solaris10 ブランドゾーンで複数のブート環境を作成およびアクティブ化する方法

1. 管理者になります。

   詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用 を参照してください。

2. solaris10 ゾーンを構成します。

   この手順では、構成ファイル /zones/S10_ZONE.cfg を含むゾーン s10_zone が大域ゾーン global で使用されます。

   global# zonecfg -z S10_zone -f /zones/S10_ZONE.cfg

3. solaris10 ゾーンをインストールします。

   この手順では、フラッシュアーカイブイメージファイル /zones/s10-system.flar が使用されます。

   global# zoneadm -z S10_zone install -u -v -a /zones/s10-system.flar

4. solaris10 ゾーンをブートします。

   global# zoneadm -z S10_zone boot

5. solaris10 ゾーンで、ZFS コマンドを使用して新しいブート環境を作成します。
   1. ZFS スナップショットを作成します。

      この手順では、スナップショット rpool/ROOT/zbe-0@snap が使用されます。

      S10_zone# zfs snapshot rpool/ROOT/zbe-0@snap

   2. 新しい ZFS スナップショットをクローニングしてマウントします。

      この場合は、ZFS スナップショット rpool/ROOT/zbe-0@snap が / にマウントされ、新しい ZFS スナップショット rpool/ROOT/zbe-1 にクローニングされます。

      S10_zone# zfs clone -o mountpoint=/ -o canmount=noauto rpool/ROOT/zbe-0@snap rpool/ROOT/zbe-1

   3. 新しい ZFS スナップショットをプロモートします。

      S10_zone# zfs promote rpool/ROOT/zbe-1

6. 新しいブート環境にパッチを適用します。
   1. 新しい ZFS スナップショットをマウントします。

      S10_zone# zfs mount -o mountpoint=/mnt rpool/ROOT/zbe-1

   2. スナップショットマウントポイントで patchadd コマンドを実行します。

      S10_zone# # patchadd -R /mnt -d /var/tmp  
      S10_zone# zfs unmount rpool/ROOT/zbe-1

   3. 新しい ZFS スナップショットをアンマウントします。

   S10_zone# zfs unmount rpool/ROOT/zbe-1
   

7. 新しいブート環境をアクティブにします。

   S10_zone# zfs set com.oracle.zones.solaris10:activebe=zbe-1 rpool/ROOT
   S10_zone# shutdown -y -g 0 -r
     

8. ゾーンをブートして変更を有効にします。

   global# zoneadm -z S10_zone boot

関連項目

zfs コマンドおよび ZFS 管理の詳細は、Oracle Solaris 11.2 での ZFS ファイルシステムの管理 を参照してください。