接続マップからアクセスされる TCP/IP HL7 サーバーインバウンドアダプタの設定プロパティーは、次の各セクションに編成されています。
TCP/IP HL7 インバウンドアダプタの接続マッププロパティーの「一般インバウンド設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 1–57 接続マップ - 一般インバウンド設定
「TCPIP インバウンド設定」セクションは、Java の Socket および ServerSocket のオプションを提供します。TCP/IP HL7 インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 1–58 接続マップ - TCPIP インバウンド設定
「TCPIP インバウンド設定」 - 「サーバーポートのバインディング」セクションは、サーバーポートバインディングの制御に使用されるパラメータを定義します。このセクションが使用されるのは、「接続タイプ」が「サーバー」に設定されている場合だけです。
TCP/IP HL7 インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
このセクションが使用されるのは、「接続タイプ」が「サーバー」に設定されている場合だけです。
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
localhost 上の指定された TCP/IP ポートへのバインドをアダプタが試みる最大回数を指定します。 |
バインドの試行回数を示す整数。 デフォルト設定は 3 です。 |
|
localhost 上の指定された TCP/IP ポートへの複数のバインド試行間でのアダプタの待機時間の長さ (ミリ秒) を指定します。 |
複数の試行間でのアダプタの待機時間の長さをミリ秒で示す整数。 デフォルト設定は 30000 (30 秒) です。 |
「TCPIP インバウンド設定」 - 「クライアント接続の確立」セクションは、接続の確立を制御するために使用される構成パラメータをいくつか定義します。このセクションが使用されるのは、「接続タイプ」が「クライアント」に設定されている場合だけです。
TCP/IP HL7 インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
このセクションが使用されるのは、「接続タイプ」が「クライアント」に設定されている場合だけです。
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
外部システムへの接続を試みるまでにアダプタが待機する時間の長さ (ミリ秒) を指定します。 |
外部システムへの接続を試みるまでの待機時間の長さ (ミリ秒) を示す数値。 デフォルト設定は 30000 (30 秒) です。 |
「TCPIP インバウンド設定」 - 「インバウンド接続の管理」セクションは、インバウンドサーバー接続の管理に使用されるパラメータを定義します。たとえば、受け付けられた接続の接続プールやライフサイクルなどです。
TCP/IP HL7 インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 1–61 接続マップ - TCPIP インバウンド設定 - インバウンド接続の管理
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
指定された TCP/IP ポート上で待機しているかそのポートを監視している特定のリスナー/モニターに許可される、同時接続の最大数を指定します。これは、このサーバーのサービスの能力または可用性を表します。クライアントからの接続要求ごとに 1 つの同時接続が割り当てられます。また、このパラメータは、このサーバーのサービスに同時に接続し、特定のリスナー/モニターのサービスを同時に受けることができるクライアントの最大数も表します。 |
特定の TCP/IP ポートで 1 つのリスナー/モニターから使用可能な同時接続の最大数を示す数値。0 は、制限がないことを示します。 デフォルト設定は 50 です。 |
|
アダプタが使用している受け付けられた接続のスコープを指定します。次の 2 つのオプションがあります。
|
「リソースアダプタレベル」または「コラボレーションレベル」を選択します。 デフォルト設定値は「リソースアダプタレベル」です。 |
|
クローズ通知の値を指定します。サーバーは、このパラメータの値に一致する内容を含む通知を受け取ると、接続を安全に閉じ、対応するすべてのスケジュールを取り消します。 |
接続を閉じるようにサーバーに通知するトリガー値を示す文字列。 デフォルト設定は「QUIT」です。 |
|
リクエスタ (クライアント) の非活動時間の長さ (ミリ秒) を指定します。アダプタは、クライアント側 (接続の反対側) の活動状態の検出を試みます。指定された期間中にクライアントの活動がなかった場合 (その接続経由でクライアントから入出力要求が到着しなかった場合)、その接続はサーバー側から閉じられ、リソースが解放されます。値の単位はミリ秒です。このアイドルタイムアウトチェック機能を無効にするには、このパラメータに 0 を指定します。 |
