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SPARC M7 シリーズサーバープロダクトノート

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更新: 2017 年 3 月
 
 

割り当てられた IOV デバイスの Virtual_TTE_invalid エラー (22138210)

この問題は、両方のサーバーに影響を及ぼします。

プライマリまたはルートドメインがリブートされると、I/O ドメインは割り当てられた仮想機能を一時停止し、リブートが完了したときにそれらを再開するように通知されます。場合によっては、再開通知が早すぎ、I/O ドメインが割り当てられた 1 つ以上の仮想機能の再開に失敗することがあります。問題は、I/O ドメインに LDoms 障害ポリシーが設定されていないか、または ignore に設定されている場合にのみ適用されます。

このような障害が発生している場合、2 つの現象が発生する可能性があります。1 つの現象は、物理機能が割り当てられているプライマリまたはルートドメインでの FMA エラーレポートです。もう 1 つの現象は、I/O ドメイン内のコンソール上の警告です (/var/adm/messages にも記録される)。プライマリまたはルートドメインで発生する可能性がある FMA エラーレポートは ereport.io.pciex.rc.epkt で、次の文字列が含まれます。

event_name = Virtual_TTE_invalid

この問題が発生していることを確認するには、fmdump -eV コマンドを使用して event_name 文字列が含まれている FMA エラーレポートを識別します。I/O ドメインに表示される警告は次のようになります。

WARNING: pxsoft_msi_resume: retry limit exceeded.

この問題が発生した場合、割り当てられている 1 つ以上の仮想機能が I/O ドメイン内で正しく機能しなくなります。影響を受ける仮想機能のデバイスドライバは基盤のハードウェアデバイスからの割り込みシグナルを一切処理できなくなります。

回避方法: この問題は、I/O ドメインに、同じ PCIe バス上の複数の物理機能から複数の仮想機能が割り当てられている場合に発生します。この問題を回避するには、その PCIe バスの 1 つの物理機能からのみ仮想機能を割り当てます。

回復方法: この問題から回復するには、I/O ドメインをリブートして、影響を受ける仮想機能の正しい使用を回復する必要があります。

/etc/system ファイルに次の設定を追加して、この問題に対して I/O ドメインの回復性を強化できます。

set pxsoft:pxsoft_resume_max_retries=1024

この設定を有効にするには、I/O ドメインをリブートする必要があります。