SPARC M7 シリーズサーバー用のマイクロプロセッサは、アプリケーションを最高レベルのセキュリティー、信頼性、および速度で実行できるようにする、新しい協調設計されたハードウェアおよびソフトウェア機能を提供します。この機能は Oracle ソフトウェアインシリコンと呼ばれています。
ソフトウェアインシリコン機能には次のものが含まれます。
Silicon Secured Memory - これらの API を使用すると、たとえば、アプリケーションが独自のカスタムメモリーアロケータを使用している場合に、メモリー破損の問題を検出し、アプリケーションデータ整合性 (ADI) を拡張できます。(ADI 機能は現時点ではカーネルゾーンと一緒に使用するようにサポートされていません。)
この機能を有効にした場合、アプリケーションがアクセス権のないメモリーにアクセスしようとすると、多くの場合はエラーが発生します。
詳細は、adi(3C)、adi(2)、memcntl(2)、mmap(2)、および siginfo(3HEAD) のマニュアルページを参照してください。
Data Analytics Accelerator (DAX) – コプロセッサはハードウェアを介してクエリー関連操作を直接実行し、これによって Oracle Database のパフォーマンスが向上します。Oracle Database 12c インメモリーデータベース操作に対して DAX ハードウェアアクセラレーションを使用できます。(DAX 機能は現時点ではカーネルゾーンと一緒に使用することがサポートしていません。)
Oracle ソフトウェアインシリコン機能に関する詳細は、次を参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/softwareinsilicon/index.html
ADI の詳細については、Oracle Solaris 11.3 のドキュメントを参照してください。
DAX を使用するには、Oracle Database 12c インメモリー機能を構成する必要があります。手順については、次の場所にある「インメモリー列ストアの使用方法」を参照してください。
http://docs.oracle.com/database/121/ADMIN/memory.htm#ADMIN14257