時間の長さをミリ秒で示す整数。値 0 を指定すると、アイドルタイムアウトは無効になります。 デフォルト設定は 60000 です。 |
このセクションでは、インバウンド TCP/IP サーバーによって使用されるスケジューラを設定します。サーバーは、新しいクライアント接続確立要求の到着を待ちます。これらのパラメータは、指定されたポート上で待機するリスナー/モニターを設定するために使用されます。
使用可能な J2EE スケジューラは次の 2 つです (次の表を参照)。
タイマーサービス: J2EE で使用可能です。このスケジューラの設定は、「固定レートで」、「遅延」、および「期間」プロパティーを使って行われます。
作業マネージャー: J2EE (JCA 1.5 以上) で使用可能です。このスケジューラの設定は、「遅延」および「期間」プロパティーを使って行われます。
どちらのスケジューラも、インバウンド TCP/IP サーバーが必要とする機能を提供します。
TCP/IP HL7 インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 1–62 接続マップ - TCPIP インバウンドスケジュール - リスナースケジュール
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
このインバウンド通信のスケジューラのタイプを指定します。次の 2 つのオプションがあります。
|
「タイマーサービス」または「作業マネージャー」を選択します。使用するコンテナが JCA 作業マネージャーをサポートしていない場合は、「タイマーサービス」を選択します。 |
|
このプロパティーの設定は、プロパティーエディタから確認はできるものの、無効になっています。使用できるスケジュール型は「繰り返し」だけですが、これは、このセクションの「期間」プロパティー (「期間」プロパティーを参照) で定義される一定間隔でタスクが繰り返し実行されるようにスケジューリングされることを示します。 |
このフィールドは有効化されません。 |
|
タイマーサービスと作業マネージャーの両方に適用されます。タスクが実行されるまでの遅延時間の長さをミリ秒で指定します。 |
タスクが実行されるまでの時間の長さをミリ秒で示す整数。 |
|
タイマーサービスと作業マネージャーの両方に適用されます。連続するタスク実行間の一定間隔をミリ秒で指定します。 |
連続するタスク実行間の時間の長さをミリ秒で示す整数。 |
|
タイマーサービスだけに固有です。固定レート実行、固定遅延実行のいずれを使用するかを指定します。
|
true または false。true は、固定レート実行が使用されることを示します。false は、固定遅延実行が使用されることを示します。 |
このセクションでは、既存の接続上でビジネスタスク (コラボレーションルール) を実行する TCP/IP サーバーによって使用されるスケジューラを設定します。このスケジューラは、ユーザーが定義した実際のビジネスルールに影響を与えます。
使用可能な J2EE スケジューラは次の 2 つです (表 1–62 の表を参照)。
タイマーサービス: J2EE で使用可能です。このスケジューラは、「固定レートで」、「遅延」、「期間」、および「スケジュール型」プロパティーを使って設定されます。
作業マネージャー: J2EE (JCA 1.5 以上) で使用可能です。このスケジューラは、「遅延」、「期間」、および「スケジュール型」プロパティーを使って設定されます。
どちらのスケジューラも、インバウンド TCP/IP サーバーが必要とする機能を提供します。
TCP/IP HL7 インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 1–63 接続マップ - TCPIP インバウンドスケジュール - サービススケジュール
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
このインバウンド通信のスケジューラのタイプを指定します。次の 2 つのオプションがあります。
|
「タイマーサービス」または「作業マネージャー」を選択します。使用するコンテナが JCA 作業マネージャーをサポートしていない場合は、「タイマーサービス」を選択します。 |
|
タイマーサービスと作業マネージャーの両方に適用されます。タスクが 1 回実行されるようにスケジューリングするか、あるいは繰り返し実行されるようにスケジューリングするかを指定します。
|
「1 回」または「繰り返し」を選択します。 |
|
タイマーサービスと作業マネージャーの両方に適用されます。タスクが実行されるまでの遅延時間の長さをミリ秒で指定します。 |
タスクが実行されるまでの時間の長さをミリ秒で示す整数。 |
|
タイマーサービスと作業マネージャーの両方に適用されます。連続するタスク実行間の一定間隔をミリ秒で指定します。これは、スケジュール型が「繰り返し」の場合に使用されます (表 1–62 の表の「スケジュール型」プロパティーを参照) |
連続するタスク実行間の時間の長さをミリ秒で示す整数。 |
|
タイマーサービスだけに固有です。固定レート実行、固定遅延実行のいずれを使用するかを指定します。これは、「タイマーサービス」スケジューラの「繰り返し」スケジュール型で使用されます。
