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Oracle® Solaris Cluster 4.4 のリファレンス

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更新: 2018 年 8 月
 
 

sctelemetry (8)

名前

sctelemetry - システムリソースモニタリングの初期化

形式

sctelemetry -d
sctelemetry -e
sctelemetry -i -o hasp_rg=rg,hasp_rs=rs[,hasp_mnt_pt=mnt_pt]
[,db_rg=rg][,db_rs=rs][,telemetry_rg=rg][,telemetry_rs=rs]
sctelemetry -i -o hasp_mnt_pt=mnt_pt,hasp_nodelist=node[:…]
[,hasp_rs=rs][,db_rg=rg][,db_rs=rs][,telemetry_rg=rg,telemetry_rs=rs]
sctelemetry -u

説明

sctelemetry コマンドは、システムリソースモニタリングを初期化し、モニタリングをオンラインまたはオフラインにします。初期化する場合は、–o オプションを hasp_rg=rghasp_rs=rs パラメータと使用して、SUNW.HAStoragePlus タイプの既存のリソースに依存します。–o オプションと hasp_mnt_pt=mnt_pthasp_nodelist=node[:,…] パラメータを併用して、sctelemetry コマンドで SUNW.HAStoragePlus リソースタイプを作成します。リソースタイプの詳細については、SUNW.derby(7)SUNW.HAStoragePlus(7)、および SUNW.SCTelemetry(7) のマニュアルページを参照してください。

SUNW.SCTelemetry はマルチマスターリソースグループでインスタンス化されており、これはつまり、このリソースグループはすべてのクラスタノードで構成されており、ネットワーク負荷分散を使用しないことを意味します。

��コマンド��大域ゾーン���使用����。

オプション

sctelemetry のオプションは次のとおりです。

–d

システムリソース使用率データの収集と遠隔測定データが格納されるデータベースを無効にします。

��オプション�大域ゾーン���使用����。

root 役割以外のユーザーが sctelemetry–d オプションを使用するには、承認 solaris.cluster.system.modify が必要です。詳細は、rbac(7) マニュアルページを参照してください。

–e

システムリソース使用率データの収集をオンラインにします。sctelemetry コマンドの –i オプションを使用すると、デフォルトでは、システムリソースモニタリングがオンラインになります。

��オプション�大域ゾーン���使用����。

root 役割以外のユーザーが sctelemetry–e オプションを使用するには、承認 solaris.cluster.system.modify が必要です。詳細は、rbac(7) マニュアルページを参照してください。

–i

タイプ SUNW.SCTelemetry および SUNW.derby のリソースを含むリソースグループを作成します。デフォルトでは、–i オプションを使用してこれらのリソースおよびリソースグループを作成するときに、システムリソースモニタリングがオンラインになっています。

��オプション�大域ゾーン���使用����。

root 役割以外のユーザーが sctelemetry–i オプションを使用するには、承認 solaris.cluster.system.modify が必要です。詳細は、rbac(7) マニュアルページを参照してください。

–o hasp_rg=rg,hasp_rs=rs[,hasp_mnt_pt=mnt_pt][,db_rg=rg][,db_rs=rs] [,telemetry_rg=rg][,telemetry_rs=rs]

–i オプションと一緒に使用するときは、データベースで使用されるリソースタイプ SUNW.HAStoragePlus とこのリソースを含むリソースグループを指定します。データ収集機能は、SUNW.HAStoragePlus 用のファイルシステムへのアクセス権が必要です。

パラメータは次のようになります。

hasp_rg=rg

システムリソースモニタリングに使用される、タイプ SUNW.HAStoragePlus のリソースを含むリソースグループ。rg、つまり、このリソースグループの名前を指定してください。

hasp_rs=rs

システムリソースモニタリングに使用されるリソースタイプ SUNW.HAStoragePlusrs、つまり、このリソースの名前を指定してください。

hasp_mnt_pt=mnt_pt

sctelemetry がシステムリソースモニタリング用のデータベースファイルを格納するマウントポイント。このマウントポイントは、リソース hasp_rs のプロパティーでなければなりません。hasp_rs に 1 つを超えるマウントポイントがある場合、マウントポイントの指定は必須です。

db_rg=rg

sctelemetry がリソースタイプ SUNW.derby を構成するリソースグループ。rg、つまり、このリソースグループの名前を指定できます。

db_rs=rs

sctelemetry が構成する、タイプ SUNW.derby のリソース。rs、つまり、このリソースの名前を指定できます。

telemetry_rg=rg

sctelemetry がリソースタイプ SUNW.SCTelemetry を構成するリソースグループ。rg、つまり、このリソースグループの名前を指定できます。

telemetry_rs=rs

sctelemetry が構成する、タイプ SUNW.SCTelemetry のリソース。rs、つまり、このリソースの名前を指定できます。

–o hasp_mnt_pt=mnt_pt,hasp_nodelist=node[:…][,hasp_rs=rs][,db_rg=rg] [,db_rs=rs][,telemetry_rg=rg][,telemetry_rs=rs]

