsymon/base/bin/agent-update.bin をダウンロードします (installdir はSolaris プラットフォームに Sun Management Center 3.5 をインストールするの手順 8で指定したディレクトリ)。この手順は対象マシンごとに行う必要があります。
agent-update.bin を各対象マシンにダウンロードし終ったら、各対象マシンにログインして、次の 4 つの手順を各対象マシンで行う必要があります。
対象マシンにスーパーユーザとしてログインします。
agent-update.bin をダウンロードしたディレクトリに移動します。
./agent-update.bin -sserver -rhttp-port -p image-name と入力します。
server は手順 1でログインしたサーバです。
http-port は Sun Management Center Web サーバポートです。
image-name は手順 2で作成したエージェント専用イメージの名前です。
たとえば、Sun Management Center サーバ名が Production1 で、Web サーバポートが 8080 であると想定します。また、エージェント更新イメージの名前が baseagent であると想定します。この場合、次のように入力します。
# ./agent-update.bin -s Production1 -r 8080 -p baseagent |
セキュリティシードと SNMPv1 コミュニティ文字列を指定します。
エージェント更新プロセスによって、セキュリティシードと SNMPv1 コミュニティ文字列の入力を求めるメッセージが表示されます。
このセキュリティシードは、Sun Management Center のサーバとエージェントを設定したときに指定したものと同じセキュリティシードである必要があります。
Solaris プラットフォーム上のベース製品とアドオンの設定の手順 7で指定したセキュリティシードパスワードを入力します。確認のため、もう一度パスワードを入力します。
この SNMPv1 コミュニティ文字列は、Sun Management Center のサーバとエージェントを設定したときに指定したものと同じコミュニティ文字列である必要があります。
独自のコミュニティ文字列を指定していた場合、Solaris プラットフォーム上のベース製品とアドオンの設定の手順 8で指定したものと同じコミュニティ文字列を入力する必要があります。デフォルトのコミュニティ文字列 public を使用していた場合、Return キーを押します。
更新プロセスが完了したら、対象マシン上のログファイル /var/opt/SUNWsymon/log/agent-update.log を調べて、更新ステータスをチェックします。
エージェント専用インストールイメージを作成します。es-makeagent を使用してエージェント専用インストールイメージを作成するを参照してください。
エージェントをインストールしたいマシンにスーパーユーザとしてログインします。
エージェント専用インストールイメージを作成したディレクトリ disk1/sbin に移動します。
たとえば、appserver というマシンのディレクトリ /export/agentsource にエージェント専用インストールイメージを作成していた場合、次のように入力します。
# cd /net/appserver/export/agentsource/disk1/sbin |
コマンド ./es-inst -a を入力して、Sun Management Center エージェントをインストールします。
対象ディレクトリを求めるメッセージが表示されます。
Sun Management Center をインストールするディレクトリの名前を入力します。
デフォルトの場所は /opt です。
Sun Management Center ソフトウェアは、必要となる最小のディスク容量が確保できれば、システム上の任意の位置にインストールできます。デフォルトの場所 /opt を受け入れるには、Return キーを押します。/opt 以外のディレクトリにインストールするには、そのディレクトリ名を入力します。
マシン上の各ファイルシステムの使用済み容量と空き容量は、コマンド df -ak で表示できます。
インストールプロセスは使用可能なアドオンをチェックします。
Sun Management Center アドオン製品を選択します。
インストールプロセスは各アドオン製品の一覧を表示して、製品をインストールするかどうかを確認します。
インストールされるのは、選択したアドオンのエージェントコンポーネントだけです。
その製品をインストールする場合は y を入力し、インストールしない場合は n を入力します。
アドオン製品をまったく選択しなかった場合、継続するかどうかを確認するメッセージが表示されます。継続する場合、y を入力します。インストールプロセスはディスク容量をチェックします。手順 8 に進みます。
アドオンを選択していた場合、選択したアドオンの一覧が表示されます。
選択内容を確認します。
継続する場合は y を入力し、選択し直す場合は n を入力します。
インストールプロセスはディスク容量をチェックします。
ディスク容量をチェックします。
インストールプロセスは、ユーザが選択したアドオンのエージェントとエージェントコンポーネントをインストールするのに十分なディスク容量があるかどうかをチェックします。
十分な容量がある場合、エージェントがインストールされます。設定を実行するかどうかを確認するメッセージが表示されます。手順 10 に進みます。
ディスク容量が十分でない場合、代わりとなるファイルシステムを指定することを求めるメッセージが表示されます。空き容量と、必要となる容量が表示されます。
十分なディスク容量のある別のファイルシステムの名前を指定します。
別のファイルシステムの入力を求めるプロンプトには、空き領域を十分に確保できるファイルシステムとディレクトリの名前を入力します。
マシン上の各ファイルシステムの使用済み容量と空き容量を表示するには、Sun Management Center をインストールするマシンの端末ウィンドウで、df -ak を入力します。
インストールプロセスはもう一度ディスク容量をチェックします。十分な容量がある場合、エージェントがインストールされます。設定を実行するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
エージェントを設定するかどうかを決定します。
Sun Management Center コンポーネントと選択したアドオン製品を設定するには、y を入力します。手順については、Solaris プラットフォーム上の Sun Management Center 3.5 を設定する方法を参照してください。
後で設定を実行することを選択した場合、そのマシンのエージェントは設定するまで実行できません。es-guisetup または es-setup を使用して、エージェントを設定します。
es-guisetup を使用してエージェントを設定する手順については、Solaris プラットフォーム上の Sun Management Center 3.5 を設定する方法を参照してください。
es-setup を使用してエージェントを設定する手順については、es-setup による Sun Management Center 3.5 の設定を参照してください。
この節では、Solaris JumpStart サーバを構成および使用して、複数のシステムに、Sun Management Center 3.5 ベースエージェントと Solaris 8 または 9 オペレーティング環境をインストールおよび設定する方法について説明します。
JumpStart ソフトウェアを使用すると、Solaris オペレーティング環境を複数のシステムに自動的にインストールまたはアップグレードできます。さらに、インストール前後の作業も実行できるので、Sun Management Center などの追加のソフトウェアもインストールおよび設定できます。
Solaris JumpStart ソフトウェアはクライアントサーバアプリケーションであり、次のコンポーネントから構成されます。
ブートサーバ – 簡易ファイル転送プロトコル ( tftp) を使用して、Solaris オペレーティングシステムカーネルであるミニルートをインストールクライアントに提供します。カーネルはアーキテクチャに依存せず、ブートサーバが動作している各バージョンの Solaris がサポートするすべてのハードウェアにベースサービスを提供します。
インストールサーバ – 対象システム (インストールクライアントと呼ぶ) にインストールすべきソフトウェアパッケージ (Sun Management Center 3.5 ベースエージェントなど) を提供します。
インストールクライアント – Solaris および選択したソフトウェアパッケージ (Sun Management Center 3.5 ベースエージェントなど) をインストールすべき対象システムのことです。
プロファイル (または構成) サーバ– JumpStart のプロファイルを提供します。
JumpStart プロファイルはテキストファイルで、Solaris オペレーティング環境ソフトウェアをどのようにグループ内の各インストールクライアントにインストールするかを定義します。JumpStart プロファイルを使用すると、インストールするソフトウェアグループ、パーティションの指定、ディスク容量の割り当て、ソフトウェアのアップグレード中に使用するバックアップメディアなどを指定できます。
JumpStart プロファイルは複数作成できます。たとえば、1 つは Solaris オペレーティング環境の新規インストール向け、もう 1 つは Solaris オペレーティング環境のアップグレードインストール向けなどです。各 JumpStart プロファイルを 1 つまたは複数のインストールクライアントに割り当てるには、JumpStart のルールファイルを使用します。
JumpStart プロファイルを作成する詳細な方法については、『Solaris 9 インストールガイド』の「プロファイルの作成」を参照してください。
ルールファイル – インストールクライアントまたはインストールクライアントのグループに実行すべき作業を指定します。ルールファイル内の各ルールが指定するのは次の項目です。
インストールクライアントまたはインストールクライアントのグループ。ルールのキーワードとその値、あるいは、一般的なシステム属性とその値から構成されます。
開始スクリプト (省略可能)。Solaris オペレーティング環境をインストールまたはアップグレードするまえに、いくつかの作業を実行します。