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true または false。true は、固定レート実行が使用されることを示します。false は、固定遅延実行が使用されることを示します。 |
アプリケーション肯定応答イベントの処理方法を指定します。TCP/IP HL7 インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 1–64 接続マップ - HL7 肯定応答
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
外部アプリケーションが HL7 アプリケーション肯定応答を、メッセージの受信に成功したあとで送信するか、あるいはアプリケーションデータベースにメッセージが正常にコミットされたあとで送信するかを指定します。オプションは次のとおりです。
|
「A」または「C」。 デフォルト設定は「A」です。 |
|
外部システムに送信される HL7 アプリケーション肯定応答が、アダプタで生成されるか、あるいはアプリケーションサーバーから転送されるかを指定します。
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true または false。 デフォルト設定は false です。 |
|
HL7 アプリケーション肯定応答をアプリケーションサーバーに転送するかどうかを指定します。HL7 アプリケーション肯定応答を受信した場合、HL7 アプリケーション肯定応答の内容を、アプリケーションサーバーに (データとして) 転送する必要がある場合があります。
|
true または false。 デフォルト設定は false です。 |
|
遅延 ACK のタイムアウト値をミリ秒で指定します。 このパラメータは、インバウンドコラボレーションコードで使用されます。 |
タイムアウトをミリ秒で示す数値。 デフォルト設定は 30000 (30 秒) です。 |
下位層プロトコル (LLP) の設定を提供します。
TCP/IP HL7 インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 1–65 接続マップ - 下位層プロトコル
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
LLP (Lower Layer Protocol) のタイプを指定します。有効なタイプは次のとおりです。
|
「MLLP」、「HLLP」、または「MLLP v2.0」。 「MLLP」がデフォルト設定値になります。 |
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開始ブロック文字 (HL7 エンベロープ内の最初のエンベロープマーカー文字) を、10 進 ASCII 番号として指定します。 |
1 から 127 までの範囲内の 10 進数。競合が存在するのでないかぎり、値は ASCII の VT (10 進の 11) にすべきです。 デフォルト値は 11 です。 |
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終了データ文字 (HL7 エンベロープ内の最後のエンベロープマーカー文字の 1 つ前の文字) を、10 進 ASCII 番号として指定します。指定可能な範囲は、1 から 127 までです。 |
1 から 127 までの範囲内の 10 進数。競合が存在するのでないかぎり、値は ASCII の FS (10 進の 28) にすべきです。 デフォルト値は 28 です。 |
|
終了ブロック文字 (HL7 エンベロープ内の最後のエンベロープマーカー文字) を、10 進 ASCII 番号として指定します。 |
1 から 127 までの範囲内の 10 進数。HL7 標準に厳格に準拠するには、このパラメータをキャリッジリターン (10 進の 13) に設定する必要があります。 デフォルト値は 13 です。 |
|
HLLP (Hybrid Lower Level Protocol) チェックサムが有効、無効のいずれであるかを指定します。 |
true または false。true は、HLLP チェックサムが有効であることを示します。 |
|
アダプタがピアから MLLP v2.0 コミット否定応答を受信した際にメッセージの送信を試みる回数の最大値。この回数のあと、アダプタは送信をあきらめます。 このパラメータは、アウトバウンドモードの HL7 アダプタによって使用されます。 |
アダプタがピアから MLLP v2.0 コミット否定応答を受信した際にメッセージの送信を試みる回数を示す整数。 デフォルト設定値は 5 です。 |
シーケンス番号プロトコルの設定を提供します。HL7 のシーケンス番号付けは、データの重複を回避しやすくするために使用されます。
TCP/IP HL7 インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 1–66 接続マップ - シーケンス番号プロトコル
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
