メッセージ・センダー - コンテキスト

システムが発信メッセージを正常に送信するために必要な追加情報を定義するために、センダーにはコンテキスト情報が必要な場合があります。「管理」 > 「統合」 > 「メッセージ・センダー」の順に開き、「コンテキスト」ページにナビゲートします。

ページの説明

詳細な情報が必要な場合にセンダーのパラメータに指定される「コンテキスト・タイプ」および「コンテキスト値」を定義します。様々なタイプのセンダーのサポートされているコンテキスト値の例は、次のトピックを参照してください。

Eメール・センダー・コンテキスト

Eメール・センダーは、Eメール・メッセージをリアルタイムで送信するビジネス・サービスによって使用されます。

Eメール・センダーは、メッセージ・クラスRTHTTPSNDRを指し示す必要があります。また、このタイプのセンダーには、次のコンテキスト・レコードを定義します。

コンテキスト・タイプ 摘要
SMTPホスト名 SMTPサーバーのホスト名。
SMTPユーザー名 SMTPサーバーのアクセスに使用されるユーザーID。
SMTPパスワード SMTPサーバーのアクセスに使用されるパスワード。
応答タイム・アウト システムがリアル・タイム応答を待機する時間。

HTTPセンダー

HTTPセンダーは、HTTPプロトコルを使用してHTTPサーバーにメッセージを送信するセンダーです。HTTPセンダーは、RTHTTPSNDRRTJSONSNDRまたはSOAPSNDRのメッセージ・クラスを参照する必要があります。

ターゲットHTTPサーバーとのセッションを確立するためには、様々なパラメータが必要です。これらのパラメータは、センダーにコンテキスト値のコレクションを定義することで指定します。製品には、HTTP変数に関連する一連のコンテキスト・タイプが用意されています。次の項では、コンテキスト・タイプを説明し、必要に応じて有効な値を示します。

HTTPセンダーを定義する前に、通信先のHTTPサーバーが想定している要求の受信方法を確認し、特に次の疑問を解決する必要があります。

  • HTTPサーバーのアドレスは何か。
  • HTTPサーバーはPOSTまたはGETのHTTPメソッドを使用しているかどうか。
  • サーバーがPOSTを使用している場合、メッセージの内容をどのように渡すか。HTTPフォームを使用するか、XMLメッセージの本文でデータを渡すか。
コンテキスト・タイプ 摘要
HTTP URL1からURL9

ターゲットHTTPサーバーのURLの構成に使用されます。

URLは長く複雑な場合があるため、小さい部分に分割し、それぞれを個別のコンテキスト・レコードで定義できます。URL1からURL9の値を連結して完全なURLが作成されます。

URL各部の値を入力するときは、置換変数を使用できます。メッセージをHTTP GETパラメータに変換するためにXSLが適用されている場合は、GETコールに置換文字列@XMLMSG@を使用できることに注意してください。これは、メッセージのタイプにHTTPフォームを適用できない場合に便利です。

アウトバウンド・メッセージ送信時の動的URLのサポートに必要な構成は、「動的URLのサポート」を参照してください。

HTTPメソッド メッセージの送信に使用されるHTTPメソッドです。
注意: SOAPセンダー・メッセージ・クラスSOAPSNDRがサポートしているのはPOSTメソッドのみです。
POSTまたはGET
HTTP転送方法 メッセージのタイプを指定します。メッセージの送信または応答の送信と待機を処理できます。 SendまたはsendReceive
HTTPフォーム・データ

メッセージがHTML形式(Content-Type: application/x-www-form-urlencoded)のフォーマットの場合に使用されます。

このコンテキストは、HTTPメッセージで渡す必要がある形式パラメータ(データ)を指定します。形式には複数のパラメータが存在する可能性があるため、各形式パラメータに対してコンテキスト・レコードを追加する必要があります。

形式パラメータの値は、x=y(xは形式パラメータ名、yはその値)の書式になります。

yに文字列@XMLMSG@ (大/小文字区別)がある場合、この文字列はサービス応答XMLメッセージの内容で置換されます。HTTPフォーム・データまたはHTTP URLのいずれか(両方ではなく)で、@XMLMSG@文字列を使用できます。

センダーに対して、このタイプのコンテキスト・レコードが定義されていると、@XMLMSG@がいずれのコンテキスト・レコードにも指定されてない場合でも、センダーはHTML形式のメッセージ形式を使用してメッセージを送信します。

センダーに対して、このタイプのコンテキスト・レコードが定義されていない場合、XMLはContent-Type: text/plainで送信されます。POSTを使用している場合は、HTTPメッセージ本文に置かれます。

GETメソッドを使用している場合は常に必要です。GETメソッドを使用していて、形式データ・コンテキスト・レコードを指定していない場合、メッセージはHTTPサーバーに転送されません。

形式データの値を入力するときは、置換変数を使用できます。

HTTPログイン・ユーザー HTTPサーバーには認証が必要です。使用するログイン・ユーザーを指定するには、このタイプのコンテキスト・レコードを追加します。
HTTPログイン・パスワード HTTPサーバーには認証が必要です。使用するログイン・パスワードを指定するには、このタイプのコンテキスト・レコードを追加します。
HTTPヘッダー