JumpStart プロファイル。各インストールクライアントまたはインストールクライアントのグループに適用されます。
終了スクリプト (省略可能)。Solaris オペレーティング環境をインストールまたはアップグレードした後にいくつかの作業を実行します。JumpStart ソフトウェアを使用して Sun Management Center ベースエージェントをインストールするには、終了スクリプトが必要です。
JumpStart ソフトウェアを使用して Sun Management Center ベースエージェントをインストールした場合、そのインストールクライアントの Sun Management Center 構成はすべて同じになります。Sun Management Center のルートディレクトリ、サーバコンテキスト、セキュリティシード、および SMNPv1 コミュニティ文字列は同じです。
また、プロトタイプマシンという別のマシンも必要になります。このマシンには、JumpStart 終了スクリプトに必要な Sun Management Center のインストールおよび設定応答ファイルが生成されます。Solstice SyMON 1.x、Sun Enterprise SyMON 2.x、Sun Management Center 2.x、または、Sun Management Center 3.0 がプロトタイプマシンにインストールされている場合、SyMON または Sun Management Center ソフトウェアをプロトタイプマシンからアンインストールします。SyMON または Sun Management Center ソフトウェアをアンインストールする方法については、SyMON または Sun Management Center ソフトウェアのインストールマニュアルを参照してください。 旧バージョンの Sun Management Center の構成データを保存しないでください。
JumpStart ソフトウェアの詳細については、『Solaris 9 インストールガイド』の第 9 章から第 28 章までを参照してください。
JumpStart ソフトウェアは次のシステムサービスを必要とします。
表 6–2 JumpStart ソフトウェアが必要とするシステムサービス
サービス |
目的 |
---|---|
Network File System (NFS) デーモン mountd と nfsd |
Solaris オペレーティングシステムのイメージファイルの共有 |
rarp |
IP アドレスの検出 |
bootp |
共有ファイルシステムのホスト定義と場所 |
tftp |
ブートサーバからインストールクライアントへの Solaris 初期ブートカーネルの転送 |
Sun Management Center 3.5 ベースエージェントの配備は、インストールクライアントで実行される JumpStart 終了スクリプトによって行われます。 JumpStart が Solaris オペレーティング環境をインストールした後、JumpStart 終了スクリプトは Sun Management Center インストール応答ファイルの内容にもとづいて、ベースエージェントをインストールクライアントにインストールします。
終了スクリプトはまた、インストールクライアントがリブートした後に Sun Management Center 設定応答ファイルの内容にもとづいてベースエージェントを設定できるように、インストールクライアントを準備します。
Sun Management Center 応答ファイルは、Sun Management Center 3.5 コマンド行インストールおよび設定プロセス中、別の (つまり、プロトタイプ) システム上で生成されます。その後、応答ファイルは JumpStart プロファイルディレクトリにコピーされます。インストールおよび設定応答ファイルは、必要に応じて、JumpStart プロファイルディレクトリに直接作成してもかまいません。
JumpStart はインストールクライアントのファイルシステムを /a パーティションにマウントします。次に、JumpStart 終了スクリプトは Sun Management Center コマンド es-inst -R /a -T /a/target-directory を実行して、Sun Management Center ベースエージェントをインストールします。ここで、target-directory は、エージェントがインストールされるインストールクライアント上のディレクトリの名前です。es-inst コマンドとそのパラメータについては、es-inst のオプションを参照してください。
終了スクリプトはまた、rc3.d ファイルを作成します。このファイルは、インストールクライアントがリブートした後に実行されます。rc3.d ファイルは設定応答ファイルを使用して、Sun Management Center ベースエージェントを設定します。ベースエージェントの設定が完了すると、rc3.d ファイルは削除されます。終了スクリプトからの出力は /var/sadm/system/logs/finish.log に格納されます。
Sun Management Center の設定中、セキュリティキーを生成するためのパスワードと SNMP コミュニティ文字列を指定します。セキュリティを確保するため、セキュリティキーとコミュニティ文字列は Sun Management Center 設定応答ファイルに格納しないでください。
Sun Management Center ベースエージェントをインストールクライアントに正常にインストールおよび設定するには、Solaris プラットフォーム上のベース製品とアドオンの設定の手順 7でセキュリティキーを生成するときに使用したものと同じパスワードを指定する必要があります。また、Solaris プラットフォーム上のベース製品とアドオンの設定の手順 8で指定したものと同じ SNMP コミュニティ文字列を指定する必要があります。これを確実に行うには、次の方法を使用します。
パスワードシードとコミュニティ文字列を JumpStart 終了スクリプトにハードコードしておきます。
この方法では、セキュリティパスワードシードとコミュニティ文字列が終了スクリプト内で丸見えになり、セキュリティ上、危険性があります。終了スクリプトファイルのアクセス権を 400 に設定すると、セキュリティ上の危険性は下がりますが、まったくなくなるわけではありません。
ベースエージェントの設定中、インストールクライアント上でパスワードシード とコミュニティ文字列を手作業で入力するように、JumpStart 終了スクリプトを構成します。
終了スクリプトは、インストールクライアント上でセキュリティパスワードシード と SNMP コミュニティ文字列を手作業で入力するように構成できます。この応答は、一時的な終了スクリプトに変数として格納されます。インストールクライアントがリブートすると、rc3.d スクリプトは一時的な終了スクリプトを実行して、その後で本来の終了スクリプトを復元します。
この方法では、インストールクライアントごとに、セキュリティパスワードシードとコミュニティ文字列を手作業で入力する必要があります。
この方法では、パスワードシードまたはコミュニティ文字列の有効性は確認されません。したがって、パスワードシードまたはコミュニティ文字列が間違っていた場合、エージェントがサーバと通信できません。任意のインストールクライアント上でベースエージェントの設定に失敗した場合、つまり、エージェントが Sun Management Center サーバとの通信に失敗した場合、インストールクライアントごとに es-setup -F を実行する必要があります。
上記方法の JumpStart 終了スクリプトの例については、JumpStart 終了スクリプトを作成するを参照してください。
次の一覧に、JumpStart ソフトウェアを設定して、Solaris オペレーティング環境および Sun Management Center ベースエージェントを 1 つまたは複数のインストールクライアントにインストールするときに必要な手順を要約します。
JumpStart のインストールサーバとプロファイルサーバを作成します。
Sun Management Center 3.5 ベースエージェントイメージを JumpStart インストールサーバに作成します。
Sun Management Center 3.5 のインストール応答ファイルと設定応答ファイルを生成します。
JumpStart プロファイルを作成します。
Sun Management Center 向けの JumpStart 終了スクリプトを作成します。
JumpStart ルールファイルを作成します。
JumpStart ファイルの有効性を確認します。
インストールクライアント情報を JumpStart サーバに追加します。
上記手順がすべて完了したら、JumpStart サーバを使用して、Solaris オペレーティング環境および Sun Management Center ベースエージェントを 1 つまたは複数のインストールクライアントに新規インストールできます。
この節の手順では、次の状況を想定しています。
マシン bootserver01 はブートサーバとして構成されており、JumpStart のブートサーバ、インストールサーバ、およびプロファイルサーバとして使用される予定です。マシンbootserver01 はすでにブートサーバとして構成されています。
すべての JumpStart ファイルのベースディレクトリとして /export/home が使用されています。
Solaris オペレーティング環境および Sun Management Center ベースエージェントのインストールイメージ向けには、十分な容量を持つ任意のファイルシステムを指定できます。ファイルシステムには少なくとも 500M バイトの空き容量が必要です。
JumpStart ベースディレクトリとしてほかのディレクトリを使用する場合、次の手順の /export/home をユーザが JumpStart ベースディレクトリとして選択したディレクトリ名に置き換えます。
JumpStart インストール向けには、Solaris 8 が選択されています。
Solaris 9 を使用する場合、次の手順の Solaris_8 を Solaris_9 に置き換えます。
Sun Management Center ベースエージェントのインストール向けには、デフォルトの場所 /opt が選択されています。
JumpStart インストールサーバとSolaris オペレーティング環境のイメージを作成します。
JumpStart インストールサーバとして使用したいマシンにスーパーユーザとしてログインします。
