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Oracle® SuperCluster M7 シリーズ概要ガイド

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更新: 2016 年 8 月
 
 

SuperCluster M7 の規則と制限事項

SuperCluster M7 のハードウェアおよびソフトウェアの変更に対しては、次の規則と制限事項が適用されます。これらの制限事項に違反すると、保証やサポートを受けられなくなることがあります。

  • 非対称構成に対しては、次の規則と制限事項が適用されます。

    • システムの初期インストール後に 2 番目の計算サーバーを単一計算サーバーの SuperCluster M7 に追加する場合、Oracle インストーラによるソフトウェアのリセットと再インストールプロセスが必要です。詳細は、単一計算サーバーのシステムコンポーネントを参照してください。

    • SuperCluster M7 全体内で、少なくとも 2 つの PDomain が配置され、それぞれに最小でも 1 つの CMIOU が含まれている必要があります。合計 2 つの PDomain を持つ単一計算サーバーシステムの場合、両方の PDomain に少なくとも 1 つの CMIOU が配置されている必要があります。合計 4 つの PDomain を持つデュアル計算サーバーシステムの場合、これらの 4 つの PDomain のうち少なくとも 2 つに少なくとも 1 つの CMIOU が配置されている必要があります。詳細は、PDomain についてを参照してください。

    • 各計算サーバーには、異なる数の PDomain を配置したり未配置にしたりできます。たとえば、1 台の計算サーバーには 2 つの配置 PDomain を含めて、2 番目の計算サーバーには 1 つの配置 PDomain と 1 つの未配置 PDomain を含めることができます。詳細は、PDomain についてを参照してください。

    • 配置 PDomain では、各計算サーバーの各 PDomain 内に異なる数の CMIOU を含めることができます。たとえば、1 つの PDomain には 1 つの CMIOU を含めて、2 番目の PDomain には同じ計算サーバー内の 2 つの CMIOU を含めることができます。詳細は、PDomain についてを参照してください。


      注 -  それぞれの配置 PDomain 内に異なる数の CMIOU を含める場合、2 つの PDomain のみを持つ構成では、これらの PDomain には n+1 の CMIOU レイアウトを使用することがベストプラクティスです (たとえば、1 つの CMIOU を持つ 1 つの PDomain と、2 つの CMIOU を持つ 2 番目の PDomain)。
    • 次の LDom 構成の制限事項に従って、個々の CMIOU を空の CMIOU スロットに取り付けることができます。

      • 初期インストール時に個々の CMIOU を取り付けた場合、Oracle インストーラは、各 PDomain 内に含まれている CMIOU の合計数に基づいて LDom 構成も設定します。たとえば、初期インストール時に、2 つの CMIOU を持つ PDomain 構成に 1 つの CMIOU を追加した場合、Oracle インストーラは、そのときに 3 つの CMIOU が含まれる LDom 構成を設定します。

      • 初期インストール後に個々の CMIOU を取り付けた場合、Oracle に連絡して、LDom 構成を変更して新しい CMIOU が反映されるように、ソフトウェアのリセットと再インストールプロセスを要求してください。

    詳細は、非対称 PDomain 構成の概要を参照してください。

  • SuperCluster M7 のエラスティック構成に対しては、次の制限事項が適用されます。

    • 単一計算サーバーシステム内のストレージサーバーの数は、合計 11 台まで、デュアル計算サーバーシステム内のストレージサーバーの数は合計 6 台まで増やすことができます。

    • 少なくとも 3 台のストレージサーバーを SuperCluster M7 に取り付ける必要があります。ストレージサーバーは、すべて同じタイプである必要があります。

    • ストレージサーバーを追加するときは、追加のサーバーを X5-2L または X6-2L Extreme Flash または大容量サーバーにできます。

    • ストレージサーバーは、ラック内に次の順序で取り付けられています。

      • 3 つのストレージサーバーは、常にラックスロット U2、U4、U6 に取り付けられます。

      • 追加のストレージサーバーは、ラックスロット U41 から取り付けが始まり、下に進み、デュアル計算サーバーシステムの場合はラックスロット U37、単一計算サーバーシステムの場合はラックスロット U27 で終わります。

  • SuperCluster M7 のハードウェアは変更またはカスタマイズできません。これには例外が 1 つあります。SuperCluster M7 で許可されるハードウェアの変更は、SuperCluster M7 に付属する管理用の Ethernet 管理スイッチに対する変更だけです。お客様は次のいずれかの作業を選択できます。

    • 自費で、Ethernet 管理スイッチを自社のデータセンターのネットワーク標準に準拠した同等の Ethernet 管理スイッチに置き換えます。この置き換えは、SuperCluster M7 の納入後にお客様が費用と作業を負担して行う必要があります。お客様がこの変更の実施を選択した場合、関連するシナリオが数多く想定されるため、Oracle はこの変更を実施または支援することはできず、標準のインストールには含まれません。お客様は、交換用のハードウェアを調達し、ほかの手段でこの変更を実施または手配する必要があります。

