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Oracle® Solaris Cluster 4.4 のリファレンス

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更新: 2018 年 8 月
 
 

Intro (8CL)

名前

Intro, intro - Oracle Solaris Cluster の保守コマンドの紹介

説明

このセクションでは、Oracle Solaris Cluster のオブジェクト指向のコマンドセットについて説明します。オブジェクト指向のコマンドセットは、共通の接頭辞として cl を使用し、/usr/cluster/bin 内にあります。

このコマンドセットの多くのコマンドには、長い形式と短い形式の両方があります。たとえば、clresourceclrs は同一です。

オブジェクト指向のコマンドは、それぞれ 1 種類のクラスタオブジェクトを管理するように設計されています。コマンド名は、そのコマンドで管理するオブジェクト名を示します。たとえば、clresource コマンドは、Oracle Solaris Cluster データサービスのリソースを管理します。コマンド内で、サブコマンドが特定のクラスタオブジェクト上で許可される操作を定義します。

オブジェクト指向のコマンドセットのコマンドの一般的な形式は次のとおりです。

command [subcommand] [option…] [operand …]

オブジェクト指向のコマンドとともに使用するオプションにも長い形式と短い形式があります。短い形式のオプションは、1 つのダッシュ (-) とそのあとに続く 1 つの文字で指定します。長い形式のオプションは、2 つのダッシュ (--) とそのあとに続く 1 つのオプションワードで指定します。たとえば、–p は短い形式のプロパティーオプションです。–-property は、長い形式です。

オプション引数を受け入れるオプションもあれば、受け入れないオプションもあります。オプションがオプション引数を受け入れる場合、オプション引数が必要です。–? オプションには引数は不要です。ただし、–-property オプションには操作するプロパティーを特定するオプション引数が必要です。

1 つのダッシュ (-) のあとに引数を付けないで、短い形式のオプションをグループ化することができます。例: –eM。オプションのあとのオプション引数のグループをコンマ、タブまたは空白文字で区切る必要があります。タブまたは空白を使用する場合、オプション引数を引用符で囲みます (-o xxx,z,yy または -o "xxx z yy")。

長いオプション名でオプション引数を指定するには、--input=configurationfile 形式または --input configurationfile 形式のいずれかを使用します。

このコマンドセットのコマンドはすべて –? または --help オプションを受け入れます。サブコマンドなしでこれらのオプションを指定すると、コマンドのサマリーのヘルプが表示されます。サブコマンドを指定すると、そのサブコマンドだけのヘルプが表示されます。

一部のコマンドは、構成ファイルと組み合わせて機能します。このファイルの必要な形式については、clconfiguration(7CL) のマニュアルページを参照してください。

このコマンドセットの多くのサブコマンドは、適用できるすべてのオブジェクトを示すオペランドとして、+ を受け入れます。

コマンドのリスト

このセクションでは、Oracle Solaris Cluster 製品で使用できるオブジェクト指向のコマンドをアルファベット順に説明します。

claccess(8CL)

ノードを追加するための Oracle Solaris Cluster アクセスポリシーを管理します

clauth(8CL)

新しいクラスタノードの確立中に指定されたマシンによるセキュアなアクセスを承認します

cldevice(8CL)cldev(8CL)

Oracle Solaris Cluster デバイスを管理します

cldevicegroup(8CL)cldg(8CL)

Oracle Solaris Cluster デバイスグループを管理します

clinterconnect(8CL)clintr(8CL)

Oracle Solaris Cluster インターコネクトを管理します

clinstall(8CL)

集中インストーラを起動します

clnasdevice(8CL)clnas(8CL)

Oracle Solaris Cluster の NAS デバイスへのアクセスを管理します

clnode(8CL)

Oracle Solaris Cluster ノードを管理します

clpstring(8CL)

Oracle Solaris Cluster プライベート文字列を管理します

clquorum(8CL)clq(8CL)

Oracle Solaris Cluster 定足数を管理します

clreslogicalhostname(8CL)clrslh(8CL)

論理ホスト名の Oracle Solaris Cluster リソースを管理します

clresource(8CL)clrs(8CL)

Oracle Solaris Cluster データサービスのリソースを管理します

clresourcegroup(8CL)clrg(8CL)

Oracle Solaris Cluster データサービスのリソースグループを管理します

clresourcetype(8CL)clrt(8CL)

Oracle Solaris Cluster データサービスのリソースタイプを管理します

clressharedaddress(8CL)clrssa(8CL)

共有アドレスの Oracle Solaris Cluster リソースを管理します

clsetup(8CL)

Oracle Solaris Cluster を対話により構成します

clsnmphost(8CL)

Oracle Solaris Cluster SNMP ホストを管理します

clsnmpmib(8CL)clmib(8CL)

Oracle Solaris Cluster SNMP MIB を管理します

clsnmpuser(8CL)

Oracle Solaris Cluster SNMP ユーザを管理します

cltelemetryattribute(8CL)clta(8CL)

システムリソースモニタリングを構成します

cluster(8CL)

Sun Cluster のグローバル構成とグローバルステータスを管理します

clzonecluster(8CL)clzc(8CL)