Solaris installation CD 1 of 2 を CD-ROM ドライブに挿入します。
CD-ROM 上の Tools ディレクトリに移動します。
# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_2.8/Tools |
Solaris オペレーティング環境のインストールイメージを作成します。
コマンド ./setup_install_server /install-server-directory を入力します。ここで、 install-server-directory はインストールイメージを提供するときに使用されるディレクトリです。例えば、
# ./setup_install_server /export/home/JumpStart/Solaris_8 Verifying target directory... Calculating the required disk space for the Solaris_8 product Copying the CD image to disk... Install Server setup complete |
(省略可能) Solaris オペレーティング環境の補助製品を JumpStart インストールサーバに追加します。
Solaris installation CD 2 of 2 を CD-ROM ドライブに挿入します。そして、CD-ROM 上の Tools ディレクトリに移動します。
コマンド ./add_to_install_server / install-server-directory を入力します。ここで、install-server-directory はインストールイメージを提供するときに使用されるディレクトリです。例えば、
# cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_8/Tools # ./add_to_install_server /export/home/JumpStart/Solaris_8 |
JumpStart プロファイルディレクトリをサーバ上に作成します。
# mkdir /export/home/JumpStart/jumpstart |
Solaris installation CD 1 of 2 を CD-ROM ドライブに挿入します。
CD-ROM 上のディレクトリ Solaris_2.8/Misc/jumpstart_sample から JumpStart プロファイルディレクトリ /export/home/JumpStart/jumpstart に JumpStart のサンプルをコピーします。例えば、
# cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_2.8/Misc # cp -r jumpstart_sample/* /export/home/JumpStart/jumpstart |
Network File System (NFS) デーモン mountd を停止します。
# /etc/init.d/nfs.server stop |
JumpStart ディレクトリを NFS 共有します。
インストールクライアントが JumpStart サーバ上のファイルにアクセスできるようにするには、JumpStart ディレクトリを NFS 共有する必要があります。次の行を /etc/dfs/dfstab ファイルに追加して、このファイルを保存し、閉じます。
share -F nfs -o ro,anon=0 /export/home/JumpStart
Network File System (NFS) デーモン mountd を起動します。
# /etc/init.d/nfs.server start |
JumpStart インストールサーバを作成したマシンにスーパーユーザとしてログインします。
Sun Management Center 3.5 Installation CD 1 of 2 をCD-ROM ドライブに挿入します。
ディレクトリ /cdrom/cdrom0/sbin に移動します。
コマンド ./es-makeagent を入力して、Sun Management Center ベースエージェントイメージを作成します。
インストールファイルのソースディレクトリとエージェントイメージの対象ディレクトリを求めるメッセージが表示されます。
ソースディレクトリは /cdrom/cdrom0/image です。対象ディレクトリは、JumpStart インストールサーバ上でエージェントイメージが作成されるディレクトリです。たとえば、/export/home/JumpStart/AgentImage です。
指定した対象ディレクトリが存在しない場合、このディレクトリを作成するかどうかを確認するメッセージが表示されます。y を入力すると、このディレクトリを作成します。
例:
# ./es-makeagent Installation files source directory: /cdrom/cdrom0/image Please enter the target directory: /export/home/JumpStart/AgentImage |
イメージ作成プロセスは、完了するまでに 30 分以上かかることがあります。
アドオンエージェントを除外します。
アドオンエージェントコンポーネントを作成したくない場合、エージェントイメージの Addons ディレクトリの名前を変更します。
# cd /export/home/JumpStart/AgentImage/disk1/image # ls -p Addons/ PE/ Patches/ Webserver/ db/ # mv Addons Addons-temp |
Sun Management Center ベースエージェントをインストールおよび設定するマシンを選択して、スーパーユーザとしてログインします。
このマシンはプロトタイプになります。
Sun Management Center がインストールされていないマシンを選択します。このようなマシンが存在しない場合、プロトタイプマシンから SyMON または Sun Management Center ソフトウェアをアンインストールします。アンインストールの方法については、SyMON または Sun Management Center ソフトウェアのインストールマニュアルを参照してください。 旧バージョンの Sun Management Center の構成データを保存しないでください。
Sun Management Center 3.5 Installation CD 1 of 2 をCD-ROM ドライブに挿入します。
ディレクトリ /cdrom/cdrom0/sbin に移動します。
Sun Management Center のインストール応答ファイルと設定応答ファイルを格納するディレクトリをマシンに作成します。
例えば、
# mkdir /response-files |
Sun Management Center インストール応答ファイルを生成します。
インストール応答ファイルを生成するには、コマンド ./es-inst -C /response-file-dir/install-response-file.cfg を使用して、ベースエージェントをインストールする必要があります。
ここで、response-file-dir は応答ファイルを格納するディレクトリです。
install-response-file は応答ファイルの名前です。
例えば、
# ./es-inst -C /response-files/install.cfg |
Sun Management Center をインストールするディレクトリを指定するように求めるメッセージが表示されます。
Sun Management Center をインストールするディレクトリの名前を指定します。
対象ディレクトリの指定を求めるメッセージが表示されます。デフォルトの位置は /opt です。
Sun Management Center ソフトウェアは、必要となる最小のディスク容量が確保できれば、システム上の任意の位置にインストールできます。/opt 以外のディレクトリにインストールする場合、そのディレクトリ名を入力する必要があります。
マシン上の各ファイルシステムの使用済み容量と空き容量は、コマンド df -ak で表示できます。
本稼働環境と開発環境のどちらをインストールするかを確認するメッセージが表示されます。
1 を入力し Return キーを押して、本稼働環境をインストールします。
「(2) 開発環境 (DE)」を選択しないでください。選択肢 2 は Sun Management Center ベース製品全体をインストールします。
インストールしたい Sun Management Center コンポーネントを選択するように求めるメッセージが表示されます。
エージェントコンポーネントだけを選択します。
サーバコンポーネントをインストールするかどうかを確認するメッセージが表示されたら、n を入力します。
エージェントコンポーネントをインストールするかどうかを確認するメッセージが表示されたら、y を入力します。
コンソールコンポーネントをインストールするかどうかを確認するメッセージが表示されたら、n を入力します。
3 コンポーネントは選択可能です: サーバコンポーネントをインストールしますか? (y|n|q) n エージェントコンポーネントをインストールしますか? (y|n|q) y コンソールコンポーネントをインストールしますか? (y|n|q) n |
インストールプロセスはアドオンコンポーネントをチェックして、アドオン製品を選択するように求めるメッセージを表示します。
アドオンコンポーネントをインストール向けに選択してはなりません。
各アドオンを選択するように求めるメッセージが表示されたら、n を入力します。
次のアドオン製品をインストール用に選択できます。 Advanced System Monitoring (y|n|q) n Service Availability Manager (y|n|q) n Performance Reporting Manager (y|n|q) n Sun Fire Platform Administration (y|n|q) n Monitoring and Management of A5x00 and T3 devices (y|n|q) n Sun Fire Link (y|n|q) n System Reliability Manager (y|n|q) n Workgroup Server (y|n|q) n |
継続するかどうかを確認するメッセージが表示されます。y を入力して継続します。
