マルチパス化は、サードパーティー製の対称型ストレージデバイスで構成できます。対称型ストレージデバイスは、ストレージデバイスへのすべてのパスがアクティブで、任意のパスを経由して I/O コマンドを発行できるものです。
この手順では、システムのマルチパス化がすでに有効になっている場合に、 サードパーティー製デバイスを構成する方法について説明します。システムのマルチパス化が無効になっている場合は、マルチパス化を有効にする方法を参照してください。
詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
ベンダー ID および製品 ID は、デバイスが SCSI INQUIRY データで返すベンダーおよび製品の識別文字列です。ベンダー ID は長さが 8 文字である必要があります。末尾の文字がスペースであっても 8 つすべての文字を指定する必要があります。
製品 ID は 16 文字までの長さが可能です。
scsi-vhci-failover-override = "VendorID1ProductID1", "f_sym", "VendorID2ProductID2", "f_sym", ... "VendorIDnProductIDn", "f_sym";
たとえば、ACME というベンダーから製品 ID が MSU のデバイスを追加し、XYZ というベンダーから製品 ID が ABC のデバイスを追加する場合、/etc/driver/drv/scsi_vhci.conf ファイルに次の行を追加します。
scsi-vhci-failover-override = "ACME MSU", "f_sym", "XYZ ABC", "f_sym";
ターゲットディスクドライバのプロパティーのチューニングの詳細は、ディスクターゲットドライバのプロパティーのチューニングを参照してください。
# stmsboot -u
リブートを確認するメッセージが表示されます。リブート中に、デバイス名の変更を反映するように /etc/vfstab ファイルおよびダンプ構成が更新されます。