Oracle® Solaris Cluster Data Service for Oracle Real Application Clusters ガイド

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更新: 2014 年 7 月、E52256–01
 
 

スケーラブルなデバイスグループ用の障害モニターの動作

デフォルトでは、障害モニターは、リソースが表すデバイスグループ内のすべての論理ボリュームをモニターします。デバイスグループ内の論理ボリュームのサブセットのみをモニターする必要がある場合は、LogicalDeviceList 拡張プロパティーを設定します。

デバイスグループのステータスは、モニターされる個々の論理ボリュームのステータスから導出されます。モニター対象のすべての論理ボリュームが健全であれば、そのデバイスグループは健全です。いずれかのモニター対象の論理ボリュームに障害がある場合、そのデバイスグループには障害があります。デバイスグループに障害があることが見つかると、そのグループを表すリソースのモニタリングが停止され、そのリソースは無効状態に変更されます。

個々の論理ボリュームのステータスを取得するには、そのボリュームのボリュームマネージャーにクエリーします。クエリーを行なっても Solaris Volume Manager for Sun Cluster ボリュームのステータスを判別できない場合、障害モニターは、ファイルへの入出力 (I/O) 操作を実行してステータスを確認します。


注 -  ミラー化ディスクの場合、1つのサブミラーだけに障害があっても、デバイスグループは健全であると見なされます。

ユーザーランドクラスタメンバーシップの再構成によって I/O エラーが発生する場合、ユーザーランドクラスタメンバーシップモニター (UCMM) の再構成が行われている間、障害モニターによるデバイスグループリソースのモニタリングが中断されます。