ディスク容量をチェックします。
インストールプロセスは、Sun Management Center ベースエージェントのインストールに必要なディスク容量があるかどうかをチェックします。
十分な容量がある場合、ベースエージェントがインストールされます。
ディスク容量が十分でない場合、代わりとなるファイルシステムを指定することを求めるメッセージが表示されます。空き容量と、必要となる容量が表示されます。
マシン上の各ファイルシステムの使用済み容量と空き容量を表示するには、Sun Management Center エージェントをインストールするマシンの端末ウィンドウで、df -ak を入力します。
エージェントのインストールが完了したら、設定を実行するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
設定を実行しないでください。n を入力して終了します。インストールプロセス内で設定を実行すると、JumpStart 終了スクリプトに必要な Sun Management Center 設定応答ファイルが作成されません。
ディレクトリ /opt/SUNWsymon/sbin に移動します。
Sun Management Center をほかの場所にインストールした場合、/install-dir/SUNWsymon/sbin ディレクトリに移動します。ここで、install-dir は手順 4で指定したディレクトリです。
Sun Management Center 3.5 設定応答ファイルを生成します。
Sun Management Center 設定応答ファイルを生成するには、コマンド ./es-setup -C /response-file-dir /setup-response-file.cfg を使用して、ベースエージェントを設定する必要があります。
ここで、response-file-dir は応答ファイルを格納するディレクトリです。
setup-response-file は応答ファイルの名前です。
例えば、
# ./es-setup -C /response-files/setup.cfg |
セキュリティキーを生成するためのシードを入力するように求めるメッセージが表示されます。
セキュリティキーを生成します。
Sun Management Center のプロセス間の通信には、暗号化されたセキュリティキーが必要です。このセキュリティキーは、ユーザが指定したパスワードシードにもとづいて生成されます。このシードは、スペースを含まない 1 文字から 8 文字の長さである必要があります。8 文字を超えるエントリは 8 文字にカットされます。
セキュリティシードは、単一のサーバコンテキストでインストールするすべてのマシンで同じものを使用する必要があります。
Solaris プラットフォーム上のベース製品とアドオンの設定の手順 7 で Sun Management Center サーバを設定したときに指定したものと同じパスワードシードを入力します。
もう一度パスワードを入力します。
セキュリティを確保するため、パスワードシードは Sun Management Center 設定応答ファイルに格納しないでください。パスワードシードは、JumpStart 終了スクリプトにハードコードしておく方法と 、インストールクライアント上で実行したときに確認するよう JumpStart 終了スクリプトを構成しておく方法があります。どちらの方法でも、JumpStart 終了スクリプトを作成するで指定したパスワードシードを指定します。
SNMPv1 コミュニティ文字列の入力を求めるメッセージが表示されます。
SNMPv1 コミュニティセキュリティ文字列を指定します。
SNMPv1 コミュニティ文字列はセキュリティのために必要です。デフォルトでは、public に設定されます。セキュリティを上げるには、独自の文字列を指定します。
SNMPv1 コミュニティ文字列は、単一 (同一) のサーバコンテキストでインストールするすべてのマシンで同じものを使用する必要があります。
Solaris プラットフォーム上のベース製品とアドオンの設定の手順 8 で Sun Management Center サーバを設定したときに指定したものと同じコミュニティ文字列を入力します。
デフォルトのコミュニティ文字列 public を使用していた場合、SNMPv1 コミュニティ文字列を入力するように求めるメッセージが表示されたら、Return キーを押します。
独自のコミュニティ文字列を指定していた場合、Sun Management Center サーバを設定したときに指定したものと同じコミュニティ文字列を指定します。
セキュリティを確保するため、コミュニティ文字列は Sun Management Center 設定応答ファイルに格納してはなりません。コミュニティ文字列 は、JumpStart 終了スクリプトにハードコードしておく方法と、インストールクライアント上で実行したときにコミュニティ文字列を確認するように JumpStart 終了スクリプトを構成しておく方法があります。どちらの方法でも、JumpStart 終了スクリプトを作成するで指定したコミュニティ文字列を指定します。
Sun Management Center サーバホスト名を求めるメッセージが表示されます。
Sun Management Center サーバホスト名を指定します。
Sun Management Center サーバがインストールされているマシン名を入力します。
設定プロセスは、SNMP ポートが使用されているかどうかをチェックします。
SNMP ポート 161 が使用されていない場合、Sun Management Center エージェントを起動するかどうかを確認するメッセージが表示されます。 手順 e に進みます。
SNMP ポート 161 が使用されている場合、SNMP ポート番号を指定するように求めるメッセージが表示されます。
SNMP ポートの衝突を解決します。
Solaris プラットフォーム上のベース製品とアドオンの設定の手順 11 で Sun Management Center サーバを設定したときに指定したものと同じポート番号を入力します。
Sun Management Center エージェントを起動します。
ネットワークが Network Address Translation (NAT) を使用している場合、n を入力して、Sun Management Center を起動せずに設定を終了します。Sun Management Center を起動する前に、NAT サポートを有効にするに示されている方法で es-config コマンド行ユーティリティを使用して NAT 向けにマシンを構成します。
この時点で Sun Management Center ベースエージェントを起動したい場合、y を入力します。
設定スクリプトは es-start -A を使用してエージェントを起動します。es-start の詳細については、es-start によるコンポーネントの起動を参照してください。
また、コンソールの起動で、Sun Management Center コンソールの起動方法も参照してください。
Sun Management Center を後で起動したい場合、n を入力します。このマシン上で Sun Management Center エージェントを起動する準備ができたら、第 8 章「Sun Management Center の起動と停止」を参照してください。
インストール応答ファイルと設定応答ファイルを JumpStart プロファイルサーバにコピーします。
以前の手順の例として、Sun Management Center インストール応答ファイル install.cfg はプロトタイプマシンのディレクトリ /response-files に作成されました。また、Sun Management Center 設定応答ファイル setup.cfg はプロトタイプマシンのディレクトリ /response-files に作成されました。
ここで、JumpStart プロファイルサーバの名前が bootserver01 であり、マシン bootserver01 の JumpStart プロファイルディレクトリが /export/home/JumpStart/jumpstart であると想定します。 また、プロトタイプマシンの JumpStart プロファイルディレクトリに書き込みアクセス権を有効にしていると想定します。このとき、応答ファイルをプロトタイプマシンから Jumpstart マシンの JumpStart プロファイルディレクトリにコピーします。例えば、
# cd /response-files # cp install.cfg /net/bootserver01/export/home/JumpStart/jumpstart # cp setup.cfg /net/bootserver01/export/home/JumpStart/jumpstart |
JumpStart プロファイルディレクトリを作成したマシンにスーパーユーザとしてログインします。
JumpStart インストールサーバとプロファイルディレクトリを作成するの手順 2で作成した JumpStart プロファイルディレクトリに移動します。
Sun Management Center インストール応答ファイルを編集します。
JumpStart がインストール応答ファイルを使用できるように、インストール応答ファイルを編集する必要があります。インストール応答ファイルは、手順 4 でユーザが指定した名前のファイルです。 インストール応答ファイルに次の変更を行います。
SOURCE_DIRECTORY の値を /a/mnt/disk1/image に変更します。/a/mnt/disk1/image は JumpStart 終了スクリプトで指定した $MNTDIR の値に対応します。
TARGET_DIRECTORY の値を /a/target_directory に変更します。ここで、 target_directory は Sun Management Center ベースエージェントがインストールされている各インストールクライアント上にあるディレクトリです。
SETUP_NOW パラメータの値をゼロに変更します。 SETUP_NOW パラメータの値をゼロに設定することによって、Sun Management Center ベースエージェントをインストールしたとき、各インストールクライアント上で Sun Management Center 設定が自動的に実行しなくなります。
次に、上記編集を行なった後の基本的な Sun Management Center インストール応答ファイルのサンプルを示します。
