動的デバイス発見方式のいずれかを構成するか、または静的構成を使用するかを決定します。
ターゲット発見方式の構成時に、選択した方式に応じて次の情報を指定する必要があります。
SendTargets – ターゲット IP アドレス (オプションで TCP ポート)
iSNS – iSNS サーバーアドレス (オプションで TCP ポート)
Static – ターゲット IP アドレスとターゲット名 (オプションで TCP ポートとターゲットポータルグループタグ)
SendTargets は動的ターゲット発見方式の 1 つです。iSCSI からファイバチャネルへのブリッジなど、iSCSI ノードが多数のターゲットを公開している場合、iSCSI ノードに IP アドレスとポートの組み合わせを割り当てることで、iSCSI イニシエータは SendTargets 機能を使ってデバイス発見を実行できます。
詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
initiator# svcs network/iscsi/initiator
initiator# iscsiadm add discovery-address 192.0.2.1
デフォルトポート 3260 が使用されていない場合は、ターゲット IP アドレスを取得し、必要に応じて TCP ポートを取得します。
initiator# iscsiadm modify discovery --sendtargets enable
iSNS 発見サービスは、ネットワーク上のすべてのターゲットを発見するための管理モデルを提供します。
Oracle Solaris での iSNS サポートの設定に関する詳細については、Oracle Solaris 11.3 でのデバイスの管理 の 第 9 章, Oracle Solaris Internet Storage Name Service (iSNS) の構成と管理を参照してください。
iSNS (Internet Storage Name Service) を使用すると、できるかぎり少ない構成情報で、iSCSI イニシエータがアクセス権を持つターゲットを発見できます。また、ストレージノードの動作状態が変更されたときに iSCSI イニシエータに通知する状態変更通知機能もあります。iSNS 発見方式を使用するために、iSNS サーバーのアドレスとポートの組み合わせを割り当てることで、iSCSI イニシエータはデバイス発見を実行するために指定した iSNS サーバーを照会できます。iSNS サーバーのデフォルトポートは 3205 です。iSNS の詳細については、RFC 4171 (http://www.ietf.org/rfc/rfc4171.txthttp://www.ietf.org/rfc/rfc4171.txt) を参照してください。
詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
initiator# svcs network/iscsi/initiator
この情報の取得方法の詳細は、各ベンダーのドキュメントを参照してください。
initiator# iscsiadm add isns-server 192.0.2.2
initiator# iscsiadm modify discovery --iSNS enable
iSCSI ノードのターゲットが少数である場合、イニシエータがアクセスを試みるターゲットを制限できます。
詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の 割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
initiator# svcs network/iscsi/initiator
この情報の取得方法の詳細は、各ベンダーのドキュメントを参照してください。
initiator# iscsiadm add static-config iqn.1986-03.com.sun:02:73d12edc-9bb9-cb44-efc4-c3b36c123456, 192.168.35.2
initiator# iscsiadm list static-config Static Configuration Target: iqn.1986-03.com.sun:02:73d12edc-9bb9-cb44-efc4-c3b36c123456, 192.168.35.2:3260
発見方式が有効化されるまで iSCSI 接続は起動されません。