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Oracle® Solaris 11.3 国際化対応言語環境の利用ガイド

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更新: 2016 年 11 月
 
 

端末セッションでのロケールの設定

次のように LANG 変数を設定することにより、端末セッションでロケールを変更できます。

$ export LANG=locale

たとえば、de_DE.UTF-8 ロケールに変更するには、次のコマンドを使用します。

$ export LANG=de_DE.UTF-8

ロケールが正常に変更されたことを確認するには、locale コマンドを実行します。

$ locale
LANG=de_DE.UTF-8 
LC_CTYPE="de_DE.UTF-8" 
LC_NUMERIC="de_DE.UTF-8"
LC_TIME="de_DE.UTF-8" 
LC_COLLATE="de_DE.UTF-8" 
LC_MONETARY="de_DE.UTF-8" 
LC_MESSAGES="de_DE.UTF-8" 
LC_ALL=

詳細は、locale(1) のマニュアルページを参照してください。

システムで使用可能なロケールの一覧を取得するには、次のコマンドを使用します。

$ locale -a

さらに多くのロケールをインストールする方法の詳細は、使用可能なロケールの管理を参照してください。

複合ロケール

ロケールカテゴリで説明されている、LC_CTYPELC_MESSAGES などの LC* 変数は、LANG 変数とともに端末でも設定できます。LC* 変数が設定されると、特定のカテゴリの LANG 設定がオーバーライドされます。このタイプのロケール設定は複合ロケールと呼ばれます。

$ export LANG=de_DE.UTF-8
$ export LC_MESSAGES=en_US.UTF-8

この例では、ロケール設定を正しく処理するアプリケーションはドイツ語ロケールで動作しますが、そのローカライズされた出力を英語で表示します。この場合、locale コマンドの出力は次のようになります。

$ locale
LANG=de_DE.UTF-8 
LC_CTYPE="de_DE.UTF-8" 
LC_NUMERIC="de_DE.UTF-8" 
LC_TIME="de_DE.UTF-8" 
LC_COLLATE="de_DE.UTF-8" 
LC_MONETARY="de_DE.UTF-8" 
LC_MESSAGES=en_US.UTF-8 
LC_ALL=

LC_MESSAGES 変数はこの場合、アポストロフィなしで表示され、値が明示的に設定されることを示します。その他の LC* 変数の値は LANG 変数から継承されます。LC_ALL 変数を使用すると、すべての LANG および LC* 設定をオーバーライドできます。詳細は、locale(1) および setlocale(3C) のマニュアルページを参照してください。


Caution

注意  -  複合ロケールでは複数の文字セットを使用しないでください。たとえば、LANG=en_US.UTF-8LC_MESSAGES=ja_JP.eucJP を設定すると、予期しない結果が発生します。