SUNMC_VERSION=3.5 ENVIRONMENT=1 SOURCE_DIRECTORY=/a/mnt/disk1/image TARGET_DIRECTORY=/a/opt OSVERS=8 PRTOUT= Sun Microsystems sun4u Sun Ultra 60 UPA/PCI (UltraSPARC-II 450MHz) LAYER.SERVER=0 LAYER.AGENT=1 LAYER.CONSOLE=0 SETUP_NOW=0
ベースエージェントはプラットフォームに依存しないため、PRTOUT パラメータの値は重要ではありません。しかし、このパラメータは JumpStart のために存在する必要があります。PRTOUT パラメータを削除してはなりません。
Sun Management Center 設定応答ファイルを編集します。
JumpStart が設定応答ファイルを使用できるように、設定応答ファイルを編集する必要があります。設定応答ファイルは、手順 6でユーザが指定した名前のファイルです。 必要に応じて、設定応答ファイルに次の変更を行います。
SUNMC_SERVER パラメータで指定したサーバ名が Sun Management Center 3.5 サーバマシンの名前であることを確認します。
START_SUNMC パラメータの値が 1 に設定されていることを確認します。START_SUNMC パラメータの値を 1 に設定することによって、ベースエージェントを設定した後、Sun Management Center ベースエージェントが起動するようになります。
agent_OPTIONAL_PORT パラメータが存在し、かつ、その値に有効なポート番号またはデフォルトの文字列 DEFAULT が割り当てられていることを確認します。
次に示すサンプルの設定応答ファイルのすべてのパラメータが存在することを確認します。
次に、JumpStart 編集前後の Sun Management Center 設定応答ファイルの例を示します。どちらの例でも、bootserver01 は Sun Management Center サーバマシンの名前です。
SUNMC_SERVER=bootserver01 agent_OPTIONAL_PORT=1161 START_SUNMC=1
DISABLE_SNMPDX_DAEMON=1 STOP_SNMPDX=1 SUNMC_SERVER=bootserver01 agent_OPTIONAL_PORT=1161 START_SUNMC=1
この例では、行 DISABLE_SNMPDX=1 は SNMP デーモンを無効にします。行 STOP_SNMPDX=1 は SNMP デーモンを停止します。 行 SUNMC_SERVER=bootserver01 は、ベースエージェントの Sun Management Center サーバホストが bootserver01 という名前のマシンであることを指定します。行 agent_OPTIONAL_PORT=1161 はポート 1161 をエージェントに割り当てます。行 START_SUNMC=1 は、ベースエージェントの設定が完了したときにベースエージェントを起動することを意味します。
JumpStart プロファイルディレクトリを作成したマシンにスーパーユーザとしてログインします。
JumpStart インストールサーバとプロファイルディレクトリを作成するの手順 2で作成した JumpStart プロファイルディレクトリに移動します。
JumpStart プロファイルは、Sun Management Center ベースエージェントをインストールするインストールクライアントの種類ごとに作成します。
JumpStart プロファイルを作成するには、このディレクトリのサンプルから適切なサンプルのプロファイルをコピーするか、次の例をテンプレートとして使用します。作成した各 JumpStart プロファイルを JumpStart プロファイルサーバディレクトリに保存して、作成した各プロファイルの名前を記録します。
サンプルのプロファイルを実際のプロファイルとして使用しないでください。JumpStart の要件に適合するようにプロファイルを編集します。『Solaris 9 インストールガイド』の「プロファイルの作成」を参照してください。
次に、サンプルの JumpStart プロファイルの例を示します。1 番目の例は、Solaris オペレーティング環境の新規インストール向けのプロファイルです。2 番目の例は、Solaris オペレーティング環境のアップグレード向けのプロファイルです。
# # all_9000_t0+swap # install_type initial_install system_type standalone partitioning explicit # filesys c0t0d0s1 2024 swap filesys c0t0d0s0 6120 / filesys c0t0d0s7 free /export/home # cluster SUNWCall package SUNWabe delete cluster SUNWCapache delete cluster SUNWCdhcp delete cluster SUNWClux delete cluster SUNWCfct delete cluster SUNWCnet delete package NSCPcom delete
install_type upgrade
JumpStart プロファイルディレクトリを作成したマシンにスーパーユーザとしてログインします。
JumpStart インストールサーバとプロファイルディレクトリを作成するの手順 2で作成した JumpStart プロファイルディレクトリに移動します。
JumpStart 終了スクリプトを作成します。
まず、終了スクリプトのセキュリティについてを読み直します。その後、各ユーザのセキュリティの要件にしたがい、なおかつ、次のサンプルの終了スクリプトをガイドラインとして使用して、終了スクリプトを JumpStart プロファイルディレクトリに作成します。
1 番目の例は、パスワードシードとコミュニティ文字列をハードコードした終了スクリプトです。2 番目の例は、パスワードシードとコミュニティ文字列を実行時に確認するように構成した終了スクリプトです。
終了スクリプトは sh 拡張子を付けて保存します。たとえば、base_agent_finish.sh です。
#!/bin/sh # # Program type : Unix bourne shell script # Description : Standard finish script for installing and # setting up Sun Management Center core agent # # # ROOTDIR=${ROOTDIR:-/a} # Root directory for new OS MNTDIR=${ROOTDIR}/mnt LOGDIR=${ROOTDIR}/var/tmp/sunmcfinish SI_CONFIG_DIR=${SI_CONFIG_DIR:-/export/home/JumpStart/jumpstart} INSTALL_RESP=${SI_CONFIG_DIR}/install.cfg SETUP_RESP=${SI_CONFIG_DIR}/setup.cfg # # # Begin Main Program # # umask 022 mkdir -p $LOGDIR # # Copy the install and setup response file to target system # cp ${INSTALL_RESP} $LOGDIR cp ${SETUP_RESP} $LOGDIR # # mount Sun Management Center image # mount -F nfs bootserver01:/export/home/JumpStart/AgentImage $MNTDIR [ $? -ne 0 ] && exit 1 # # run es-inst with -a -R -T and -A options # skip the next line for Flash Archive based deployment # Do not use the -T option if you have specified the TARGET_DIRECTORY # tag in install.cfg # ${MNTDIR}/disk1/sbin/es-inst -a -R /a -T /a/opt -A ${LOGDIR}/install.cfg # # Clean up any rc script with the same name if present # test -f ${ROOTDIR}/etc/rc3.d/S80SunMCJumpStart && \ rm -f ${ROOTDIR}/etc/rc3.d/S80SunMCJumpStart rm -f /etc/init.d/SunMCJumpStart # # Place rc script in rc3.d and init.d to do setup # Remember to access es-setup based on the target directory location # echo "Creating rc script..." cat> ${ROOTDIR}/etc/rc3.d/S80SunMCJumpStart << EOF #!/sbin/sh # rm /etc/rc3.d/S80SunMCJumpStart /etc/init.d/SunMCJumpStart SECURITY_SEED=abc123 SNMPV1_STRING=private export SECURITY_SEED SNMPV1_STRING /opt/SUNWsymon/sbin/es-setup -e -A /var/tmp/sunmcfinish/setup.cfg EOF cp ${ROOTDIR}/etc/rc3.d/S80SunMCJumpStart \ ${ROOTDIR}/etc/init.d/SunMCJumpStart exit 0