シーケンス番号プロトコルが有効、無効のいずれであるかを指定します。HL7 のシーケンス番号付けは、データの重複を回避しやすくするために使用されます。true は、シーケンス番号が有効であることを示します。 |
true または false。 デフォルト設定は true です。 |
HL7 MSH ヘッダーセグメントの設定を提供します。
TCP/IP HL7 インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 1–67 接続マップ - HL7 MSH セグメント
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
セグメント ID と実際の先頭フィールドとの間の区切り文字を指定します。この値は、メッセージの残りの部分の区切り文字として使用される文字を定義します。 これは、HL7 MSH セグメント内の 1 番目のフィールド (MSH-01) です。 |
10 進 ASCII 番号としてのフィールド区切り文字値。指定可能な範囲は、1 から 127 までです。 デフォルト設定は 124 ですが、これは文字「|」です。 |
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4 つのエンコーディング文字を次の順番で指定します。
|
対応する順番に並べられた HL7 エンコーディング文字。 デフォルト設定は「^~\& (それぞれ ASCII の 94、126、92、38)」です。 |
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ネットワークエンタープライズ内の各種アプリケーションの中で、送信アプリケーションを指定します。ネットワークエンタープライズは、企業内での HL7 メッセージの交換に参加するアプリケーションから構成されます。 これは、HL7 MSH セグメント内の 3 番目のフィールド (MSH-03) です。 |
HL7 送信アプリケーション用のユーザー定義値。 デフォルト設定は「Sun HL7 adapter」です。 |
|
さまざまな組織の代わりに動作する同一アプリケーションの複数インスタンスの中で、送信アプリケーションを指定 (さらに特定) します。 これは、HL7 MSH セグメント内の 4 番目のフィールド (MSH-04) です。 |
HL7 送信施設用のユーザー定義値。 デフォルト設定は「Sun HL7 adapter」です。 |
|
ネットワークエンタープライズ内の各種アプリケーションの中で、受信アプリケーションを指定します。ネットワークエンタープライズは、企業内での HL7 メッセージの交換に参加するアプリケーションから構成されます。 これは、HL7 MSH セグメント内の 5 番目のフィールド (MSH-05) です。 |
HL7 受信アプリケーション用のユーザー定義値。 デフォルト設定は「Sun HL7 adapter」です。 |
|
さまざまな組織の代わりに動作する同一アプリケーションの複数インスタンスの中で、受信アプリケーションを指定 (さらに特定) します。 これは、HL7 MSH セグメント内の 6 番目のフィールド (MSH-06) です。 |
HL7 受信施設用のユーザー定義値。 デフォルト設定は「Sun HL7 adapter」です。 |
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実装されたアプリケーションレベルのセキュリティー機能を指定します。 これは、HL7 MSH セグメント内の 8 番目のフィールド (MSH-08) です。 |
HL7 で開発中です。 |
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MSH-11 のサブコンポーネント「処理 ID」を指定します。MSH-11 は、HL7 アプリケーション (レベル 7) 処理規則の定義に従ってメッセージが処理されるかどうかを示すために使用されます。 |
次のいずれかが必要です。
|
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受信側のシステムが自身のバージョンと照合すべき特定の HL7 バージョンを指定します。 これは、HL7 MSH セグメント内の 12 番目のフィールド (MSH-12) です。 |
HL7 表 0104 - Version ID に表示される、HL7 標準のバージョン値。 デフォルト設定値は 2.5 です。 |
|
メッセージが作成された国を示すコードを指定します (HL7 表 0399 を参照)。通貨など、メッセージ内のデフォルト要素を指定するために使用されます。 これは、HL7 MSH セグメント内の 17 番目のフィールド (MSH-17) です。 |
国番号の値として、ISO 3166 の 3 文字 (アルファベット) 形式が使用されます。 デフォルト値は「USA」です。 |
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メッセージで使用される文字セットを指定します (HL7 表 0211 を参照)。このフィールドを空白のままにすると、使用されている文字セットは 7 ビット ASCII セットであるとみなされます。 これは、HL7 MSH セグメント内の 18 番目のフィールド (MSH-18) です。 |