    • Ethernet 管理スイッチに接続されている CAT5 ケーブルを取り外し、外部スイッチまたはパッチパネルを介してそれらをお客様のネットワークに接続します。これらの変更は、お客様が費用と作業を負担して行う必要があります。この場合、ラックの Ethernet 管理スイッチはオフにして、データセンターネットワークから切断できます。

  • 拡張ラックは、SuperCluster M7 または Oracle Exadata Database Machine にのみ接続できます。SuperCluster M7 では、拡張ラックはデータベースドメイン上で実行されているデータベースのみをサポートします。

  • スタンドアロンのストレージサーバーは、SuperCluster M7 または Oracle Exadata Database Machine にのみ接続できます。SuperCluster M7 では、ストレージサーバーはデータベースドメイン上で実行されているデータベースのみをサポートします。

  • 以前の Oracle Database リリースは、Oracle Solaris 11 が稼働するアプリケーションドメインの Oracle Solaris 10 ブランドゾーンで実行できます。Oracle Solaris 10 ブランドゾーンでサポートされている Oracle Database リリースについては、http://www.oracle.com/technetwork/database/virtualizationmatrix-172995.html にあるサポートされている仮想化マトリックスを参照してください。

    Oracle 以外のデータベースは、サポートされている Oracle Solaris バージョンに応じて、Oracle Solaris 11 が稼働するアプリケーションドメインでネイティブに、または Oracle Solaris 11 が稼働するアプリケーションドメインの Oracle Solaris 10 ブランドゾーンで実行できます。

  • Oracle Exadata Storage Server ソフトウェア およびオペレーティングシステムは変更できません。また、お客様は ストレージサーバー 上に追加のソフトウェアまたはエージェントをインストールできません。

  • お客様は、ストレージサーバー のファームウェアを直接更新できません。ファームウェアは、ストレージサーバー パッチの一部として更新されます。

  • お客様は、計算サーバー上のデータベースドメインに追加のソフトウェアをロードできます。ただし、最適なパフォーマンスを確保するため、データベースドメインにエージェント (バックアップエージェントやセキュリティーモニタリングエージェントなど) 以外のソフトウェアを追加することは推奨されません。データベースドメインの OS に標準以外のカーネルモジュールをロードすることは可能ですが、推奨されません。Oracle は、標準以外のモジュールに関する質問や問題をサポートしません。サーバーがクラッシュし、標準以外のモジュールがクラッシュの原因として疑われる場合は、Oracle のサポート担当者がお客様に標準以外のモジュールのベンダーを問い合わせたり、標準以外のモジュールがなくても問題が再現するかどうかを尋ねたりすることがあります。公式のパッチおよびアップグレードを適用する以外の方法によるデータベースドメインの OS の変更はサポートされていません。IB 関連のパッケージは、公式にサポートされているリリースを常に維持するべきです。

  • SuperCluster M7 は、アプリケーション専用の別個のドメインをサポートしており、IB を介して高スループット/低待機時間でデータベースドメインにアクセスできます。Oracle Database は本来クライアントサーバーであるため、アプリケーションドメインで実行されているアプリケーションはデータベースドメインで実行されているデータベースインスタンスに接続できます。アプリケーションをデータベースドメインで実行することもできますが、これは推奨されません。

  • お客様は、『 Oracle Exadata Storage Server Software ユーザーズガイド』およびこのガイドに記載されている場合を除き、ストレージサーバー に USB デバイスを接続できません。これらに記載されている状況では、USB デバイスが 100 mA を超える電力を使用しないようにしてください。

  • 計算サーバーのネットワークポートを使用するときは、iSCSI または NFS を使用すると、外部の ストレージサーバー 以外のサーバーに接続できます。ただし、Fibre Channel Over Ethernet (FCoE) プロトコルはサポートされていません。

  • SuperCluster M7、Oracle Exadata、Oracle Exalogic Elastic Cloud、および Oracle Big Data Appliance で使用するように指定されたスイッチのみを SuperCluster M7 IB ネットワークに接続できます。SuperCluster M7 の IB ネットワークに、サードパーティーのスイッチなどのほかの IB スイッチを接続することはサポートされません。SuperCluster M7 のドキュメントで指定された IB ネットワークトポロジのみがサポートされ、その他の IB ネットワークトポロジはサポートされません。

    Oracle Engineered Systems の一部ではない外部サーバーは SuperCluster M7 の IB スイッチに接続できます。ただし、外部サーバーの IB ソフトウェアと SuperCluster M7 の IB ソフトウェアリリースとの互換性をアップグレードおよび維持することはユーザーの責任です。外部サーバー上で SuperCluster M7 と同じリリースの IB ソフトウェアおよびオペレーティングシステムを維持するようにしてください。IB ファブリックの問題が検出され、外部サーバーが接続されている場合は、外部サーバーを取り外して、問題を再現するように要求されることがあります。

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