#!/bin/sh # # Program type : Unix bourne shell script # Description : Standard finish script for installing and # setting up Sun Management Center core agent # # # ROOTDIR=${ROOTDIR:-/a} # Root directory for new OS MNTDIR=${ROOTDIR}/mnt LOGDIR=${ROOTDIR}/var/tmp/sunmcfinish SI_CONFIG_DIR=${SI_CONFIG_DIR:-/export/home/JumpStart/jumpstart} INSTALL_RESP=${SI_CONFIG_DIR}/install.cfg SETUP_RESP=${SI_CONFIG_DIR}/setup.cfg # # # Begin Main Program # # umask 022 mkdir -p $LOGDIR # # Copy the install and setup response file to target system # cp ${INSTALL_RESP} $LOGDIR cp ${SETUP_RESP} $LOGDIR # # mount Sun Management Center image # mount -F nfs bootserver01:/export/home/JumpStart/AgentImage $MNTDIR [ $? -ne 0 ] && exit 1 # # Read secure inputs from user who invoked boot net - install # echo "Enter Security seed:" read SECURITY_SEED echo "Enter SNMP string:" read SNMPV1_STRING # # run es-inst with -a -R -T and -A options # skip the next line for Flash Archive based deployment # Do not use the -T option if you have specified the TARGET_DIRECTORY # tag in install.cfg # ${MNTDIR}/disk1/sbin/es-inst -a -R /a -T /a/opt -A ${LOGDIR}/install.cfg # # create a temporary es-setup script to use the secure information # read earlier # Remember to access es-setup based on the target directory location # FILE2=/a/opt/SUNWsymon/sbin/es-setup FILE=/a/opt/SUNWsymon/sbin/es-setup.jumpstart mv $FILE2 $FILE count=`wc -l $FILÈ count=`echo $count | cut -d' ' -f1` ncount=$count count_enter=`expr $ncount - 3` while [ $ncount -gt 0 ] ; do k=`tail -$ncount $FILE | head -1` if [ $ncount -eq $count_enter ] then echo $k>> $FILE2 echo "SECURITY_SEED=$SECURITY_SEED">> $FILE2 echo "SNMPV1_STRING=$SNMPV1_STRING">> $FILE2 else echo $k>> $FILE2 fi ncount=`expr $ncount - 1` done chmod +x $FILE2 # # Clean up any rc script with the same name if present # test -f ${ROOTDIR}/etc/rc3.d/S80SunMCJumpStart && \ rm -f ${ROOTDIR}/etc/rc3.d/S80SunMCJumpStart \ rm -f /etc/init.d/SunMCJumpStart # # Place rc script in rc3.d and init.d to do setup and cleanup # Remember to access es-setup based on the target directory location # echo "Creating rc script..." cat> ${ROOTDIR}/etc/rc3.d/S80SunMCJumpStart << EOF #!/sbin/sh # rm /etc/rc3.d/S80SunMCJumpStart /etc/init.d/SunMCJumpStart /opt/SUNWsymon/sbin/es-setup -e -A /var/tmp/sunmcfinish/setup.cfg mv /opt/SUNWsymon/sbin/es-setup.jumpstart /opt/SUNWsymon/sbin/es-setup EOF cp ${ROOTDIR}/etc/rc3.d/S80SunMCJumpStart \ ${ROOTDIR}/etc/init.d/SunMCJumpStart exit 0
JumpStart プロファイルディレクトリを作成したマシンにスーパーユーザとしてログインします。
JumpStart インストールサーバとプロファイルディレクトリを作成するの手順 2で作成した JumpStart プロファイルディレクトリに移動します。
JumpStart ルールファイルを作成します。
次のサンプルのルールファイルをテンプレートとして使用して、ルールファイルを JumpStart プロファイルディレクトリに作成します。
# # rule keywords and rule values begin script profile finish script # ------------------------------ ------------ ------- -------------- # This rule matches one system: # hostname bootserver01 - basic_prof base_agent_finish.sh # This is a complex rule: # network 192.43.34.0 && ! model \ SUNW,SPARCstation-20 - net_prof - # This rule applies to all # SUNW,SPARCstation-LX: # model SUNW,SPARCstation-LX - lx_prof complete.sh # Another complex rule: # network 193.144.2.0 && karch i86pc init.sh IA_prof done.sh # # You can use system attributes like RAM size and architecture to # classify targets: # memsize 16-32 && arch i386 - prog_prof - # rules are matched top-down. If nothing matches, this rule will apply: # any - - generic_prof -
JumpStart プロファイルディレクトリを作成したマシンにスーパーユーザとしてログインします。
JumpStart インストールサーバとプロファイルディレクトリを作成するの手順 2で作成した JumpStart プロファイルディレクトリに移動します。
./check を入力して、ユーザの JumpStart ファイルの有効性を確認します。
# ./check Validating rules... Validating profile basic_prof... Validating profile net_prof... Validating profile lx_prof... Validating profile IA_prof... Validating profile prog_prof... Validating profile any_machine... The custom JumpStart configuration is ok. # cat rules.ok hostname bootserver01 - basic_prof base_agent_finish.sh network 192.43.34.0 && ! model \ SUNW,SPARCstation-20 - net_prof - model SUNW,SPARCstation-LX - lx_prof complete.sh network 193.144.2.0 && karch i86pc init.sh IA_prof done.sh memsize 16-32 && arch i386 - prog_prof - any - - generic_prof - |
JumpStart サーバにスーパーユーザとしてログインします。
Solaris installation CD 1 of 2 を CD-ROM ドライブに挿入します。
CD-ROM 上の Tools ディレクトリに移動します。
# cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_2.8/Tools |
各インストールクライアントのシステム識別情報を確認します。
JumpStart サーバは、各インストールクライアントに関する次の情報を必要とします。
名前
Ethernet アドレス
IP アドレス
アーキテクチャ
各インストールクライアントにログインします。そして、次のように arp コマンドと uname コマンドを使用して、インストールクライアントの Ethernet アドレス、IP アドレス、名前、およびアーキテクチャを表示します。
> arp clienthost clienthost (111.222.123.124) at 8:0:80:e4:23:eb permanent published > uname -a SunOS clienthost 5.9 Generic_112233-01 sun4u sparc SUNW,Ultra-5_10 |
上記例において、インストールクライアント clienthost の Ethernet アドレスは 8:0:80:e4:23:eb、IP アドレスは 111.222.123.124、そしてアーキテクチャは sun4u です。
各インストールクライアントのシステム識別情報を JumpStart サーバに追加します。
インストールクライアント情報を JumpStart サーバに追加するには、add_install_client コマンドを次のように使用します。
