ライブラリ libmvec は、引数のベクトル全体に対して共通数学関数を評価するルーチンを提供します。アプリケーションが libmvec 内のこれらのルーチンを明示的に呼び出すか、または –xvector フラグが使用されたときにコンパイラがこれらのルーチンを呼び出すことがあります。
libmvec は、プライマリ共有オブジェクト libmvec.so.1、およびベクトル関数の一部またはすべての代替バージョンを提供する複数の補助共有オブジェクトとして実装されます。libmvec でリンクされたプログラムが実行されると、実行時リンカーは、ホストプラットフォーム上で最高のパフォーマンスを提供するバージョンを自動的に選択します。このため、libmvec 内の関数を使用するプログラムは、別のシステム上で実行されると若干異なる結果を示すことがあります。
Table 3–2 は、libmvec 内の関数のリストを示しています。
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