Oracle Solaris 11 での言語サポート関連コンポーネントのパッケージングを理解するには、ロケールファセットの概念に精通している必要があります。
Oracle Solaris の以前のリリースでは、ドキュメント、ローカリゼーション、デバッグファイルなどのオプションコンポーネントが個別のパッケージに分割されていました。Oracle Solaris 11 の Image Packaging System を使用すると、Oracle はファセットと呼ばれる特殊なタグを使用して、オプションコンポーネントを同じパッケージ内に保持できます。ファセットはパッケージ処理を単純化する一方で、追加の機能が必要でない場合にディスク容量の使用を低く抑えます。ファセットの詳細は、Oracle Solaris 11.3 ソフトウェアの追加と更新 の パッケージのファセットとバリアントおよびOracle Solaris 11.3 でのImage Packaging System を使用したソフトウェアのパッケージ化と配布 の 第 5 章, バリエーションの許可を参照してください。
ロケールファセットは、言語またはロケールに固有であるファイルまたは処理にマークを付けるために使用されます。たとえば、web/wget パッケージのマニフェストでは、/usr/share/locale/ja/LC_MESSAGES/wget.mo ファイルに locale.ja=true のタグが付いています。このタグは、wget メッセージの日本語翻訳を含むファイルが、locale.ja ファセットを true に設定することによって日本語のサポートが有効になっている場合にのみインストールされることを示します。
ロケールファセットには固定の形式はありません。Oracle IPS リポジトリでは次の規則が使用されます。
locale.{language}[_territory]
language は ISO 639 規格の 2 文字の言語コード、territory は ISO 3166 の 2 文字の地域コードです。