add_install_client \ -c JumpStart_profile_server:path_to_configuration_directory \ -s JumpStart_install_server:path_to_operating_environment_image \ -p JumpStart_profile_server:path_to_SYSIDCFG_file \ -e install_client_ethernet_address \ -i install_client_IP_address \ install_client_name install_client_architecture |
たとえば、システムが次のように構成されていると想定します。
マシン bootserver01 はユーザの JumpStart ブートサーバ、プロファイルサーバ、およびインストールサーバです。
マシン bootserver01 上の JumpStart 構成ディレクトリは /export/home/JumpStart/jumpstart です。
マシン bootserver01 上の JumpStart オペレーティング環境イメージディレクトリは /export/home/JumpStart/Solaris_8 です。
システム識別構成ファイル sysidcfg は JumpStart 構成ディレクトリ /export/home/JumpStart/jumpstart にあります。
インストールクライアントの Ethernet アドレスは 8:0:80:e4:23:eb で、IP アドレスは 111.111.123.124 です。
インストールクライアントの名前は clienthost で、インストールクライアントのアーキテクチャは sun4u です。
その後、add_install_client コマンドを次のように使用して、インストールクライアント clienthost を追加します。
# ./add_install_client -c bootserver01:/export/home/JumpStart/jumpstart \ -s bootserver01:/export/home/JumpStart/Solaris_9 \ -p bootserver01:/export/home/JumpStart/jumpstart \ -e 8:0:80:e4:23:eb -i 111.111.123.124 \ clienthost sun4u Adding Ethernet number for clienthost to /etc/ethers making /tftpboot enabling tftp in /etc/inetd.conf starting rarpd starting bootparamd updating /etc/bootparams copying inetboot to /tftpboot |
インストールクライアントのシステム情報を JumpStart サーバに追加し終わったら、JumpStart を使用して、Solaris オペレーティング環境と Sun Management Center ベースエージェントをインストールできます。次の手順を参照してください。
add_install_client コマンドとそのオプションの詳細については、add_install_client(1M) のマニュアルページを参照してください。
各インストールクライアントをブートします。
例えば、
{2} ok boot net - install |
クライアントシステムは JumpStart サーバからブートします。JumpStart は JumpStart プロファイルに指定された Solaris オペレーティング環境をインストールします。この JumpStart プロファイルは、JumpStart ルールファイルに指定されたルールによって各インストールクライアントに割り当てられています。Solaris オペレーティング環境のインストールが完了すると、Sun Management Center 3.5 ベースエージェントがインストールされます。その後、インストールクライアントはリブートします。
インストールクライアントのリブートが完了すると、Sun Management Center ベースエージェントが JumpStart 終了スクリプトの指定にしたがって設定されます。この JumpStart 終了スクリプトは、JumpStart ルールファイルに指定されたルールによって各インストールクライアントに割り当てられています。セキュリティパスワードシードと SNMP コミュニティ文字列を終了スクリプトにハードコードしている場合、ベースエージェントは自動的に設定されます。パスワードシードと SNMP コミュニティ文字列を終了スクリプトにハードコードしていない場合、インストールクライアントごとにベースエージェント設定プロンプトに応答する必要があります。
この節では、マルチ IP マシン上で Sun Management Center 3.5 のサーバとエージェントを構成する方法について説明します。
複数の IP インタフェースを持つシステムにインストールする場合、 Sun Management Center 3.5 サーバはデフォルトで、すべての IP インタフェース上ですべてのエージェントをサポートするように構成されます。
esmultiip コマンドを使用すると、IP インタフェースを削除または追加したり、その一覧を表示したりできます。esmultiip コマンドの構文は次のとおりです。
esmultiip [-lh] | [ < -a | -d> Host-IP ]
次の表に、esmultiip コマンドのオプションを示します。
表 6–3 esmultiip のオプション
オプション |
パラメータ |
定義 |
---|---|---|
|
|
複数の IP インタフェースが存在する場合、Sun Management Center サーバ上のマルチ IP 機能を有効にする |
-h |
|
esmultiip のオプションの一覧を表示する |
-l |
|
Sun Management Center サーバのアクティブな IP インタフェースすべての一覧を表示する |
-a |
Host-IP |
IP アドレス Host-IP に対応するホスト名をサーバのアクティブな IP インタフェースの一覧に追加する |
-d |
Host_IP |
IP アドレス Host-IP に対応するホスト名をサーバのアクティブな IP インタフェースの一覧から削除する |
次の手順では、Sun Management Center サーバはマルチ IP マシンのディレクトリ /opt にインストールされていると想定します。エージェントが別のディレクトリにインストールされている場合、/opt をSolaris プラットフォームへの Sun Management Center 3.5 のインストールの手順 8で指定したディレクトリ名に置き換えます。
マルチ IP のサーバマシンにスーパーユーザとしてログインします。
Sun Management Center の現在アクティブな IP インタフェースの一覧を表示します。
コマンド /opt/SUNWsymon/sbin/esmultiip -l を入力します。例えば、
# /opt/SUNWsymon/sbin/esmultiip -l Multi IP configured with active interfaces "10.1.2.111" |
マシン上にあるすべての IP インタフェースの一覧を表示します。
コマンド ifconfig -a を入力します。例えば、
# ifconfig -a lo0: flags=1000849<UP,LOOPBACK,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 8232 index 1 inet 127.0.0.1 netmask ff000000 hme0: flags=1000843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500 index 2 inet 10.1.2.111 netmask ffffff00 broadcast 10.1.2.255 ether 8:0:20:a8:7a:c9 hme1: flags=1000843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500 index 3 inet 129.1.2.222 netmask ffffff00 broadcast 129.199.199.255 ether 8:0:20:a8:7a:c9 |
上記例に示すように、 Sun Management Center サーバが使用するのは、IP アドレス 10.1.2.111 の IP インタフェース hme0 だけです。
IP インタフェースを追加します。
IP インタフェースhme1 を IP アドレス 129.1.2.222 に追加したいとします。この場合、コマンド /opt/SUNWsymon/sbin/esmultiip -a 129.1.2.222 を入力します。
すると、この IP インタフェースが Sun Management Center サーバのアクティブなインタフェースの一覧に追加されます。
マルチ IP のサーバマシンにスーパーユーザとしてログインします。
Sun Management Center の現在アクティブな IP インタフェースの一覧を表示します。
コマンド /opt/SUNWsymon/sbin/esmultiip -l を入力します。例えば、
# /opt/SUNWsymon/sbin/esmultiip -l Multi IP configured with active interfaces "10.1.2.111 129.1.2.222" |
IP インタフェースを削除します。
IP インタフェースhme1 を IP アドレス 129.1.2.222 から削除したいとします。この場合、コマンド /opt/SUNWsymon/sbin/esmultiip -d 129.1.2.222 を入力します。
すると、この IP インタフェースが Sun Management Center サーバのアクティブなインタフェースの一覧から削除されます。
マルチ IP マシンの 1 つの IP インタフェースを Sun Management Center 3.5 エージェントが使用し、別の IP インタフェースをサーバが使用する場合、マルチ IP マシン上の Sun Management Center エージェントは Sun Management Center サーバと通信できません。
サーバと同じ IP インタフェースを使用するには、エージェントを構成し直す必要があります。