–i オプションと一緒に使用すると、データ収集用の SUNW.HAStoragePlus ファイルシステムにアクセス可能なノードを指定し、Oracle Solaris Cluster がシステムリソースデータを格納するファイルシステムのマウントポイントを指定します。

パラメータは次のようになります。

hasp_mnt_pt=mnt_pt

sctelemetry がリソースタイプ SUNW.HAStoragePlusを構成するのに使用するマウントポイント。mnt_pt、つまり、このマウントポイントの名前を指定してください。HAStoragePlus リソースを作成する前に、共有ストレージを構成してくださいこのマウントポイントは共有ストレージを参照するため、/etc/vfstab に次のような行が必要です。

/dev/md/ddg/dsk/d20 /dev/md/ddg/rdsk/d20  /mntpt ufs  2  no logging
hasp_nodelist=node[:...]

sctelemetry がリソースタイプ SUNW.HAStoragePlus を構成するノード。node:[...]、つまり、このノードの名前を指定してください。

hasp_rs=rs

sctelemetry が構成するリソースタイプ SUNW.HAStoragePlusrs、つまり、このリソースの名前を指定できます。

db_rg=rg

sctelemetry がリソースタイプ SUNW.derby を構成するリソースグループ。rg、つまり、このリソースグループの名前を指定できます。

db_rs=rs

sctelemetry が構成する、タイプ SUNW.derby のリソース。rs、つまり、このリソースの名前を指定できます。

telemetry_rg=rg

sctelemetry がリソースタイプ SUNW.SCTelemetry を構成するリソースグループ。rg、つまり、このリソースグループの名前を指定できます。

telemetry_rs=rs

sctelemetry が構成する、タイプ SUNW.SCTelemetry のリソース。rs、つまり、このリソースの名前を指定できます。

–u

–i オプションを使用して以前作成したリソースとリソースグループを削除します。

��オプション�大域ゾーン���使用����。

root 役割以外のユーザーが sctelemetry コマンドの –u オプションを使用するには、承認 solaris.cluster.system.modify が必要です。詳細は、rbac(7) マニュアルページを参照してください。

HAStoragePlus リソースが存在する場合のシステムリソースモニタリングの初期化

この例では、システムリソースモニタリングを初期化して、モニタリングが初期化されていることを確認します。この例では、SUNW.HAStoragePlus リソースがシステムリソースモニタリング用に利用できると仮定します。

この例では、リソース db_rs および telemetry_rs またはリソースグループ db_rg および telemetry_rg の名前を指定しません。sctelemetry コマンドは、これらのリソースおよびリソースグループにデフォルトの名前を付けます。

scstat -g コマンドの出力は、システムリソースモニタリングに関係のあるリソースとリソースグループ間の関係を示しています。この出力はまた、db_rs および hasp_rs リソースと db_rg リソースグループがそれぞれ 1 つのノード上で online であり、telemetry_rg および telemetry_rs がすべてのクラスタノード上で online であることも示しています。

# sctelemetry -i \
-o hasp_mnt_pt=DBDATA,hasp_nodelist=l6-lx-1:l6-lx-4,hasp_rs=anto

# clresourcegroup status

システムリソースモニタリングの無効化

この例では、システムリソースモニタリングを無効にして、モニタリングが無効にされていることを確認します。モニタリングが無効になっている場合、clresourcegroup status コマンドの出力は、db_rshasp_rs、および telemetry_rs リソースと db_rg および telemetry_rg リソースグループが offline であることを示しています。

# sctelemetry -d
# clresourcegroup status

終了ステータス

次の終了値が返されます。

0

コマンドは正常に完了しました。

0 以外

エラーが発生しました。

属性

次の属性については、attributes(7) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
ha-cluster/system/core
インタフェースの安定性
発展中

関連項目

cltelemetryattribute(8CL)SUNW.HAStoragePlus(7)SUNW.SCTelemetry(7)SUNW.derby(7)Intro(8CL)cluster(8CL)sctelemetry(8)