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Oracle® ZFS Storage Appliance 顧客サービスマニュアル

ZS3-x、7x20 コントローラ、および DE2-24、Sun Disk Shelf 用

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Document Information

このドキュメントの使用法

 1 概要

 2 ハードウェアの保守

 3 システム保守

システム

概要

システムディスク

サポートバンドル

BUI を使用したサポートバンドルの管理

BUI を使用したサポートバンドルの生成およびアップロード

サポートバンドルのオプション

CLI を使用したサポートバンドルの管理

初期設定

出荷時リセット

更新

システムの更新

ソフトウェアの更新の通知

BUI を使用したソフトウェア通知のスケジュール

CLI を使用したソフトウェア通知のスケジュール

BUI を使用した更新の確認

CLI を使用した更新の確認

システムの更新の概要

前提条件

更新時の健全性検査

BUI

CLI

更新時健全性検査で発生した問題のトラブルシューティング

健全性検査の警告を解消するためのアクション

解決手順

健全性検査の警告を解消するための手順

遅延更新

更新後のリブート

ハードウェアファームウェアの更新

ロールバック

フェイルセーフロールバック

クラスタのアップグレード

クラスタのアップグレードの実行

アップグレード中のクラスタの状態

BUI を使用した更新

媒体の展開と検証

アップグレードの開始

ロールバック

更新媒体の削除

遅延更新の適用

CLI を使用した更新

媒体の展開と検証

アップグレードの開始

ロールバック

更新媒体の削除

遅延更新の適用 (CLI)

Passthrough-x

Passthrough-x の遅延更新

ユーザー割り当て

ユーザー割り当ての遅延更新

COMSTAR

COMSTAR の遅延更新

トリプルパリティー RAID

トリプルパリティー RAID の遅延更新

複製解除

データ複製解除の遅延更新

レプリケーション

レプリケーションの遅延更新

受信プロパティー

受信プロパティーの遅延更新

Slim ZIL

概要

スナップショット削除

スナップショット削除の遅延更新

再帰的スナップショット

再帰的スナップショットの遅延更新

複数交換

複数交換の遅延更新

RAIDZ ミラー

RAIDZ/ミラーの遅延更新

オプションの子ディレクトリ

概要

LUN 単位の複数イニシエータグループ

概要

大きなブロックサイズのサポート

大きなブロックサイズのサポート

順次再同期化

順次再同期化

構成のバックアップ

構成のバックアップ

バックアップの内容

復元の影響

セキュリティーに関する注意事項

BUI を使用した構成のバックアップの管理

構成のバックアップの作成

保存された構成からの復元

保存された構成の削除

保存された構成のエクスポート

保存された構成のインポート

CLI を使用した構成のバックアップの管理

構成の一覧表示

構成のバックアップの作成

保存された構成からの復元

保存された構成の削除

保存された構成のエクスポート

保存された構成のインポート

問題

問題

アクティブな問題の表示

修復に関する問題

関連する機能

ログ

ログ

警告

障害

システム

監査

フォンホーム

BUI

ログの表示

ログのエクスポート

CLI

ログの一覧表示

ログの表示

すべてのログエントリの表示

ログエントリのグループの表示

エントリの詳細の表示

ログのエクスポート

保守のワークフロー

ワークフローの使用

ワークフローの実行コンテキスト

ワークフローのパラメータ

制約付きのパラメータ

オプションのパラメータ

ワークフローのエラー処理

ワークフローの入力の検証

ワークフローの実行の監査

ワークフローの実行のレポート

バージョン管理

アプライアンスのバージョン管理

ワークフローのバージョン管理

警告アクションとしてのワークフロー

警告アクションの実行コンテキスト

警告アクションの監査

スケジュールされたワークフローの使用

CLI の使用

スケジュールのコーディング

例: デバイスタイプの選択

BUI

CLI

ワークフローのダウンロード

ワークフローの表示

ワークフローの実行

クラスタのアップグレード

クラスタ化されたシステムでは、順次アップグレードを実行して、アップグレード実行中の停止時間をなくすことができます。このセクションは、Oracle ZFS Storage Appliance のクラスタ化モデルに精通していることが前提となっています。クラスタ化の概要や用語に精通していない場合は、まずOracle ZFS Storage Appliance 管理ガイド の第 10 章クラスタ構成を参照してください。順次アップグレードの手順について説明するために、このドキュメントでは、クラスタ化された 2 台のストレージコントローラを A および B と呼びます。ここで、A は 1 番目に更新されるコントローラ、B は 2 番目に更新されるコントローラを表します。順次アップグレードの主要なベストプラクティスとして、クライアントにサービスを提供していないときに、各コントローラをアップグレードする必要があります。ここで説明する手順は、この要件を満たしています。さらに、上記で説明した一般的なすべてのアップグレードのベストプラクティスは、順次アップグレードにも適用されます。