次の手順では、Sun Management Center エージェントだけがマルチ IP マシンのディレクトリ /opt にインストールされていると想定します。エージェントが別のディレクトリにインストールされている場合、/opt を Solaris プラットフォームへの Sun Management Center 3.5 のインストールの手順 8で指定したディレクトリ名に置き換えます。
マルチ IP のエージェントマシンにスーパーユーザとしてログインします。
エージェントが使用している IP アドレスを確認します。
マシン名を表示するには、コマンド uname -n を入力します。
# uname -n u60-01 |
エージェントは、uname -n で報告されたマシン名に割り当てられている IP アドレス上で動作するように構成されています。この例では、エージェントはマシン名 u60–01 に割り当てられている IP インタフェース上で動作するように構成されています。
IP インタフェースのアドレスを確認します。
各 IP インタフェースに割り当てられているマシン名を表示するには、コマンド cat /etc/hosts を入力します。
例えば、
# uname -n SunOS u60-01-ip2 5.8 Generic_108528-07 sun4u sparc SUNW,Ultra-60 # cat /etc/hosts 127.0.0.1 localhost 10.1.2.111 u60-01 loghost 10.2.3.222 u60-01-ip2 |
この例では、uname -n で表示されたマシン名 u60–01 は IP インタフェース 10.1.2.111 に割り当てられています。
Sun Management Center エージェントが別の IP インタフェースで動作するように構成したい場合、エージェントを希望の IP インタフェースに割り当て直します。次の手順を参照してください。
エージェントが動作している場合、エージェントを停止します。
コマンド /opt/SUNWsymon/sbin/es-stop -A を入力します。
すべての Sun Management Center プロセスが停止します。
マシン名を、希望のインタフェースが割り当てられているマシン名に変更します。
エージェントが現在使用している IP インタフェース 10.1.2.111 はマシン名 u60–01 に割り当てられていると想定します。ここで、マシン名 u60–01-ip2 に割り当てられている IP インタフェース 10.2.3.222 を使用するようにエージェントを割り当て直したいと想定します。
IP インタフェース 10.2.3.222 を使用するようにエージェントを割り当て直すには、コマンド uname -S u60–01–ip2 を入力します。
エージェントを設定します。
エージェントが新しい IP インタフェース割り当てを使用できるには、エージェントをもう一度設定する必要があります。
コマンド /opt/SUNWsymon/sbin/es-setup -F を入力します。
セキュリティキーのシードの入力を求めるメッセージが表示されます。
Sun Management Center セキュリティキーを指定します。
Solaris プラットフォーム上のベース製品とアドオンの設定の手順 7 で Sun Management Center を設定したときに指定したものと同じセキュリティシードパスワードを入力します。もう一度パスワードを入力します。
SNMPv1 コミュニティ文字列の入力を求めるメッセージが表示されます。
SNMPv1 コミュニティ文字列を指定します。
Solaris プラットフォーム上のベース製品とアドオンの設定の手順 8 で Sun Management Center を設定したときに指定したものと同じコミュニティ文字列を入力します。デフォルト値 public を使用していた場合、Return キーを押します。
server-host-name が Sun Management Center サーバとして構成されたことを示すメッセージが表示されます。ここで、server-host-name はサーバがインストールされているマシンの名前です。
表示されたサーバ名が正しい場合、y を入力します。
表示されたサーバ名が正しくない場合、n を入力します。Sun Management Center ホスト名を入力するように求めるメッセージが表示されます。
サーバがインストールされているマシンの名前を指定します。
エージェントは新しい IP アドレスを使用するように設定されます。
任意のアドオンエージェントコンポーネントをインストールしていた場合、アドオンコンポーネントも設定するように求めるメッセージが表示されます。
エージェントの構成が完了したら、エージェントを再起動できます。
エージェントを再起動します。
コマンド /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -A を入力します。
Microsoft Windows 上にインストールできるのは、Sun Management Center コンソールと、一部のアドオンのコンソールコンポーネントだけです。コンソールが稼動するためには、Solaris ネットワークまたは UNIX ネットワークから Microsoft Windows マシンにアクセスできると同時に、Windows マシンからもネットワークに対してアクセスできる状態である必要があります。
Sun Management Center 3.5 を Microsoft Windows プラットフォームにインストールする前に、Java の環境変数とパスを設定していることを確認します。Java 環境変数とパスを参照してください。JDK のバージョン 1.3.1、1.4、または 1.4.1 がインストールおよび構成されていない場合、インストールはできません。
Microsoft Windows 98 上に Sun Management Center 3.5 をインストールする前に、Microsoft Windows 98 のスワップ領域と環境領域に示されている方法で最小のスワップ領域と環境領域を設定してあるか確認してください。
administrator (または、管理者権限を持つユーザ) としてログインします。
Windows エクスプローラを実行します。
README ファイルを確認します。
CD-ROM からインストールする場合、まず、CD-ROM ドライブに Sun Management Center Disk 1 of 2 を挿入します。次に、Windows エクスプローラを使用して、/install/windows_install_readme.txt を見つけて開きます。
Sun Management Center の CD イメージからインストールする場合、Windows エクスプローラを使用して、/net/machine-name/cd-imagedir /disk1/install/windows_install_readme.txt を見つけて開きます。
Windows エクスプローラを使用して、/install/install.bat のアイコンを見つけて開きます (ダブルクリックします)。
「ようこそ」ウィンドウが表示されます。
表示された情報が存在することを確認して、「次へ」をクリックします。
インストール先ディレクトリの指定ウィンドウが表示されます。
インストールディレクトリを指定します。
Sun Management Center をインストールするディレクトリを求めるメッセージが表示されます。デフォルトの場所は C:\Program Files\SUNWsymon です。Sun Management Center 3.5 コンソールは、必要となる最小のディスク容量が確保できるかぎり、システム上の任意の位置にインストールできます。
デフォルトの C:\Program Files\SUNWsymon を受け入れる場合は「次へ」をクリックします。あるいは、ブラウズしてディレクトリ名を見つけ、そのディレクトリを選択し、「次へ」をクリックします。
ディレクトリが存在する場合、「アドオン製品の選択」ウィンドウが表示されます。
ディレクトリが存在しない場合、「このディレクトリは存在しません。今すぐ作成しますか?」というメッセージが表示されます。
「作成」をクリックします。ウィンドウが閉じます。
Specify the Installation Destination Directory ウィンドウで「次へ」をクリックします。
「アドオン製品の選択」ウィンドウが表示されます。
インストールしたいアドオンを選択し、「次へ」をクリックします。
「ディスク空間のチェック」ウィンドウが表示されます。
Sun Management Center をインストールするだけの十分なディスク容量がある場合、「確認」ウィンドウが表示されます。
十分なディスク容量がない場合、ほかのディレクトリを指定するか、あるいはほかのディレクトリをブラウズして選択するように求めるメッセージが表示されます。
ディスク容量のチェックが再度行われます。ディレクトリに十分な容量がない場合、十分な容量を確保できるディレクトリを指定するように求めるメッセージが再度表示されます。指定したディレクトリに十分な容量がある場合、「確認」ウィンドウが表示されます。
インストールについての選択内容を確認します。
選択内容の一覧が表示されます。
選択内容を確認します。一覧の内容が正しい場合、「次へ」をクリックして Sun Management Center のインストールを開始します。
一覧の内容が正しくない場合、「戻る」をクリックして「アドオン製品の選択」ウィンドウに戻り、インストールしたい製品を選択し直します。
「インストールしています」画面が表示されます。
インストールプロセスを完了します。
進捗状況の表示が約 50% に達すると、CD 1 のインストールが終了し、次の CD を挿入するように求めるメッセージが表示されます。
最初の CD を取り出し、Sun Management Center Disk 2 of 2 を挿入します。CD-ROM ドライブの回転が終わるのを待ってから「次へ」をクリックします。
インストールプロセスが完了すると、インストールされた製品の一覧が表示されます。「閉じる」をクリックします。
これで Microsoft Windows のインストールプロセスは終了です。Microsoft Windows システム上の Sun Management Center コンソールを設定または構成する必要はありません。この時点で、Microsoft Windows 上のコンソールを起動する方法に示されている方法で Sun Management Center コンソールを起動できます。