Oracle® Solaris Cluster Data Service for Oracle Real Application Clusters ガイド

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更新: 2014 年 7 月、E52256–01
 
 

ゾーンクラスタ内でファイルシステムマウントポイントのためのリソースを作成する方法

この手順は、ゾーンクラスタ内でファイルシステムマウントポイントのためのリソースを作成するために実行します。Solaris Volume Manager for Sun Cluster 上の Sun QFS 共有ファイルシステム、およびハードウェア RAID 上の Sun QFS 共有ファイルシステムを含む Oracle RAC 構成の場合は、ゾーンクラスタ内のすべてのスケーラブルなマウントポイントリソースを含むスケーラブルリソースグループを作成します。


注 -  このノードリストは、ゾーンクラスタノードのリストです。

この手順は、グローバルクラスタから実行します。

  1. root 役割になるか、RBAC 承認 solaris.cluster.admin および solaris.cluster.modify を提供する役割になります。
  2. ゾーンクラスタ内でスケーラブルなファイルシステムマウントポイントのためのリソースを含むスケーラブルリソースグループを作成します。

    ボリュームマネージャーも使用している場合は、ボリュームマネージャーのスケーラブルデバイスグループリソースを含むリソースグループに対して、このリソースグループによる強い肯定的なアフィニティーを設定します。このリソースグループは、グローバルクラスタ内でスケーラブルなデバイスグループのリソースを作成する方法で作成されます。


    ヒント  -  Oracle RAC のサポート をすべてのクラスタノードで実行する必要がある場合は、次のコマンドで –S オプションを指定し、–n–p maximum_primaries–p desired_primaries–p rg_mode の各オプションは省略します。
    # clresourcegroup create -Z zcname zcnodelist \
    -p desired_primaries=num-in-list \
    -p maximum_primaries=num-in-list \
    [-p rg_affinities=++global:scal-dg-rg] \
    [-p rg_description="description"] \
    -p rg_mode=Scalable scal-mp-rg
  3. SUNW.ScalMountPoint リソースタイプを登録します。
    # clresourcetype register -Z zcname SUNW.ScalMountPoint
  4. スケーラブルなファイルシステムマウントポイントリソースを必要とする Sun QFS 共有ファイルシステムごとに、SUNW.ScalMountPoint リソースタイプのインスタンスを、Step 2 で作成したリソースグループに追加します。
    # clresource create -Z zcname -t SUNW.ScalMountPoint -d -g scal-mp-rg \
    -p resource_dependencies=global:qfs-mds-rs \
    [-y resource_dependencies_offline_restart=global:scal-dg-rs \]
    -p mountpointdir=mp-path \
    -p filesystemtype=s-qfs \
    -p targetfilesystem=fs-name qfs-mp-rs
  5. Step 2 で作成したリソースグループをオンラインおよび管理状態にします。
    # clresourcegroup online -Z zcname -M scal-mp-rg

Oracle Solaris Cluster の保守コマンドを使用した Oracle Grid Infrastructure との相互運用のためのリソースの作成

このセクションのタスクは、Oracle Solaris Cluster と Oracle Grid Infrastructure の相互運用の実現方法のリソース構成手順の代替となるものです。このセクションでは、次の情報を示します。

Oracle Grid Infrastructure との相互運用のためのリソースを使用すると、Oracle Solaris Cluster インタフェースを使用して Oracle RAC データベースインスタンスを管理できます。これらのリソースにより、Oracle Grid Infrastructure リソースによる Oracle Solaris Cluster リソースに対する依存関係も満たされます。これらのリソースにより、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアと Oracle Grid Infrastructure によって提供される高可用性フレームワークの相互運用が可能になります。

    相互運用のためには次のリソースが必要です。

  • Oracle RAC のサポート データベースのプロキシとして機能する Oracle Solaris Cluster リソース

  • Oracle Grid Infrastructure フレームワークを表す Oracle Solaris Cluster リソース

  • スケーラブルなデバイスグループを表す Oracle Grid Infrastructure リソース

  • スケーラブルなファイルシステムマウントポイントを表す Oracle Grid Infrastructure リソース

Oracle Solaris Cluster リソースを表す Oracle Grid Infrastructure リソースには、次の形式で名前を割り当てる必要があります。

sun.node.sc-rs

node

Oracle Grid Infrastructure リソースを実行するノードの名前を指定します。

sc-rs

Oracle Grid Infrastructure リソースが表す Oracle Solaris Cluster リソースの名前を指定します。

たとえば、Oracle Solaris Cluster リソース scal-dg-rs を表すノード pclus1 の Oracle Grid Infrastructure リソースの名前は、次のようになっている必要があります。

sun.pclus1.scal-dg-rs

図 D-1  ボリュームマネージャーを使用した構成用のプロキシリソース

image:ボリュームマネージャーを使用した構成用のプロキシリソースを示す図

図 D-2  共有ファイルシステムを使用した構成用のプロキシリソース

image:共有ファイルシステムを使用した構成用のプロキシリソースを示す図