クラスタのアップグレードの実行

重要: アップグレードの進行中は、テイクオーバー操作を実行しないでください。

  1. CLI または BUI を使用して、更新ソフトウェアのイメージを両方のストレージコントローラにアップロードします。
  2. 最初に更新するコントローラを選択します。コントローラにストレージプールがない場合は、そのコントローラを最初に更新します。次の手順では、コントローラ A が最初に更新されるため、コントローラ A のストレージプールを使用しているクライアントで、テイクオーバーによる可用性遅延が最初に発生することになります。
  3. コントローラ A にログインし、CLI の maintenance system reboot コマンドまたは BUI のマストヘッドにある電源アイコン image: を使用し、リブートオプションを選択してコントローラ A をリブートします。コントローラ B はコントローラ A からリソースをテイクオーバーします。
  4. コントローラ A にログインし、CLI または BUI を使用してソフトウェア更新をコントローラ A に適用します。アップグレード手順の最後で、コントローラ A が再度リブートし、新規ソフトウェアバージョンを実行します。

    注 -  サービスの提供中は、コントローラでアップグレードを実行しないでください。
  5. コントローラ B にログインし、CLI の maintenance system reboot コマンドまたは BUI のマストヘッドにある電源アイコン image: を使用し、リブートオプションを選択してコントローラ B をリブートします。コントローラ A は、すべてのリソースをテイクオーバーし、新規ソフトウェアバージョンを使用してサービスを提供します。
  6. コントローラ A で新規ソフトウェアバージョンを検証し、すべてのサービスがクライアントシステムで正しく動作することを確認します。
  7. 重大な問題が発生した場合は、コントローラ A をロールバックします。コントローラ A がリブートし、コントローラ B がテイクオーバーして以前のソフトウェアバージョンを実行します。コントローラ A の回復時も同様に、以前のソフトウェアバージョンが実行されます。
  8. 重大な問題が発生しない場合は、コントローラ B にログインし、CLI または BUI を使用してソフトウェア更新をコントローラ B に適用します。コントローラ B はリブートし、新規ソフトウェアバージョンを実行します。
  9. ファームウェアの更新がすべて完了していることを確認します。

    注 -  コントローラが異なるシステムソフトウェアバージョンを実行している場合、コントローラファームウェアの更新は進行できません。
  10. 通常の操作を復元し、リソースがそれぞれに割り当てられたコントローラに戻るには、コントローラ A にログインし、CLI または BUI を使用してコントローラ A でフェイルバックを実行します。フェイルバック操作については、Oracle ZFS Storage Appliance 管理ガイド のクラスタのテイクオーバーとフェイルバックを参照してください。

アップグレード中のクラスタの状態

次の表は、上記の各手順の終了時のクラスタ状態を示しています。

Table 3-4  アップグレード中のクラスタの状態
手順
コントローラ A の状態
コントローラ A のバージョン
コントローラ B の状態
コントローラ B のバージョン
1、2
CLUSTERED
V
CLUSTERED
V
3
STRIPPED
V
OWNER
V
4
STRIPPED
V+1
OWNER
V
5、6、7
OWNER
V+1
STRIPPED
V
8、9
OWNER
V+1
STRIPPED
V+1
10
CLUSTERED
V+1
CLUSTERED
V+1


注 -  アップグレードの進行中は、どちらのストレージコントローラに対しても構成変更を行わないでください。コントローラでさまざまなソフトウェアバージョンが実行されている場合は、どちらかのコントローラの構成を変更しても、そのピアコントローラには伝播されません

コントローラでさまざまなソフトウェアバージョンが実行されている場合に、BUI にアクセスするか、CLI にログインすると、構成の変更が伝播されないことを示す警告が表示されます。クラスタコントローラでさまざまなソフトウェアバージョンが実行されている場合に警告が生成されるようにアプライアンスを構成できます (「クラスタ再度参加の不一致」および「ピアでのクラスタ再度参加の不一致」イベント)。

アップグレード中にルートパスワードを変更し、クラスタをロールバックした場合、ロールバック後にノードを再度参加させることはできなくなります。