デフォルト設定は、「8859/1」 (印刷可能な 7 ビット ASCII 文字セット) です。 使用可能な値とその説明については、HL7 表 0211 を参照してください。 |
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メッセージの主な言語を指定します。コードは ISO 639 のものを使用します。 これは、HL7 MSH セグメント内の 19 番目のフィールド (MSH-19) です。 |
2 文字の ISO 639 アルファベットコード。 |
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任意の代替文字セットが使用されるために特殊な処理方式が必要になった場合に使用すべき、代替文字セット処理方式の値を指定します (HL7 表 0356 を参照)。 これは、HL7 MSH セグメント内の 20 番目のフィールド (MSH-20) です。 |
使用可能な値は「ISO 2022-1994」、「2.3」、および「<null>」(空) です。このフィールドを空白のままにすると、文字セットの切り替えが行われなくなります。 |
|
適合性ステートメント ID (V2.5 のメッセージプロファイル識別子) は、クエリーの適合性ステートメントに適用される一意の識別子であるか、あるいはメッセージプロファイル識別子として、あるメッセージプロファイルへの準拠 (文法、構文、使用方法など) を主張します。 これは、HL7 MSH セグメント内の 21 番目のフィールド (MSH-21) です。 |
HL7 適合性ステートメント ID の値。あるいは空白のままにします。 |
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インバウンドの場合はデータメッセージの MSH セグメント、アウトバウンドの場合は ACK の MSH セグメントを検証するかどうかを指定します。 このパラメータは、インバウンドコラボレーションコードで使用されます。 注 – このプロパティーは、HL7 メッセージ自身の全体の構造検証には影響を与えません。構造検証は常に実行されます。 |
true または false。true は、コラボレーションが MSH セグメントを検証することを示します。 デフォルト設定は true です。 |
HL7 SFT セグメントの設定を提供します。SFT セグメントは HL7 version 2.5 以降で使用できます。このセグメントは、送信アプリケーションとして使用される 1 つ以上のソフトウェア製品に関する追加情報を提供します。このセグメントの主な目的は、診断用途です。サイト固有の契約に基づくその他の用途も考えられます。
TCP/IP HL7 インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 1–68 接続マップ - HL7 SFT セグメント
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
省略可能な SFT セグメントを ACK 内で有効にするかどうかを指定します。 注 – 「有効化」を true に設定した場合、HL7 のバージョンが 2.5 として設定されていなければ、アダプタの起動時にエラーが発生します。 |
true または false。true は、ACK 内の SFT セグメントを有効にすることを示します。 注 – このプロパティーは、HL7 version 2.5 または HL7 version 2.5.1 に適用されます。 |
|
ソフトウェアベンダー組織 |
HL7 セグメント SFT-01、具体的にはこのトランザクションを作成した送信ソフトウェアの発行または配布、あるいはその両方を行う企業の名前、を指定します。このフィールドとこのセグメントの残りのフィールドの目的は、送信アプリケーションのより完全なプロファイルを提供することです。「ソフトウェアベンダー組織」フィールドは、アプリケーションを保守する責任があるベンダーを特定します。 |
送信ソフトウェアの発行元またはベンダーの名前。 デフォルト設定は「Sun Microsystems, Inc.」です 注 – このプロパティーは、HL7 version 2.5 または HL7 version 2.5.1 に適用されます。 |
HL7 セグメント、具体的には「ソフトウェア認定バージョンまたはリリース番号」を指定します。送信システムの最新のソフトウェアバージョン番号またはリリース番号があれば、HL7 メッセージを送信または受信しているアプリケーションのより完全なプロファイルを提供しやすくなります。 バージョン番号は、特定リリースのアプリケーションを識別する際に重要となります。場合によっては、受信アプリケーションが特定のソフトウェアの「認定」されたバージョンまたはリリースのリストに基づいて、このソフトウェア認定バージョン番号またはリリース番号を検証することもあります。これにより、受信アプリケーションが必要とする特定のビジネスルールに送信アプリケーションが準拠しているかどうかを判断しやすくなります。あるいは、送信ソフトウェアのバージョンに応じて異なる処理をソフトウェアに実行させることもできます。 |
