このセクションでは、Oracle RAC のストレージ管理に関する次の情報を提供します。
Oracle RAC のサポート は、次の表に示されている Oracle Database ファイル用のストレージ管理スキームを使用できます。表は、各ストレージ管理スキームで格納できる Oracle Database ファイルまたは Oracle Grid Infrastructure ファイルのタイプの要約を示します。Oracle Database ファイルのすべてのタイプを格納できるストレージ管理スキームの組み合わせを選択していることを確認します。
表内の各記号の意味は次のとおりです。
ストレージ管理スキームが Oracle Database ファイルのタイプを格納できることを示します。
Oracle Database バージョン 12c リリース 1 以降ではストレージ管理スキームが Oracle Database ファイルのタイプを格納できますが、バージョン 11g リリース 2 では格納できないことを示します。
ストレージ管理スキームが Oracle Database ファイルのタイプを格納できないことを示します。
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詳細については、使用している Oracle Database のバージョン用の Oracle Database のインストールガイドで、データベースストレージオプションに関するドキュメントを参照してください。
Oracle Grid Infrastructure バイナリインストールファイルは、次のストレージ管理スキームでサポートされます。
修飾されたネットワーク接続ストレージ (NAS) デバイス
ローカルファイルシステム
Oracle Grid Infrastructure Oracle Cluster Registry (OCR) と投票ディスクは、次のストレージ管理スキームでサポートされます。
Solaris Volume Manager for Sun Cluster
ハードウェア Redundant Array of Independent Disks (RAID) サポート
ハードウェア RAID サポートまたは Solaris Volume Manager for Sun Cluster を使用した Sun QFS 共有ファイルシステム
修飾されたネットワーク接続ストレージ (NAS) デバイス
Oracle ASM
クラスタファイルシステム
(Oracle Database 12c 以降) Oracle ACFS ファイルシステム
Oracle RAC のサポート データベースには次のストレージ管理スキームを使用できます。
Solaris Volume Manager for Sun Cluster
ハードウェア Redundant Array of Independent Disks (RAID) サポート
ハードウェア RAID サポートまたは Solaris Volume Manager for Sun Cluster を使用した Sun QFS 共有ファイルシステム
修飾されたネットワーク接続ストレージ (NAS) デバイス
Oracle ASM
(Oracle Database 12c 以降) Oracle ACFS ファイルシステム
注意 - SUNW.ScalDeviceGroup 検証のパフォーマンス低下や障害が発生するのを避けるため、Solaris Volume Manager ミラー化論理ボリュームを使用して Oracle ASM を構成しないでください。 |
次の場所の 1 つに Oracle Database バイナリファイルと構成ファイルをインストールできます。
各クラスタノードのローカルディスク。追加情報については、Oracle Database バイナリファイルと構成ファイル用のローカルディスクの使用を参照してください。
次のリストにある共有ファイルシステム
Sun QFS 共有ファイルシステム
認定済み NAS デバイス上のファイルシステム
PxFS ベースのクラスタファイルシステム
ACFS ファイルシステム
追加情報については、Oracle Database バイナリファイルと構成ファイル用の 共有ファイルシステム の使用を参照してください。
個々のクラスタノード上に Oracle Database バイナリファイルおよび構成ファイルを配置すると、データサービスをシャットダウンせずに Oracle Database アプリケーションをあとでアップグレードできます。
欠点は、保守および管理する Oracle Database アプリケーションのバイナリファイルと Oracle Database 構成ファイルのコピーが複数になることです。
Oracle RAC のサポート インストールの保守を単純化するために、Oracle Database バイナリファイルと構成ファイルを共有ファイルシステムにインストールできます。
次の共有ファイルシステムがサポートされます。
Sun QFS 共有ファイルシステム
認定済み NAS デバイス上のファイルシステム
Solaris Volume Manager を使用する PxFS ベースのクラスタファイルシステム
ACFS ファイルシステム
Oracle Database バイナリファイルと構成ファイルを共有ファイルシステム上に配置する場合に保守および管理するコピーは 1 つのみです。ただし、Oracle Database アプリケーションをアップグレードするには、クラスタ全体でデータサービスをシャットダウンする必要があります。アップグレードのための短期間のダウンタイムを許容できる場合は、共有ファイルシステムに Oracle Database バイナリファイルと構成ファイルの単一のコピーを配置してください。
実行している Oracle RAC のサポート のバージョンに応じて、ゾーンクラスタで Oracle RAC のサポート を実行するために、次のストレージ管理スキームを使用できます。
Solaris Volume Manager for Sun Cluster
Solaris Volume Manager またはハードウェア RAID サポートを使用した Sun QFS 共有ファイルシステム
フェンシングを使用した認定済み NAS デバイス上のファイルシステム
Oracle ASM
(Oracle Database 12c 以降) Oracle ACFS ファイルシステム