デバッグ・モード

実装チームは、アプリケーションの構成時に特別なモードを使用してシステムを実行できます。このモードを有効にするには、アプリケーションのアクセスに使用するURLの最後に?debug=trueと入力します。たとえば、標準URLがhttp://CD-Production:7500/cis.jspの場合は、http://CD-Production:7500/cis.jsp?debug=trueと入力して構成モードを有効にします。

また、アプリケーション・サービスF1OUDBUGへのセキュリティ・アクセス権がある場合は、URLを変更せずに、ヘルプ・メニュー - 「デバッグの有効化」オプションを使用してこのモードを有効にできます。デバッグ・モードが有効な場合は、ヘルプ・メニュー・エントリに「デバッグの無効化」オプションが表示され、URLを変更せずにオフにできます。

このモードのときは、表示されたアイコンを介して特定のデバッグ用ツールが使用可能になります。「デバッグ」アイコンアイコンをクリックすると、下記で定義するオプションがスライドアウト・パネルに表示されます。

次は、非クラウド環境にのみ適用されます。

  • 「デバッグの開始」は、ロギング・セッションを開始します。このセッション中に、様々な構成ツール・オブジェクトの処理がログに記録されます。たとえば、ログには、各ステップで渡されるデータ領域と、ステップが処理された後に返されるデータ領域が表示されます。
  • 「デバッグの終了」は、ロギング・セッションを停止します。
  • 「トレースの表示」は、ロギング・セッションを含むウィンドウを開きます。最初はすべてのステップが縮小表示されます。
  • 「トレースのクリア」は、ログ・ファイルを消去します。
注意: これらのボタンは保護されています。アプリケーション・サービスF1CONFIGLOGがこの機能のために用意されており、実装でこれらのボタンへのユーザー・アクセスを制限できます。環境が'開発'環境でないときに追加のアプリケーション・サービスF1DEBUGがチェックされます。これを利用すると、実装で本番ユーザーのための追加のセキュリティ・レイヤーを提供できます。

システムの使用中に取得されたログ・エントリを表示するには、次を使用できます。

  • 「ユーザー・ログの表示」は、独自のログ・エントリを表示できます。ボタンをクリックする前に、横にある「ログ・エントリ」フィールドに、表示する下位エントリの数を指定できます。表示するエントリの数を制限することで、ユーザーはログの最後まで手動でスクロールせずに最新のログのみをすばやく簡単に確認できます。

  • 「ログの表示」では、詳細設定が可能です。日時範囲が考慮されているため、ユーザーが特定の期間の出力をターゲットにすることができます。また、管理ユーザーは他のユーザーのログの表示を要求できます。この機能が必要になるときの例を次に示します。
    • バッチおよび統合のログが、このタイプの処理用に作成された特別なユーザー・コードによって取得される。これらのユーザーは一般に、人間を表すものではなく、したがって"ユーザー・ログの表示"を使用してログにアクセスすることはありません。かわりに、他の誰かがこれらのログにアクセスすることになります。

    • 顧客管理者が、サポート上の理由からエンド・ユーザーのログを取得する必要がある。エンド・ユーザーには、ログの収集と評価を行うための技術的なスキルがなく、ログにアクセスするための権限もセキュリティ上の理由から付与されない場合があります

  • 「グローバル・デバッグ」を選択すると、ユーザー・ログに追加される様々なトレース・オプションが開始します。
注意: 「ユーザー・ログの表示」ボタンは保護されます。実装者がこのボタンへのユーザー・アクセスを限定できるように、この機能にはアプリケーション・サービスF1USERLOGが用意されています。アプリケーション・サービスの管理アクセス・モードへのアクセス権を持つユーザーのみが、他のユーザーのログを表示できます。このような制限は、本番環境で必要になる場合があります。

クラウド実装の場合のみ、次のボタンをこのモードで使用できます。

  • スレッド・プール・ワーカーの再起動 - このボタンを選択すると、バッチ・コンテナが強制的に終了され、実行中のすべてのバッチが中断します。新しいコンテナがスピン・アップし、中断されたバッチが再開されます。このボタンの詳細といつ使用するかは、バッチのベスト・プラクティスのテクニカル・リファレンス・ペーパーを参照してください。

  • CM Jarサーバーの再起動 - このボタンは、特定のユース・ケースでのカスタムJavaコードに対するクラウドでのサポートを支援するために提供されます。詳細は、Cloud Servicesインプリメンテーション・ガイドを参照してください。

このモードで作業する場合は、システムの他の部分に追加の構成用アイコンを表示できます。たとえば、エクスプローラ・ゾーンには、ゾーン構成のデバッグを支援するその他のツールを表示できます。これらのアイコンは、表示される場所のコンテキストで記述されます。

また、デバッグ・モードでは、項目の表示文字列に加え、各項目のコードが、データ・エクスプローラ・ゾーンおよびUIマップ・ゾーンのドロップダウン・リストに表示されます。