ソフトウェア認定バージョン番号またはリリース番号。 デフォルト設定は 6.0.0 です。 注 – このプロパティーは、HL7 version 2.5 または HL7 version 2.5.1 に適用されます。 |
|
HL7 セグメント SFT-03、具体的にはこのトランザクションを送信したソフトウェア製品の名前、を指定します。ソフトウェア製品名は、送信アプリケーションを特定する際に重要となる要素の 1 つです。 |
送信ソフトウェア製品名。 デフォルト値は「Sun TCP/IP HL7 adapter Intelligent Adapter」です。 注 – このプロパティーは、HL7 version 2.5 または HL7 version 2.5.1 に適用されます。 |
|
HL7 セグメント SFT-04、具体的にはソフトウェアバイナリ ID、を指定します。このプロパティーは、HL7 version 2.5 以降で使用できます。ソフトウェアバイナリ ID は、ベンダーによって一意のソフトウェアバージョンインスタンスごとに発行されます。これらの ID は、同じソフトウェアの異なるバージョンを区別するために使用されます。主要 ID が同じであれば、ソフトウェアがバイナリレベルで同じであることになりますが、設定は異なる可能性があります。 |
一意のソフトウェアバイナリ ID。 デフォルト設定は 6.0.0 です。 注 – このプロパティーは、HL7 version 2.5 または HL7 version 2.5.1 に適用されます。 |
|
HL7 セグメント SFT-05、具体的にはソフトウェア製品の識別情報、を指定します。これには、ソフトウェアアプリケーションの説明、設定、ソフトウェアに施された変更など含めることができます。 このフィールドには、送信アプリケーションとそれが送信したトランザクションに関する任意の追加情報を含めることができます。この情報は診断目的に使用されますが、それにより、アプリケーションソフトウェアの識別をより柔軟に行える可能性があります。 |
特定の送信ソフトウェアの識別に役立つ可能性のある情報。このフィールドを使用するのは、診断を実行する場合だけにすべきです。 デフォルト値は、「これは、TCP/IP 接続経由での HL7 用 JCA アダプタです」です。 注 – このプロパティーは、HL7 version 2.5 または HL7 version 2.5.1 に適用されます。 |
|
HL7 セグメント SFT-06、具体的にはソフトウェアインストール日付、を指定します。これは、送信ソフトウェアが送信側のサイトにインストールされた日付です。ソフトウェアインストール日付はそれだけで、アプリケーションの動作に関する重要な情報になることも少なくありません。これは、送信アプリケーションのより完全なプロファイルを提供するために必要です。 |
送信アプリケーションソフトウェアのインストール日付。 注 – このプロパティーは、HL7 version 2.5 または HL7 version 2.5.1 に適用されます。 |
「通信制御」セクションは、TCP/IP 接続上でのデータ転送 (送信/受信) を制御します。
TCP/IP HL7 インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 1–69 接続マップ - 通信制御
名前 |
説明 |
必要な値 |
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アダプタがリコースアクションを実行する前に外部システムからの応答を待つ時間の長さ (ミリ秒) を指定します (表 1–70 の表の「応答なし時のアクション」を参照)。外部システムからのデータはすべて、応答とみなされます。 このプロパティーは、初回の読み取り/受信処理のタイムアウトに対応しています。いったん応答が受信されると、その後の読み取り/受信処理では、「SoTimeout」に指定されたタイムアウトが使用されます (表 1–58 の「So Timeout」を参照)。値 0 は、タイムアウトが無限であると解釈されます。 |
アダプタが外部システムから応答が到着するのを待つ時間の長さをミリ秒で示す整数。値 0 (ゼロ) は、タイムアウトが無限であると解釈されます。 デフォルト設定は 30000 (30 秒) です。 |
|
読み取り/受信処理から何も返されなくなったあと、アダプタが外部システムからのデータの読み取りを試みる最大回数を指定します。これは、応答が到着し始めたあとの読み取りまたは受信処理に適用されます。「空の読み取り」は、読み取り/受信処理でタイムアウトが発生したことを意味しますが、その際には、「TCPIP サーバーベース設定」セクションの「SoTimeout」パラメータが、適用されるタイムアウト設定として使用されます (表 1–58 の「So Timeout」を参照)。対応するリコースアクションは、表 1–70 の表の「読み取り失敗の最大試行回数に達したときのアクション」で指定されます。 |
最大試行回数を示す数値。 デフォルト設定は 5 です。 |
|
