システム構成データは、単一のプロファイル sc_profile.xml、または SMF プロファイルの profiles ディレクトリとして存在できます。単一のファイルまたはディレクトリの両方が、ゾーンのインストール時に自動化されたインストーラに渡される、ゾーンのシステム構成データについて記述します。ゾーンのインストール時に sc_profile.xml ファイルも profiles ディレクトリも提供されない場合、sysconfig 対話型ツールは、コンソールの zlogin コマンドが最初に使用されたときに、このデータについて管理者に確認します。
リポジトリからのインストール後に適用するプロファイルまたはプロファイルのディレクトリを指定するには、zoneadm attach コマンドで –z ZBE を使用します。指定された既存のゾーンブート環境が接続されます。指定されたゾーンブート環境が異なる大域ゾーンに関連付けられている場合は、指定された ZBE のクローンが作成され、ZBE のクローンが接続されます。すべてのプロファイルは、.xml 拡張子を持つ必要があります。
このリリースは、SMF を使用して構成情報を一元管理します。
Oracle Solaris インスタンスは、インストール中に作成されて構成されます。Oracle Solaris インスタンスは、大域ゾーン内または非大域ゾーン内のいずれかのブート環境として定義されます。sysconfig ユーティリティーを使用して、Oracle Solaris インスタンスに対して構成タスクを実行でき、また Oracle Solaris インスタンスを構成解除して、このインスタンスを再構成することもできます。sysconfig コマンドを使用して、SMF プロファイルを作成できます。
大域ゾーンまたは非大域ゾーン内での Oracle Solaris インスタンスのインストール後または作成後にシステム構成が必要な場合は、システム構成が自動的に実行されます。システム ID を保持するための –p オプションが指定される zoneadm clone 操作の場合、または –c profile.xml sysconfig ファイルオプションが指定されない attach 操作の場合では、システム構成は必要ありません。
次のような制御が可能になります。
sysconfig configure コマンドを使用して、対象の Oracle Solaris インスタンスを再構成 (構成解除してから構成) します。
sysconfig configure コマンドを使用して、対象の Oracle Solaris インスタンスを構成し、SCI ツールをコンソール上で開始します。
# sysconfig configure
sysconfig configure コマンドを使用して、大域ゾーンまたは非大域ゾーン内の構成解除済み Solaris インスタンスを構成します。
# sysconfig configure -c sc_profile.xml
このコマンドで既存の構成プロファイルを指定した場合、非対話型の構成が実行されます。このコマンドを使用して既存の構成プロファイルを指定しない場合、対話式システム構成 (SCI) ツールが実行されます。SCI ツールを使用すれば、対象の Oracle Solaris インスタンスに固有の構成情報を指定できます。
新しいシステム構成プロファイルを作成するには、sysconfig create-profile コマンドを使用できます。
sysconfig インタフェースについては、Oracle Solaris 11.3 システムのインストール の 第 6 章, Oracle Solaris インスタンスの構成解除または再構成および sysconfig(1M) のマニュアルページに記載されています。
対話式システム構成 (SCI) ツールを使用すると、新規にインストールされた Oracle Solaris インスタンスに構成パラメータを指定できます。
–c profile.xml オプションを指定しない sysconfig configure は、システムを構成解除したあと、SCI ツールを表示して管理者に確認してから /etc/svc/profile/site/scit_profile.xml にその構成を書き込みます。次に、このツールはこの情報を使用してシステムを構成します。
sysconfig create-profile は、管理者に確認してから、/system/volatile/scit_profile.xml に SMF プロファイルファイルを作成します。パラメータには、システムのホスト名、タイムゾーン、ユーザーと root のアカウント、ネームサービスが含まれます。
このツール内でナビゲートするには、次のようにします。
各画面の下部に一覧表示されたファンクションキーを使用して画面を移動し、ほかの操作を実行します。キーボードにファンクションキーがない場合や、キーが反応しない場合は、Esc キーを押します。画面下部の説明が変わり、ナビゲーションやほかの機能の各 Esc キーが表示されます。
選択を変更するか、または入力フィールド間で移動するには、上矢印/下矢印キーを使用します。
詳細は、Oracle Solaris 11.3 システムのインストール の 第 6 章, Oracle Solaris インスタンスの構成解除または再構成および sysconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。