Oracle Solaris Cluster のゾーンクラスタを管理します

従来の Oracle Solaris Cluster コマンドとオブジェクト指向コマンドの対応

Oracle Solaris Cluster 4.4 リリースの時点で、sc 接頭辞を使用した従来のコマンドセットは使用できなくなりました。次のリストは、従来のコマンドセットの一般的な Oracle Solaris Cluster コマンドとそれに対応する最新のオブジェクト指向のコマンドセットをいくつか示しています。

scstat

cluster status

さらに、多くのオブジェクト指向のコマンドで status サブコマンドを使用することもできます。

scrgadm
  • clresource

  • clresourcetype

  • clresourcegroup

これらの特定のリソースタイプを操作するときに、clressharedaddress および clreslogicalhostname を使用すると、さらに便利です。

scswitch
  • clresource

  • clresourcetype

  • clresourcegroup

  • clreslogicalhostname

  • clressharedaddress

  • clnode evacuate (ノードからすべてのリソースグループおよびデバイスグループを退避させるために使用)

scconf
  • cldevicegroup

  • clinterconnect

  • clquorum

  • clnode

  • claccess

cluster showscconf -p の代わりに使用します。

sccheck

cluster check

scdidadm

cldevice

scgdevs

cldevice populate

scdpm

cldevice

scnasscnasdir

clnasdevice

scsetup

clsetup

終了ステータス

Oracle Solaris Cluster コマンドは、指定されたすべてのオペランドで成功すると、ゼロ (CL_NOERR) を返します。あるオペランドでエラーが発生すると、コマンドはオペランドリストの次のオペランドを処理します。戻り値は常に、最初に発生したエラーを反映します。

これらの終了コードは、このセットのコマンド全体で共有されます。

0 CL_NOERR

エラー��

実行��コマンド�正常�終了����。

1 CL_ENOMEM

�分�スワップ空間��り��ん。

クラスタノード�スワップメモリー�����他�オペレーティングシステムリソースを使�果�����。

3 CL_EINVAL

無効�引数

コマンドを間é�•ã�£ã�¦å…¥åŠ›ã�—ã�Ÿã�‹ã€�–i オプションã�§æŒ‡å®šã�—ã�Ÿã‚¯ãƒ©ã‚¹ã‚¿æ§‹æˆ�情報ã�®æ§‹æ–‡ã�Œé–“é�•ã�£ã�¦ã�„ã�¾ã�—ã�Ÿã€‚

5 CL_ERECONF

クラスタ��構��れ��

クラスタを�構������。

6 CL_EACCESS

アクセス権��り��ん

指定��オブジェクト�アクセス����ん。��コマンドを発行�る���root 役割���承��必���る�能性��り��。詳細��rbac(7) �マニュアルページを�照������。

9 CL_ESTATE

オブジェクト�状態��正��

��時点�変更��������常時変更����プロパティー�リソースグループ������他�オブジェクトを変更�よ������。

10 CL_EMETHOD

リソース�メソッド�失敗����

リソース�メソッド�失敗����。次���れ���由�メソッド�失敗����: (1) リソース�作����リソース�プロパティー�変更を試����� validate メソッド�失敗��。 (2) リソース�有効化�無効化����削除を試����� validate 以外�メソッド�失敗��。

15 CL_EPROP

無効�プロパティー��

–pã€�–yã€�ã�¾ã�Ÿã�¯ –x オプションã�§æŒ‡å®šã�—ã�Ÿãƒ—ロパティーã�¾ã�Ÿã�¯å€¤ã�Œå­˜åœ¨ã�—ã�ªã�„ã�‹ã€�許å�¯ã�•れã�¦ã�„ã�¾ã�›ã‚“。

18 CL_EINTERNAL

内部エラー�発生����

内部エラー��ソフトウェア�欠陥�����他�欠陥を示�����。

35 CL_EIO

I/O エラー

物�的�入出力エラー�発生����。

36 CL_ENOENT

��よ��オブジェクト��り��ん。

次ã�®ã�„ã�šã‚Œã�‹ã�®ç�†ç”±ã�§ã€�指定ã�—ã�Ÿã‚ªãƒ–ジェクトã�Œè¦‹ã�¤ã�‹ã‚Šã�¾ã�›ã‚“: (1) オブジェクトã�Œå­˜åœ¨ã�—ã�ªã�„。 (2) –o オプションã�§ä½œæˆ�ã�—よã�†ã�¨ã�—ã�Ÿæ§‹æˆ�ファイルã�®ãƒ‘スã�«å�«ã�¾ã‚Œã�¦ã�„るディレクトリã�Œå­˜åœ¨ã�—ã�ªã�„。 (3) –i オプションã�§ã‚¢ã‚¯ã‚»ã‚¹ã�—よã�†ã�¨ã�—ã�Ÿæ§‹æˆ�ファイルã�«ã‚¨ãƒ©ãƒ¼ã�Œã�‚る。

37 CL_EOP

�作�許��れ����ん

サ�ート�れ����構��対�る�作を実行�よ������サ�ート�れ�����作を実行����。

38 CL_EBUSY

オブジェクト�ビジー��

アクティブ�クラスタノード��最後�クラスタインターコ�クトパス�らケーブルを�り外�������。�����照を削除�����クラスタ構��らノードを削除�よ������。

39 CL_EEXIST

オブジェクト�存在���。

指定��デ�イス�デ�イスグループ�クラスタインターコ�クトコン�ー�ント�ノード�クラスタ�リソース�リソースタイプ�リソースグループ����プライベート文字列����存在���。

41 CL_ETYPE

無効�タイプ��

–t ã�¾ã�Ÿã�¯ –p オプションã�§æŒ‡å®šã�—ã�Ÿã‚¿ã‚¤ãƒ—ã�¯å­˜åœ¨ã�—ã�¾ã�›ã‚“。

50 CL_ECLMODE

ノード�クラスタモード��

クラスタモード�ブート�れ��るノード��作を実行�よ������。�������作���クラスタモード�ブート�れ��るノード���実行����。

51 CL_ENOTCLMODE

ノード�クラスタモード���り��ん

�クラスタモード�ブート�れ��るノード��作を実行�よ������。�������作��クラスタモード�ブート�れ��るノード���実行����。

関連項目

getopt(1)

属性

次の属性については、attributes(7) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
ha-cluster/system/core
インタフェースの安定性
発展中