Itron OpenWayのペイロード処理

デフォルトでは、Itron OpenWayアダプタのペイロード処理は、その他のアダプタとは動作が異なりますが、ペイロードがOracle Object Storageのステージング領域に保存され、バッチ処理によって処理されるその他のアダプタと同様に動作するように構成できます。大量な場合、ステージング領域に保存すると、Webサービスはペイロードを置いておくことができ、保存されたペイロードのコレクションを複数のバッチ処理スレッドで処理できるため、パフォーマンスが向上します。

Itronのペイロード処理の構成には、その他のアダプタと同じ設定および構成が必要です。Itronの処理の構成に関する詳細は次のとおりです。
  • オブジェクト格納場所: Itron OpenWayのペイロード処理では、オブジェクト格納場所(キー・リング、キー・ペアおよびファイル格納構成の拡張可能参照値を含む)を使用して、ヘッドエンド・システムから受信した使用およびイベント・ペイロードまたは例外を取得します。

  • ヘッドエンド・システムおよび拡張可能参照: Itronのペイロード処理では、ヘッドエンド・システムおよび拡張可能参照構成がその他のアダプタと同じ方法で使用されます。

  • SGGペイロード処理構成の拡張可能参照値: これらの値は、Itronヘッドエンド・システム(ペイロード処理バッチ管理で参照される)のペイロード処理詳細を定義します。

  • ペイロード処理バッチ管理: ペイロード・プロセスで使用されるバッチ管理(基本パッケージに付属するテンプレート・バッチ管理に基づく)

  • マスター構成: Itron OpenWayのペイロード処理の構成設定(オブジェクト格納でのペイロード・ステージング領域の使用の指定など)。Itron OpenWayのペイロードおよび例外を処理するためのシステム構成の詳細は、「Itron OpenWayマスター構成」を参照してください。

バッチ処理の遅延

VEEおよび測定作成プロセスをバッチ処理に遅延できるように、「初期ロード」初期測定ビジネス・オブジェクトの「保留」ステータスでモニター・プロセスを構成することをお薦めします。

遅延処理には、次の利点もあります。

  1. スカラー検針が時系列に処理され、より効率的な処理を実現できます。スカラー検針が順不同で処理されると、消費量計算を調整するために調整用初期測定が作成および処理されるため、追加の作業が発生する可能性があります。

  2. 計量コンポーネントが関係に基づいて順番に処理されます。たとえば、スカラー・チャネルがインターバル・チャネルのチェック・チャネルとして構成されている場合、スカラー・チャネルが最初に処理され、そのデータを合計チェックおよび必要なインターバル・ギャップ埋めに使用できます。

構成

遅延処理の構成では、「IMDモニター - 物理設備」バッチ管理を「保留」ステータスのモニター・プロセスとして次のビジネス・オブジェクトに追加します。

  • D1-InitialLoadIMDInterval

  • D1-InitialLoadIMDScalar

初期測定処理が遅延される場合は、「IMDモニター - 物理設備」バッチ管理をより頻繁に実行するようにスケジュールする必要があります。これは、Itron検針予定サイクルの完了直後は多数のスレッドで実行し、それ以外の時間は少数のスレッドで実行して、受信する可能性のあるその他の初期測定(現在値読取コマンドで受信した測定など)を取得するようにスケジュールする必要があります。

デフォルト処理 — 非推奨

デフォルトでは、Itron OpenWayアダプタのペイロード処理は、その他のアダプタとは動作が異なります。バッチ処理を使用するかわりに、Itronのペイロードは受信時に処理されます。Itron OpenWayヘッドエンド・システムから送信されたペイロードおよび例外は、オブジェクト格納場所に保存されるのではなく、受信時にペイロードおよび例外を処理するビジネス・コンポーネントを起動するインバウンドWebサービスを介して受信されます。Itron OpenWayヘッドエンド・システムからのペイロードおよび例外の受信に使用されるインバウンドWebサービスの詳細は、「Itron OpenWayインバウンドWebサービス」を参照してください。この方法はお薦めしません。