このセクションでは、複数所有者ボリュームマネージャーのフレームワークリソースグループに影響を与える可能性がある問題について説明します。
複数所有者ボリュームマネージャーフレームワークの初期化中に致命的な問題が発生した場合は、次のようなエラーメッセージとともにノードでパニックが発生します。
複数所有者ボリュームマネージャーフレームワークのデーモン vucmmd は、複数所有者ボリュームマネージャーフレームワークの再構成を管理します。クラスタがブートまたはリブートされると、このデーモンは複数所有者ボリュームマネージャーフレームワークのすべてのコンポーネントが検証されてから開始されます。ノード上のコンポーネントの検証に失敗すると、そのノード上では vucmmd デーモンが開始されません。
この問題のもっとも一般的な原因は次のとおりです。
複数所有者ボリュームマネージャーフレームワークのコンポーネントの以前の再構成中にエラーが発生した。
複数所有者ボリュームマネージャーフレームワークの以前の再構成に含まれる手順がタイムアウトしたため、タイムアウトが発生したノードでパニックが発生した。
この問題を修正する手順については、vucmmd デーモンまたは関連コンポーネントの障害から回復する方法を参照してください。
次のセクションで説明する問題を修正するには、このタスクを実行します。
複数所有者ボリュームマネージャーフレームワーク再構成のログファイルの場所については、診断情報のソースを参照してください。
これらのファイルを調べるときは、最新のメッセージから始めて、問題の原因が特定されるまで過去にさかのぼります。
再構成エラーの原因を示している可能性のあるエラーメッセージの詳細は、Oracle Solaris Cluster のエラーメッセージに関するガイドを参照してください。
特定の問題の解決方法でのみ、リブートが必要です。たとえば、共有メモリーの量を増やす場合は、リブートが必要です。しかし、手順のタイムアウトの値を増やす場合は、リブートは必要ありません。
ノードをリブートする方法については、Oracle Solaris Cluster システム管理 のクラスタ内の 1 つのノードの停止とブートを参照してください。
この手順により、構成変更を加えたリソースグループがリフレッシュされます。
# clresourcegroup offline -n node vucmm-fmwk-rg
問題が発生したノードのノード名とノード識別子 (ID) を指定します。
オフラインにするリソースグループの名前を指定します。
# clresourcegroup online -eM -n node vucmm-fmwk-rg