SPARC T7 シリーズサーバー管理ガイド

WWN デバイス名と物理的位置を対応付ける (probe-scsi-all コマンド)

1. OpenBoot プロンプトで、次のように入力します。

   ok probe-scsi-all
   /pci@400/pci@1/pci@0/pci@cLSI,sas@0
    
   FCode Version 1.00.54, MPT Version 2.00, Firmware Version 5.00.17.00
    
   Target 9
    Unit 0   Disk   SEAGATE   ST9300003SSUN3006 0B70   585937500 Blocks, 300 GB
    SASDeviceName 5000c50033438dbb  SASAddress 5000c50033438db9  PhyNum 0
   Target b
    Unit 0   Dusj   SEAGATE  ST930003SSUN300G 0468   585937500 Blocks, 300 GB
    SASDeviceName 5000c50005c15803  SASAddress 5000c50005c15801  PhyNum 1
   Target c
    Unit 0  Elcl Serv device   SUN      NEM Hydra II SOL 0308
    SASAddress 5080020000bb193d  PhyNum 24
    
   /pci@400/pci@1/pci@0/pci@0/pci@0/usb@0,2/hub@3/storage@2
    Unit 0  Removable Read Only device   AMI     Virtual CDROM   1.00
   

2. この出力で、次のディスク ID を探します。

   • LSI,sas@0 – ディスクコントローラ (この例では REM)。サーバーに複数のディスクコントローラが搭載されている場合は、各コントローラの情報のあとに、そのコントローラに関連付けられたターゲットドライブが一覧表示されます。

   • SASDeviceName – Oracle Solaris が認識する WWN。

   • SASAddress – OpenBoot が参照する WWN。

   • PhyNum – ドライブが搭載される物理スロット (値 0 は HDD スロット 0 のドライブを示す)。

3. この出力の値を参照して、論理デバイス名を Oracle Solaris で認識される cntWWNdn 形式で作成します。

   この例では、次のような名前を作成してスロット 0 のドライブを示しています。

   • cn = c0

     n は SAS のコントローラ番号です。

   • tWWN = t5000c50033438dbb

     WWN は SASDeviceName 値です。

   • dn = d0

     すべての内蔵 SCSI デバイスを示す場合、n は 0 です。

   完成した論理デバイス名は c0t5000c50033438dbbd0 です。

関連情報

• probe-scsi-all デバイスの命名 (OpenBoot)