アダプタが外部システムからのデータを待っている間に許可する、応答タイムアウトの最大数を指定します。この数を超えるとリコースアクションが実行されます (表 1–70 の表の「応答なしの最大回数に達したときのアクション」を参照)。 このパラメータは、インバウンドコラボレーションコードで使用されます。このパラメータは、アウトバウンドアダプタによってのみ使用され、リコースアクションパラメータ「応答なし時のアクション」の「再送信」オプションと連携して動作します (表 1–70 の表の「応答なし時のアクション」を参照)。これは、後続のリコースアクションを実行する前に、指定された最大回数に達するまで最後のメッセージを再送信するように、アダプタを設定します。 |
リコースアクションが実行される前に発生可能な適切な回数を示す整数。 デフォルト設定は 30 です。 |
|
アダプタがリコースアクションを実行する前に受信する否定応答の最大数を指定します (表 1–70 の表の「NAK 受信の最大回数に達したときのアクション」を参照)。 このパラメータは、インバウンドコラボレーションコードで使用されます。 |
リコースアクションの実行前に受信される NAK の適切な最大数を示す数値。 デフォルト値は 30 です。 |
|
アダプタがリコースアクションを実行する前に送信する否定応答の最大数を指定します (表 1–70 の表の「NAK 送信の最大回数に達したときのアクション」を参照)。 このパラメータは、インバウンドコラボレーションコードで使用されます。 |
リコースアクションの実行前にアダプタから送信される NAK の適切な最大数を示す整数。 デフォルト値は 30 です。 |
|
アダプタがリコースアクションを実行する前に送信する Canned 否定応答の最大数を指定します (表 1–70 の表の「NAK 送信の最大回数に達したときのアクション」を参照)。 |
リコースアクションの実行前に送信する Canned NAK の適切な最大数。0 は、アダプタが Canned NAK の作成または送信を試みないことを示します。 デフォルト設定は 3 です。 |
|
メッセージジャーナルを有効にするかどうかを指定します。 このパラメータは、インバウンドコラボレーションコードで使用されます。 |
true または false。true は、ジャーナルを有効にすることを示します。 デフォルト設定は true です。 |
「HL7 リコースアクション」セクションは、設定された制約の範囲外で処理が行われた際にアダプタが実行するアクションを決定します。
TCP/IP HL7 インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、表 1–70 に示す最上位パラメータが含まれています。
表 1–70 接続マップ - HL7 リコースアクション
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
割り当てられた時間内に外部システムから ACK が受信されなかった場合にアダプタが実行するアクションを指定します。時間の長さは、「応答待機時間」パラメータによって決まります (表 1–69 の表の「応答待機時間」を参照)。オプションは次のとおりです。
|
「終了」、「再送信」、または「リセット」。 デフォルト設定は「リセット」です。 |
|
アダプタが外部システムへのメッセージ送信を許可された最大回数だけ試みても外部システムから応答 (HL7 アプリケーション肯定応答) がまったく得られなかった場合にアダプタが実行するアクションを指定します。アダプタが応答が得られないままメッセージを送信する最大回数は、「応答なしの最大回数」パラメータによって決まります (表 1–69 の表の「応答なしの最大回数」を参照)。オプションは次のとおりです。
|
「終了」または「リセット」。 デフォルト値は「リセット」です。 |
|
「空読み取りの最大再試行回数」パラメータに設定された空読み取りの上限に達したあとでアダプタが実行するアクションを指定します。このパラメータを使用するのは、インバウンドアダプタだけです。リコースオプションは次のとおりです。
|
「終了」または「リセット」。 デフォルト設定は「リセット」です。 |
|
アダプタが外部システムから HL7 アプリケーション NAK を受信した際に実行するアクションを指定します。オプションは次のとおりです。
|
「再送信」、「リセット」、または「メッセージをスキップ」。 デフォルト設定は「再送信」です。 |
|
「NAK 受信の最大試行回数」パラメータ (表 1–69 の表の「NAK 受信の最大試行回数」を参照) で設定された HL7 アプリケーション NAK の最大数が外部システムから受信された場合にアダプタが実行するアクションを指定します。オプションは次のとおりです。
|
「終了」、「リセット」、または「メッセージをスキップ」。 デフォルト設定は「メッセージをスキップ」です。 |
|
NAK 送信の最大試行回数 パラメータ (表 1–69 の表の「NAK 送信の最大試行回数」を参照) で設定された最大許容数の NAK をアダプタが外部システムに送信した場合に、アダプタが実行するアクションを指定します。オプションは次のとおりです。
|
「終了」または「リセット」。 デフォルト値は「終了」です。 |