次のリストの 1 つのストレージ管理スキームとともに Oracle ASM を使用します。
ハードウェア RAID。詳細は、ハードウェア RAID とともに Oracle ASM を使用する方法を参照してください。
Solaris Volume Manager for Sun Cluster。詳細は、Oracle RAC データベース用の Solaris Volume Manager for Sun Cluster に複数所有者ディスクセットを作成する方法を参照してください。
Oracle ASM を使用して格納できる Oracle Database ファイルのタイプについては、ストレージ管理の要件を参照してください。
この目的には、cldevice(1CL) コマンドを使用します。
次の例は、cldevice list –v コマンドの出力からの抽出を示します。
# cldevice list -v DID Device Full Device Path ---------- ---------------- … d5 phys-schost-3:/dev/rdsk/c3t216000C0FF084E77d0 d5 phys-schost-1:/dev/rdsk/c5t216000C0FF084E77d0 d5 phys-schost-2:/dev/rdsk/c4t216000C0FF084E77d0 d5 phys-schost-4:/dev/rdsk/c2t216000C0FF084E77d0 d6 phys-schost-3:/dev/rdsk/c4t216000C0FF284E44d0 d6 phys-schost-1:/dev/rdsk/c6t216000C0FF284E44d0 d6 phys-schost-2:/dev/rdsk/c5t216000C0FF284E44d0 d6 phys-schost-4:/dev/rdsk/c3t216000C0FF284E44d0 …
この例では、DID デバイス d5 および d6 は、クラスタ内で使用可能な共有ディスクに対応します。
次の例は、Step 2 の例で特定された DID デバイスに対する Step 2 の出力を示します。このコマンドは、ノード phys-schost-1 から実行されます。
# cldevice show d5 d6 === DID Device Instances === DID Device Name: /dev/did/rdsk/d5 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/c5t216000C0FF084E77d0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d6 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/c6t216000C0FF284E44d0 Replication: none default_fencing: global
ゾーンクラスタでの DID デバイスの構成については、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール のグローバルストレージデバイスをゾーンクラスタに追加する方法 (clsetup)またはOracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール のDID デバイスをゾーンクラスタに追加する方法 (CLI)を参照してください。
この目的には、format(1M) コマンド、fmthard(1M) コマンド、または prtvtoc(1M) コマンドを使用します。スライスを作成または変更するためのコマンドを実行するノードからデバイスのフルパスを指定します。
たとえば、Oracle ASM ディスクグループにスライス s0 を使用する場合は、スライス s0 で 100G バイトのディスク容量を割り当てるよう選択できます。
raw デバイスを指定するには、Step 3, で取得した DID デバイス名に sStep 3 を付加します。ここで、X はスライス番号です。
# chown oraasm:oinstall /dev/did/rdsk/dNsX # chmod 660 /dev/disk/rdsk/dNsX # ls -lhL /dev/did/rdsk/dNsX crw-rw---- 1 oraasm oinstall 239, 128 Jun 15 04:38 /dev/did/rdsk/dNsX
Oracle ASM で使用するための raw デバイスの所有権とアクセス権の変更の詳細は、Oracle ASM のドキュメントを参照してください。
# dd if=/dev/zero of=/dev/did/rdsk/dNsX bs=1024k count=200 2000+0 records in 2000+0 records out
たとえば、Oracle ASM ディスクグループに /dev/did/ パスを使用するには、値 /dev/did/rdsk/d* を ASM_DISKSTRING パラメータに追加します。Oracle 初期化パラメータファイルを編集してこのパラメータを変更する場合は、次のように編集します。
ASM_DISKSTRING = '/dev/did/rdsk/*'
詳細は、Oracle ASM のドキュメントを参照してください。
次のステップ
Oracle Database ファイル用に使用されている他のすべてのストレージ管理スキームがインストールされていることを確認します。Oracle Database のファイルに使用されているすべてのストレージ管理スキームをインストールしたら、Chapter 3, リソースグループの登録と構成に進みます。