場合によっては、通信先のHTTPサーバーでHTTPヘッダーをメッセージに追加する必要があります。

指定する必要がある各HTTPヘッダーには、x:y (xはヘッダー名、yはヘッダーの値)の形式の値でコンテキスト・レコードを追加してください。

HTTPタイム・アウト リモート・システムとの接続が確立されるのを待機する時間を示します。
文字エンコーディング メッセージをエンコーディングするかどうかを示します。センダーは、HTTPのコンテンツ・タイプ・ヘッダーに、;charset=x (xはこのコンテキストの値)の文字列を追加し、メッセージを送信する際は、このエンコーディングでデータをコード化します。 UTF-8またはUTF-16
応答タイム・アウト リモート・システムが応答を送信するのをシステムで待機する時間。
センダー・セキュリティ・タイプ 適用する必要なセキュリティ・タイプを指定します。(追加のセキュリティ・タイプはSOAPセンダーにのみ適用できることに注意してください。詳細は次を参照してください。) BASIC (HTTP Basic)、TEXT (ユーザー名トークン・プレーン・テキスト)、DIGEST - ユーザー名トークン・ダイジェスト、OWSM - OWSMを使用したOAuthセキュリティ、OAUTH - OAuthセキュリティ。
OWSMポリシー・セット

センダー・セキュリティ・タイプがOWSMの場合にのみ適用できます。適用するポリシー・セットを定義します。

拡張可能参照「ポリシーのセット」(F1-SetOfPolicies)の有効な値を入力します。製品には、ここで使用できる値F1-OAUTHが用意されています。
OAuth付与タイプ

センダー・セキュリティ・タイプがOAUTHの場合にのみ適用できます。アクセス・トークンを取得するためのOAuthの指定方法を定義します。

client_​credentials
OAuthアクセス・トークンURL

ターゲット認可サーバーのURLの構成に使用されます。置換変数を使用してURLを作成できます。

OAuthクライアントID

外部システムの認可サーバーで現在のアプリケーションに対して生成された識別子。

OAuthクライアント・シークレット

外部システムの認可サーバーによって提供されるOAuthクライアントIDとペアになったシークレット。

OAuthキー・リング

外部システムの認可サーバーによって提供されるOAuthクライアントIDおよびシークレットを格納するために使用されるキー・リングを定義します。キー・リングが指定されている場合、OAuthクライアントIDおよびOAuthクライアント・シークレットのコンテキスト・エントリは許可されません。

OAuth REST APIスコープ

エンド・ポイントによって付与される認可レベル。

本文のOAuthトークン要求詳細

デフォルトでは、認可トークン要求のメッセージ・ヘッダーには、クライアントIDおよびシークレット情報が含まれます。このコンテキスト・タイプは、かわりにこの情報を要求の本文で送信する必要があることを示すために使用できます。

認可トークン要求の本文の一部としてクライアントIDおよびシークレット情報を送信するには、これを「Y」に設定します。

リアルタイムHTTPセンダー

次のコンテキスト・タイプは、RTHTTPSNDRメッセージ・クラスのセンダーにのみ適用できます。

コンテキスト・タイプ 摘要
コンテンツ・タイプ HTTPヘッダーのContent-Type属性を上書きする値をここに入力します。デフォルトはtext/xmlです。

SOAPセンダー

SOAPセンダーは、SOAPフォーマットのサポートを自動的に追加するHTTPセンダーです。このタイプのセンダー(メッセージ・クラスSOAPSNDR)では、前述のコンテキスト値以外に、次のコンテキスト・エントリも指定できます。

コンテキスト・タイプ 摘要
メッセージ・ネームスペースURI このセンダーのメッセージに含める特定のネームスペースを示すために使用されます。この値が使用されるのは、このセンダーへの「外部メッセージ」リンクがセンダーで構成済「ネームスペース・オプション」で構成されている場合のみです。
SOAP挿入タイムスタンプ タイムスタンプを追加する必要があるかどうかを示します。デフォルト値は'N'です。 YまたはN
SOAP失効遅延(秒数) タイムスタンプに追加する失効遅延を示します。デフォルト値は60です。
センダー・セキュリティ・タイプ 特定のサード・パーティ統合のSOAPセンダーでは、追加のセキュリティ・タイプがサポートされています。 CIM - 適切なネームスペースを使用し、Landis+Gyrに固有のSOAPヘッダーにセキュリティ情報を追加します。MS_​V30 - 適切なネームスペースを使用し、MultiSpeak v3.0に固有のSOAPヘッダーにセキュリティ情報を追加します。MS_​V41R - 適切なネームスペースを使用し、MultiSpeak v4.1に固有のSOAPヘッダーにセキュリティ情報を追加します。ITRON - Itronに固有のSOAPヘッダー内の適切なSOAPヘッダー情報セキュリティ情報を使用します。
注意: メッセージ送信時のSOAPヘッダー・パラメータの動的追加については、「実行時のSOAPヘッダー・パラメータの追加」を参照してください。

JMSセンダー

JMSセンダーは、メッセージをJMSキューまたはJMSトピックに送信するセンダーです。JMSセンダーは、RTJMSQSNDRまたはRTJMSTSNDRのメッセージ・クラスをそれぞれ参照する必要があります。

次のパラメータを使用してJMSリソースに接続します。

コンテキスト・タイプ 摘要
JMSメッセージ・タイプ(バイト(Y)/テキスト(N)) データをバイト・メッセージまたはテキスト・メッセージとして送信するかどうかを示します。 YまたはN
JMSユーザー名 JMSリソースに接続するユーザー名を入力します。
JMSユーザー・パスワード JMSリソースに接続するために使用するパスワードを入力します。
JMSヘッダー

メッセージにJMSヘッダー値が必要な場合は、コンテキスト・タイプを使用します。

指定する必要がある各JMSヘッダーには、x:y (xはヘッダー名、yは値)の形式の値でコンテキスト・レコードを追加します。